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8章(エピローグ)物語は続いていく
132.チョピは天才肌
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「ルピ、ルピ」
「おうまいな。オレ達の絵か?」
「ルピ!!」
完成した絵を一番に太に見せ褒められると、ルピーラは無邪気に大喜び。お次は私に見せてくれる。
画用紙には、はみ出す程の元気いっぱいの色鮮やかな絵。
「色遣いが鮮やかでいいと思うよ。チョピとミシェルちゃんも描けた?」
「あたいはもうちょっと」
【ボクも描けた。うまく描けたでしょう?】
そう答えて、チョピは私に見せてくれる。
「!? アンビリバボー」
予想とは反する最早芸術的デッサンに、度肝を抜かれる。
そう言えば歌もプロ顔負けだった。
ひょっとしたら芸術肌とか?
「チョピ、すげぇじゃん。うまいだけじゃなくって、星歌大好きがバシバシ伝わってくる」
【えへん。ボク、セイカのこと大好きだもん。だからこの絵セイカにあげる】
「ありがとう。部屋に飾っておくね」
すっかり気分を良くしたチョピは、自信をもって断言する。
ちょっと照れるけれど、滅茶苦茶嬉しい。額に入れて飾っておこう。
しかしそれをムッとした表情で見ていたのは、フェイリルとルピーラだった。
邪悪なジェラシーを発していて、こういう時は触らぬ神にたたりなし。
ミシェルちゃんの元に避難しよう。
【チョピ、私の絵も描いて】
「ルピ」
非難する前に二人は動き出す。
フェイリルはチョピに。
ルピーラは太に。
強い口調で訴える。
【もちろん、いいよ。だったら花壇をバッグにして描いてあげる】
「ひょっとしてオレにくれるのか? ありがとうなルピ」
二人は空気を読んだのか素なのか分からないけれど快く頷く。険悪なムードは瞬時に収束。二人ともニッコリ笑顔に変わり、それぞれに抱きつき一件落着。
「あたいも描けた。チョピちゃん・ルピーラちゃん・フェイリルちゃんを描いたの」
「へぇ~、みんな可愛く描けたね」
ミシェルちゃんの絵は細かく丁寧で、一人一人の特徴を取られている。チョピ達だってちゃんと分かる素敵な絵だ。
日本で育ったら、将来漫画家になりたいと言い出しそう。
「ヒナタお姉ちゃんにあげたら、喜んでくれるかな?」
「もちろん。すごく喜んでくれると思うよ」
「だな。陽もミシェルのこと大好きだからな」
パパにあげるのかなと思ってたら陽だった。ちょっと自信なさそうだったから、私と太でそうじゃないと嬉しいと教える。
陽はミシェルちゃんが妹だったら良かったなと、さんざん言っていた。
「私も。セイカお姉ちゃんもツヨシお兄ちゃんのことも大好き」
屈託な笑顔で嬉しいことを言いながら、私達に飛びこんでくる。二人で受け止め顔を見合せ笑い合う。
知り合の子でさえこんなに可愛いのだから、きっと弟しかも十六歳下は滅茶苦茶可愛いんだろうな。
だとしたら我が子だったらもっと可愛い?
え、我が子って、私と太……?
ボッ
身体中の体温が一気に上昇。顔に火が着くのが分かる。
「星歌、どうした?」
「セイカお姉ちゃん?」
「え、あうん。弟のこと考えてたの」
「セイカお姉ちゃんは、本当のお姉ちゃんになるんだ。良いな。あたいも欲しい」
取り敢えず弟のことだけ話難を逃れようとしたら、すぐに別の問題にぶち当たる。しかもそれはデリケートな問題で反応に苦しむ。
「リュウノスケ様、ヒナタちゃん、お帰りなさい」
「ただいま帰りました。ミシェルちゃんは中ですか?」
「ええ。聖女様とツヨシくんに遊んでもらってるわ」
龍くんと陽が戻ってきらしい。なにか良いことがあったのか、陽の声がやけに弾んでいる。
陽の声を聞くなりミシェルちゃんは、“ヒナタお姉ちゃんだ”と言って嬉しそうにお店まで走っていく。
その姿は可愛いけれど、今はそうでもなく私も後を追う。
どうか弟が欲しいとか言いませんように。
「ヒナタお姉ちゃん、リュウおじちゃんおかえりなさい」
「ミシェルちゃん、ただいま」
「こらミシェル、龍お兄さんだといつも言ってるだろう?」
「だっておじちゃんだもん」
いつもと特に変わらない愉快な会話が繰り広げれる。
確かに龍くんは、ミシェルちゃんからしたら立派なおじさん。
本当は私達にとってもおじさんなんだけれど、そんなこと言ったら角を出して鬼となる。よっぽどおじさんに見られたくないらしい。
独身貴族だから?
「だったらオレが魔術を教えてやるから、先生か師匠と呼べ」
そう言う切り返しで来るかと感心しつつも、可哀想なぐらいの必死さが伝わってくる。ここまで来れば空気を読んで折れるんだけれど、相手は幼女の幼女。空気なんて読めるはずもない。
「魔術はルーナス先生に教えてもらってるよ。あたいは才能があるから、将来立派な魔術師になれるんだって」
「それだったらなおのことオレを兄さんと呼ぶんだな。オレもルーナス師匠の弟子だから、ミシェルはオレの妹弟子になるんだ」
ここまで来ると、最早大人げない。
言い分はごもっともでも、ミシェルちゃんには理解が出来ず。首を傾げ龍くんを見つめてる。こうなるのも当然の反応だろう。
「龍くんもう辞めなよ。ミシェルちゃんに嫌われるよ」
「だな。ミシェル、ごめん。もう好きに呼んで良いからな」
「分かった。でもあたいは妹じゃなくって、お姉ちゃんになりたいの」
「!!」
妹弟子からなぜ姉になりたいってなるんだろうか?
幼女の発想はたまに突拍子がない。面白いんだけれど、この場合非情に気まずい。
「ミシェルはお姉さんになりたいの?」
「うん。妹でも弟でもどっちでもいい」
「それならちょうど良かったわ。ミシェルは来年お姉さんになるのよ」
私達の会話を一部始終聞いていたリンさんは、ミシェルちゃんに微笑みながら教える。
それはつまりリンさんがおめでたなんだけれど、となると相手はまさか龍くん?
「やった。セイカお姉ちゃんとお揃いだ」
無邪気に喜ぶミシェルちゃん。
そりゃぁそうなるよね。
「(言っとくが、父親はオレじゃないからな。リンには元から婚約者がいるんだ)」
「そうなんだ。だったら祝福しないとね」
無意識に龍くんを睨む私の視線に居心地の悪さを感じたのか、聞かないのに小声で無実だと主張。
普段から彼氏持ちの女に興味がないって言っていたから、疑うことなく信じることにした。
もし嘘だったら、今度こそ絶交だ。
「ミシェルちゃん、良かったね。リンさんおめでとうございます」
「おめでとう」
「おめでとうございます」
「ありがとうございます。今度皆さんにも彼を紹介しますね」
「新しいお父ちゃんは、すごく格好良くって優しいんだよ」
心置きなくみんなで二人を祝福する。二人ともすごく嬉しそうだった。
なんだ。ミシェルちゃん公認だったら、何も心配ないか。
龍くん、疑ってごめんなさい。
「おうまいな。オレ達の絵か?」
「ルピ!!」
完成した絵を一番に太に見せ褒められると、ルピーラは無邪気に大喜び。お次は私に見せてくれる。
画用紙には、はみ出す程の元気いっぱいの色鮮やかな絵。
「色遣いが鮮やかでいいと思うよ。チョピとミシェルちゃんも描けた?」
「あたいはもうちょっと」
【ボクも描けた。うまく描けたでしょう?】
そう答えて、チョピは私に見せてくれる。
「!? アンビリバボー」
予想とは反する最早芸術的デッサンに、度肝を抜かれる。
そう言えば歌もプロ顔負けだった。
ひょっとしたら芸術肌とか?
「チョピ、すげぇじゃん。うまいだけじゃなくって、星歌大好きがバシバシ伝わってくる」
【えへん。ボク、セイカのこと大好きだもん。だからこの絵セイカにあげる】
「ありがとう。部屋に飾っておくね」
すっかり気分を良くしたチョピは、自信をもって断言する。
ちょっと照れるけれど、滅茶苦茶嬉しい。額に入れて飾っておこう。
しかしそれをムッとした表情で見ていたのは、フェイリルとルピーラだった。
邪悪なジェラシーを発していて、こういう時は触らぬ神にたたりなし。
ミシェルちゃんの元に避難しよう。
【チョピ、私の絵も描いて】
「ルピ」
非難する前に二人は動き出す。
フェイリルはチョピに。
ルピーラは太に。
強い口調で訴える。
【もちろん、いいよ。だったら花壇をバッグにして描いてあげる】
「ひょっとしてオレにくれるのか? ありがとうなルピ」
二人は空気を読んだのか素なのか分からないけれど快く頷く。険悪なムードは瞬時に収束。二人ともニッコリ笑顔に変わり、それぞれに抱きつき一件落着。
「あたいも描けた。チョピちゃん・ルピーラちゃん・フェイリルちゃんを描いたの」
「へぇ~、みんな可愛く描けたね」
ミシェルちゃんの絵は細かく丁寧で、一人一人の特徴を取られている。チョピ達だってちゃんと分かる素敵な絵だ。
日本で育ったら、将来漫画家になりたいと言い出しそう。
「ヒナタお姉ちゃんにあげたら、喜んでくれるかな?」
「もちろん。すごく喜んでくれると思うよ」
「だな。陽もミシェルのこと大好きだからな」
パパにあげるのかなと思ってたら陽だった。ちょっと自信なさそうだったから、私と太でそうじゃないと嬉しいと教える。
陽はミシェルちゃんが妹だったら良かったなと、さんざん言っていた。
「私も。セイカお姉ちゃんもツヨシお兄ちゃんのことも大好き」
屈託な笑顔で嬉しいことを言いながら、私達に飛びこんでくる。二人で受け止め顔を見合せ笑い合う。
知り合の子でさえこんなに可愛いのだから、きっと弟しかも十六歳下は滅茶苦茶可愛いんだろうな。
だとしたら我が子だったらもっと可愛い?
え、我が子って、私と太……?
ボッ
身体中の体温が一気に上昇。顔に火が着くのが分かる。
「星歌、どうした?」
「セイカお姉ちゃん?」
「え、あうん。弟のこと考えてたの」
「セイカお姉ちゃんは、本当のお姉ちゃんになるんだ。良いな。あたいも欲しい」
取り敢えず弟のことだけ話難を逃れようとしたら、すぐに別の問題にぶち当たる。しかもそれはデリケートな問題で反応に苦しむ。
「リュウノスケ様、ヒナタちゃん、お帰りなさい」
「ただいま帰りました。ミシェルちゃんは中ですか?」
「ええ。聖女様とツヨシくんに遊んでもらってるわ」
龍くんと陽が戻ってきらしい。なにか良いことがあったのか、陽の声がやけに弾んでいる。
陽の声を聞くなりミシェルちゃんは、“ヒナタお姉ちゃんだ”と言って嬉しそうにお店まで走っていく。
その姿は可愛いけれど、今はそうでもなく私も後を追う。
どうか弟が欲しいとか言いませんように。
「ヒナタお姉ちゃん、リュウおじちゃんおかえりなさい」
「ミシェルちゃん、ただいま」
「こらミシェル、龍お兄さんだといつも言ってるだろう?」
「だっておじちゃんだもん」
いつもと特に変わらない愉快な会話が繰り広げれる。
確かに龍くんは、ミシェルちゃんからしたら立派なおじさん。
本当は私達にとってもおじさんなんだけれど、そんなこと言ったら角を出して鬼となる。よっぽどおじさんに見られたくないらしい。
独身貴族だから?
「だったらオレが魔術を教えてやるから、先生か師匠と呼べ」
そう言う切り返しで来るかと感心しつつも、可哀想なぐらいの必死さが伝わってくる。ここまで来れば空気を読んで折れるんだけれど、相手は幼女の幼女。空気なんて読めるはずもない。
「魔術はルーナス先生に教えてもらってるよ。あたいは才能があるから、将来立派な魔術師になれるんだって」
「それだったらなおのことオレを兄さんと呼ぶんだな。オレもルーナス師匠の弟子だから、ミシェルはオレの妹弟子になるんだ」
ここまで来ると、最早大人げない。
言い分はごもっともでも、ミシェルちゃんには理解が出来ず。首を傾げ龍くんを見つめてる。こうなるのも当然の反応だろう。
「龍くんもう辞めなよ。ミシェルちゃんに嫌われるよ」
「だな。ミシェル、ごめん。もう好きに呼んで良いからな」
「分かった。でもあたいは妹じゃなくって、お姉ちゃんになりたいの」
「!!」
妹弟子からなぜ姉になりたいってなるんだろうか?
幼女の発想はたまに突拍子がない。面白いんだけれど、この場合非情に気まずい。
「ミシェルはお姉さんになりたいの?」
「うん。妹でも弟でもどっちでもいい」
「それならちょうど良かったわ。ミシェルは来年お姉さんになるのよ」
私達の会話を一部始終聞いていたリンさんは、ミシェルちゃんに微笑みながら教える。
それはつまりリンさんがおめでたなんだけれど、となると相手はまさか龍くん?
「やった。セイカお姉ちゃんとお揃いだ」
無邪気に喜ぶミシェルちゃん。
そりゃぁそうなるよね。
「(言っとくが、父親はオレじゃないからな。リンには元から婚約者がいるんだ)」
「そうなんだ。だったら祝福しないとね」
無意識に龍くんを睨む私の視線に居心地の悪さを感じたのか、聞かないのに小声で無実だと主張。
普段から彼氏持ちの女に興味がないって言っていたから、疑うことなく信じることにした。
もし嘘だったら、今度こそ絶交だ。
「ミシェルちゃん、良かったね。リンさんおめでとうございます」
「おめでとう」
「おめでとうございます」
「ありがとうございます。今度皆さんにも彼を紹介しますね」
「新しいお父ちゃんは、すごく格好良くって優しいんだよ」
心置きなくみんなで二人を祝福する。二人ともすごく嬉しそうだった。
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