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第10章 臨海学校と真白良媛の悲恋。蘇る西牟婁の牛鬼たち
真白良媛(ましららひめ)
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「このお店はね、私のおじいちゃん…橘宗月が始めたんよ。お神酒の振る舞いはあったけど、世の中があんまり日本酒飲めへんようになってったさかい。カクテルにしたらどうかって」
bar暦のカウンターで、ユラさんはぽつぽつと家族の話をしてくれるようになった。
紀伊各所の鎮壇を再地鎮していく任務を帯びてからというもの、ユラさん不在の時は多くなった。
けれどこちらに帰っている間は、他の結界守や特務文化遺産課の関係者らがあやかしに関わることで頻繁に訪れるようになったため、barを開ける機会は逆に増えたのだった。
今回は先頃近露のゴウラさまを封印した田辺市の南側、白浜やすさみを含む"西牟婁"という地域での地鎮を依頼されている。
偶然にもわたしが授業を受け持っている学校のひとつで、歴史クラブの臨海学校への引率を頼まれていた。
わたしを最初にユラさんの元へと紹介してくれた岩代先生の生徒たちでもあり、毎年恒例で卒業生が経営する旅館にお世話になりつつ史跡を巡るのだという。
ユラさんとは別行動にはなるけれど、引率の合間を縫って現地で合流し祭式のお手伝いをする段取りだ。
そんな打ち合わせの後、ユラさんは彼女のおじいちゃんのことを語りだしたのだった。
いつの間にか棚の一角に飾られるようになった、オールバックの銀髪と髭が素敵なミドルの写真。
白いシャツにネクタイ、ウエストコートという伝統的なバーテンダーの衣装は目の前のユラさんと同じだ。
それだけではなく、もしユラさんが男性でこのくらいの年代だったら、と思わせるほど佇まいがよく似ている。
「宗月はもの静かやけど、明るくてやさしい人やった。瀬乃神宮の宮司やりながら夜はカクテルつくって。若い頃は裏天野の清月師範と一緒に修行した、兄弟弟子やったんよ。忙しい人やったなあ」
写真を見て懐かしそうにユラさんが目を細める。
宮司としての職は継いでいないけれど、結界守としての務めや暦の組み方、そしてバーテンダーとしての技も宗月さんから習ったのだという。
「剣術も"六代目の再来"っていわれるほど強かったみたい。けど、若い頃に大きな怪我してからほとんど太刀を振るって戦うような事態はなかったんやと。私と……妹の白良は清月師範のとこで習ったの」
12年前に行方不明となり、一ツ蹈鞴との死闘の直後に突如間から現れたユラさんの妹、シララさん。
その人の名を呼ぶとき、ユラさんはとても辛そうに見える。
「12年前のあの時……任務で向かった串本っていう所で、白良は月のあやかし"桂男"に拐われた。そして、桂男の呪いにかかった宗月はそれが元で亡くなったんよ」
キュッと唇を噛みしめるユラさんに、わたしはかける言葉も探せなかった。
けれどこうして過去を話してくれている彼女からは、以前とは何かが吹っ切れたかのような雰囲気も感じる。
「これまではいつか仇をとるつもりでおったけど、今はちょっと違う考えになったん。どうしてそうなったんか知りたいし、何より白良が生きてたんならまた会いたい。私にとって南紀の地は特別な場所やけど、あかり先生が一緒に来てくれたら心強いわ」
なんだか嬉しくなってしまうようなことを言われて、わたしはグラスの中身をきゅーっと飲み干した。
今度の任務でも何が起こるかわからないけど、ユラさんに実りある旅になることを願うばかりだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
飛鳥の昔、この海辺に"真白良媛"という娘が暮らしていた。
その名の通り、貝殻のように色の白い、美しい少女だった。
ある日、白良が海辺で波の音に耳を澄ませていると、見目麗しい一人の若者が通りがかった。
若い二人は、ひと目で深い恋に落ちた。
しかし若者は、ほどなく都へと帰らねばならない。
別れ際、若者は白良に一対の貝殻の片割れをそっと
手渡した。
――はなれている間、この貝をお互いと思おう。また会えたならその時は、再びこの貝を一つに――。
だが若者はついぞ白良の元へと戻ることはなかった。
彼は孝徳天皇の御子、有間皇子だったのだ。
政争に巻き込まれ、皇子は家臣の裏切りで若い命を散らしたのだった。
白良はずっと、ずっと若者の帰りを待ち続けた。
いつしか時が過ぎ、やがて砂浜に美しい一対の貝が流れついた。
生まれ変わった有間と白良が、そうして寄り添っていつまでも潮騒に耳を澄ませているのだとも――。
白浜の海辺で岩代先生の話を聞きながら、わたしは一人ぼろぼろと泣いてしまった。
「せんせえ、だいじょうぶ?」
「ハンカチつこてえ」
歴史クラブの女生徒たちが心配して気遣ってくれる。
みんなほんとにいい子たちだ…と思うとまた緩みきった涙腺にこみ上げてくるものがある。
この真白良媛の伝説にちなむのは、"ホンカクジヒガイ"という貝だ。
上からみると木の葉のような形をした白く美しい貝で、これが寄進された"本覚寺"という寺院の名前がついている。
本覚寺には昔から浜に打ち上げられた珍しい貝殻がもたらされ、「貝寺」とも呼ばれてそれらを展示する資料館を設けている。
この後実際にその貝を見たわたしは再び涙が止まらなくなって恥ずかしい思いをしたのだけど、どうやらこの伝承は琴線にストライクだったみたいだ。
その近くには白良浜という綺麗な砂浜があって、名前の通り本当に真っ白に見えた。
たしかにそれ以外も"白浜"というくらいなので、やはり風光明媚なことで知られたのだろう。
ちなみに飛鳥時代にこの地を訪れた有間皇子は、病と偽って政争からいったん逃れ、そしてこの西牟婁の温泉の素晴らしさを都人に語ったことで多くの人に知られるようになったという。
そういえばユラさんの妹さんも、白良さんといったっけ。
紀伊には"由良"という町もあるし、姉妹の名はそこからとられたのかな、などとぼんやり考える。
ともあれ歴史クラブの臨海学校で生徒たちを引率するお手伝いに来たはずのわたしが、のっけから全力で南紀の歴史を満喫してしまっているのだった。
bar暦のカウンターで、ユラさんはぽつぽつと家族の話をしてくれるようになった。
紀伊各所の鎮壇を再地鎮していく任務を帯びてからというもの、ユラさん不在の時は多くなった。
けれどこちらに帰っている間は、他の結界守や特務文化遺産課の関係者らがあやかしに関わることで頻繁に訪れるようになったため、barを開ける機会は逆に増えたのだった。
今回は先頃近露のゴウラさまを封印した田辺市の南側、白浜やすさみを含む"西牟婁"という地域での地鎮を依頼されている。
偶然にもわたしが授業を受け持っている学校のひとつで、歴史クラブの臨海学校への引率を頼まれていた。
わたしを最初にユラさんの元へと紹介してくれた岩代先生の生徒たちでもあり、毎年恒例で卒業生が経営する旅館にお世話になりつつ史跡を巡るのだという。
ユラさんとは別行動にはなるけれど、引率の合間を縫って現地で合流し祭式のお手伝いをする段取りだ。
そんな打ち合わせの後、ユラさんは彼女のおじいちゃんのことを語りだしたのだった。
いつの間にか棚の一角に飾られるようになった、オールバックの銀髪と髭が素敵なミドルの写真。
白いシャツにネクタイ、ウエストコートという伝統的なバーテンダーの衣装は目の前のユラさんと同じだ。
それだけではなく、もしユラさんが男性でこのくらいの年代だったら、と思わせるほど佇まいがよく似ている。
「宗月はもの静かやけど、明るくてやさしい人やった。瀬乃神宮の宮司やりながら夜はカクテルつくって。若い頃は裏天野の清月師範と一緒に修行した、兄弟弟子やったんよ。忙しい人やったなあ」
写真を見て懐かしそうにユラさんが目を細める。
宮司としての職は継いでいないけれど、結界守としての務めや暦の組み方、そしてバーテンダーとしての技も宗月さんから習ったのだという。
「剣術も"六代目の再来"っていわれるほど強かったみたい。けど、若い頃に大きな怪我してからほとんど太刀を振るって戦うような事態はなかったんやと。私と……妹の白良は清月師範のとこで習ったの」
12年前に行方不明となり、一ツ蹈鞴との死闘の直後に突如間から現れたユラさんの妹、シララさん。
その人の名を呼ぶとき、ユラさんはとても辛そうに見える。
「12年前のあの時……任務で向かった串本っていう所で、白良は月のあやかし"桂男"に拐われた。そして、桂男の呪いにかかった宗月はそれが元で亡くなったんよ」
キュッと唇を噛みしめるユラさんに、わたしはかける言葉も探せなかった。
けれどこうして過去を話してくれている彼女からは、以前とは何かが吹っ切れたかのような雰囲気も感じる。
「これまではいつか仇をとるつもりでおったけど、今はちょっと違う考えになったん。どうしてそうなったんか知りたいし、何より白良が生きてたんならまた会いたい。私にとって南紀の地は特別な場所やけど、あかり先生が一緒に来てくれたら心強いわ」
なんだか嬉しくなってしまうようなことを言われて、わたしはグラスの中身をきゅーっと飲み干した。
今度の任務でも何が起こるかわからないけど、ユラさんに実りある旅になることを願うばかりだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
飛鳥の昔、この海辺に"真白良媛"という娘が暮らしていた。
その名の通り、貝殻のように色の白い、美しい少女だった。
ある日、白良が海辺で波の音に耳を澄ませていると、見目麗しい一人の若者が通りがかった。
若い二人は、ひと目で深い恋に落ちた。
しかし若者は、ほどなく都へと帰らねばならない。
別れ際、若者は白良に一対の貝殻の片割れをそっと
手渡した。
――はなれている間、この貝をお互いと思おう。また会えたならその時は、再びこの貝を一つに――。
だが若者はついぞ白良の元へと戻ることはなかった。
彼は孝徳天皇の御子、有間皇子だったのだ。
政争に巻き込まれ、皇子は家臣の裏切りで若い命を散らしたのだった。
白良はずっと、ずっと若者の帰りを待ち続けた。
いつしか時が過ぎ、やがて砂浜に美しい一対の貝が流れついた。
生まれ変わった有間と白良が、そうして寄り添っていつまでも潮騒に耳を澄ませているのだとも――。
白浜の海辺で岩代先生の話を聞きながら、わたしは一人ぼろぼろと泣いてしまった。
「せんせえ、だいじょうぶ?」
「ハンカチつこてえ」
歴史クラブの女生徒たちが心配して気遣ってくれる。
みんなほんとにいい子たちだ…と思うとまた緩みきった涙腺にこみ上げてくるものがある。
この真白良媛の伝説にちなむのは、"ホンカクジヒガイ"という貝だ。
上からみると木の葉のような形をした白く美しい貝で、これが寄進された"本覚寺"という寺院の名前がついている。
本覚寺には昔から浜に打ち上げられた珍しい貝殻がもたらされ、「貝寺」とも呼ばれてそれらを展示する資料館を設けている。
この後実際にその貝を見たわたしは再び涙が止まらなくなって恥ずかしい思いをしたのだけど、どうやらこの伝承は琴線にストライクだったみたいだ。
その近くには白良浜という綺麗な砂浜があって、名前の通り本当に真っ白に見えた。
たしかにそれ以外も"白浜"というくらいなので、やはり風光明媚なことで知られたのだろう。
ちなみに飛鳥時代にこの地を訪れた有間皇子は、病と偽って政争からいったん逃れ、そしてこの西牟婁の温泉の素晴らしさを都人に語ったことで多くの人に知られるようになったという。
そういえばユラさんの妹さんも、白良さんといったっけ。
紀伊には"由良"という町もあるし、姉妹の名はそこからとられたのかな、などとぼんやり考える。
ともあれ歴史クラブの臨海学校で生徒たちを引率するお手伝いに来たはずのわたしが、のっけから全力で南紀の歴史を満喫してしまっているのだった。
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