31 / 157
1章 再び動き始めた運命の歯車
12.陽と星歌
しおりを挟む
「ねぇ星ちゃん、もし星ちゃんが聖女になるとしたら私はどうなるのかな?」
「あ、そうか。陽だけじゃなくって太は当然地球に帰りたいんだよね? ……巻き込んじゃってごめんね」
こっちに飛ばされてからのある不安を星ちゃんに打ち明けたのは夕食の片づけの時のことで、聞いた瞬間星ちゃんの表情は暗くなり手を止め私を見つめ申し訳なさそうに謝られる。
でもそれは私が思っているのと違っていたから、ちょっと呆気に取られてしまい逆にそう思わせて申し訳ない。
星ちゃんだって巻き込まれた側なのに、なんでそう言うことを言うんだろうか?
私なんかよりも星ちゃんの方がよほど文句があるはず。
だってここは星ちゃんにとっては辛い場所で、二ヶ月前みたく命を狙われるかも知れない。
黒崎くんみたいな人が星ちゃんを罵倒して、嫌な気持ちになるのは分かりきっている。
それなのに星ちゃんはお母さんの意志を継ぎたいって思っているんだから、すごいとしか言いようがない。
「違うの。星ちゃんの力になれるのならなりたいけれど、剣の才能がある太と違って私には何もないから。足手まといにはなりたくはない」
「ありがとう陽。そう言ってくれるだけで嬉しい。私だって陽が傍にいてくれて話を聞いてくれるだけでも心強いけれど、現実問題ここに残るってことは危険が伴うもんね」
慌てて誤解を解くとホッとする星ちゃんだけれど、やっぱり力がないのは問題で正論を言って険しい表情をする。
あ、星ちゃんは私を必要としてくれてる。
傍にいるだけでも良いんだ。
「チュピ、チュピピン」
「え、陽には占い師。魔術の才能があるって? は、陽とそれから太も聖女を護る戦士?」
しかしすぐに不安は解決され星ちゃんはチョピちゃんの自信たっぷりな台詞に眉を細めるけれど、私にとってはすごく嬉しいことで思わずチョピちゃんを抱きしめる。
私が占い師?
確かに私は昔から勘が良くって、趣味のタロット占いはそれなりに当たると評判だった。だから占い師?
しかも魔術の才能があるってことは、龍ノ介さんに足手まといにならない程度の攻撃・防御魔術を身につけたい。
……太のように弟子にしてくれるかな?
もちろん一番の目的は星ちゃんの力になることだけれど、少しぐらいは自分のためにこのチャンスを生かしても良いよね?
これを気にもっと龍ノ介さんに近づきたい。
「チョピちゃん、ありがとう」
「チュピ!!」
「……陽がそれでいいんなら、私はむしろ嬉しいから良いんだけど」
必要以上に喜ぶ私を、星ちゃんは戸惑い頭をかく。
「じゃぁ早速龍ノ介さんに弟子入りしてくる。……星ちゃんも一緒に弟子入りしてくれる?」
「え、私も? 私はパパの許可をもらわないと駄目だか……そうも言ってられないか。出来る限り自分の身は自分で護りたい」
嬉しい癖に一人で弟子入り志願をする勇気がなく星ちゃんに頼み込むと、一瞬断られ掛けるもすぐに考え直してくれ了解をもらう。
どうやら後でおじさんには謝らないといけない見たいです。
「龍くん、私と陽に魔術を教えてくれる?」
「は、藪から棒になんだよ?」
外から戻ってきてテーブルに広げてある何か絵が描いてある紙と睨めっこをしていて明らかにお取り込み中だろう龍ノ介さんに、星ちゃんは躊躇なくニコニコしながら声を掛ける。しかもいきなり本題に入るから龍ノ介さんは驚き星ちゃんに視線を合わせ首を傾げた。
星ちゃんと龍ノ介さんの普通以上の関係が羨ましくて親友なのに少しだけ嫉妬していたけれど、それが親子の関係だって言われて以来本当に友達みたいな親子にしか見えなくなってしまった。
おかげで今では二人の仲が微笑ましいと思えるだけで、羨ましいとは思っても嫉妬はしない。
私が龍ノ介さんとなりたい関係は、恋人であって親子では絶対にない。
「あのね。チョピが陽は占い師で魔術の才能があるんだって。私もこれからはちゃんと自分の身は自分で護らないといけないと思ったからね」
「確かにそれは一理あるな。よし陽には教えるが、星歌はまず星夜に話を通さないと教えられない。黙ってやったら星夜泣くぞ」
「それはイヤ。だったら今すぐ相談してくるから、ちょっと待っててね」
訳を話すと私の許可はすぐに下りるも、星ちゃんはやっぱりおじさんがネックで許可をもらうよう言われてしまう。
いくらなんでもそれは少し大袈裟なんじゃと思うも、星ちゃんはまともに受け止め急いでリビングを飛び出して行く。
大袈裟じゃないんだ。
そう言えば前におじさん、龍ノ介さんに星ちゃんを取られると思っていて凹んでいたよね?
そうじゃないって星ちゃんに言われて、元気になってたけれど今でもそう感じてるんだ。
「私が星ちゃんに龍ノ介さんに魔術を一緒に教えてもらおうって頼んだんです」
「そうなんだな。でも星夜だって今の状況を考えたら無闇に反対はしないよ。きっとあいつ自身少なからずそう思っているんだろうから、変な誤解を生む前に話し合いをさせたんだ」
「それなら良かったです。所でこれはなんですか?」
どうやら何も問題はないらしく分かりきっている龍ノ介さんの言葉を信じ、私は前の席を座り机に広げた絵に興味を示す。
よく見ると太が夢中になってやっているRPGのフィールドマップに似ていて余計に興味がわく。
二人だけで何も話題がなく無言だったら緊張するけれど、話すネタがあれば案外平気に話すことが出来る。
それは星ちゃんのおかげで龍ノ介さんとは十年近く前からの知り合いだから、私は緊張しないで話が出来るんだろうな?
「トゥーランのこの辺の地図だよ。オレ達は今ここにいる。 明日行くのはここ。聖都と呼ばれるブラッケン。車で行けば二時間も掛からないだろう?」
「そうなんですね? え、聖都……それって昔龍ノ介さんが住んでいた所ですよね?」
「お、良く覚えてたな。さすが陽」
そんなに覚えているのが意外だったのか、龍ノ介さんは目を細めて微笑む。
龍ノ介さんの言った言葉ならなんだって覚えている。
それから私は星ちゃんが戻ってくるまでの間、トゥーランについていろいろと教えてもらった。
「あ、そうか。陽だけじゃなくって太は当然地球に帰りたいんだよね? ……巻き込んじゃってごめんね」
こっちに飛ばされてからのある不安を星ちゃんに打ち明けたのは夕食の片づけの時のことで、聞いた瞬間星ちゃんの表情は暗くなり手を止め私を見つめ申し訳なさそうに謝られる。
でもそれは私が思っているのと違っていたから、ちょっと呆気に取られてしまい逆にそう思わせて申し訳ない。
星ちゃんだって巻き込まれた側なのに、なんでそう言うことを言うんだろうか?
私なんかよりも星ちゃんの方がよほど文句があるはず。
だってここは星ちゃんにとっては辛い場所で、二ヶ月前みたく命を狙われるかも知れない。
黒崎くんみたいな人が星ちゃんを罵倒して、嫌な気持ちになるのは分かりきっている。
それなのに星ちゃんはお母さんの意志を継ぎたいって思っているんだから、すごいとしか言いようがない。
「違うの。星ちゃんの力になれるのならなりたいけれど、剣の才能がある太と違って私には何もないから。足手まといにはなりたくはない」
「ありがとう陽。そう言ってくれるだけで嬉しい。私だって陽が傍にいてくれて話を聞いてくれるだけでも心強いけれど、現実問題ここに残るってことは危険が伴うもんね」
慌てて誤解を解くとホッとする星ちゃんだけれど、やっぱり力がないのは問題で正論を言って険しい表情をする。
あ、星ちゃんは私を必要としてくれてる。
傍にいるだけでも良いんだ。
「チュピ、チュピピン」
「え、陽には占い師。魔術の才能があるって? は、陽とそれから太も聖女を護る戦士?」
しかしすぐに不安は解決され星ちゃんはチョピちゃんの自信たっぷりな台詞に眉を細めるけれど、私にとってはすごく嬉しいことで思わずチョピちゃんを抱きしめる。
私が占い師?
確かに私は昔から勘が良くって、趣味のタロット占いはそれなりに当たると評判だった。だから占い師?
しかも魔術の才能があるってことは、龍ノ介さんに足手まといにならない程度の攻撃・防御魔術を身につけたい。
……太のように弟子にしてくれるかな?
もちろん一番の目的は星ちゃんの力になることだけれど、少しぐらいは自分のためにこのチャンスを生かしても良いよね?
これを気にもっと龍ノ介さんに近づきたい。
「チョピちゃん、ありがとう」
「チュピ!!」
「……陽がそれでいいんなら、私はむしろ嬉しいから良いんだけど」
必要以上に喜ぶ私を、星ちゃんは戸惑い頭をかく。
「じゃぁ早速龍ノ介さんに弟子入りしてくる。……星ちゃんも一緒に弟子入りしてくれる?」
「え、私も? 私はパパの許可をもらわないと駄目だか……そうも言ってられないか。出来る限り自分の身は自分で護りたい」
嬉しい癖に一人で弟子入り志願をする勇気がなく星ちゃんに頼み込むと、一瞬断られ掛けるもすぐに考え直してくれ了解をもらう。
どうやら後でおじさんには謝らないといけない見たいです。
「龍くん、私と陽に魔術を教えてくれる?」
「は、藪から棒になんだよ?」
外から戻ってきてテーブルに広げてある何か絵が描いてある紙と睨めっこをしていて明らかにお取り込み中だろう龍ノ介さんに、星ちゃんは躊躇なくニコニコしながら声を掛ける。しかもいきなり本題に入るから龍ノ介さんは驚き星ちゃんに視線を合わせ首を傾げた。
星ちゃんと龍ノ介さんの普通以上の関係が羨ましくて親友なのに少しだけ嫉妬していたけれど、それが親子の関係だって言われて以来本当に友達みたいな親子にしか見えなくなってしまった。
おかげで今では二人の仲が微笑ましいと思えるだけで、羨ましいとは思っても嫉妬はしない。
私が龍ノ介さんとなりたい関係は、恋人であって親子では絶対にない。
「あのね。チョピが陽は占い師で魔術の才能があるんだって。私もこれからはちゃんと自分の身は自分で護らないといけないと思ったからね」
「確かにそれは一理あるな。よし陽には教えるが、星歌はまず星夜に話を通さないと教えられない。黙ってやったら星夜泣くぞ」
「それはイヤ。だったら今すぐ相談してくるから、ちょっと待っててね」
訳を話すと私の許可はすぐに下りるも、星ちゃんはやっぱりおじさんがネックで許可をもらうよう言われてしまう。
いくらなんでもそれは少し大袈裟なんじゃと思うも、星ちゃんはまともに受け止め急いでリビングを飛び出して行く。
大袈裟じゃないんだ。
そう言えば前におじさん、龍ノ介さんに星ちゃんを取られると思っていて凹んでいたよね?
そうじゃないって星ちゃんに言われて、元気になってたけれど今でもそう感じてるんだ。
「私が星ちゃんに龍ノ介さんに魔術を一緒に教えてもらおうって頼んだんです」
「そうなんだな。でも星夜だって今の状況を考えたら無闇に反対はしないよ。きっとあいつ自身少なからずそう思っているんだろうから、変な誤解を生む前に話し合いをさせたんだ」
「それなら良かったです。所でこれはなんですか?」
どうやら何も問題はないらしく分かりきっている龍ノ介さんの言葉を信じ、私は前の席を座り机に広げた絵に興味を示す。
よく見ると太が夢中になってやっているRPGのフィールドマップに似ていて余計に興味がわく。
二人だけで何も話題がなく無言だったら緊張するけれど、話すネタがあれば案外平気に話すことが出来る。
それは星ちゃんのおかげで龍ノ介さんとは十年近く前からの知り合いだから、私は緊張しないで話が出来るんだろうな?
「トゥーランのこの辺の地図だよ。オレ達は今ここにいる。 明日行くのはここ。聖都と呼ばれるブラッケン。車で行けば二時間も掛からないだろう?」
「そうなんですね? え、聖都……それって昔龍ノ介さんが住んでいた所ですよね?」
「お、良く覚えてたな。さすが陽」
そんなに覚えているのが意外だったのか、龍ノ介さんは目を細めて微笑む。
龍ノ介さんの言った言葉ならなんだって覚えている。
それから私は星ちゃんが戻ってくるまでの間、トゥーランについていろいろと教えてもらった。
0
お気に入りに追加
61
あなたにおすすめの小説

ウルティメイド〜クビになった『元』究極メイドは、素材があれば何でも作れるクラフト系スキルで商売をして生計を立てていく〜
西館亮太
ファンタジー
「お前は今日でクビだ。」
主に突然そう宣告された究極と称されるメイドの『アミナ』。
生まれてこの方、主人の世話しかした事の無かった彼女はクビを言い渡された後、自分を陥れたメイドに魔物の巣食う島に転送されてしまう。
その大陸は、街の外に出れば魔物に襲われる危険性を伴う非常に危険な土地だった。
だがそのまま死ぬ訳にもいかず、彼女は己の必要のないスキルだと思い込んでいた、素材と知識とイメージがあればどんな物でも作れる『究極創造』を使い、『物作り屋』として冒険者や街の住人相手に商売することにした。
しかし街に到着するなり、外の世界を知らない彼女のコミュ障が露呈したり、意外と知らない事もあったりと、悩みながら自身は究極なんかでは無かったと自覚する。
そこから始まる、依頼者達とのいざこざや、素材収集の中で起こる騒動に彼女は次々と巻き込まれていく事になる。
これは、彼女が本当の究極になるまでのお話である。
※かなり冗長です。
説明口調も多いのでそれを加味した上でお楽しみ頂けたら幸いです


〈完結〉毒を飲めと言われたので飲みました。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃シャリゼは、稀代の毒婦、と呼ばれている。
国中から批判された嫌われ者の王妃が、やっと処刑された。
悪は倒れ、国には平和が戻る……はずだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。

公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。

聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる