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お兄ちゃんの幸せを守りたい
23.天才と変態は紙一重
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「アイリスって何度も言うようだけれど、本当に残念な人だよね?」
「まあね。出来る人なのに重度のロリショタだからね」
三十分だけ時間が欲しいと言われたから、その間アイリスの調査資料に目を通す。
読めば読むほどそう思い思わず呟くと、フレディもそう思っているのか深く頷く。
ですよね?
アイリスが調べてくれた資料は、ほぼ完璧で分かりやすくまとめられていた。
子供達が収容している部屋までの順路や、警備のシフトに巡回経路はもちろんのこと。幹部のプロフィールまで事細かく記載されている。
これを警察に持っていけば、私達が動かなくても解決しそう。クラッキングからえた情報だと知られたらアイリスも捕まると思うけれど。
最悪警察とぐるになっていたら……読んでいる限りそれはないかな?
これがアイリスの本気。
仲間でよかった。
「ってか、ひょっとしたら私達だけでも一網打尽に出来そうじゃない?」
「さすがに三人だけじゃぁ難しいんじゃないかな?」
すべてをポジティブに考える私とは違い、フレディは慎重派で言葉を濁らせ眉間にシワを寄せる。
それならもっと協力者がいれば、なんとかなると思えてしまう。
─アカツキ、僕もいるよ? 何か手伝う。
「え、東雲は先に子供達の元に行って鍵を探してくれるる?」
─うん。任せてよ!
ヤル気満々の東雲に特にないとは言えず、図面を見せ子供達がいる場所を指差す。
胸を張りますます張り切る東雲。
本当はただ私の傍にいて欲しかったんだけど、せっかく東雲がやる気になっているんだから汲んであげた。
「アカツキちゃん。お待たせ。出発する前にこれに着替えてよ」
「え、なにその魔法少女コスチュームみたいなのは?」
「みたいなのじゃなくて、私が作った本物の魔法少女コスチュームと、魔法のステッキ。さまざまな能力をぐーんと上がるんだよ」
「才能の無駄遣い」
「だね」
ようやくアイリスが戻ってきたかと思えば、何かを持っている。真っ先に私の元に来て、ピンクのこれまたフリル全開丈の短いワンピースに月とハートが印象的のステッキを渡される。
冗談で言ったのに、本当だった。
しかし今の私なら絶対に似合う服装だから受け取ってしまい、死角になっている場所は移動し素早く着替える。髪は、動きやすいポニーテールにまとめる。
「どう似合うかな?」
「可愛い」
「最高だよ。そしてこの仮面を付ければ、どんなに関わったとしても顔の印象は残らない。知り合いにも気づかれない。フレディくんと精霊達も装着してね。装着者同士には効果がないから」
「さすがですね?」
─わ~い、アカツキとお揃いだ。
更に変態になりつつあるアイリスだけれど、アイテムの方は至ってシンプルで高性能。ご丁寧に精霊用も作っていて、いち早く東雲は装着し無邪気にはしゃぐ。
すると目の前にいるのは東雲なのに別人に見え、私も急いで装着すれば東雲と認識。
これならお兄ちゃんと鉢会っても、バレることはない。
「ならボクも。念のためキャンディも食べとこう」
続いてフレディも仮面を付け赤いキャンディをほおばると、あっと言う間に『夢幻なる願い3』のフレディに変身。
思ったよりも背が高く、細マッチョ系。
「あ、私のフレディくんが……」
フレディのこともお気に入りのアイリスは当然ショックを受ける。
うまい具合にアイリスの魔の手から逃げたな。
魔法少女の心得
いつでも明るく笑顔で元気よく。
魔法詠唱は可愛らしく大きな声。
決め台詞はあらかじめ用意しておく。
ファンサービスはカメラ目線は忘れずに。
時には格好良くても最後は無邪気でいこう。
バシッン
ステッキのトリセツあったので目を通そうと開いて見たものの、最初のページを読んだ瞬間速攻終了。
無言で閉じゴミ箱に放り込む。
こんなもん読んでも何も役にたたないから、もう一度資料に目を通そう。
「アカツキちゃん、ひどいよ。取説は大事なんだから読まないと後で痛い目をみるよ」
「明らかに役に立ちそうもない心得じゃない? 戦闘を甘くみてない?」
「大丈夫。その辺は私が守るからさ」
私の手を握り真剣な瞳で見つめたまま、クサい台詞で誓われてしまう。これで何も言い返せなくなった私は、トリセツを受け取り、再び開き重要な部分だけ目を通す。
そんな私を見てフレディは微笑む。
青年になったフレディには興味を抱かなくなり、アイリスのありったけの重い愛情は私だけに与えられていた。
目的地までは基本魔力AIの自動運転なんだけれど、何かの時のためミサリーが運転席に待機。
乗り物大好きな東雲も夢中になって見ていて、これから大変なミッションなのに今はいつも通りのどかな時間が過ぎていく。
魔力AI
運転パターンを入力させれば、後は学習していくプレート。
分かりやすくすれば免許証だ。
もちろん運転が好きな人は手動モードで運転すれば良いだけ。
「博士、徐々に獣道になりますが、いかがされますか?」
「連中が使っている道の調べはついてるけれど、見つかったら面倒だから私が運転するよ。フレディ、アカツキちゃんをよろしく」
「え?」
「分かりました。アカツキ、ごめんよ」
いよいよ目的地に近くなってきたのか、それらしい会話になりアイリスは運転席に座る。それと同時になんだか良くない空気も流れ、突然私はフレディに背後から抱き締められてしまう。
ドキッとするよりも嫌な予感しかしなくて、取り敢えず身を構える。
そしてアイリスがハンドルを握った途端、なぜかすごい重圧がかかりスピードを出し走り出す。
体が一瞬宙に浮きそうになるものの、フレディのおかげでなんとかその場に留まることが出来た。しかし小さい東雲は残念ながら車の中を行ったり来たりで、目を回し気を失う。
「し東雲?」
『危険運転です。安全装置』
「まったくうるさい自己防衛システムだね? 世界一安全運転なんだから、んなのいらない」
ブチッ
誰が見たってこれは暴走していて自己防衛システムは当然。なのにアイリスはありえないことを言い捨て、自己防衛システムのコードをぶち抜く。
世界一安全運転?
どの口が何を思って言っているのかを聞きたい言葉だ。
これは明らかに世界一危険な運転であり、もう一度教習所に行ってもらいたい。
と言うか良く免許が取れたと思う。
……そもそもこの世界は免許制なのか?
今更ながらそんな疑問を抱く中、なぜかスピードが更にあがっていく。
私は生きて目的地まで辿り着くのだろうか?
「まあね。出来る人なのに重度のロリショタだからね」
三十分だけ時間が欲しいと言われたから、その間アイリスの調査資料に目を通す。
読めば読むほどそう思い思わず呟くと、フレディもそう思っているのか深く頷く。
ですよね?
アイリスが調べてくれた資料は、ほぼ完璧で分かりやすくまとめられていた。
子供達が収容している部屋までの順路や、警備のシフトに巡回経路はもちろんのこと。幹部のプロフィールまで事細かく記載されている。
これを警察に持っていけば、私達が動かなくても解決しそう。クラッキングからえた情報だと知られたらアイリスも捕まると思うけれど。
最悪警察とぐるになっていたら……読んでいる限りそれはないかな?
これがアイリスの本気。
仲間でよかった。
「ってか、ひょっとしたら私達だけでも一網打尽に出来そうじゃない?」
「さすがに三人だけじゃぁ難しいんじゃないかな?」
すべてをポジティブに考える私とは違い、フレディは慎重派で言葉を濁らせ眉間にシワを寄せる。
それならもっと協力者がいれば、なんとかなると思えてしまう。
─アカツキ、僕もいるよ? 何か手伝う。
「え、東雲は先に子供達の元に行って鍵を探してくれるる?」
─うん。任せてよ!
ヤル気満々の東雲に特にないとは言えず、図面を見せ子供達がいる場所を指差す。
胸を張りますます張り切る東雲。
本当はただ私の傍にいて欲しかったんだけど、せっかく東雲がやる気になっているんだから汲んであげた。
「アカツキちゃん。お待たせ。出発する前にこれに着替えてよ」
「え、なにその魔法少女コスチュームみたいなのは?」
「みたいなのじゃなくて、私が作った本物の魔法少女コスチュームと、魔法のステッキ。さまざまな能力をぐーんと上がるんだよ」
「才能の無駄遣い」
「だね」
ようやくアイリスが戻ってきたかと思えば、何かを持っている。真っ先に私の元に来て、ピンクのこれまたフリル全開丈の短いワンピースに月とハートが印象的のステッキを渡される。
冗談で言ったのに、本当だった。
しかし今の私なら絶対に似合う服装だから受け取ってしまい、死角になっている場所は移動し素早く着替える。髪は、動きやすいポニーテールにまとめる。
「どう似合うかな?」
「可愛い」
「最高だよ。そしてこの仮面を付ければ、どんなに関わったとしても顔の印象は残らない。知り合いにも気づかれない。フレディくんと精霊達も装着してね。装着者同士には効果がないから」
「さすがですね?」
─わ~い、アカツキとお揃いだ。
更に変態になりつつあるアイリスだけれど、アイテムの方は至ってシンプルで高性能。ご丁寧に精霊用も作っていて、いち早く東雲は装着し無邪気にはしゃぐ。
すると目の前にいるのは東雲なのに別人に見え、私も急いで装着すれば東雲と認識。
これならお兄ちゃんと鉢会っても、バレることはない。
「ならボクも。念のためキャンディも食べとこう」
続いてフレディも仮面を付け赤いキャンディをほおばると、あっと言う間に『夢幻なる願い3』のフレディに変身。
思ったよりも背が高く、細マッチョ系。
「あ、私のフレディくんが……」
フレディのこともお気に入りのアイリスは当然ショックを受ける。
うまい具合にアイリスの魔の手から逃げたな。
魔法少女の心得
いつでも明るく笑顔で元気よく。
魔法詠唱は可愛らしく大きな声。
決め台詞はあらかじめ用意しておく。
ファンサービスはカメラ目線は忘れずに。
時には格好良くても最後は無邪気でいこう。
バシッン
ステッキのトリセツあったので目を通そうと開いて見たものの、最初のページを読んだ瞬間速攻終了。
無言で閉じゴミ箱に放り込む。
こんなもん読んでも何も役にたたないから、もう一度資料に目を通そう。
「アカツキちゃん、ひどいよ。取説は大事なんだから読まないと後で痛い目をみるよ」
「明らかに役に立ちそうもない心得じゃない? 戦闘を甘くみてない?」
「大丈夫。その辺は私が守るからさ」
私の手を握り真剣な瞳で見つめたまま、クサい台詞で誓われてしまう。これで何も言い返せなくなった私は、トリセツを受け取り、再び開き重要な部分だけ目を通す。
そんな私を見てフレディは微笑む。
青年になったフレディには興味を抱かなくなり、アイリスのありったけの重い愛情は私だけに与えられていた。
目的地までは基本魔力AIの自動運転なんだけれど、何かの時のためミサリーが運転席に待機。
乗り物大好きな東雲も夢中になって見ていて、これから大変なミッションなのに今はいつも通りのどかな時間が過ぎていく。
魔力AI
運転パターンを入力させれば、後は学習していくプレート。
分かりやすくすれば免許証だ。
もちろん運転が好きな人は手動モードで運転すれば良いだけ。
「博士、徐々に獣道になりますが、いかがされますか?」
「連中が使っている道の調べはついてるけれど、見つかったら面倒だから私が運転するよ。フレディ、アカツキちゃんをよろしく」
「え?」
「分かりました。アカツキ、ごめんよ」
いよいよ目的地に近くなってきたのか、それらしい会話になりアイリスは運転席に座る。それと同時になんだか良くない空気も流れ、突然私はフレディに背後から抱き締められてしまう。
ドキッとするよりも嫌な予感しかしなくて、取り敢えず身を構える。
そしてアイリスがハンドルを握った途端、なぜかすごい重圧がかかりスピードを出し走り出す。
体が一瞬宙に浮きそうになるものの、フレディのおかげでなんとかその場に留まることが出来た。しかし小さい東雲は残念ながら車の中を行ったり来たりで、目を回し気を失う。
「し東雲?」
『危険運転です。安全装置』
「まったくうるさい自己防衛システムだね? 世界一安全運転なんだから、んなのいらない」
ブチッ
誰が見たってこれは暴走していて自己防衛システムは当然。なのにアイリスはありえないことを言い捨て、自己防衛システムのコードをぶち抜く。
世界一安全運転?
どの口が何を思って言っているのかを聞きたい言葉だ。
これは明らかに世界一危険な運転であり、もう一度教習所に行ってもらいたい。
と言うか良く免許が取れたと思う。
……そもそもこの世界は免許制なのか?
今更ながらそんな疑問を抱く中、なぜかスピードが更にあがっていく。
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