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第17膳
まさか自宅で缶詰バーとは!じつは子ニャーも常連さんです
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すごくたくさんの缶詰をもらった。
会社あてに届けられるお中元を社員みんなに分けるというビンゴ大会で、みごとに缶詰だけを大量に引き当ててしまった。
多すぎるので同僚や上司に一部バーターをもちかけたけれど、面白がって誰も応じてくれなかった。
しかし今日び、こんなに保存食をいただくというのもまったくありがたい。
多謝多謝。
袋に分けて、通勤カバンにも詰め込んで、えっちらおっちらお家まで運んだものだが、本来なら一気に持ち帰る必要はぜんぜんないのだった。
でもあえてそうしたのにはちょっとした理由がある。
じつはまったくつまらない、些細なぼくの配慮のなさから伊緒さんの機嫌を損ねてしまい、今朝から会話が途切れてしまったのだ。
謝ろうとして顔をのぞき込むけど、ムスぷーん!と頬をふくらませてあっちを向いてしまう。
これは心から怒っているというわけではなくって、さあ、どうにかしてご機嫌をとってごらんなさい、というメッセージなのだ。
前回おんなじようなことが起こったときは、ゼンマイで動く小さな羊の人形で気を引いて許してもらったのだけど……。
今回はせっかくなのでこの大量の缶詰を、
「どじゃーん!とったどーっ!」
と広げてみるのはどうだろう。
うん、いける。
いけるぞ、これは。
自信たっぷりに披露した缶詰の山は、結果としてうまくいかなかった。
伊緒さんは一瞬(おおっ!)という顔をしたけど、またしてもムスぷーん!とそっぽを向いてなかなか許してくださらない。
意気消沈して自室に引きあげたぼくは、いったいどうしたらよいものやら途方に暮れてしまった。
ケンカらしいケンカなんてまだしたこともないと思っていたけど、それは彼女がいろいろ我慢してくれているだけなのかもしれない。
じつはぼくが知らないだけで、けっこう無神経に伊緒さんの気分を害するようなことをしているんじゃないか。
そんなことを悶々と考えているうちに、外はとっぷりと暗くなってきた。
やっぱりストレートにあやまろう。
それがいい、そうしよう、と意を決して階下に下りていくと、リビングは真っ暗で台所のほうだけうすらボンヤリと灯がともっている。
何事かと不安になって台所の引き戸をそおっと開けると……。
「いらっしゃいませ」
ムーディーに落とした薄暗い照明のなか、マスターがいた。
マスターというのはつまり、髪をオールバックに束ねてワイシャツに黒エプロンを身に着けた伊緒さんだ。
どっからもってきたのか、立派な口ヒゲまでくっつけている。
「お好きな席へどうぞ」
小さなカウンターキッチンの向こうから、低く抑えた声ですすめてくれる。
が、もちろん席はひとつしかない。
ふとカウンターの隅をみると、ルームランプに巻かれた紙に流麗な書体で、
「缶詰バー io」
とある。
……ははあ。
こうきましたか、伊緒さん。
「いつものでよろしいですね?」
"マスター"がそう言って、ぷしゅこんっとハイボールの缶を開ける。
あっ、缶詰バーだからお酒も缶なのですね。
氷の入ったグラスに注ぎ、とん、とぼくの目の前に置いてくれる。
間髪入れずに取り出したのはサバの水煮缶だ。
ぺきょりり、っとフタを開けて中身をガラスの小鉢に移し、お醤油とオリーブオイルをさあーっとかけ回す。
さらにぱっぱっぱ、と粗挽き黒コショウをふりかけ、フォークを添えて黙って差し出してくれる。
やばい、伊緒さんがもう、ほぼマスターにしか見えない。
素直にハイボールで喉を湿らせ、サバ缶のおつまみを一口。
水煮、とはいうもののオイル漬けのようになったサバの肉に、醤油のコクが絡みあう。
フルーティーなオリーブオイルが魚臭さを打ち消して、とっても上品な風味だ。
なにこれ、めちゃくちゃ旨い。
正直、缶詰をあなどっていた。
おそるべし、缶詰。
おそるべし、缶詰バーio。
「あの、よかったら伊緒さ……マスターも」
「いただきましょう」
マスターのグラスにも缶ハイボールを注ぎ、カチン、と乾杯してぐいーっ、とあおる。
しゅわしゅわして、少しスモーキーな香りがして、ハイボールってこんなにおいしかったんだなあ、と思ってしまう。
「お顔色がさえませんね。奥様と喧嘩でもされましたか」
ぎくっ。伊緒さ……マスターがすました顔で問いかけてくる。
「ええ、じつはちょっと……ね。よくわかりますねえ」
「ふふ。この商売も長いですから」
長いんだ。
早くもふんわり酔ってきたアタマで、そりゃあたいしたもんだ、さすがプロはちがう、などとしきりに感心してみる。
マスターは缶入りのミックスナッツを取り出し、バジルパウダーをまぶして小皿に盛ってくれる。
おおう、爽やかな香りがたって、これもおいしい。
ぼくはいつの間にかマスターに心をゆるし、いろいろな思いを吐露していた。
いつも言葉がたりなくて、伊緒さんに100%の気持ちを伝え切れずにいること。
いつもおいしいご飯をつくって、笑顔で出迎えてくれる彼女に報いることができるか不安なこと。
マスターはただただ、
「ええ」
「ほう」
「はっは」
などとやさしく相槌を打つだけだ。
でも、聞きながらもずっと手を動かして、頃合いをみて新たな一皿を供してくれた。
「どうぞ。メインディッシュ、といえるかもしれません」
ぼくが思わず歓声を上げたのはほかでもない。目の前にはなんと、小さな「チーズフォンデュ」一式が用意されたのだ。
ソーセージ・ホワイトアスパラ・ベビーコーン・マッシュルーム、いずれももちろん缶詰のものだ。
そしてスープカップには缶詰のコーンクリームに、ミルクとピザチーズを混ぜてレンジにかけたソースが、湯気をたてている。
すごいすごい!
ぼくはすっかり嬉しくなって、マスターと何度も乾杯しつつ夢中で食べた。
マスターもフォンデュをつっついたりサバをもふもふ頬張ったり、とても楽しそうだ。
「マスター、どれもすごくおいしいです。缶詰バンザイ!」
「そう、それはよかった。でもわたしは、缶詰を開けただけ」
と、そこへふいにチリリン、と涼し気な音が響いた。
「いらっしゃいませ」
マスターが即座に反応する。
え……お客さん?
「にー」
みると、首輪に鈴を飾った茶トラ子猫のコロが、ちょこなんと入り口におすわりしている。
「お好きな席へ。いつものでよろしいですか?」
マスターはそう声をかけつつ、コロに大きな猫缶を開けてあげている。
「ナントカ懐石風味」とあるので、きっとおいしいやつに違いない。
うにゃーふ、うにゃーふ、とよろこんで食べるコロにほほえみかけながら、マスターがしゅぱっと缶詰をひとつ手に取って、しゃーっ、とぼくの方へとすべらせた。
「あちらのお客様からです」
ぱしっと受け止めてラベルを見ると、それはツナ缶だった。
おお、人生初の"あちらのお客様から"だ。
いい気分。
「奥様と仲直りされるのでしたら」
マスターがふいに、おごそかな調子で語りだした。
ぼくはひゃいっ、と背筋をのばす。
「水族館にお連れするのがよろしいでしょう。大きなジンベエザメのいるところです」
ぼくはぽかんとして、阿呆のように聞き返す。
「……水族館……?」
「ええ、水族館です」
マスターがきっぱり言う。
「それと、フルーツパフェなどの甘味を食べさせるのもよいでしょう。なるべくたくさん果物がのったやつを、ですよ」
そうか、なるほど。
これはすばらしいアドバイスだ。
「わかりました。彼女と水族館に行って、フルーツパフェをごちそうします」
すっかり酔いがまわったぼくは、伊緒さんと仲直りするヒントをもらえたことに満足してハイボールをおかわりした。
「よろしい。夫婦円満をお祈りします」
マスターはとれかけていた口ヒゲをぺたりと貼り直し、はじけるような笑顔をみせた。
会社あてに届けられるお中元を社員みんなに分けるというビンゴ大会で、みごとに缶詰だけを大量に引き当ててしまった。
多すぎるので同僚や上司に一部バーターをもちかけたけれど、面白がって誰も応じてくれなかった。
しかし今日び、こんなに保存食をいただくというのもまったくありがたい。
多謝多謝。
袋に分けて、通勤カバンにも詰め込んで、えっちらおっちらお家まで運んだものだが、本来なら一気に持ち帰る必要はぜんぜんないのだった。
でもあえてそうしたのにはちょっとした理由がある。
じつはまったくつまらない、些細なぼくの配慮のなさから伊緒さんの機嫌を損ねてしまい、今朝から会話が途切れてしまったのだ。
謝ろうとして顔をのぞき込むけど、ムスぷーん!と頬をふくらませてあっちを向いてしまう。
これは心から怒っているというわけではなくって、さあ、どうにかしてご機嫌をとってごらんなさい、というメッセージなのだ。
前回おんなじようなことが起こったときは、ゼンマイで動く小さな羊の人形で気を引いて許してもらったのだけど……。
今回はせっかくなのでこの大量の缶詰を、
「どじゃーん!とったどーっ!」
と広げてみるのはどうだろう。
うん、いける。
いけるぞ、これは。
自信たっぷりに披露した缶詰の山は、結果としてうまくいかなかった。
伊緒さんは一瞬(おおっ!)という顔をしたけど、またしてもムスぷーん!とそっぽを向いてなかなか許してくださらない。
意気消沈して自室に引きあげたぼくは、いったいどうしたらよいものやら途方に暮れてしまった。
ケンカらしいケンカなんてまだしたこともないと思っていたけど、それは彼女がいろいろ我慢してくれているだけなのかもしれない。
じつはぼくが知らないだけで、けっこう無神経に伊緒さんの気分を害するようなことをしているんじゃないか。
そんなことを悶々と考えているうちに、外はとっぷりと暗くなってきた。
やっぱりストレートにあやまろう。
それがいい、そうしよう、と意を決して階下に下りていくと、リビングは真っ暗で台所のほうだけうすらボンヤリと灯がともっている。
何事かと不安になって台所の引き戸をそおっと開けると……。
「いらっしゃいませ」
ムーディーに落とした薄暗い照明のなか、マスターがいた。
マスターというのはつまり、髪をオールバックに束ねてワイシャツに黒エプロンを身に着けた伊緒さんだ。
どっからもってきたのか、立派な口ヒゲまでくっつけている。
「お好きな席へどうぞ」
小さなカウンターキッチンの向こうから、低く抑えた声ですすめてくれる。
が、もちろん席はひとつしかない。
ふとカウンターの隅をみると、ルームランプに巻かれた紙に流麗な書体で、
「缶詰バー io」
とある。
……ははあ。
こうきましたか、伊緒さん。
「いつものでよろしいですね?」
"マスター"がそう言って、ぷしゅこんっとハイボールの缶を開ける。
あっ、缶詰バーだからお酒も缶なのですね。
氷の入ったグラスに注ぎ、とん、とぼくの目の前に置いてくれる。
間髪入れずに取り出したのはサバの水煮缶だ。
ぺきょりり、っとフタを開けて中身をガラスの小鉢に移し、お醤油とオリーブオイルをさあーっとかけ回す。
さらにぱっぱっぱ、と粗挽き黒コショウをふりかけ、フォークを添えて黙って差し出してくれる。
やばい、伊緒さんがもう、ほぼマスターにしか見えない。
素直にハイボールで喉を湿らせ、サバ缶のおつまみを一口。
水煮、とはいうもののオイル漬けのようになったサバの肉に、醤油のコクが絡みあう。
フルーティーなオリーブオイルが魚臭さを打ち消して、とっても上品な風味だ。
なにこれ、めちゃくちゃ旨い。
正直、缶詰をあなどっていた。
おそるべし、缶詰。
おそるべし、缶詰バーio。
「あの、よかったら伊緒さ……マスターも」
「いただきましょう」
マスターのグラスにも缶ハイボールを注ぎ、カチン、と乾杯してぐいーっ、とあおる。
しゅわしゅわして、少しスモーキーな香りがして、ハイボールってこんなにおいしかったんだなあ、と思ってしまう。
「お顔色がさえませんね。奥様と喧嘩でもされましたか」
ぎくっ。伊緒さ……マスターがすました顔で問いかけてくる。
「ええ、じつはちょっと……ね。よくわかりますねえ」
「ふふ。この商売も長いですから」
長いんだ。
早くもふんわり酔ってきたアタマで、そりゃあたいしたもんだ、さすがプロはちがう、などとしきりに感心してみる。
マスターは缶入りのミックスナッツを取り出し、バジルパウダーをまぶして小皿に盛ってくれる。
おおう、爽やかな香りがたって、これもおいしい。
ぼくはいつの間にかマスターに心をゆるし、いろいろな思いを吐露していた。
いつも言葉がたりなくて、伊緒さんに100%の気持ちを伝え切れずにいること。
いつもおいしいご飯をつくって、笑顔で出迎えてくれる彼女に報いることができるか不安なこと。
マスターはただただ、
「ええ」
「ほう」
「はっは」
などとやさしく相槌を打つだけだ。
でも、聞きながらもずっと手を動かして、頃合いをみて新たな一皿を供してくれた。
「どうぞ。メインディッシュ、といえるかもしれません」
ぼくが思わず歓声を上げたのはほかでもない。目の前にはなんと、小さな「チーズフォンデュ」一式が用意されたのだ。
ソーセージ・ホワイトアスパラ・ベビーコーン・マッシュルーム、いずれももちろん缶詰のものだ。
そしてスープカップには缶詰のコーンクリームに、ミルクとピザチーズを混ぜてレンジにかけたソースが、湯気をたてている。
すごいすごい!
ぼくはすっかり嬉しくなって、マスターと何度も乾杯しつつ夢中で食べた。
マスターもフォンデュをつっついたりサバをもふもふ頬張ったり、とても楽しそうだ。
「マスター、どれもすごくおいしいです。缶詰バンザイ!」
「そう、それはよかった。でもわたしは、缶詰を開けただけ」
と、そこへふいにチリリン、と涼し気な音が響いた。
「いらっしゃいませ」
マスターが即座に反応する。
え……お客さん?
「にー」
みると、首輪に鈴を飾った茶トラ子猫のコロが、ちょこなんと入り口におすわりしている。
「お好きな席へ。いつものでよろしいですか?」
マスターはそう声をかけつつ、コロに大きな猫缶を開けてあげている。
「ナントカ懐石風味」とあるので、きっとおいしいやつに違いない。
うにゃーふ、うにゃーふ、とよろこんで食べるコロにほほえみかけながら、マスターがしゅぱっと缶詰をひとつ手に取って、しゃーっ、とぼくの方へとすべらせた。
「あちらのお客様からです」
ぱしっと受け止めてラベルを見ると、それはツナ缶だった。
おお、人生初の"あちらのお客様から"だ。
いい気分。
「奥様と仲直りされるのでしたら」
マスターがふいに、おごそかな調子で語りだした。
ぼくはひゃいっ、と背筋をのばす。
「水族館にお連れするのがよろしいでしょう。大きなジンベエザメのいるところです」
ぼくはぽかんとして、阿呆のように聞き返す。
「……水族館……?」
「ええ、水族館です」
マスターがきっぱり言う。
「それと、フルーツパフェなどの甘味を食べさせるのもよいでしょう。なるべくたくさん果物がのったやつを、ですよ」
そうか、なるほど。
これはすばらしいアドバイスだ。
「わかりました。彼女と水族館に行って、フルーツパフェをごちそうします」
すっかり酔いがまわったぼくは、伊緒さんと仲直りするヒントをもらえたことに満足してハイボールをおかわりした。
「よろしい。夫婦円満をお祈りします」
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