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第三章 海底皇国へ
13 ロマンと黒鳶
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「ん……」
ふと目を開けると、不思議な容器の中にいた。温かな新緑の色につつまれた静穏な場所だ。柑橘系の良い香りがする。遠くで小鳥の声が聞こえる。
(ここは……? ええっと)
自分はどうやら、卵型をした機器の中に寝ていたらしい。柔らかで清潔な布地で誂えられた、心地よい寝床である。
ロマンはそろそろと体を起こした。目覚めたばかりの意識はまだぼんやりしていたが、次第に眠る直前のことを思い出す。
それでようやく、ぱっちりと覚醒した。
「あっ! 殿下……!」
つい勢いよく立ち上がろうとして、湾曲した寝台の壁にしこたま額をぶつけてしまう。派手な音がして、目の奥に火花が散った。
「あ! いったたた……」
「お目覚めですか。ロマン殿」
「えっ?」
すぐ脇から声がして、ぎょっとする。見れば卵型の寝台のそばに黒鳶が控えていた。ずっと近くにいたのだろうか。
そう言えば、眠る寸前に彼が自分を抱き上げてここへ連れてきてくれたのだったと思い出す。
ロマンはかっと体の奥が熱くなるのを覚えた。
「く、黒鳶どの……。私はどのぐらい眠っていたのですか」
「さしたる時間ではございません。まだ、『滄海』にも到着しておりませぬ」
「そうですか。良かった」
言いながら、ごそごそと寝台から下りようとする。黒鳶が、さっと手を差し出して助けてくれた。まるでご婦人をエスコートするかのようなその手つきに、なんとなく気恥ずかしさを覚える。
「あの……。どうしてここに? 玻璃殿下のお傍にいなくていいのですか」
「あなた様についておくようにと、殿下からのご命令です。もちろん、ユーリ殿下からも重々、お願いされておりまする」
「……そうですか」
どうしてだろう。
なぜか、わずかに心の奥に漣が立った。それがひどく不思議な気がして、ロマンはふと黙りこんだ。
(いや、いいんだ。僕のことは)
そんなことより、ユーリ殿下だ。殿下はこれから王族として、単身、未知の世界を訪れられる。自分はそのお付きとして、側で必ずお守り申し上げねばならない。それでなければ、自分の受けた大きな御恩に報いることはできないのだ。
ロマンの目の中に宿ったであろう決意の光に気付いたのかどうなのか、黒鳶は相変わらずの静かな瞳でこちらを見つめ、黙している。
ロマンは自分の気持ちに蓋をするイメージを何度か頭の中で繰り返した。大きな蜂蜜の壺の上に蓋をして、何重にも重しを乗せる。そんなイメージだ。
今は自分のことは二の次、三の次にしなくては。
こんなちっぽけな少年に何ほどのことが出来るとも思っていない。いないがそれでも、何を措いても、まずはユーリ殿下をお守りせねばならないのだから。
たとえそれで、我が命を賭けることになろうとも。
ロマンはきゅっと唇を引き結んだ。
「参りましょう。黒鳶どの」
「は」
黒鳶はごく控えめに短く答え、ロマンを気遣うように後に続いた。
先ほどの広間に着くと、元の通り、玻璃とユーリは隣り合ってソファに座っていた。
(……ん?)
だが、ロマンはすぐに異変に気付いた。ユーリ殿下のお顔の様子がおかしい。妙に上気して、頬を赤らめておられるようだ。
自分が席を外している間に、この玻璃皇子となにやら不埒なことでもあったのだろうか。
そのあたりは、まだほんの子供と言っていい年齢のロマン少年には確とは分からないことだった。それが少し、悔しい気もする。
ロマンはすぐにソファに近づき、その場に膝をついた。ユーリが目を上げ、はっとしたようだった。
「殿下。先ほどはみっともないところをお目に掛けてしまい、大変申し訳ありませんでした」
「ああ、ロマン。もう大丈夫なのかい? 無理しなくていいんだよ」
殿下のお声はいつも優しい。他の王侯貴族みたいに、口先だけで適当に言葉を発したりなさらないのだ。そこにちゃんと、本当のお心がこもっているのがよく分かる。
「いいえ。すでに水中に入ったとのこと。もはや『高所』とは申せませんし、すっかり平気にございます。ご心配をお掛けして、まことに申し訳ありません」
「いやいや。そんなの気にしないでくれ。本当に、無理はしないでくれよ」
そんなユーリを、隣の玻璃は不思議なほどに優しい目で見つめている。
ロマンは黙って低く頭を下げると、先ほどと同様、またソファの脇に下がって控える姿勢に戻った。
と、そこに小さな卓が置かれ、上に茶器が載っているのが目に入った。
(あっ……!)
しまった。
自分が眠っている間に、お茶の時間になっていたのだ。
「もっ、申し訳ございませんっ! ユーリ様」
「えっ?」
「お、お茶を……! わたくしがきちんと準備させていただかなくてはいけなかったのにっ!」
「あ、ああ……。気にしないでくれ、ロマン。ワダツミ式の緑茶を頂いていたのだよ。そなたのお茶はとても美味しいけれど、こちらもなかなか美味だった」
「ううっ……」
悔しくて、膝のあたりを握った拳が震えてしまう。
きちんと自分がお毒見をさせていただかねばならなかったのに。一生の不覚というのは、このことだ。
「お気になさるな、ロマン殿。毒見であれば、こちらの者が間違いなくさせて頂いているゆえな」
玻璃も低い声でゆったりととりなしてくれている。が、ロマンの波立った心はなかなかおさまらなかった。
(次こそは……! 次こそは、このような失態をしないようにしなくては)
密かにそう心に誓っているロマンの後ろで、黒鳶はちょっと不思議な目の色をして少年の震える背中を見つめていたようだった。
が、やがて片膝をつき、頭を下げてふっと姿を消した。
ロマンは、もう何も見えなくなった自分の背後をちらりと見やった。
故郷では、彼は「シノビ」とか呼ばれる者であるそうだ。他国に潜入し、基本的には諜報活動を中心におこなっている。場合によっては暗殺や陰謀に加担することもあるらしい。姿や気配を消して行動することは、彼にとっては日常なのだ。
と、玻璃がすいと片手を上げた。
「ほら、ユーリ殿下。ご覧あれ」
指さす先には、ゆらゆらと水の分厚いカーテンの向こうになにか巨大な建造物が見え始めている。
「うわ……。大きいですね」
ユーリが感嘆の声をあげた。ロマンもつい、目を瞠る。場にいる他の親善使節の面々も、それぞれ「おお」とか「あれが」などと声をあげた。
それはちょうど、非常に大きな珊瑚の集団のようにも見えた。
ひとつひとつがちょっとした山ほどもあろうかという平たい皿のような建造物が、幾重にも折り重なるようにして海底に広がっている。水の色のためにはっきりとは分からないが、薄い桃色や水色、橙色など、ひとつひとつがさまざまな色に塗り分けられているように見えた。
表面にはぽつぽつと光が灯り、ふんわりと幻想を見るように美しい。
「あれら一つ一つが、それぞれの貴族の領地であったり、天領──つまり、皇家のものであったりする。これは、全体のひとつに過ぎぬ。こうしたものが、この海のあちこちに建造されているのだ」
「へえ……」
目も口もぽかんと開いて見つめているユーリの横で、玻璃が楽しげにくはは、と笑った。
「ユーリ殿。あらためて申し上げる。ようこそ、我が『滄海』へ」
ふと目を開けると、不思議な容器の中にいた。温かな新緑の色につつまれた静穏な場所だ。柑橘系の良い香りがする。遠くで小鳥の声が聞こえる。
(ここは……? ええっと)
自分はどうやら、卵型をした機器の中に寝ていたらしい。柔らかで清潔な布地で誂えられた、心地よい寝床である。
ロマンはそろそろと体を起こした。目覚めたばかりの意識はまだぼんやりしていたが、次第に眠る直前のことを思い出す。
それでようやく、ぱっちりと覚醒した。
「あっ! 殿下……!」
つい勢いよく立ち上がろうとして、湾曲した寝台の壁にしこたま額をぶつけてしまう。派手な音がして、目の奥に火花が散った。
「あ! いったたた……」
「お目覚めですか。ロマン殿」
「えっ?」
すぐ脇から声がして、ぎょっとする。見れば卵型の寝台のそばに黒鳶が控えていた。ずっと近くにいたのだろうか。
そう言えば、眠る寸前に彼が自分を抱き上げてここへ連れてきてくれたのだったと思い出す。
ロマンはかっと体の奥が熱くなるのを覚えた。
「く、黒鳶どの……。私はどのぐらい眠っていたのですか」
「さしたる時間ではございません。まだ、『滄海』にも到着しておりませぬ」
「そうですか。良かった」
言いながら、ごそごそと寝台から下りようとする。黒鳶が、さっと手を差し出して助けてくれた。まるでご婦人をエスコートするかのようなその手つきに、なんとなく気恥ずかしさを覚える。
「あの……。どうしてここに? 玻璃殿下のお傍にいなくていいのですか」
「あなた様についておくようにと、殿下からのご命令です。もちろん、ユーリ殿下からも重々、お願いされておりまする」
「……そうですか」
どうしてだろう。
なぜか、わずかに心の奥に漣が立った。それがひどく不思議な気がして、ロマンはふと黙りこんだ。
(いや、いいんだ。僕のことは)
そんなことより、ユーリ殿下だ。殿下はこれから王族として、単身、未知の世界を訪れられる。自分はそのお付きとして、側で必ずお守り申し上げねばならない。それでなければ、自分の受けた大きな御恩に報いることはできないのだ。
ロマンの目の中に宿ったであろう決意の光に気付いたのかどうなのか、黒鳶は相変わらずの静かな瞳でこちらを見つめ、黙している。
ロマンは自分の気持ちに蓋をするイメージを何度か頭の中で繰り返した。大きな蜂蜜の壺の上に蓋をして、何重にも重しを乗せる。そんなイメージだ。
今は自分のことは二の次、三の次にしなくては。
こんなちっぽけな少年に何ほどのことが出来るとも思っていない。いないがそれでも、何を措いても、まずはユーリ殿下をお守りせねばならないのだから。
たとえそれで、我が命を賭けることになろうとも。
ロマンはきゅっと唇を引き結んだ。
「参りましょう。黒鳶どの」
「は」
黒鳶はごく控えめに短く答え、ロマンを気遣うように後に続いた。
先ほどの広間に着くと、元の通り、玻璃とユーリは隣り合ってソファに座っていた。
(……ん?)
だが、ロマンはすぐに異変に気付いた。ユーリ殿下のお顔の様子がおかしい。妙に上気して、頬を赤らめておられるようだ。
自分が席を外している間に、この玻璃皇子となにやら不埒なことでもあったのだろうか。
そのあたりは、まだほんの子供と言っていい年齢のロマン少年には確とは分からないことだった。それが少し、悔しい気もする。
ロマンはすぐにソファに近づき、その場に膝をついた。ユーリが目を上げ、はっとしたようだった。
「殿下。先ほどはみっともないところをお目に掛けてしまい、大変申し訳ありませんでした」
「ああ、ロマン。もう大丈夫なのかい? 無理しなくていいんだよ」
殿下のお声はいつも優しい。他の王侯貴族みたいに、口先だけで適当に言葉を発したりなさらないのだ。そこにちゃんと、本当のお心がこもっているのがよく分かる。
「いいえ。すでに水中に入ったとのこと。もはや『高所』とは申せませんし、すっかり平気にございます。ご心配をお掛けして、まことに申し訳ありません」
「いやいや。そんなの気にしないでくれ。本当に、無理はしないでくれよ」
そんなユーリを、隣の玻璃は不思議なほどに優しい目で見つめている。
ロマンは黙って低く頭を下げると、先ほどと同様、またソファの脇に下がって控える姿勢に戻った。
と、そこに小さな卓が置かれ、上に茶器が載っているのが目に入った。
(あっ……!)
しまった。
自分が眠っている間に、お茶の時間になっていたのだ。
「もっ、申し訳ございませんっ! ユーリ様」
「えっ?」
「お、お茶を……! わたくしがきちんと準備させていただかなくてはいけなかったのにっ!」
「あ、ああ……。気にしないでくれ、ロマン。ワダツミ式の緑茶を頂いていたのだよ。そなたのお茶はとても美味しいけれど、こちらもなかなか美味だった」
「ううっ……」
悔しくて、膝のあたりを握った拳が震えてしまう。
きちんと自分がお毒見をさせていただかねばならなかったのに。一生の不覚というのは、このことだ。
「お気になさるな、ロマン殿。毒見であれば、こちらの者が間違いなくさせて頂いているゆえな」
玻璃も低い声でゆったりととりなしてくれている。が、ロマンの波立った心はなかなかおさまらなかった。
(次こそは……! 次こそは、このような失態をしないようにしなくては)
密かにそう心に誓っているロマンの後ろで、黒鳶はちょっと不思議な目の色をして少年の震える背中を見つめていたようだった。
が、やがて片膝をつき、頭を下げてふっと姿を消した。
ロマンは、もう何も見えなくなった自分の背後をちらりと見やった。
故郷では、彼は「シノビ」とか呼ばれる者であるそうだ。他国に潜入し、基本的には諜報活動を中心におこなっている。場合によっては暗殺や陰謀に加担することもあるらしい。姿や気配を消して行動することは、彼にとっては日常なのだ。
と、玻璃がすいと片手を上げた。
「ほら、ユーリ殿下。ご覧あれ」
指さす先には、ゆらゆらと水の分厚いカーテンの向こうになにか巨大な建造物が見え始めている。
「うわ……。大きいですね」
ユーリが感嘆の声をあげた。ロマンもつい、目を瞠る。場にいる他の親善使節の面々も、それぞれ「おお」とか「あれが」などと声をあげた。
それはちょうど、非常に大きな珊瑚の集団のようにも見えた。
ひとつひとつがちょっとした山ほどもあろうかという平たい皿のような建造物が、幾重にも折り重なるようにして海底に広がっている。水の色のためにはっきりとは分からないが、薄い桃色や水色、橙色など、ひとつひとつがさまざまな色に塗り分けられているように見えた。
表面にはぽつぽつと光が灯り、ふんわりと幻想を見るように美しい。
「あれら一つ一つが、それぞれの貴族の領地であったり、天領──つまり、皇家のものであったりする。これは、全体のひとつに過ぎぬ。こうしたものが、この海のあちこちに建造されているのだ」
「へえ……」
目も口もぽかんと開いて見つめているユーリの横で、玻璃が楽しげにくはは、と笑った。
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