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1章 パンツァー
シノブの実況配信1
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「残念ながら」と言うか——
「幸いなことに」と言うか——
万錠ウメコと俺の外回りは、パンツァーの出番は無く、つつがなく終わった。
俺が引き続き「責任」という言葉について思いを巡らせながらVTOLを運転していると、山の中にコンクリート造の要塞のような建物が見えて来た。
俺はナビを見ながら呟く。
「轟女子学攻……だったな」
月影シノブが通う「轟女子学攻」は、山の手にあるお嬢様学攻だ。特に、アイドルの育成については全国でもトップレベルの実績を持つ名門だ。
超底辺武士の家で育ち、男ばかりの人生を送って来た俺には縁の無かった場所だから、女子攻と聞くと「少し」と言うか「かなり」緊張する。
変な行動を取って怪しまれないようにしよう。
俺は、VTOLを轟女子学攻の正門の前に着陸させる。
「流石、お嬢様学攻だな。」
正門の両脇には、マシンガンを持った「相撲取りサイボーグ」が見える。幕府上層のお屋敷レベルの警備体制だ。
俺は、警備中の彼らに怪しまれないように、にこやかな表情でVTOLの扉にもたれ掛かり、月影シノブを待つ事にした。
そして、下校する女子攻生達の「ごきげんよう」を45回数えたところで、月影シノブは現れた。
轟女子学攻の制服はチャコールグレイのブレザーで、アイドル衣装の月影シノブしか見た事が無かった俺には、新鮮に映った。
その制服は彼女に良く似合っていて、正統派美少女に見える。
そうだ。忘れかけていたが、月影シノブは何だかんだ言って美少女なんだ。
しかし、よく見ると月影シノブは、知らない美少女の袖を捕まえて、引きずるように歩いて来ている。
「美少女の数珠繋ぎじゃないか」と思ったが、警備の相撲サイボーグが居る手前、不用意な発言は控えた。
「はわわわ。シ、シノブちゃん! あんまり引っ張ると… ボクのおへそと、肩紐が!ハミ出て!」
と叫ぶ、水色の癖毛のショートカットのその美少女は、大きな紫の丸い目を、白黒させて慌てている。
彼女の身長は、月影シノブと同程度だが華奢でオドオドとした雰囲気から、実年齢より幼く見える。
「ロリっ子でボクっ娘か……良いな」
と思わず俺が呟いてしまうと、警備の相撲サイボーグ × 2 が俺の方をギロッと見た。
ヤバい。次、失言をするとレッドカードでボコられるかもしれない。
その「ロリっ子兼ボクっ娘 」は、何故か制服が大きく乱れ、彼女のささやかな胸を覆うブラジャーがハミ出ていた。それは、淡い水色のAカップだった。
警備の奴らの目がある手前、「ロリっ子兼ボクっ娘 」のブラジャーをじっくり見てると俺の命がヤバそうなので、反射的に目を伏せた。
月影シノブは満面の笑みで言う。
「プロデューサーさん!お迎えありがとうございます! SSRキャラの織姫ココロちゃんと、運良く出会えましたので『任意同行』して貰いました!
あれ? でも、どうして地面を見てるんですか? がんばっている働きアリさんの観察をしているんですか?」
織姫ココロは、いそいそと自分の服を整えながら言う。
「は、はわわわ…。 ブラジャーがハミ出て…靴まで脱げて… 。 恥ずかしいよぉ…」
月影シノブは彼女の様子を見て驚いて言う。
「うわ!す、すみません! まさかココにゃんの服がそんな事に!? 気付かなくてごめんなさい!」
そう言いながら、月影シノブは織姫ココロの制服のリボンを整え始めた。
織姫ココロは、何故かいまさら頬を赤らめ、俯いて言う。
「い、いいよ。シノブちゃんなら…。 いくらでも…」
俺は彼女達の方をなるべく見ないようにして、織姫ココロの服が整うのを待った。
そして、色んな事が落ち着いたところで月影シノブに俺は聞く。
「ところで彼女は?」
「あれ? もしかしてプロデューサーさん。ココにゃんを知らないんですか?」
「ああ……という事は、彼女もアイドルなのか?」
月影シノブは織姫ココロを、手で「ビシっ」と差し、誇らしげな様子で言う。
「そうなんです! ココにゃんは、私と同じ歳なのに東奉行所のトップアイドルなんです!! 腰痛部の『ココニャンのニャンニャンチャンネル』は登録者数1億人なんですよ?! ヤバみじゃないですか??」
「シ、シノブちゃん? 正門の前だよ…? 声が大きいよ…? は、恥ずかしいから…」
ロリっ子兼ボクっ子の織姫ココロは、おどおど周りを見回している。
まるで小動物のような雰囲気だ。
たまにはロリっ子も良いもんだな。もちろん俺はロリコンでは無いが……と、思いながら俺は言う。
「なるほど。君は東奉行所のアイドルなのか。失礼したな。
俺は、月影シノブのプロデューサーのナユタだ。 よろしく頼むよ」
織姫ココロは、ロリっ子らしい俯いた顔で上目遣いに俺に言う。
「よ、よろしくお願いします。 シノブちゃんのプロデューサーさん…」
織姫ココロと握手をし、俺は聞く。
「ところで、二人は友達なのか?」
月影シノブが笑顔でキッパリ応える。
「いいえ!!」
織姫ココロは驚愕の表情で言う。
「ええええええ!?」
月影シノブは腰に手を当て、笑顔のまま言う
「ココにゃんと私の関係は『友達』と言う次元では言い表せません。
言うならば『良きライバル』です。『友』と書いて『テキ』です」
「シ、シノブちゃん…? それを言うなら『敵』と書いて『トモ』じゃないかな?
『友』と書いて『テキ』だと、僕が友達を裏切った嫌な子みたいになっちゃうよ…」
俺は、織姫ココロに感心して言う。
「しかし、登録者数1億人は凄いな。 秘訣があれば教えて貰いたいな」
月影シノブは空虚な目で、空の彼方を見ながら言う。
「私の登録者数は、34人ですからね?
ココにゃんの300万分の1ですからね……ふふ」
織姫ココロはオドオドしながら答える。
「そ、そんな、秘訣だなんて…。特別な事、してないよ…?
重課金さんに個別で、お礼の動画を送ったり。 痛仏で『みんな愛してるよ』って呟いたり。
配信の最後に、投げ銭くれた全員に『好きだよ』ってお礼したり……その程度だよ?」
月影シノブが目を真ん丸にして突っ込む。
「バチクソ営業してるじゃないですか!?
視聴者さんの大半がガチ恋勢になっちゃいますよ!? 『ヒコボシ』にはガチ恋勢が多いっていう噂は本当だったんですね。」
「そ、そうかな? ボク…ちゃんと営業できてるのかな?
でも、確かに…『みんにゃ』との交流の為に24時間、痛仏(つぶったー)に張り付いているかな……」
月影シノブは真っ青な顔で、ブルブル震えながら言う。
「む”ーーり”ーーーーー!!」
俺は月影シノブに質問する。
「織姫ココロは、どういうプロデュース方針なんだ?」
「ココにゃんは戦闘実況をしないアイドルなんです!!凄いでしょ!!」
と月影シノブは、またしても何故か自慢げに応えた。
ライバルじゃ無いのか?圧倒的に負けてて嬉しそうで良いのか?と俺は考えながら月影シノブに聞く。
「戦闘実況ってなんだ?」
「私のこないだの配信動画みたいな奴です。 アイドルが犯罪者さんとかをぶっ飛ばす実況配信です。
オオエドシティーでは、アイドルの戦闘実況が流行ってますから」
「アイドルが戦う様子の実況が流行ってるのか? 世も末だな」
「ヨモスエ? ともかく、アイドルがPV数を稼ぐには戦闘実況をするのが手っ取り早いんです!しかし、ココにゃんはそれをしません」
「じゃあ、織姫ココロは何を配信するんだ?」
織姫ココロが応える。
「コスプレとか… 歌ってみたとか… あとゲーム実況かな?」
月影シノブが付け加える。
「ココにゃんのコスプレのクオリティーは、ガチでヤバいですからね。 二次元から出て来たのかと勘違いするぐらい。 あと、露出もヤバいです」
俺は言う。
「織姫ココロの活動内容は、素人目線からすると正統派アイドルな感じがするな」
織姫ココロがロリロリ答える。
「そ、そうかな…? で、でもみんなにいつも言われるよ? アイドルなら戦闘実況をして欲しいって…」
ここで、月影シノブが、興奮気味に唐突に話題を変える。
「聞いて下さい!プロデューサーさん!! 今!ココにゃんの配信をパクって……じゃなかった……インスパイアを受けて、新しい企画を思いつきました!」
俺が聞く。
「配信の新しい企画か?」
「ええ。戦闘実況は、また次の機会にするとして……今日はこれから、新しい企画の配信をしたいんです!!」
「どんな企画なんだ?」
月影シノブは口に人差し指を当て、ウインクをして言う。
「それは事務所に着いてからのお楽しみです! プロデューサーさん?」
「幸いなことに」と言うか——
万錠ウメコと俺の外回りは、パンツァーの出番は無く、つつがなく終わった。
俺が引き続き「責任」という言葉について思いを巡らせながらVTOLを運転していると、山の中にコンクリート造の要塞のような建物が見えて来た。
俺はナビを見ながら呟く。
「轟女子学攻……だったな」
月影シノブが通う「轟女子学攻」は、山の手にあるお嬢様学攻だ。特に、アイドルの育成については全国でもトップレベルの実績を持つ名門だ。
超底辺武士の家で育ち、男ばかりの人生を送って来た俺には縁の無かった場所だから、女子攻と聞くと「少し」と言うか「かなり」緊張する。
変な行動を取って怪しまれないようにしよう。
俺は、VTOLを轟女子学攻の正門の前に着陸させる。
「流石、お嬢様学攻だな。」
正門の両脇には、マシンガンを持った「相撲取りサイボーグ」が見える。幕府上層のお屋敷レベルの警備体制だ。
俺は、警備中の彼らに怪しまれないように、にこやかな表情でVTOLの扉にもたれ掛かり、月影シノブを待つ事にした。
そして、下校する女子攻生達の「ごきげんよう」を45回数えたところで、月影シノブは現れた。
轟女子学攻の制服はチャコールグレイのブレザーで、アイドル衣装の月影シノブしか見た事が無かった俺には、新鮮に映った。
その制服は彼女に良く似合っていて、正統派美少女に見える。
そうだ。忘れかけていたが、月影シノブは何だかんだ言って美少女なんだ。
しかし、よく見ると月影シノブは、知らない美少女の袖を捕まえて、引きずるように歩いて来ている。
「美少女の数珠繋ぎじゃないか」と思ったが、警備の相撲サイボーグが居る手前、不用意な発言は控えた。
「はわわわ。シ、シノブちゃん! あんまり引っ張ると… ボクのおへそと、肩紐が!ハミ出て!」
と叫ぶ、水色の癖毛のショートカットのその美少女は、大きな紫の丸い目を、白黒させて慌てている。
彼女の身長は、月影シノブと同程度だが華奢でオドオドとした雰囲気から、実年齢より幼く見える。
「ロリっ子でボクっ娘か……良いな」
と思わず俺が呟いてしまうと、警備の相撲サイボーグ × 2 が俺の方をギロッと見た。
ヤバい。次、失言をするとレッドカードでボコられるかもしれない。
その「ロリっ子兼ボクっ娘 」は、何故か制服が大きく乱れ、彼女のささやかな胸を覆うブラジャーがハミ出ていた。それは、淡い水色のAカップだった。
警備の奴らの目がある手前、「ロリっ子兼ボクっ娘 」のブラジャーをじっくり見てると俺の命がヤバそうなので、反射的に目を伏せた。
月影シノブは満面の笑みで言う。
「プロデューサーさん!お迎えありがとうございます! SSRキャラの織姫ココロちゃんと、運良く出会えましたので『任意同行』して貰いました!
あれ? でも、どうして地面を見てるんですか? がんばっている働きアリさんの観察をしているんですか?」
織姫ココロは、いそいそと自分の服を整えながら言う。
「は、はわわわ…。 ブラジャーがハミ出て…靴まで脱げて… 。 恥ずかしいよぉ…」
月影シノブは彼女の様子を見て驚いて言う。
「うわ!す、すみません! まさかココにゃんの服がそんな事に!? 気付かなくてごめんなさい!」
そう言いながら、月影シノブは織姫ココロの制服のリボンを整え始めた。
織姫ココロは、何故かいまさら頬を赤らめ、俯いて言う。
「い、いいよ。シノブちゃんなら…。 いくらでも…」
俺は彼女達の方をなるべく見ないようにして、織姫ココロの服が整うのを待った。
そして、色んな事が落ち着いたところで月影シノブに俺は聞く。
「ところで彼女は?」
「あれ? もしかしてプロデューサーさん。ココにゃんを知らないんですか?」
「ああ……という事は、彼女もアイドルなのか?」
月影シノブは織姫ココロを、手で「ビシっ」と差し、誇らしげな様子で言う。
「そうなんです! ココにゃんは、私と同じ歳なのに東奉行所のトップアイドルなんです!! 腰痛部の『ココニャンのニャンニャンチャンネル』は登録者数1億人なんですよ?! ヤバみじゃないですか??」
「シ、シノブちゃん? 正門の前だよ…? 声が大きいよ…? は、恥ずかしいから…」
ロリっ子兼ボクっ子の織姫ココロは、おどおど周りを見回している。
まるで小動物のような雰囲気だ。
たまにはロリっ子も良いもんだな。もちろん俺はロリコンでは無いが……と、思いながら俺は言う。
「なるほど。君は東奉行所のアイドルなのか。失礼したな。
俺は、月影シノブのプロデューサーのナユタだ。 よろしく頼むよ」
織姫ココロは、ロリっ子らしい俯いた顔で上目遣いに俺に言う。
「よ、よろしくお願いします。 シノブちゃんのプロデューサーさん…」
織姫ココロと握手をし、俺は聞く。
「ところで、二人は友達なのか?」
月影シノブが笑顔でキッパリ応える。
「いいえ!!」
織姫ココロは驚愕の表情で言う。
「ええええええ!?」
月影シノブは腰に手を当て、笑顔のまま言う
「ココにゃんと私の関係は『友達』と言う次元では言い表せません。
言うならば『良きライバル』です。『友』と書いて『テキ』です」
「シ、シノブちゃん…? それを言うなら『敵』と書いて『トモ』じゃないかな?
『友』と書いて『テキ』だと、僕が友達を裏切った嫌な子みたいになっちゃうよ…」
俺は、織姫ココロに感心して言う。
「しかし、登録者数1億人は凄いな。 秘訣があれば教えて貰いたいな」
月影シノブは空虚な目で、空の彼方を見ながら言う。
「私の登録者数は、34人ですからね?
ココにゃんの300万分の1ですからね……ふふ」
織姫ココロはオドオドしながら答える。
「そ、そんな、秘訣だなんて…。特別な事、してないよ…?
重課金さんに個別で、お礼の動画を送ったり。 痛仏で『みんな愛してるよ』って呟いたり。
配信の最後に、投げ銭くれた全員に『好きだよ』ってお礼したり……その程度だよ?」
月影シノブが目を真ん丸にして突っ込む。
「バチクソ営業してるじゃないですか!?
視聴者さんの大半がガチ恋勢になっちゃいますよ!? 『ヒコボシ』にはガチ恋勢が多いっていう噂は本当だったんですね。」
「そ、そうかな? ボク…ちゃんと営業できてるのかな?
でも、確かに…『みんにゃ』との交流の為に24時間、痛仏(つぶったー)に張り付いているかな……」
月影シノブは真っ青な顔で、ブルブル震えながら言う。
「む”ーーり”ーーーーー!!」
俺は月影シノブに質問する。
「織姫ココロは、どういうプロデュース方針なんだ?」
「ココにゃんは戦闘実況をしないアイドルなんです!!凄いでしょ!!」
と月影シノブは、またしても何故か自慢げに応えた。
ライバルじゃ無いのか?圧倒的に負けてて嬉しそうで良いのか?と俺は考えながら月影シノブに聞く。
「戦闘実況ってなんだ?」
「私のこないだの配信動画みたいな奴です。 アイドルが犯罪者さんとかをぶっ飛ばす実況配信です。
オオエドシティーでは、アイドルの戦闘実況が流行ってますから」
「アイドルが戦う様子の実況が流行ってるのか? 世も末だな」
「ヨモスエ? ともかく、アイドルがPV数を稼ぐには戦闘実況をするのが手っ取り早いんです!しかし、ココにゃんはそれをしません」
「じゃあ、織姫ココロは何を配信するんだ?」
織姫ココロが応える。
「コスプレとか… 歌ってみたとか… あとゲーム実況かな?」
月影シノブが付け加える。
「ココにゃんのコスプレのクオリティーは、ガチでヤバいですからね。 二次元から出て来たのかと勘違いするぐらい。 あと、露出もヤバいです」
俺は言う。
「織姫ココロの活動内容は、素人目線からすると正統派アイドルな感じがするな」
織姫ココロがロリロリ答える。
「そ、そうかな…? で、でもみんなにいつも言われるよ? アイドルなら戦闘実況をして欲しいって…」
ここで、月影シノブが、興奮気味に唐突に話題を変える。
「聞いて下さい!プロデューサーさん!! 今!ココにゃんの配信をパクって……じゃなかった……インスパイアを受けて、新しい企画を思いつきました!」
俺が聞く。
「配信の新しい企画か?」
「ええ。戦闘実況は、また次の機会にするとして……今日はこれから、新しい企画の配信をしたいんです!!」
「どんな企画なんだ?」
月影シノブは口に人差し指を当て、ウインクをして言う。
「それは事務所に着いてからのお楽しみです! プロデューサーさん?」
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