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6 後ろからもにょっとはなんぞや
しおりを挟むこんにちは。
いや~コロコロ、続いておりますねえ。それはもうええ。
このエッセイではこういう真剣にしんどいことまで、あーだこーだ掘り下げませんので。ほや~んといきますわ、ほや~んと。
んで、まあしゃあないから家におるやないですか。
私はなんやかんや言うても週2ぐらいで仕事に出ることにしたのですが、ダンナはきれいに休職になっておりまして。一応、給料は6割出るらしいんで、まあ毎日我が家におります。そしてもーちろん、我が家の「シュフ・ザ・ファースト」としての能力を遺憾なく発揮しております(笑)。
私も後顧の憂いなく出勤できるというもんですな、はい。
って、今回はその話やのーて。
確か表側でも一回お話ししたと思うんですが、ダンナは数年前にダニかなんかに咬まれた痕が治らず、まだ皮膚科に通っております。日々、薬をぬったり薬のついたシートをはったり。
ほんでお医者さんからは、「たまに患部を日に当ててね」といわれておる。この話は表側でしております。それを写真に撮ってダンナにLI○Eで送った、ってやつもそっちやね。
今回は、それでまた天気のいい日にダンナが同じように背中を日に当てていたときのお話。
前回みたいにパンツだけ持って大事なとこを隠すんやのうて、今回はぱんつ穿いたままで当ててるもんやから、外野(注・わたし)が大騒ぎでございます。
「なにやっとんの! はよ、ほら! もっと下げて! その、お尻のすぐ下の太腿んとこが当たってない! ほら!」
そらもう、やっかましいやっかましい。
「ほらもう、あきらめて脱ぐ! いさぎよく脱ぐ! ほれほれ!」
「まーたやっとんのかいな」
半眼で言うのは、後ろから現れたムスメです。
彼女もまあ、このコロコロ騒ぎでせっかく受かった高校からひたすら課題ばっかり届いてうんざりしている若者たちのひとり。せっかく休みになっても、課題があるんじゃ大変やんなあ。しかもそのプリント、あっちゃこっちゃ先生が間違えとるしー。
ま、とにかくそのムスメはすぐ別室へひっこんだので、またダメ出し再開です。
「ほらほら。やっぱりココに日が当たってへんねんて。あきらめてすぽーんと脱ごうや、すぽーんと!」
なんやどっかの悪どいAV監督みたいなこと言うとる。
そのうちダンナ、今度は場所を変えて別の部屋のベランダに面した場所で日にあたりはじめました。そこには私たちのベッドがあるのです。
そこへすこし両手をついて、こう、よつんばいになってお尻を日に当て始めました。
今度は素っ裸です。
「おおお!」
まあ、新鮮。
ダンナが真っ昼間にこの格好でこんなポーズをとるのは、結婚以来はじめてかもしらん。
私の目、(たぶん)爛々と光りはじめる。
「うんうん、よお日に当たっとんね。よしよし! ……つん」
「あひっ」
いや。
だって、その股間のもんを後ろからこういうアングルで見たことがないねんもん。しかも、こんな煌々と明るい場所で!
自分にはないモンやから、ついあれこれ触ってみたくなりますやん!
ということで。
「つんっ」
「うひい! や、やめてえ!」
「うっひょひょひょひょ! つんつん!」
「いやあ!」
と、そんなことをやっておりました休職中のアホ夫婦でしたとさ。
いやあ新鮮やったわあ。
あ、ちなみに触ったんは棒のほうやのうて、ふにょっとした袋のほうね。
ほんでその夜、一緒にお風呂に入りながら、しみじみ思った。
思っただけやのうて口にも出した。
「えーと。結婚してから……十七年? まさかこんな年になってまで、○さんとこんなことしとるとは、さすがに想像だにしとらへんかったわ~」
「……そうやね」
ダンナ、さすがに苦笑しておる。
「いや大体、結婚して数年ぐらいまでは、あーた、あの『ジェントルマン面』はずしてなかったでしょ? いったいどこでこーなったもんやらねえ」
「ほんまやなー」
「腹にもこんなに、立派なもんがいろいろくっついて……」
私、段のついたダンナの腹肉をもみもみしながら言う。
「しあわせ太り」
はい。もう耳タコですな。
とりあえずそうやって笑っておれば、免疫って上がるっていうからええか。
とまあ、今回はそんなお話でした~。
色々ありますがみなさんも、できるだけ笑いを忘れんと生きましょうね~。
ほな、また~。
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