転生腹黒貴族の推し活

叶伴kyotomo

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79 推しと色々な決着 ※

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治験最終日。

色んな事があったが、結果的に大成功だった。

ターン殿下は歩ける様になり、他の治験者も立ち上がったり体を起き上がらせる事が容易になった。

明後日にはお披露目でターン殿下が王城のテラスに登場する事になっている。

その時に、レッドドラゴンリーフの成功が大々的に発表されるのだ。

あの後王室とコンヌル公爵家の話し合いがあり、何とニルケス殿下はコンヌル公爵家に婿入りして、公爵家を継ぐ事になった。

コンヌル家のニージは、元々クラスメイトであったフーカ伯爵を思っていた様で、今回の事で公爵家を弟達に譲り、伯爵家へ嫁ぐ事になった。

ニルケス殿下に新しく爵位を継がせるよりも、今既存する公爵家へ降下させる方が体面的にも良いとなった。

そんな訳で、独身であったフーカ伯爵に王家が打診したのだ。

おっとりした優しい大男のフーカ伯爵も、ニージを憎からず思っていた様で、王家からの打診を快諾したと言う。

今回の件はレッドドラゴンリーフの発表と共に公表され、国民に謝罪するそうだ。

ま、一番悪いキムート子爵は極刑になりそうだし、劇団は別の貴族が買い取り、その発表もされるみたい。

馬鹿げた舞台も、きつく糾弾される予定だから、勘違い令嬢達にもお灸は据えられるだろうね。

「…ギルの演技は可愛かったぞ」

「ふふ。やっぱりテオにはバレてた?」

ニルケス殿下の術を解いた後、俺はテオに支えられながらあの場を何とか凌いだのだが、テオは分かってたみたい。

「王城の魔術師の方々を立てる必要もあったの。それと、テオに甘えたかったから」

「ギル…」

治験が終わったので、俺はテオとのデートが許された。

今日はテオの部屋でゆっくりイチャイチャし、明日はデートを楽しんで、お祖父様の家にも来て貰う予定だ。

明後日レッドドラゴンリーフの発表が終わったら、一旦テオは帰国し、俺はジェレミー兄様達と薬の売り出しで忙しくなると思う。

カイトも来てくれるし、フロル様もジャメル領へ行くまでは手伝ってくれるから、すぐに落ち着くとは思うけどね。

俺も面接に関わったから、安全で優秀な魔術師達も集まったし、リーナイト公爵家の商会の手伝いはそこまで必要なさそうだ。

「私は一旦国に報告に帰るが、すぐにレモルトに引っ込むから、いつでも遊びに来てくれ」

「うん。俺もレッドドラゴンリーフが順調に行ったら、すぐに行く。ジャメル領はホセ兄様とフロル様がしっかり管理してくれるから、俺はレモルトを開拓したい」

テオの膝の上で、今日も甘えているが、そろそろもう一歩進んでも良いよね?

俺、淑女じゃ無いから、婚前交渉全然オッケーなの。

正式な婚約もしてないけど、テオに触って欲しいし触りたいし、色んな事したいんだけど、テオは引いちゃわないかな。

俺は男女共に経験は無いんだけど、普通貴族なら伽の練習ってあるんだけど、俺やジェレミー兄様は経験が無い。

ホセ兄様はさすがに経験があるけど、ジェレミー兄様は病気だったし、俺はお断りしてたし。

テオは年もだし経験無いとは思えない。

「…どうした?難しい顔をしているぞ」

ぐるぐる考えていたら、テオに眉間をツンツンされる。

いけないいけない。

悩むより聞けば良いよね?

「あのね。俺はの経験が全く無いの。テオを喜ばせる経験もないから、テオはガッカリしない?」

「なんだって?」

あ、ストレートに聞きすぎた。

テオが目を丸くしている。

でももう言っちゃったから、仕方ないや。

「ホセ兄様は夜伽の練習はしてたけど、俺はしてないの。もちろん勉強はしたよ??でも実戦は…。忙しかったし、テオが居たから」

ちょっと甘える様に言うと、テオは嬉しそうな顔をした。

よしよし。

分かってるんだろうけど、俺の言葉に乗ってくれるテオが好きだよ。

「そうか。それなら私が一から教えよう。ガッカリなどするものか。嬉しいよ」

優しく抱きしめられて、ホッとする。

「…経験も無いのに、積極的でも嫌じゃない?」

「大歓迎だ」

ほうほう。

夜もいっぱい可愛がってくれそうだな。

嬉しくなりながら、テオの胸に擦り寄ると、スッと顎を撫でられる。

「ギル…」

あ、キスだね。

あ!!

いきなり舌入れてくる!!

ドキドキしながら、取り敢えずテオに身を任せる。

ゆっくりとテオの舌が、俺の舌を絡めたり、口内を舐め回していく。

右手で頭を撫でながら下に降りて行き、左手は体を優しく撫でてくれる。

手付きがいやらしくなって来てるけど。

「んっ…テオ」

「少しだけ…」

抗議しつつも、俺が止めないと分かると、シャツのボタンを外される。

スルリと手が差し込まれ、俺の胸の突起をカバーの上から突かれる。

そう、俺は乳首の上にカバーを着けてるのだ!

「んっ」

つい声が出てしまうと、テオはとてもセクシーに笑う。

すっごい色気で、俺が見たかった顔の一つだったから、キュンキュンしちゃう。

この世界って、同性も結婚対象だからか、皆エッチの時に胸を執拗に責めるみたいなんだよね。

だから、男性の乳首も人に簡単に見せたりしたらいけないのだ。

「ギルのココは綺麗だが、随分感度が良いな」

「…」

そりゃ俺は一人遊びの達人だからね!!

この世界の作法で、そこを念入りにお手入れもしてますし、他の人に見られない様にカバーもしてるのだ。

シリコンみたいな感触で、簡単に着け外しが出来るカバーは、男女共通の夜のオシャレアイテムだったりする。

色んな形があるし、宝石が着いているモノだってある。

宝石店にだって売ってるんだからね!俺が変態ってわけじゃないんだからね!









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