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第39話:聖女パルフェ、学院高等部編入一ヶ月前
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――――――――――王都聖教会本部礼拝堂にて。ゲラシウス筆頭枢機卿視点。
「おおおおおおおお?」
小娘がへっぴり腰でプルプル震えているである。
生まれたての子ジカとはこのようなものであろうか?
いや、シカがこれほど大騒ぎすることはないな。
「パルフェ様、頑張ってくださいまし」
「わーっ! お姉ちゃん、手を離さないで!」
こんな焦った顔をしてシスター・ジョセフィンを頼っている小娘は初めて見るである。
王都から追放された時でさえ、どこ吹く風といった様子であったのにな。
実に愉快である。
やっとのことで椅子に腰かけることができ、大きく息を吐いている。
「ふいー。ようやく落ち着いた」
「さあ、パルフェ様。もう一度立ってください」
「ムリムリ!」
「誰でもできることなのです。こんなことでは学院に入学できませんよ」
「お姉ちゃんはスパルタだなー」
何をしているかというと、踵の高い靴を履く練習である。
女性の礼装の一つであるが、辺境区生まれの平民である小娘はこれまでそんな靴を履く機会などなかったであるから。
学院高等部入学に向けて必要なのだが?
「さあ、パルフェ様。挑戦してみましょう」
「うわわわわ?」
しかしあれほど何もかも器用にこなす小娘が、たかが踵が高くなっただけで立つのすらやっとこさっとこというのは違和感を覚えるであるな。
「お姉ちゃん、手ぎゅっとしてて!」
「わかりました」
「全然バランス取れないわー。こんなところにあたしの弱点があるとは。予想外だよ」
「こんな有様を見ている方が予想外である」
「世の中のお嬢様は全員ハイヒール履いて歩けるのか。あたし舐めてたな。お嬢様パワーすげえ」
お嬢様パワーとは?
「おかしいではないか。小娘よ、何故立てぬのだ?」
「そんなこと言っても、信用できないじゃん」
「「は?」」
突然飛び出した信用問題。
シスター・ジョセフィンもポカンとしているである。
「だからつまりこの靴を履いて歩くってことは、ほっそいヒールを信用して体重を預けるってことでしょ? あたしはそんな無分別なことはできない。ポキッと折れたらすっ転ぶじゃん」
わからなくはないであるが、理屈が独特である。
シスター・ジョセフィンがあやすように言う。
「絶対に必要なことなのですよ? このままでは入学式すら出席できません」
「そんなこと言っても……あっ、いいこと考えた!」
急に立ち上がり颯爽と歩けるようになったである。
何事?
「パルフェ様、優雅ですよ」
「ありがとう!」
「いきなり何なのだ? あっ、飛行魔法を使っているのだな?」
「ピンポーン! 御名答!」
「飛んでいて、それに足を合わせて歩いているように見せかけているのですか?」
「そゆこと。ゲラシウスのおっちゃんはさすがによく見てるなー。あたしの下僕だけのことはある」
何と失礼な言い草であるか!
「ほっそい踵は信用できなくても、飛行魔法は信用できるからね」
「反則技である」
「そんなことないって。ねえ、お姉ちゃん」
「緩やかに水面を舞う水鳥も、水面下では活発に足を動かしていると言います。自分の持てる技術を駆使して洗練された自分を演出することはいいと思いますよ」
「ほらー、お姉ちゃんの許しが出た! ハイヒール歩行はマスターだ!」
「油断してはいけませんよ。入学に向けて、他の項目もチェックしておきましょうね」
「はーい」
シスター・ジョセフィンは面倒見がいいである。
男の吾輩ではわからぬところもあるので、正直助かるである。
「ゲラシウスのおっちゃんの娘さん、サブリナだったっけ? 高等部に進学するんでしょ?」
「もちろんである」
「以前街で会ったことがあるんだよ。話しやすい子だったから再開が楽しみ。おっちゃんに似て可愛いよね」
「吾輩に似なくてよかったねとお主が言ったのは知っているであるぞ」
「あれ? バレてら。いや、違うんだ。サブリナの性格はむしろおっちゃんに似てると思う。髪の毛が似ないでフサフサでよかったねって意味だったの」
「どちらにしても失礼である!」
何をシスター・ジョセフィンまで笑っているのだ!
小娘に影響されているのではないか?
由々しき事態である。
「そーいえばお姉ちゃんの妹さんも同い年だったよね」
「はい、ユージェニーと言うんですよ」
「そーだ、ユージェニーちゃん。会ったことないからイメージが掴めないや」
「ジェニーは大人しいんですの。心配ですわ」
「え? 初等部では問題ないんでしょ?」
「それはそうですけれども」
娘サブリナもユージェニー嬢は引っ込み思案だと言っていたな。
吾輩個人的には控えめな女性はいいと思うであるが。
「パルフェ様。ジェニーの友達になってあげていただけませんか?」
「もちろん。お姉ちゃんの妹ならあたしにとっても妹みたいなもんだ。あれ? お姉ちゃんみたいなもんなのかな?」
「図々しいである」
「そうでもないでしょ。ゲラシウスのおっちゃんが吾輩にとって娘みたいなものであるって言ったら、図々しいわ鏡見ろって思うけど」
ケラケラ笑うな。
失礼を通り越して吾輩まで笑えてくるである。
「ユージェニーちゃんも大丈夫だって」
「いや、シスター・ジョセフィンの心配もわからんではないである」
「え? そう?」
シスター・ジョセフィンの愁いを帯びた顔が美しい。
「高等部は各人がどういう方向に進むかを決定する場です」
「そーか、高度な知識を学ぶのはつまり、専門分野に進むとゆーことだから」
「うむ。武官となる者、文官となる者、研究に勤しむ者、商売に精を出す者。各々進路が決まれば、婚約者を得やすいである」
「自分ばかりじゃなく、相手の将来も決まるところってことかー」
「人間関係がより複雑になるのである。知識を身に付ければよいだけの初等部とは、求められることが違うである」
「人脈を得るというのが、高等部進学の大きな目的なのですよ」
「社交性を求められるのである」
「むーん?」
小娘は不安がることないである。
異常なまでに人懐こく、不思議なほど我を通せるのであるから。
加えて万一失敗したところで、最悪聖女としての人生が保証されているのであるから。
「かつてシスター・ジョセフィンが聖女代行として聖教会に入った。ならばユージェニー嬢は次期公爵となるべき婿を迎えるか、さもなくば自分が女公爵となるかどちらかの未来だったはずである」
「そこへお姉ちゃんが還俗して公爵家に戻る目ができたから?」
「ユージェニー嬢はより難しい立ち回りを要求されるということである」
サブリナとシスター・ジョセフィンの話からすると、ユージェニー嬢は社交が苦手なのではないか?
間接的にではあるが、ユージェニー嬢もまた聖教会の都合に振り回されてしまったようで申し訳ないである。
「お姉ちゃん一度家族とよく話し合った方がよくない?」
「私自身も行く末を決めかねている状況ですので……。それに私がエインズワース公爵家に戻ると、妹がクインシー殿下に嫁ぐと誤解する者が必ずいます。パルフェ様にまで迷惑が掛かってしまいます」
「そんなのはいいんだって」
小娘とクインシー殿下の婚約が内定であっても、まだ発表できる状況にないのだ。
今シスター・ジョセフィンが公爵家の後継ぎとなったならば、当然ユージェニー嬢は皇太子妃本命と邪推する者は増えるである。
しかし……。
「吾輩もエインズワース公爵家でよく話し合うのがいいと思うである。幸い殿下と小娘の話は表に出ていないのであるからして、どうにでも取り繕えるのである。王家に次いで重要な公爵家の方針を定めることこそ肝要である」
「ゲラシウスのおっちゃんの言う通りだよ」
「……わかりました。仰る通りに」
やや、顔が晴れただろうか?
吾輩、美女の曇った顔は見たくないである。
「さー、難敵高い踵の靴はやっつけた! 次の敵は何だ?」
「おおおおおおおお?」
小娘がへっぴり腰でプルプル震えているである。
生まれたての子ジカとはこのようなものであろうか?
いや、シカがこれほど大騒ぎすることはないな。
「パルフェ様、頑張ってくださいまし」
「わーっ! お姉ちゃん、手を離さないで!」
こんな焦った顔をしてシスター・ジョセフィンを頼っている小娘は初めて見るである。
王都から追放された時でさえ、どこ吹く風といった様子であったのにな。
実に愉快である。
やっとのことで椅子に腰かけることができ、大きく息を吐いている。
「ふいー。ようやく落ち着いた」
「さあ、パルフェ様。もう一度立ってください」
「ムリムリ!」
「誰でもできることなのです。こんなことでは学院に入学できませんよ」
「お姉ちゃんはスパルタだなー」
何をしているかというと、踵の高い靴を履く練習である。
女性の礼装の一つであるが、辺境区生まれの平民である小娘はこれまでそんな靴を履く機会などなかったであるから。
学院高等部入学に向けて必要なのだが?
「さあ、パルフェ様。挑戦してみましょう」
「うわわわわ?」
しかしあれほど何もかも器用にこなす小娘が、たかが踵が高くなっただけで立つのすらやっとこさっとこというのは違和感を覚えるであるな。
「お姉ちゃん、手ぎゅっとしてて!」
「わかりました」
「全然バランス取れないわー。こんなところにあたしの弱点があるとは。予想外だよ」
「こんな有様を見ている方が予想外である」
「世の中のお嬢様は全員ハイヒール履いて歩けるのか。あたし舐めてたな。お嬢様パワーすげえ」
お嬢様パワーとは?
「おかしいではないか。小娘よ、何故立てぬのだ?」
「そんなこと言っても、信用できないじゃん」
「「は?」」
突然飛び出した信用問題。
シスター・ジョセフィンもポカンとしているである。
「だからつまりこの靴を履いて歩くってことは、ほっそいヒールを信用して体重を預けるってことでしょ? あたしはそんな無分別なことはできない。ポキッと折れたらすっ転ぶじゃん」
わからなくはないであるが、理屈が独特である。
シスター・ジョセフィンがあやすように言う。
「絶対に必要なことなのですよ? このままでは入学式すら出席できません」
「そんなこと言っても……あっ、いいこと考えた!」
急に立ち上がり颯爽と歩けるようになったである。
何事?
「パルフェ様、優雅ですよ」
「ありがとう!」
「いきなり何なのだ? あっ、飛行魔法を使っているのだな?」
「ピンポーン! 御名答!」
「飛んでいて、それに足を合わせて歩いているように見せかけているのですか?」
「そゆこと。ゲラシウスのおっちゃんはさすがによく見てるなー。あたしの下僕だけのことはある」
何と失礼な言い草であるか!
「ほっそい踵は信用できなくても、飛行魔法は信用できるからね」
「反則技である」
「そんなことないって。ねえ、お姉ちゃん」
「緩やかに水面を舞う水鳥も、水面下では活発に足を動かしていると言います。自分の持てる技術を駆使して洗練された自分を演出することはいいと思いますよ」
「ほらー、お姉ちゃんの許しが出た! ハイヒール歩行はマスターだ!」
「油断してはいけませんよ。入学に向けて、他の項目もチェックしておきましょうね」
「はーい」
シスター・ジョセフィンは面倒見がいいである。
男の吾輩ではわからぬところもあるので、正直助かるである。
「ゲラシウスのおっちゃんの娘さん、サブリナだったっけ? 高等部に進学するんでしょ?」
「もちろんである」
「以前街で会ったことがあるんだよ。話しやすい子だったから再開が楽しみ。おっちゃんに似て可愛いよね」
「吾輩に似なくてよかったねとお主が言ったのは知っているであるぞ」
「あれ? バレてら。いや、違うんだ。サブリナの性格はむしろおっちゃんに似てると思う。髪の毛が似ないでフサフサでよかったねって意味だったの」
「どちらにしても失礼である!」
何をシスター・ジョセフィンまで笑っているのだ!
小娘に影響されているのではないか?
由々しき事態である。
「そーいえばお姉ちゃんの妹さんも同い年だったよね」
「はい、ユージェニーと言うんですよ」
「そーだ、ユージェニーちゃん。会ったことないからイメージが掴めないや」
「ジェニーは大人しいんですの。心配ですわ」
「え? 初等部では問題ないんでしょ?」
「それはそうですけれども」
娘サブリナもユージェニー嬢は引っ込み思案だと言っていたな。
吾輩個人的には控えめな女性はいいと思うであるが。
「パルフェ様。ジェニーの友達になってあげていただけませんか?」
「もちろん。お姉ちゃんの妹ならあたしにとっても妹みたいなもんだ。あれ? お姉ちゃんみたいなもんなのかな?」
「図々しいである」
「そうでもないでしょ。ゲラシウスのおっちゃんが吾輩にとって娘みたいなものであるって言ったら、図々しいわ鏡見ろって思うけど」
ケラケラ笑うな。
失礼を通り越して吾輩まで笑えてくるである。
「ユージェニーちゃんも大丈夫だって」
「いや、シスター・ジョセフィンの心配もわからんではないである」
「え? そう?」
シスター・ジョセフィンの愁いを帯びた顔が美しい。
「高等部は各人がどういう方向に進むかを決定する場です」
「そーか、高度な知識を学ぶのはつまり、専門分野に進むとゆーことだから」
「うむ。武官となる者、文官となる者、研究に勤しむ者、商売に精を出す者。各々進路が決まれば、婚約者を得やすいである」
「自分ばかりじゃなく、相手の将来も決まるところってことかー」
「人間関係がより複雑になるのである。知識を身に付ければよいだけの初等部とは、求められることが違うである」
「人脈を得るというのが、高等部進学の大きな目的なのですよ」
「社交性を求められるのである」
「むーん?」
小娘は不安がることないである。
異常なまでに人懐こく、不思議なほど我を通せるのであるから。
加えて万一失敗したところで、最悪聖女としての人生が保証されているのであるから。
「かつてシスター・ジョセフィンが聖女代行として聖教会に入った。ならばユージェニー嬢は次期公爵となるべき婿を迎えるか、さもなくば自分が女公爵となるかどちらかの未来だったはずである」
「そこへお姉ちゃんが還俗して公爵家に戻る目ができたから?」
「ユージェニー嬢はより難しい立ち回りを要求されるということである」
サブリナとシスター・ジョセフィンの話からすると、ユージェニー嬢は社交が苦手なのではないか?
間接的にではあるが、ユージェニー嬢もまた聖教会の都合に振り回されてしまったようで申し訳ないである。
「お姉ちゃん一度家族とよく話し合った方がよくない?」
「私自身も行く末を決めかねている状況ですので……。それに私がエインズワース公爵家に戻ると、妹がクインシー殿下に嫁ぐと誤解する者が必ずいます。パルフェ様にまで迷惑が掛かってしまいます」
「そんなのはいいんだって」
小娘とクインシー殿下の婚約が内定であっても、まだ発表できる状況にないのだ。
今シスター・ジョセフィンが公爵家の後継ぎとなったならば、当然ユージェニー嬢は皇太子妃本命と邪推する者は増えるである。
しかし……。
「吾輩もエインズワース公爵家でよく話し合うのがいいと思うである。幸い殿下と小娘の話は表に出ていないのであるからして、どうにでも取り繕えるのである。王家に次いで重要な公爵家の方針を定めることこそ肝要である」
「ゲラシウスのおっちゃんの言う通りだよ」
「……わかりました。仰る通りに」
やや、顔が晴れただろうか?
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