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4章 それぞれの愛のかたち
69.素直な気持ち
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心の整理をする前に龍ノ介さんは助けに来てくれ、私を背負い黒崎くんと入口へと急ぐ。背負ってもらうなんてとんでもないと思う物の、私にはついていけないスピードだから拒否が出来なかった。
私を背負っているハンデを気にもず、襲い来る最上級、最強級モンスター達を魔術であっと言う間になぎ倒して行く。
その上完全なる足手まといの私を、龍ノ介さんは優しいから度々気遣ってくれる。
やっぱり私も黒崎くんと同じで玉砕しても、龍ノ介さんのことが好きなんだろうな?
こんなに胸がときめいて、不謹慎だけれど今がすごく幸せ。
怖いけれど、龍ノ介さんがいるから平気。
「陽、怖いのか? 大丈夫。オレがちゃんと護ってやるから」
「え、あはい。ありがとうございます」
勘違いされた優しさに複雑な気持ちを抱きながらも、嬉しくて声が弾んでしまう。
こんな状況なのに不謹慎だね。
「陽、良かった無事だったんだな」
「当たり前でしょ? 龍ノ介さんに助けに来てくれたんだもん」
洞窟を抜けてパッと明るくなったと思えば、太がすぐに駆け寄って来て私の無事を喜んでくれる。
私も太の顔を見ただけで、ホッとして笑顔になった。
でもなんだか気恥ずかしくって、わざと生意気な言葉を言い返す。
「そりゃそうだな。師匠は本当にチートだったのか?」
「うん。私を背負っているのに、最上級モンスターは一撃。最強級モンスターもあっさり倒してたよ。ねぇ黒崎くん?」
「ああ、流石英雄です」
「そうだろう? オレに掛かればこのぐらいどうってことない」
太以上に龍ノ介さんを憧れのまなざしで見つめる黒崎くん。気分を良くした龍ノ介さんは、豪華に笑い豪語した。
それだけの実力があるのから龍ノ介さんは堂々としていて、自信に満ちあふれている。
諦めようとしているのに、そんな龍ノ介さんを見ていたら諦めるなんて到底無理。
ますます好きになるだけ。
だから私は無理に諦めるのを諦めて、自分の素直な気持ちを受け入れることにした。
「ひょっとして師匠とおっさんで、星歌を審判の花まで連れて行けるんじゃねぇか?」
「いくらオレ達でもそれは無理だな。前にも話したが、あそこはえげつない。次から次へと最上級以上のモンスターが群れで押し寄せてくる。結界を張れて休憩が出来ても、その分周囲にモンスターが集まる始末。星歌の安全を考え攻略するには最低四人必要だ」
『…………』
それを聞いて答えによっては惨めでしかない問いを、平然と聞く怖い物知らずの太。即答で否定され、とんでもない場所だと教えられる。思っていたよりも遙かに危険な場所に、太だけではなく私も黒崎くんも笑顔が引きつり言葉をなくす。
和気藹々の空気が一瞬で張り詰めた異様な空気に変わった……?
急に草木がざわめきだし、イヤな胸騒ぎまで感じる。
「龍ノ介さん?」
「陽も気づいたか。どうやらこの騒ぎの原因はお前だったんだな? でもどうして?」
ここで初めて得体の知れない恐怖に脅え、龍ノ介さんの袖を掴み呟く。龍ノ介さんには察しはついているのか、草むらに視線を変え問う。
険しい表情の中に、ショックを受け信じたくないが混じっている。
「そんなの魔王の孫娘と仲間達を殺すために決まってるじゃないですか? 魔王の孫娘は災いでしかない」
草むらから姿を現したのは、龍ノ介さんの元恋人であるナーシャだった。
私達を憎しみでしかない鋭い視線で睨みつけ、耳を塞ぎたくなるほどの暴言を吐く。
気の短い太は腹を立て戦闘態勢に入るけれど、龍ノ介さんは首を横に振り太を止める。
「ナーシャ、お前の気持ちは良く分かる。だが星歌は災いなんかじゃない。希望なんだ」
「希望? それってステーフとリュウが話してた人間と魔族の共存する道ですか?」
「そうだ。魔族はただの人種の違いだけで、悪い魔族もいれば良い魔族だっている。冷静になって話せば分かり合えるとオレは信じている」
冷静にナーシャさんの説得を試みる龍ノ介さんの言葉一つ一つに重みがあって、私もまったく同じで何度も深く頷く。
星ちゃんは災いでもなんでもない。
元気で明るい優しい女の子。今だって聖女の役目を果たそうと頑張っている。そんな大好きな親友を、例えどんな理由であっても殺意を向けるなら私は許さない。
「人間と魔族の共存なんて誰も望んでない」
だけどナーシャさんに思いは伝わらず。全否定された挙げ句、新たなる最強級モンスターを一気に三匹も召喚させる。
普通の女性だと思っていたのに、相当有能な術士。
「ナーシャ、それがお前の答えなんだな」
「ええ、そうよ。相手がリュウノスケ様やセイヤ様であっても迷いはしない。お前達、この四人を倒しなさい」
ガー!!
龍ノ介さんの悲しげでなんとも言えない最後の問いに、彼女はなんの迷いもない強い決意を言葉にしモンスター達に命令。
モンスター達は雄叫びを上げ、私達に襲いかかろうとする。
「ここから動かなければ安全だから下手に動くなよ。太と大地で一匹倒せ」
「はい、分かりました」
役立たずでしかない私の周りに防御結界を張って、龍ノ介さんは太と黒崎くんに指示を出し戦闘は開始された。
指示通り二人は素早くモンスターに攻撃を仕掛けるけれど、致命的なダメージ与えられない。攻撃をすれすれの所で交わしながら激しい交戦は続く。
二人がかりであっても倒すのは難し……憲兵が二十人がかりで倒すと言っていた。
見ているだけで何も出来ない自分がもどかしい。
それなのに龍ノ介さんは炎と雷の魔術を同時に繰り出し融合させ、モンスター目がけ打ち込むとモンスターは勢いに負けてその場に倒れる。
その隙を逃さず追加で炎の雨を繰り出されあっと言う間に決着がつく。
さっき同様可憐なまでのチートぶりに見とれてしまうと同時に、私なんかじゃどう考えても龍ノ介さんレベルに到達するには無理かもと思い始めてしまった。
このまま私が一緒にいても足手まといでしかならないんなら、大人しく地球に帰った方がいいの……。
バーン
激しい爆裂音が響き渡る。
慌てて視線に目をやれば、いつの間にか二人はモンスターに追い込まれて絶体絶命となっていた。
二人ともかなりのダメージを追っていて、立つことも出来ずにいる。
龍ノ介さんの助けを呼ぼうとしても、もう一匹のモンスターに苦戦していて声をかけられる状況ではない。
モンスターは待ってくれるはずがなく、二人に容赦なくトドメを……。
「駄目ー!!」
涙を流し声の限り叫ぶ私の脳裏に、新しい魔術文字が浮かび上がる。
装備のカードの一枚が光り輝き、浮かび上がった。
訳も分からず必死になって魔術文字を強く念じると、カードから無数の糸が飛び出しモンスターをがんじがらめに縛り付け動きを止めた。
「ヒナタさん、ナイスアシスト!!」
どこからともなくリュウさんの声が聞こえたと思ったら、私の頭上をリュウさんは飛び越えモンスターをきれいに一刀両断。
初めて私の力が戦闘の中で役に立った。
私を背負っているハンデを気にもず、襲い来る最上級、最強級モンスター達を魔術であっと言う間になぎ倒して行く。
その上完全なる足手まといの私を、龍ノ介さんは優しいから度々気遣ってくれる。
やっぱり私も黒崎くんと同じで玉砕しても、龍ノ介さんのことが好きなんだろうな?
こんなに胸がときめいて、不謹慎だけれど今がすごく幸せ。
怖いけれど、龍ノ介さんがいるから平気。
「陽、怖いのか? 大丈夫。オレがちゃんと護ってやるから」
「え、あはい。ありがとうございます」
勘違いされた優しさに複雑な気持ちを抱きながらも、嬉しくて声が弾んでしまう。
こんな状況なのに不謹慎だね。
「陽、良かった無事だったんだな」
「当たり前でしょ? 龍ノ介さんに助けに来てくれたんだもん」
洞窟を抜けてパッと明るくなったと思えば、太がすぐに駆け寄って来て私の無事を喜んでくれる。
私も太の顔を見ただけで、ホッとして笑顔になった。
でもなんだか気恥ずかしくって、わざと生意気な言葉を言い返す。
「そりゃそうだな。師匠は本当にチートだったのか?」
「うん。私を背負っているのに、最上級モンスターは一撃。最強級モンスターもあっさり倒してたよ。ねぇ黒崎くん?」
「ああ、流石英雄です」
「そうだろう? オレに掛かればこのぐらいどうってことない」
太以上に龍ノ介さんを憧れのまなざしで見つめる黒崎くん。気分を良くした龍ノ介さんは、豪華に笑い豪語した。
それだけの実力があるのから龍ノ介さんは堂々としていて、自信に満ちあふれている。
諦めようとしているのに、そんな龍ノ介さんを見ていたら諦めるなんて到底無理。
ますます好きになるだけ。
だから私は無理に諦めるのを諦めて、自分の素直な気持ちを受け入れることにした。
「ひょっとして師匠とおっさんで、星歌を審判の花まで連れて行けるんじゃねぇか?」
「いくらオレ達でもそれは無理だな。前にも話したが、あそこはえげつない。次から次へと最上級以上のモンスターが群れで押し寄せてくる。結界を張れて休憩が出来ても、その分周囲にモンスターが集まる始末。星歌の安全を考え攻略するには最低四人必要だ」
『…………』
それを聞いて答えによっては惨めでしかない問いを、平然と聞く怖い物知らずの太。即答で否定され、とんでもない場所だと教えられる。思っていたよりも遙かに危険な場所に、太だけではなく私も黒崎くんも笑顔が引きつり言葉をなくす。
和気藹々の空気が一瞬で張り詰めた異様な空気に変わった……?
急に草木がざわめきだし、イヤな胸騒ぎまで感じる。
「龍ノ介さん?」
「陽も気づいたか。どうやらこの騒ぎの原因はお前だったんだな? でもどうして?」
ここで初めて得体の知れない恐怖に脅え、龍ノ介さんの袖を掴み呟く。龍ノ介さんには察しはついているのか、草むらに視線を変え問う。
険しい表情の中に、ショックを受け信じたくないが混じっている。
「そんなの魔王の孫娘と仲間達を殺すために決まってるじゃないですか? 魔王の孫娘は災いでしかない」
草むらから姿を現したのは、龍ノ介さんの元恋人であるナーシャだった。
私達を憎しみでしかない鋭い視線で睨みつけ、耳を塞ぎたくなるほどの暴言を吐く。
気の短い太は腹を立て戦闘態勢に入るけれど、龍ノ介さんは首を横に振り太を止める。
「ナーシャ、お前の気持ちは良く分かる。だが星歌は災いなんかじゃない。希望なんだ」
「希望? それってステーフとリュウが話してた人間と魔族の共存する道ですか?」
「そうだ。魔族はただの人種の違いだけで、悪い魔族もいれば良い魔族だっている。冷静になって話せば分かり合えるとオレは信じている」
冷静にナーシャさんの説得を試みる龍ノ介さんの言葉一つ一つに重みがあって、私もまったく同じで何度も深く頷く。
星ちゃんは災いでもなんでもない。
元気で明るい優しい女の子。今だって聖女の役目を果たそうと頑張っている。そんな大好きな親友を、例えどんな理由であっても殺意を向けるなら私は許さない。
「人間と魔族の共存なんて誰も望んでない」
だけどナーシャさんに思いは伝わらず。全否定された挙げ句、新たなる最強級モンスターを一気に三匹も召喚させる。
普通の女性だと思っていたのに、相当有能な術士。
「ナーシャ、それがお前の答えなんだな」
「ええ、そうよ。相手がリュウノスケ様やセイヤ様であっても迷いはしない。お前達、この四人を倒しなさい」
ガー!!
龍ノ介さんの悲しげでなんとも言えない最後の問いに、彼女はなんの迷いもない強い決意を言葉にしモンスター達に命令。
モンスター達は雄叫びを上げ、私達に襲いかかろうとする。
「ここから動かなければ安全だから下手に動くなよ。太と大地で一匹倒せ」
「はい、分かりました」
役立たずでしかない私の周りに防御結界を張って、龍ノ介さんは太と黒崎くんに指示を出し戦闘は開始された。
指示通り二人は素早くモンスターに攻撃を仕掛けるけれど、致命的なダメージ与えられない。攻撃をすれすれの所で交わしながら激しい交戦は続く。
二人がかりであっても倒すのは難し……憲兵が二十人がかりで倒すと言っていた。
見ているだけで何も出来ない自分がもどかしい。
それなのに龍ノ介さんは炎と雷の魔術を同時に繰り出し融合させ、モンスター目がけ打ち込むとモンスターは勢いに負けてその場に倒れる。
その隙を逃さず追加で炎の雨を繰り出されあっと言う間に決着がつく。
さっき同様可憐なまでのチートぶりに見とれてしまうと同時に、私なんかじゃどう考えても龍ノ介さんレベルに到達するには無理かもと思い始めてしまった。
このまま私が一緒にいても足手まといでしかならないんなら、大人しく地球に帰った方がいいの……。
バーン
激しい爆裂音が響き渡る。
慌てて視線に目をやれば、いつの間にか二人はモンスターに追い込まれて絶体絶命となっていた。
二人ともかなりのダメージを追っていて、立つことも出来ずにいる。
龍ノ介さんの助けを呼ぼうとしても、もう一匹のモンスターに苦戦していて声をかけられる状況ではない。
モンスターは待ってくれるはずがなく、二人に容赦なくトドメを……。
「駄目ー!!」
涙を流し声の限り叫ぶ私の脳裏に、新しい魔術文字が浮かび上がる。
装備のカードの一枚が光り輝き、浮かび上がった。
訳も分からず必死になって魔術文字を強く念じると、カードから無数の糸が飛び出しモンスターをがんじがらめに縛り付け動きを止めた。
「ヒナタさん、ナイスアシスト!!」
どこからともなくリュウさんの声が聞こえたと思ったら、私の頭上をリュウさんは飛び越えモンスターをきれいに一刀両断。
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