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第82話:将来の展望
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――――――――――三学期一ヶ月が経過したある日、王都聖教会本部礼拝堂にて。アナスタシウス大司教視点。
ガルガン宮廷魔道士長以下三名の宮廷魔道士が聖教会を訪れている。
またヴィンセント聖堂魔道士長とパルフェも同席して、準聖女ネッサの首に付けられている魔道具を外すという作業が行われる予定だ。
パルフェによるとネッサの魔力は相当大きいらしく、魔道具を外した直後は制御の困難さのため、暴走の可能性があるそうだ。
聖教会での新生活に慣れ、精神的に落ち着いてからの方がいいだろうということで、魔道具除去も今日になったのだが。
「……よーし、ちょっと揺らいでるけどまずまずだな。ネッサちゃんどう?」
「じ、自分じゃないみたいだ。フワフワする」
「いいかな? 首の魔道具の効果はネッサちゃんの持ち魔法属性である聖属性を消すものだったけど、同時に魔力を制限してたんだ。今ネッサちゃんの魔力は首飾り付けてた時の一〇倍くらいに膨れ上がってる。魔力一〇倍の自分をイメージして。そーすればネッサちゃんなら余裕でコントロールできるわ」
「わ、わかった」
パルフェの声は人を安心させる。
どうにかなっても結界で抑え込む自信があるからだろう。
ネッサも手探りの状態ではあるようだが、問題ないのではないか?
「ガルガンさん、わざわざ来てもらってごめんね」
「いやいや、準聖女の安定は国防結界の運用にも関わりますからな。留意すべき事項に間違いはありませないんだ」
「その魔道具、どお?」
「見たことのないものですな。どこの誰が作ったものやら」
「あれ、ガルガンさんが首振るレベルのものか。研究できないかな?」
「というと?」
「聖属性をカットすることができるなら、逆の理屈で純粋な聖属性の魔力だけを取り出すことができるかと思って」
「おお?」
ヴィンセントが得意げに口を挟む。
「パルフェ様は常日頃から、国防結界の維持のためにそうした魔道具が必要だと仰っているんですよ。聖女に頼るのはダメだと」
「見事な見識ですな。しかし聖女の必要性とは相反するのでは?」
「あたしを崇めたい人は崇めてりゃいいわ。でもそれは国の安全とは別の話だわ」
割り切った考え方だなあ。
実にパルフェらしい。
もっともパルフェは聖女というもの自体に全く固執してないからな。
いい給料のもらえる仕事くらいの意識だろう。
「さて、結界石のところにまいりましょうか」
「うむ、準聖女による結界石への魔力供与が可能かどうかまでは確認しておかなければならんな」
◇
「最近宮廷魔道士って人気ないの?」
結果として、準聖女ネッサによる結界石への魔力供与に関しては特に問題がなかった。
感覚がわからなかったのか魔力を供与し過ぎたようで、ネッサが疲れてしまったということくらいだ。
休養を取らせてもよかったのだが、何か食べた方が回復が早いというパルフェの意見で、軽いものを摘まみながら皆で歓談している。
ガルガン宮廷魔道士長が首をかしげる。
「さて、魔法というもの自体に魅力がなくなってしまったのですかのう」
「便利なのにねえ」
「まことに」
「便利に使ってるのはパルフェだけだ」
「そーゆーのがダメなんだって。便利なんだっていうイメージを持たないと」
「その通り。むしろわしが聞きたいですな。学院高等部ではどうです?」
「今年宮廷魔道士の採用試験を受ける魔法クラブの先輩が二人いるよ」
「二人ですか……どの程度の使い手ですかな?」
「自分の持ち属性の魔法以外にヒールは使えるよ」
「ほう、ヒール?」
とにかくヒールを覚えろというのはパルフェ独自の教え方だ。
「回復魔法は覚えてムダにならないからね。暴発しても知れてるし。魔法って何でもいいから一つ使えると感覚が掴めるじゃん?」
「ふむ、そうですな。持ち魔法属性に拘らずというのは新鮮な考え方ですが」
「それで魔法クラブでは、全員ヒールを使えるようにしているんだ」
「一年生まで含めてですかな? それは大したものだ」
「このマイク君も魔法クラブで一緒なんだけどね。そーいや建国祭前の事件の時気付いたんだけど、マイク君のヒールは大司教のおっちゃんのヒールより効果高いんだよ。あれ、どうなってんの?」
私もマイクも、聖属性が持ち属性ではないことは共通している。
マイクのヒールの練度は高いのだろうか?
「聖女様が魔法はイメージだって言うから、実践してるだけだよ。毎日必ず一回はヒール使うようにしてる」
「思ったよりマイク君はセンスあるな。リアルにケガ人を治療してる癒し手のお姉さんは練度上がりやすいよ? でもケガを治すイメージって、実際に経験積まないと意外と難しいのに」
「聖女様はどうやってイメージを高めたんだ?」
「いや、辺境区はしょっちゅう重傷者運ばれてくるから、嫌でも上達するとゆーか」
殺伐とした野戦病院のイメージ。
国防結界の効いていない辺境区って大変だなあ。
「マイク君も一年生なのでしょう? 今使える魔法はヒールだけですかな?」
「マイク君は水属性なんだ。今水の盾を練習中なの」
「ほう? ぜひ見てみたいですな」
「水の盾出してみ?」
「うん」
マイクが体を覆うくらいの大きさのスタンダードな水の盾を現出させた。
やるじゃないか。
ガルガンの連れて来た宮廷魔道士達も感心している。
しかし楯を触っていたパルフェが言う。
「まだまだだな」
「わかってるよ」
「イメージしやすくするために見せようか。よっと」
パルフェも同じ水の盾を生み出した。
見た目には違いが判らないが?
「硬さが違うんだ。マイク君の水の盾でも矢くらいは受けられるよ? でも槍で突かれちゃ壊れるな」
「パルフェの水の盾なら耐えられるということか?」
「人間相手なら、相手が身体強化魔法使ってようが大丈夫だと思う」
「失礼。フレアジャベリン!」
ガルガンの生みだした炎の槍がマイクの盾を砕き、パルフェの盾に砕かれた。
ネッサが目を見張っている。
強度の差は一目瞭然だが?
「マイクの術にここまで求めるのは酷じゃないか?」
「そんなことない。あたしは魔法の盾なら土魔法重ねがけした方がうんと強いと思ってるから、水の盾自体のイメージが高くなんないんだよね。マイク君はこれくらいの水の盾なら必ず使えるようになる」
「頑張る」
「イメージの構築に慣れておくことは、どんな魔法を使うことになっても役に立つんだよ」
「ちなみにパルフェが重ねがけの魔法の盾を使うと、強度はどれくらいなんだ?」
オーバースペックじゃないのか?
「アースドラゴンには押し負けなかったよ」
まさかのドラゴン。
アースドラゴンと戦ったってのは本当なんだなあ。
「ふむ、マイク君は宮廷魔導士には興味がないですかな?」
「お、オレが宮廷魔導士ですか? もちろん興味ありますけど」
「うーん、でもマイク君学院を卒業する頃までには、婿に来てくれっていう話がいくつかくると思うぞ?」
「そ、そうなのかな?」
「そりゃそーだ。マイク君のスコアまあまあいいじゃん」
男爵家の三男という、比較的身軽なポジション。
それでいて学院での成績は来年も一組をキープできるくらい。
聖女パルフェの実質付き人で、王太子大本命のクインシー殿下とも親交がある、となれば引く手数多だろう。
マイク本人は自分の価値をあまりよく理解していないようだが。
「そうですか。優秀な人材の確保は難しいものですな」
「宮廷魔道士も将来の行先として考えておけばいいじゃん。まだ三年もあるんだし。ガルガンさん、マイク君には収納魔法までは仕込んどくつもりだからよろしくね」
ガルガン宮廷魔道士長以下三名の宮廷魔道士が聖教会を訪れている。
またヴィンセント聖堂魔道士長とパルフェも同席して、準聖女ネッサの首に付けられている魔道具を外すという作業が行われる予定だ。
パルフェによるとネッサの魔力は相当大きいらしく、魔道具を外した直後は制御の困難さのため、暴走の可能性があるそうだ。
聖教会での新生活に慣れ、精神的に落ち着いてからの方がいいだろうということで、魔道具除去も今日になったのだが。
「……よーし、ちょっと揺らいでるけどまずまずだな。ネッサちゃんどう?」
「じ、自分じゃないみたいだ。フワフワする」
「いいかな? 首の魔道具の効果はネッサちゃんの持ち魔法属性である聖属性を消すものだったけど、同時に魔力を制限してたんだ。今ネッサちゃんの魔力は首飾り付けてた時の一〇倍くらいに膨れ上がってる。魔力一〇倍の自分をイメージして。そーすればネッサちゃんなら余裕でコントロールできるわ」
「わ、わかった」
パルフェの声は人を安心させる。
どうにかなっても結界で抑え込む自信があるからだろう。
ネッサも手探りの状態ではあるようだが、問題ないのではないか?
「ガルガンさん、わざわざ来てもらってごめんね」
「いやいや、準聖女の安定は国防結界の運用にも関わりますからな。留意すべき事項に間違いはありませないんだ」
「その魔道具、どお?」
「見たことのないものですな。どこの誰が作ったものやら」
「あれ、ガルガンさんが首振るレベルのものか。研究できないかな?」
「というと?」
「聖属性をカットすることができるなら、逆の理屈で純粋な聖属性の魔力だけを取り出すことができるかと思って」
「おお?」
ヴィンセントが得意げに口を挟む。
「パルフェ様は常日頃から、国防結界の維持のためにそうした魔道具が必要だと仰っているんですよ。聖女に頼るのはダメだと」
「見事な見識ですな。しかし聖女の必要性とは相反するのでは?」
「あたしを崇めたい人は崇めてりゃいいわ。でもそれは国の安全とは別の話だわ」
割り切った考え方だなあ。
実にパルフェらしい。
もっともパルフェは聖女というもの自体に全く固執してないからな。
いい給料のもらえる仕事くらいの意識だろう。
「さて、結界石のところにまいりましょうか」
「うむ、準聖女による結界石への魔力供与が可能かどうかまでは確認しておかなければならんな」
◇
「最近宮廷魔道士って人気ないの?」
結果として、準聖女ネッサによる結界石への魔力供与に関しては特に問題がなかった。
感覚がわからなかったのか魔力を供与し過ぎたようで、ネッサが疲れてしまったということくらいだ。
休養を取らせてもよかったのだが、何か食べた方が回復が早いというパルフェの意見で、軽いものを摘まみながら皆で歓談している。
ガルガン宮廷魔道士長が首をかしげる。
「さて、魔法というもの自体に魅力がなくなってしまったのですかのう」
「便利なのにねえ」
「まことに」
「便利に使ってるのはパルフェだけだ」
「そーゆーのがダメなんだって。便利なんだっていうイメージを持たないと」
「その通り。むしろわしが聞きたいですな。学院高等部ではどうです?」
「今年宮廷魔道士の採用試験を受ける魔法クラブの先輩が二人いるよ」
「二人ですか……どの程度の使い手ですかな?」
「自分の持ち属性の魔法以外にヒールは使えるよ」
「ほう、ヒール?」
とにかくヒールを覚えろというのはパルフェ独自の教え方だ。
「回復魔法は覚えてムダにならないからね。暴発しても知れてるし。魔法って何でもいいから一つ使えると感覚が掴めるじゃん?」
「ふむ、そうですな。持ち魔法属性に拘らずというのは新鮮な考え方ですが」
「それで魔法クラブでは、全員ヒールを使えるようにしているんだ」
「一年生まで含めてですかな? それは大したものだ」
「このマイク君も魔法クラブで一緒なんだけどね。そーいや建国祭前の事件の時気付いたんだけど、マイク君のヒールは大司教のおっちゃんのヒールより効果高いんだよ。あれ、どうなってんの?」
私もマイクも、聖属性が持ち属性ではないことは共通している。
マイクのヒールの練度は高いのだろうか?
「聖女様が魔法はイメージだって言うから、実践してるだけだよ。毎日必ず一回はヒール使うようにしてる」
「思ったよりマイク君はセンスあるな。リアルにケガ人を治療してる癒し手のお姉さんは練度上がりやすいよ? でもケガを治すイメージって、実際に経験積まないと意外と難しいのに」
「聖女様はどうやってイメージを高めたんだ?」
「いや、辺境区はしょっちゅう重傷者運ばれてくるから、嫌でも上達するとゆーか」
殺伐とした野戦病院のイメージ。
国防結界の効いていない辺境区って大変だなあ。
「マイク君も一年生なのでしょう? 今使える魔法はヒールだけですかな?」
「マイク君は水属性なんだ。今水の盾を練習中なの」
「ほう? ぜひ見てみたいですな」
「水の盾出してみ?」
「うん」
マイクが体を覆うくらいの大きさのスタンダードな水の盾を現出させた。
やるじゃないか。
ガルガンの連れて来た宮廷魔道士達も感心している。
しかし楯を触っていたパルフェが言う。
「まだまだだな」
「わかってるよ」
「イメージしやすくするために見せようか。よっと」
パルフェも同じ水の盾を生み出した。
見た目には違いが判らないが?
「硬さが違うんだ。マイク君の水の盾でも矢くらいは受けられるよ? でも槍で突かれちゃ壊れるな」
「パルフェの水の盾なら耐えられるということか?」
「人間相手なら、相手が身体強化魔法使ってようが大丈夫だと思う」
「失礼。フレアジャベリン!」
ガルガンの生みだした炎の槍がマイクの盾を砕き、パルフェの盾に砕かれた。
ネッサが目を見張っている。
強度の差は一目瞭然だが?
「マイクの術にここまで求めるのは酷じゃないか?」
「そんなことない。あたしは魔法の盾なら土魔法重ねがけした方がうんと強いと思ってるから、水の盾自体のイメージが高くなんないんだよね。マイク君はこれくらいの水の盾なら必ず使えるようになる」
「頑張る」
「イメージの構築に慣れておくことは、どんな魔法を使うことになっても役に立つんだよ」
「ちなみにパルフェが重ねがけの魔法の盾を使うと、強度はどれくらいなんだ?」
オーバースペックじゃないのか?
「アースドラゴンには押し負けなかったよ」
まさかのドラゴン。
アースドラゴンと戦ったってのは本当なんだなあ。
「ふむ、マイク君は宮廷魔導士には興味がないですかな?」
「お、オレが宮廷魔導士ですか? もちろん興味ありますけど」
「うーん、でもマイク君学院を卒業する頃までには、婿に来てくれっていう話がいくつかくると思うぞ?」
「そ、そうなのかな?」
「そりゃそーだ。マイク君のスコアまあまあいいじゃん」
男爵家の三男という、比較的身軽なポジション。
それでいて学院での成績は来年も一組をキープできるくらい。
聖女パルフェの実質付き人で、王太子大本命のクインシー殿下とも親交がある、となれば引く手数多だろう。
マイク本人は自分の価値をあまりよく理解していないようだが。
「そうですか。優秀な人材の確保は難しいものですな」
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