オレと竜族の事情~淫紋ってどうやって消すんですか?~

ume-gummy

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 宿に帰って来てからサシャはアルバに「他所の家の匂いが気に入らない」と言われて直ぐに入浴させられた。

 サシャは着替えながら、そう言えばさっきまで着ていた夜着はどうしただろうと思い、探してみるとそれはゴミ箱に丸めて捨てられてた。
 高そうな物なのにもったいないなと思って眺めていたら、今し方風呂に入ったはずのアルバがやって来てゴミ箱を覗いているのを見咎められる。
「それが大切か?」
「いや全然。 高そうだからもったいないなって思っただけ」
「欲しいなら俺が買ってやる」
「いらないよ」

 それからアルバに手を引かれてベッドへ座らされた。
「サシャ、どうして一人で行ってしまったんだ?」
 隣に座ったアルバの瞳が青に近い緑色になっている。
 これはかなり心配を掛けてしまったと分かって、サシャは素直に謝った。

「ごめんなさい。
 その……アルバと聖女様があんまり仲良さそうだったから、お邪魔かなと」
「何故? 俺はあいつと仲良くなどない。」
「そうなの?」
「ヤキモチか」
 ふっとアルバが微笑する。
 サシャは今までの経験で、アルバが自分に嘘をつくはずがないと知っている。
 居た堪れなくなって、ふいっと目を反らした。

 すると、ふわりと体が浮いて、サシャはベッドへ押し倒される形になった。
 発情していない状態でこんな事をされるのは初めてで、サシャは恥ずかしくなる。
 アルバに覆いかぶさられて上から覗き込まれて、心臓が激しく脈打った。
「……無事でよかった」
 暫くアルバはサシャの柔らかな赤褐色の髪を撫でていたが「凄く心配した」と言うと、眉間に皺を寄せて顔を歪める。
「お前は赤い唇も透き通るような肌もエメラルドみたいな瞳もとても綺麗なんだ。
 なんならそこら辺の女より華奢で可愛い。
 一人で出歩くときは気を付けろと言っただろう?」
「かっ……そ、そんな事思ってるのアルバだけだよ」
 母譲りの色味こそ珍しいが、平凡な容姿を褒められるのは初めてで、サシャは戸惑ってしまう。
 自分でも顔が熱を持って赤くなったのが分かった。
「サシャ、本当に無事だったか確かめたい」
「え?」

 そう言うと、アルバはサシャの服を捲った。
「うわ、何?」
 アルバはサシャの制止など聞かずに身体の隅々まで確認してきた。

「やだ、アルバ! どうしちゃったの?」
 終いには全部脱がされ仰向けにさせられて、足を広げさせられて全部見られる。
 急所を全部晒す体勢が恥ずかしくて抵抗したが、アルバはびくともしなかった。
 それなのに、後ろの穴がキュンして愛液が滲み出てきてしまう。
 そこをアルバがくるくると揉み解し、指を一本だけ差し入れてきた。
「あん、ダメっ!」
「中は?触られなかったか?」
 アルバの太い指が中へ入って来る。
 まるで期待しているようにくちゅくちゅ恥ずかしい音までして、サシャは恥ずかしくて両手で顔を覆った。

「やめて、なんにもされてないってばぁ」
「ちゃんと確かめさせろ」
「や、」
 アルバはさらに指をもう一本差し入れる。
 そして中が見えるように指を広げた。

「ダメダメ、はずかしいよ!」
 中が冷たい外気にさらされ、アルバがそこを凝視している視線を感じる。
 サシャが思い切り足をバタつかせると、片方を肩に担ぎあげられて余計に見えるようにされてしまった。
 そのまま、アルバの二本の指が奥を目指してねじ込まれていく。
 でも、発情している時みたいにすんなり入らなくて、それが逆に刺激になってしまう。
 奥へ、奥へと入る指が腸壁を擦る度、サシャは指を締め付けてしまった。
 すると指がとんでもなく気持ち良い所に当たって、目の前に星が飛んだ。
「あああぁぁーーーっ!!!」
 悲鳴とも取れる声を上げてサシャは中でイってしまった。

「ここが気持ち良いのか」
 ぎゅっと瞑った目を開くと、直ぐ近くに獰猛な肉食獣のような瞳をしたアルバの顔。
 彼はいつもこんな顔をしていただろうか?
 瞳が金色に爛々と輝いて、絶対勝てる気がしなくて、サシャは無駄な抵抗を止めた。

 アルバは大人しくなったサシャの奥を指で犯しながらもう片方の手は会陰を通って、発情している時はあまり触らないサシャの前へと触れる。
 少し被った皮を優しく押し下げると、そこがムクムクと大きくなった。
「んん、だからどこも触られてないってばぁ」
 後ろと前、同時に擦られてサシャはヒンヒンと泣きだしてしまった。
 その頬を伝う涙をアルバが舐め取る。

「サシャ、もうどこにも行かないで。 傍にいて」
 そのままねっとりと口付けされると、あっという間に上り詰めて、サシャは勢いよく白濁を飛ばした。
 それがアルバの顔にも飛び散る。


「あ、あ、すまない……」
 急にアルバは頭が冷え、サシャから身体を離した。
「やり過ぎた」
 アルバはさっとサシャの身体を拭いて「もう一度風呂へ入ってくる」と言ってバスルームへ向かった。

 その間サシャは息を整えながらぼんやり考えていた。
(あぁ、このまま最後までして欲しかった。
 やっぱり発情してないとダメなのかな……)
 さっきとは違う涙が頬を伝った。

 腹部の淫紋がほんのり熱を持って淡いピンク色に光っているのが切ない。

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