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第4膳
土用の丑がやってきた!うなぎを食べねばなりますまいよ
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暑い。
それはもう、暑い。
この暑さをなんとかかんとか乗り切ろうと、気力をふりしぼったのは古代の人も同じだったのだろう。
万葉集にこんな歌が記されている。
石麻呂に
我もの申す 夏やせに
よしといふものぞ
むなぎ捕りめせ
「むなぎ」とはうなぎのことで、胸のあたりが黃色いことから「胸黃」が語源ともされている。
やせっぽちだった「石麻呂」という人物を心配して、夏場にスタミナをつけるためのアドバイスをするという、ユーモアあふれる歌だ。
詠み人は万葉集の編纂者として知られる「大伴家持(おおとものやかもち)」。
酒の歌で有名な「大伴旅人(おおとものたびと)」の嫡男でもある。
このことから、奈良時代にはすでにうなぎが滋養のある食べ物と考えられていたことが分かるが、その調理法は現代とは異なるものだったようだ。
うなぎを開いてタレで調味する、いわゆる「蒲焼き」が登場するのは江戸時代の半ば頃とされている。
同名の料理は中世の文書にも認めることができるが、当時はぶつ切りにした身を串焼きにしただけの、シンプルなものだったと考えられている。
もともと脂も骨も多いうなぎは、決して食べやすい魚ではない。
でも身を開き、骨を除き、蒸して焼いてタレを塗ってまた焼いて……と、おいしく食べられるよう工夫に工夫を重ねて編み出したのが「うなぎの蒲焼き」だ。
土用の丑の日にうなぎを食べるようになったのは、平賀源内の広告がきっかけになっているというのはあまりにも有名なお話だ。
たった一言で、もはや行事に組み込まれるほどの歴史をつくってしまったのだから、ペンの力というのはすさまじい。
北国育ちの伊緒さんが、はたして内地の暑さに適応できるのだろうかとずっと心配だった。
雪ん子のように溶けてしまったらたいへんだと気をもんだけど、意外と元気いっぱいでぼくよりしゃきっとしていたりする。
今日はまさしく土用の丑の日。
いつもおいしいご飯をつくってくれている伊緒さんに、お礼の意味も込めてうなぎをご馳走しようと決めていた。
がんばったらお家でつくれるメニューは多いけど、これに関しては専門店の力に頼ってもいいだろう。
実を言うと、「うなぎ屋さん」に行くのは初めてのことだ。
「あっ、あのっ、"竹"のセット2名れ」
やや震えながら予約の電話を入れたときには声が裏返り、竹は「てゃけ」と発音していた。
こうして一歩ずつ大人の階段をのぼっていくのだねえ、と感慨にふけりながら、当日は緊張してお店の暖簾をくぐった。
実はお店に入る前からすでにいい匂いがしていて、思わず伊緒さんと顔を見合わせてしまう。
入り口のすぐ脇には大きな水槽があって、中に生きたウナギさんばかりではなく、ウグイさんとかテナガエビさんとかタニシさんとかがいらっしゃる。
水棲動物が好きな伊緒さんは「わはーい」と喜んで、じぃーっと水槽を眺めている。
よかったよかった。
古来、うなぎは調理に時間のかかる食べ物とされていた。
「うなぎ屋の箱枕」という言葉があるように、注文したらゴロンと寝転んで気長に出来上がりを待つものだったという。
いまでもオーダーを受けてからさばく本格的なお店では、最低でも40分ほどはかかるのが普通だそうだ。
おかげさまでというかなんというか、ぼくの選んだお店はそうではない。
実を言うと彼女の故郷である北海道では、なぜかあんまりうなぎを食べないそうだ。
結婚してからも、土用の丑の日だからといって、特別にうなぎを食卓にのせたこともなかった。
そんな背景もあって、伊緒さんに代表的なうなぎ料理を味わってもらおうと思ったのだった。
ほどなく運んできてくれた料理一式に、伊緒さんが目を丸くする。
「わあ!たまご焼きにうな子がはいってる!」
"うな子"とは、いつの間にか伊緒さんがうなぎのことをそう呼ぶようになったものだ。
勢いにのるとさらに"うなコフ"とロシア語っぽく変化したりもする。
由来はまだ、聞いていない。
「それは"う巻き"っていうんですよ」
うなぎのたまご焼きについて、ぼくが説明する。
「これは?うな子ときゅうりの……酢の物?」
「そう。それは"うざく"です」
うなぎの身ときゅうりを甘酢で和えたこの一品は、さっぱりとして夏らしい味わいだ。
もともと酸っぱいものが苦手だった伊緒さんも、これはたいへん気に入ったみたいだ。
う巻きもろともうまいうまい、と前菜として楽しみ、ちゃんと付けてくれた肝吸いにときめきつつ、いよいよ本丸たるうな重の蓋に手をかける。
ぱかっと開けると、ぽってり甘く香ばしい匂いが立ち上り、てりてりツヤツヤのうな子がその身を横たえている。
(ニャアァァァァァァァ)
と伊緒さんが小声で叫び、二人してひこひこと鼻をうごめかせてしまう。
お行儀がよくないとは分かっていながら、どうにもやめられない。
"これはうまいヤツだ"と本能がアラートしているので思わず居ずまいをただし、二度目の「いただきます」を一緒に唱える。
箸を入れた瞬間、ふわっとろっ、としたうなぎにしかない食感がすでに指先に伝わってくる。
たっぷりタレがからまったご飯といっしょにほおばると、香りのままの甘辛さとこってりした脂の旨みが、口いっぱいに芳ばしく広がった。
とても魚のそれとは思えないほどのパンチ力は、まさしく夏をのりきるスタミナを凝縮したかのようだ。
ときおり肝吸いを口に含んでさっぱりしつつ、しこしことした肝の歯ごたえも楽しい。
香の物には、伊緒さんの好きなパリパリの奈良漬けが添えられていて、甘く上品な酒粕の香りと味が素晴らしい口直しになってくれる。
関東と関西でのうなぎの開き方や調理法の違い等々、いろんな薀蓄を仕込んできたものの、食べるのに夢中になってすっかり忘れてしまった。
「晃くん、めちゃくちゃおいしい」
「そうですか。よかった」
ぼくがつくったわけでもないのに、なんだか誇らしい気持ちになる。
伊緒さんに喜んでもらえると、ぼくも心から嬉しい。
「ありがとう、晃くん。すごくぜいたくをさせてもらいました」
伊緒さんがぺこりとお辞儀をして、あらためてお礼を述べてくれる。
めっそうもない。感謝の気持ちを伝えたいのはこちらのほうだ。
こんなに喜んでくれるなら、ぜひまた一緒に食べに来たいものだ。
再びのれんを分けてお店の外に出ると、強猛な太陽がくまなく世界を焼いている真っ最中だった。
一瞬身構えたものの、
「あれ?なんだか来る前より平気かも」
そう言って、伊緒さんが不思議そうに空を見上げる。
そういえばなんとなく、この暑さにもさっきよりは気迫負けしていないような気もする。
「きっとうなぎ食べさせてもらったからだわ。うな子すごい!ようし、暑さに負けず、わたしもおいしいものつくるからね!」
真っ白に見える夏の陽射しの下、伊緒さんは元気いっぱいにそう言って、弾けるように笑った。
それはもう、暑い。
この暑さをなんとかかんとか乗り切ろうと、気力をふりしぼったのは古代の人も同じだったのだろう。
万葉集にこんな歌が記されている。
石麻呂に
我もの申す 夏やせに
よしといふものぞ
むなぎ捕りめせ
「むなぎ」とはうなぎのことで、胸のあたりが黃色いことから「胸黃」が語源ともされている。
やせっぽちだった「石麻呂」という人物を心配して、夏場にスタミナをつけるためのアドバイスをするという、ユーモアあふれる歌だ。
詠み人は万葉集の編纂者として知られる「大伴家持(おおとものやかもち)」。
酒の歌で有名な「大伴旅人(おおとものたびと)」の嫡男でもある。
このことから、奈良時代にはすでにうなぎが滋養のある食べ物と考えられていたことが分かるが、その調理法は現代とは異なるものだったようだ。
うなぎを開いてタレで調味する、いわゆる「蒲焼き」が登場するのは江戸時代の半ば頃とされている。
同名の料理は中世の文書にも認めることができるが、当時はぶつ切りにした身を串焼きにしただけの、シンプルなものだったと考えられている。
もともと脂も骨も多いうなぎは、決して食べやすい魚ではない。
でも身を開き、骨を除き、蒸して焼いてタレを塗ってまた焼いて……と、おいしく食べられるよう工夫に工夫を重ねて編み出したのが「うなぎの蒲焼き」だ。
土用の丑の日にうなぎを食べるようになったのは、平賀源内の広告がきっかけになっているというのはあまりにも有名なお話だ。
たった一言で、もはや行事に組み込まれるほどの歴史をつくってしまったのだから、ペンの力というのはすさまじい。
北国育ちの伊緒さんが、はたして内地の暑さに適応できるのだろうかとずっと心配だった。
雪ん子のように溶けてしまったらたいへんだと気をもんだけど、意外と元気いっぱいでぼくよりしゃきっとしていたりする。
今日はまさしく土用の丑の日。
いつもおいしいご飯をつくってくれている伊緒さんに、お礼の意味も込めてうなぎをご馳走しようと決めていた。
がんばったらお家でつくれるメニューは多いけど、これに関しては専門店の力に頼ってもいいだろう。
実を言うと、「うなぎ屋さん」に行くのは初めてのことだ。
「あっ、あのっ、"竹"のセット2名れ」
やや震えながら予約の電話を入れたときには声が裏返り、竹は「てゃけ」と発音していた。
こうして一歩ずつ大人の階段をのぼっていくのだねえ、と感慨にふけりながら、当日は緊張してお店の暖簾をくぐった。
実はお店に入る前からすでにいい匂いがしていて、思わず伊緒さんと顔を見合わせてしまう。
入り口のすぐ脇には大きな水槽があって、中に生きたウナギさんばかりではなく、ウグイさんとかテナガエビさんとかタニシさんとかがいらっしゃる。
水棲動物が好きな伊緒さんは「わはーい」と喜んで、じぃーっと水槽を眺めている。
よかったよかった。
古来、うなぎは調理に時間のかかる食べ物とされていた。
「うなぎ屋の箱枕」という言葉があるように、注文したらゴロンと寝転んで気長に出来上がりを待つものだったという。
いまでもオーダーを受けてからさばく本格的なお店では、最低でも40分ほどはかかるのが普通だそうだ。
おかげさまでというかなんというか、ぼくの選んだお店はそうではない。
実を言うと彼女の故郷である北海道では、なぜかあんまりうなぎを食べないそうだ。
結婚してからも、土用の丑の日だからといって、特別にうなぎを食卓にのせたこともなかった。
そんな背景もあって、伊緒さんに代表的なうなぎ料理を味わってもらおうと思ったのだった。
ほどなく運んできてくれた料理一式に、伊緒さんが目を丸くする。
「わあ!たまご焼きにうな子がはいってる!」
"うな子"とは、いつの間にか伊緒さんがうなぎのことをそう呼ぶようになったものだ。
勢いにのるとさらに"うなコフ"とロシア語っぽく変化したりもする。
由来はまだ、聞いていない。
「それは"う巻き"っていうんですよ」
うなぎのたまご焼きについて、ぼくが説明する。
「これは?うな子ときゅうりの……酢の物?」
「そう。それは"うざく"です」
うなぎの身ときゅうりを甘酢で和えたこの一品は、さっぱりとして夏らしい味わいだ。
もともと酸っぱいものが苦手だった伊緒さんも、これはたいへん気に入ったみたいだ。
う巻きもろともうまいうまい、と前菜として楽しみ、ちゃんと付けてくれた肝吸いにときめきつつ、いよいよ本丸たるうな重の蓋に手をかける。
ぱかっと開けると、ぽってり甘く香ばしい匂いが立ち上り、てりてりツヤツヤのうな子がその身を横たえている。
(ニャアァァァァァァァ)
と伊緒さんが小声で叫び、二人してひこひこと鼻をうごめかせてしまう。
お行儀がよくないとは分かっていながら、どうにもやめられない。
"これはうまいヤツだ"と本能がアラートしているので思わず居ずまいをただし、二度目の「いただきます」を一緒に唱える。
箸を入れた瞬間、ふわっとろっ、としたうなぎにしかない食感がすでに指先に伝わってくる。
たっぷりタレがからまったご飯といっしょにほおばると、香りのままの甘辛さとこってりした脂の旨みが、口いっぱいに芳ばしく広がった。
とても魚のそれとは思えないほどのパンチ力は、まさしく夏をのりきるスタミナを凝縮したかのようだ。
ときおり肝吸いを口に含んでさっぱりしつつ、しこしことした肝の歯ごたえも楽しい。
香の物には、伊緒さんの好きなパリパリの奈良漬けが添えられていて、甘く上品な酒粕の香りと味が素晴らしい口直しになってくれる。
関東と関西でのうなぎの開き方や調理法の違い等々、いろんな薀蓄を仕込んできたものの、食べるのに夢中になってすっかり忘れてしまった。
「晃くん、めちゃくちゃおいしい」
「そうですか。よかった」
ぼくがつくったわけでもないのに、なんだか誇らしい気持ちになる。
伊緒さんに喜んでもらえると、ぼくも心から嬉しい。
「ありがとう、晃くん。すごくぜいたくをさせてもらいました」
伊緒さんがぺこりとお辞儀をして、あらためてお礼を述べてくれる。
めっそうもない。感謝の気持ちを伝えたいのはこちらのほうだ。
こんなに喜んでくれるなら、ぜひまた一緒に食べに来たいものだ。
再びのれんを分けてお店の外に出ると、強猛な太陽がくまなく世界を焼いている真っ最中だった。
一瞬身構えたものの、
「あれ?なんだか来る前より平気かも」
そう言って、伊緒さんが不思議そうに空を見上げる。
そういえばなんとなく、この暑さにもさっきよりは気迫負けしていないような気もする。
「きっとうなぎ食べさせてもらったからだわ。うな子すごい!ようし、暑さに負けず、わたしもおいしいものつくるからね!」
真っ白に見える夏の陽射しの下、伊緒さんは元気いっぱいにそう言って、弾けるように笑った。
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