転生腹黒貴族の推し活

叶伴kyotomo

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213 推しとご褒美②※※

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「あああっ!!」

ビクビクと体を震わせながら、お風呂の中で果たしてしまう。

サッとテオが魔術でキレイにしたけど、やはり恥ずかしさが残る。

「テオ…」

「このまま君を抱きたいが、やはり初めてはベッドが良いだろう?」

「うん…」

いや、このままお風呂でも大歓迎ですけど、せっかくテオが俺の初めてに敬意を払ってくれているんだから、それに乗っかろう。

そのまま体を洗われると、ふっかふかのバスローブで体を包まれる。

フワッと優しい風を起こして体を乾かす。

いや、本当に魔術って便利だよねぇ…。

そう思いながら、またもテオに抱っこされてベッドへと進む。

ふわりと優しくベッドへ降ろされると、花弁が舞う。

どうやら魔術の掛かった特製の花弁のようで、フワッと良い香りを振り撒いてそのまま消えていった。

「こちらはリーナイト商会の新商品だそうだ。ジェレミー殿から贈り物として頂いた」

「とてもキレイで素敵…」

ジェレミー兄様ったら、こんな商品も開発してたんだ!

いやはや、リーナイト商会は安泰だな。

心の中で一人兄様の功績に胸を張っていると、テオがゆっくりと俺に覆い被さる。

「ギル…」

おおお、こっちが優先!!

テオは俺にキスをしながら、バスローブを脱がし始める。

「ん…ん…んんっ!」

テオの両手は俺の胸を弄りながら、どんどんと下に降りて行き、激しくお尻を揉みしだき始める。

テオの舌を必死に追いながら、テオに与えられる快感に体を委ねる。

この世界だと、痛みなくしっかりと受け入れられる様に、魔術で解したり出来るから本当にありがたい。

今日は俺とジェレミー兄様が開発した、夜の大人向けクリームと避妊具もしっかりとサイドテーブルに用意してある。

テオはそれを手に取ると、俺の後ろにゆっくりと指を入れ始めた。

「んっ…あぁ」

魔術で清潔に出来るからか、この世界では避妊具といったモノは貴族間ではあまり使用されておらず、魔力の無い人や平民向けの商品だった。

平民向けだから質が悪いモノが多かったんだよね。

俺はそこにも目をつけて、高品質な避妊具も多く開発した。

スイレン神教では、基本的に堕胎は許されていない。

しかし、毎回子作りをする訳にもいかないので、避妊具は平民や魔力の無い者には性行為をする上で重要なアイテムなのだ。

これが最先端で相手への思いやりもあると言う謳い文句は功を奏して、箱もオシャレにしたら貴族にも人気が出たのは嬉しい誤算だった。

「本来なら、直接ギルを感じたいが…。折角ギルの開発したモノなのだから、使わないとな」

そう言ってテオは、大きいサイズのイボの付いた避妊具を、立派なモノに装着した。

初めてにその避妊具って…。

そう思いつつも、俺は一人遊びの時に体験していたので、あの気持ち良さがテオのモノと混ざって味わえるのかとゾクゾクした。

「ふふ…。ギル、期待してるのか?」

「ひゃっ!…だ、だって…」

グリッとテオの太い指で中をいじられて、声が上がる。

「だって?」

「だって…。やっとテオと一つになれるから…」

いやもう、色んな事が起き過ぎて大変だったじゃん?

やっとテオとエッチが出来るんだから、期待して当然だと思うんだよね。

「わっ!」

そう思いながら照れていると、急にテオに抱きしめられた。

「ギル…。大切にする」

やだ、俺ったら無自覚にテオの庇護欲とか色々焚き付けてた?

罪な男…。

そんな事を考えながら、俺はテオの背中に両腕を回す。

いや、本当にアホな事を考えていないと、緊張でどうにかなりそうなの!!

「ギル…」

「ん…んん」

テオのキスをゆっくりと受けていると、グッとテオの熱が俺に入ってくる。

大きい!!

もちろん魔術で痛みは無いけれど、この圧迫感は初めてだ。

「んん~っ!ん…ん」

ゆっくりと抜き差しをしながら、中へ中へとテオが進んで来る。

イボが擦れて、気持ちの良いトコロを刺激するもんだから、腰がビクビクと動いてしまい、テオにがっしりと掴まれた。

「あああ…あんっ!」

「くっ…!」

グイッと最奥まで入れられて、俺は目の前がチカチカした。

気持ち良い…!!

俺が馴染むまでと、テオの動きが止まったが、この状態で止まれるテオには尊敬しかないよ…。

早く動いて欲しいけど、テオが俺の中にみっちりと入っている事実が嬉しい。

「ふふ…」

「どうした?」

急に笑う俺の頬を、テオが優しく撫でる。

「ここ…。テオでいっぱい…んんっ!!」

そう言って自分の腹を撫でると、テオはグッと怖い顔をして、中のモノが一際大きくなった。

俺ったら、煽り上手!

「…くっ。全く。私のは、なんて魅力的なんだ」

が魅力的だからだよ…」

うっとりとテオを見ていると、テオは嬉しそうに笑ってまたキスをしてくれた。

「もう、我慢が効かないな…」

「うん…。俺ももっと欲しい…」

俺がそう強請ると、テオは俺の好きな片眉を上げてニヤリと笑う表情をした。

「…手加減しないぞ?」

「あああああっ!んっんっ!」

強く腰を打ちつけられて、つられて声が上がる。

テオの背中に両腕を回しながら、テオの動きについて行くしかない。

俺、俺初心者だから!!

「ギル…ギル…」

「テオぉ…!」

いやらしい音が鳴り響く部屋の中で、俺はどんどんと絶頂へと駆け上がって行く。

「ああ…あああああ!」

「…く」

お腹の熱と快感が全身を駆け巡って、目の前が真っ白になりそうだ!

テオの動きがどんどん速くなり、俺も体が小刻みに震え始める。

「あああっ…!!」

全身で快感を味わいながら、俺とテオの初夜が始まったのだった。











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