隠れジョブ【自然の支配者】で脱ボッチな異世界生活

破滅

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ガルドさんとの修行編

どうも、どうやらこの修行の成果は凄まじいようです

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ガルドさんとの修行を始めて一週間が経っていた。 最近はひたすらにガルドさんの木刀を避ける修行だった。

ここのところの修行でわかったことはただがむしゃらに避けるのではなく避ける時に特別な歩行術・・・をつかうのだ。 

地球での八卦掌でつかわれる扣歩(こうほ)や擺歩(はいほ)に似たような歩行術だったり、 縮地法であったりと相手との距離感を覚え、近づく離れるという動作を木刀を振る直前の腕の予備動作から起動を予測し、その軌道に適した歩行術を使うことによって避けることを教わった。

初めは足が絡まったり、 そもそも予備動作から見切ることができなかったりしていたが、 何時間もぶっとうしで避けつつときどきしっかりと何が出来ていないのかという指導をしてくれるため、最近は木刀の動きに追いついて避けれることが多くなってきた。

だがやはりガルドさんである。

全然本気じゃないのだ。ギリギリ避けれるようになったと思ったら一度休憩して次やるときには剣撃のスピード上がっていてまた避けるのがつらくなる。

忍者はあのジャンプ力をつけるのに木を植えて何年もかけて木の成長とともに飛んでだんだんジャンプ力が高くなっていくというが。

それに似ているかもしれない。

話を戻そう、 つまり徐々に見切り避けることが出来るようになってきたのだ。

そしてガルドさんの動きに目が慣れたためかモンスターを狩りに行ってモンスターと戦闘になった時、 相手の攻撃がしっかりと目で捉えることができ余裕を持って避けることができた。 そしてふらつくこともないため避けられたモンスターは体制を崩すが、 俺は体制を崩さず避けた直後に木刀でトドメを刺すことができるようになってきた。

もちろん、身体強化や重力、ステップなしでの話だ。

そして毎日身体強化の練習も欠かさないため素手でもウルファを仕留めることができるようになっていた。
ガルドさんとの修行でついた体力と身体強化が組み合わさって実戦では自分でも驚くほどの速さで移動したりすることができている。

また 、 多数の敵の場合は自然操作に頼って戦うが、 魔力操作の練習も欠かさないため操作の自由性が大幅にあがった。たとえば炎を出して水素とあわせて爆発させるなどという技では、 今までは威力が小さかったり、 爆発の範囲を調整できていなかったりしたが今となっては狙う場所にしっかりとした威力の爆発を起こせるようになっていた。

さて、ガルドさんが言っていたことだが俺は明日から躱す修行ではなく相手の攻撃の勢いを利用して自分の攻撃にする術を修行するようだ。これは地球でいうところの合気道に似た印象だが・・・。

「楽しみだな!リル!最近は強くなってきて魔物もたくさん倒して美味しいものを少し多く食べれるようになったけど。 今度からはもっと強くなってもっと稼いでもっとご馳走食べれるようになるな!!」

「キュ?」

本当に?と言いたげな期待を込めた返事をしてくる。

「本当だぞ!まだ時間はかかるけど、一緒に強くなっていこうな!!リル!」

「キュ!!」
______________________________

この次の話はおまけ2となります
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