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2 お風呂でS字とはなんぞや
しおりを挟むさてさて。
全年齢で書けへんいうたら、やっぱりお風呂のこととかでしょうかねえ。
我が家では、ちょっと前まで(いうても、もう何年も前ですが)親子三人でお風呂に入っておりました。
今はもうムスメも中学生ですし、さすがにダンナとは入りません。
でも、私とダンナは相変わらず一緒に入っております。
あ、お風呂係はムスメです。洗うのも溜めるのも、彼女がやってくれております。
夕食のあと、適当に休憩して「さあ入るぞ」と先に腰をあげるのは大体ダンナですが、必ず声を掛けられます。
「お風呂、はいるよ?」
「うん」
テレビ見たりスマホ見たり本読んだりしてて、だいたいナマ返事の私。
「お風呂、入るよ?」
ダンナ、もう一度きく。
「うんうん」
何回かくり返すと、ダンナ、しまいめに言いだす。
「お風呂、はいるのー!」
なんか、ぽっちゃりボディで地団駄をふんでいる。
……はい。
要するに「一緒に入るからはやく来てよう!」ってアピールですな!
しょーがないですな!
なんだかんだ、そういう事前放置プレイみたいなんをさんざっぱらやっておいて(?)、ようやっと私も一緒に入ります。
先に入っているダンナが何をしているかというと、大体は湯舟につかって横になっております。それも、これ見よがしにS字になるように体をねじっております。
明らかに私をノーサツしにきとります。
「なにをやっとんねーん!」
と叫びつつ、S字になったことでより折りたたまれているぽっちゃり腹肉を揉み揉みしに走る私。
もみもみもみもみ。
ついでに両手で、乳首もつんつん触りまくる。
「あうん!」
ダンナ、身悶える。
……うん。いつもの光景ですな。
いや、そんなもんに悩殺されとるんはこの世界広しといえどもたぶん私だけやいうことは、さすがの私でも重々承知しております。
「もう、ほんまに。なにを湯舟でこれ見よがしにS字になっとんねーん!」
「うふっ」
妙にうれしそうなダンナ。
体を洗う段になっても似たようなもんです。
私の方が湯舟にいて、ダンナは外で体を洗う場合、だいたい私は湯舟の縁につかまって、じーっとダンナの一挙手一投足を観察しております。
泡プレイ視姦ですね。しかもかぶりつき。
え? ちがう?
最初のうちは「なにしてんの」と苦笑いだったダンナですが、そのうちだんだんその気になってきて、最近ではすっかり気分は「踊り子さん」です。
ちらちらとこちらに目線を飛ばし、思わせぶりに体をくねくねさせてみたりしながら、あちこちを洗って見せてくれます。
おお、眼福。
いや、だからんなこと言うてんのは世界広しといえども(以下略)。
見ているだけやなく、私はときどきダンナの大事なところをこそーっとつんつんします。胸のふたつのぽっちりはもちろんですが、足の間のアレも遠慮なくつんつんします。
だいたい、顔なんか洗うとるときにね!
洗い終わってダンナ、たいてい「なにすんのよもう~」と言う。
ちょっと嬉しそうである。
「お客さん、おさわりは別料金です」
とか言うとる。
「は? どうしたん? なにがあったん?」
と、毎度とぼける私。
「それはきっと、小人さんがやったんやで」
「そうか……。小人さんならしゃあないなあ」
と、これも毎度の会話なのでした。
ちゃんちゃん。
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