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中学校編
第二ボタン
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この日は吉田の家に遊びに来ていた龍一。
いつものように大友克洋先生の作品について語り合いながら、吉田の母親が用意してくれた飲み物を飲み、ポテトチップスを摘まむ。その指をお互いがジャージの太腿周辺に捻じりつけてザラザラする感触を拭い去る。話が盛り上がるとその捻じりつける動作が叩きつける動作になり、太ももに着いた塩やカスは吉田の部屋の床へと舞い降りる。興味のない人にはとことん興味のない話ではあるが、興味のある人には、大人であればそれを摘まみにしてお酒が飲める程楽しい会話なのだ。
そこへノックをせずに吉田の母親が部屋に入って来る。『龍一君!!定時制決めたんだってね!頑張るんじゃないよ、楽しむんだよ、わははは』
『考えるんじゃない、感じるんだみたいに言うなよ母さん』
『だってブルース・リー好きなんだもの』
『おばさんブルース・リー好きなんですか!?俺も大好きで、ジャッキー・チェンも大好きなんですよ、それでちょっと武術やって今でもトレーニングはしてるんです』
『へー龍一君何かやってたのね、ちょっと見せてよ』
龍一は得意の後ろまわし蹴りを吉田の母親の鼻先をかすめる距離で見舞った。『わぁ!凄いスピードと安定感!やってるだけあるわね、じゃぁおばさんも行くわよ!』そう言って構える母親に対し吉田が直ぐに止めに入る。『やめろよ、何もやってないじゃん!わはははは』『はったりも時には大事なのよ!あはははは』
全く何の話か訳が分からなくなったところで母親が部屋を出た。ここで吉田がコーラをグイッと飲むと、ゆっくりとコップを置いて、リセット後のゲームのスタートのように話し始めた。
『なぁ桜坂は第二ボタンを渡す相手は居るのか?』
『第二ボタン?』
『知らんのか?制服の第二ボタンだよ、好きな子に卒業式に渡すものなんだぜ、わはははははは』
『そ、そういうものなのか?』
『桜坂ってそういう俗世間の話しって何にも知らないよな、そゆとこクールで嫌いじゃないけどな、ははっ』
『俗世間って…じゃぁ卒業式にボタン全部ついてたらモテないって事か…』
『まぁそうなるわな、そのうちの一人が俺、ははっ』
『俺もそうさ、手なんか傷だらけだし気持ち悪いだろ』
そう言って手の甲の傷跡を吉田に向けた。
『あぁ言ってたね』
吉田には辛い事があると自分の手を切り刻んで、その痛みで緩和させていた事を話していたのだった。
『でもほら、最近はないんだろ?傷跡消えて来てるもんな』
『あぁ、確かに傷をつける程辛い事は無くなったからね』
『桜坂さ、自分が思ってるよりモテてると思うよ、ただお前を取り巻く環境とかが色々と複雑だから、言うに言えない子がいると思うんだよね』
『なんだよ急に、俺なんか女子とは縁がないんだよ』
『ま、そゆことにしとっか!わはははは』
-----------------------------------------------------------------
引き続き行われる卒業式の練習と言う名の苦行は朝から続いていた。
響き渡る怒号、容赦なく浴びせられる罵声、そして打撃音。
緊張感は大事だが、もう少しやり方があると思うのだが、それもここから数年経過して刑事事件になるまでは、これが学校であり、これが教育、そしてこれこそが「正義」だったのだ。父兄が教育委員会に訴えても何も変わらず、教師は絶対的存在、絶対的教育者として生徒の上に君臨し続けた。当然のことながら数年後、またはその先、法律が色々と整理され、生徒と教師の立場が逆転して行くことになる。しかし、そうなればなったで、教師は『そこは学校側が関与するところではない』というスタイルへと変わってゆくだろう、結果として何がどう変わったのかはわからないが、少なくとも龍一が中学生であるこの時代の、理不尽なごく一部の教師が行っている罵声や人格否定、暴力等のやりたい放題の時代は終わりを告げることは間違いない。
4時限目の終わりを告げるチャイムが鳴ると同時に教師による地獄の暴力ショーも終わりを告げた。腕に自信のあるヤンキー達は通りすがりに音山(おとやま)を睨みつけ舌打ちをする。
給食が終わると昼休みとなった、3年生になってもプロレスごっこをする者や、体育館でドッジボールをする者が居る中、やはり龍一は教室で独りだった、だが苦痛ではない、頬杖ついて窓の向こう側に見える晴れやかな空気を眼で感じていた、そんな時間も龍一は好きなのだ。
『桜坂君、なんか女の子来てるよ』
『え?』
クラスの女子の呼びかけに応え、廊下に出ると女子が2人立っていた。
『桜坂先輩、あの…これを握って貰えますか?』
丸顔に眼鏡の可愛らしい後輩ちゃんが切り出す。
『2年生?ですか?』
後輩かどうかを確認するために、恐らく後輩であろう女の子に対して敬語を使ってしまう龍一の眼にその子の名札が目に入った。
「2-B」間違いなく後輩だ。
『はい、猪股 久美(いのまたくみ)と言います』と言いながら手に持ったカプセルの蓋を開けると、中には消しゴムとハンカチが入っている。
『これを握って欲しいんです、ぎゅ!っと』
その「ぎゅ!」の時の顔と動きの可愛さに龍一はキュンとしたが、釣られて自分も「ぎゅ!」と言う顔になっていた事に気付き、我に帰ってクールな顔に戻して『握ればいいの?』と言ってそっと握った。
『それをそのまま戻して下さい!』と言うので言われるがまま『こぉ?』と戻すと猪股はカプセルを閉じてもう一人の子とキャッキャすると『ありがとうございました!大好きです!第二ボタン狙ってます!』と言った。
龍一は猪股ではないもう一人の子に『あの、君は』と手を差し伸べると『私には好きな人がいます!』と全力で拒否された。キャッキャして立ち去る2人の後ろ姿を見ながら、なんだか結果的に自分が告白して断られた気持ちにも似た感情になっていた。
教室に戻ると、それを見ていた生徒たちがニヤニヤしている、とかく中学生とはこの手の話題が大好きだ。そこへ笠井が近寄って来た、それも周囲の生徒がヒュ~っと冷やかすが2人も聞こえないかのように普通に話を始めた。
『龍一君、モテモテじゃない』
『消しゴム握っただけじゃん、つか笠井昼休みに席立つんだな』
『失礼ね席ぐらい立つわよ、それじゃトイレにも行けないじゃない。それよりあの子、第二ボタン狙ってるって言ってたじゃない』
『人としてって事だろ、恋愛感情じゃないっしょ』
『そゆとこ素直じゃないよね龍一君って、Hard to Say I'm Sorry…なんちゃってね』
『おいおいChicagoかよ!だって好かれた経験ほとんどねぇしなぁ…あれ?笠井って洋楽聴くの?』
『洋楽しか聴かないと言っても過言ではないかも』
『まじかー!洋楽聴く人居たのかぁ早く言えよ』
『龍一君のこと、いいなぁって思ってる人、意外に多いと思うよ』
『んなわけねぇだろ、C組のモテる男ランキング20位だろーさ』
『ビリではないんだね、ふふ、つか龍一君って鈍感だよね~…目の前にも居るのに』
『え?なんて?』
『さぁ?』
笠井が振り向く姿がまるでスローモーションの様に写った。
『なんだろ今日は、俺の周りの空気がうっすらピンク色だなぁ』嬉しい反面、失ったり裏切られたりを繰り返してきた龍一は笠井の言う通り素直になれなかった。普通の中学生ならモテモテじゃん俺!と狂喜乱舞するに違いないが、龍一の歩んできた道がそうさせないのだった。普通じゃないとは言いたくないが、普通と言う言葉を「ほとんどの人」と変換するならば、「ほとんどの人」がこれほどの思いをして来たとは思えない、だから自分は「ほとんどの人」とは違う、だから素直になれないのだ、カッコつけた言い方になったが、素直になれない自分が素直に話す事が「怖い」のだ。
さっきの最後、なんて言ったんだろう…音程やリズムでその答えを探りながら笠井に静かに視線を送ると、彼女は左手の人差し指1本を隠しながら立てた。
いつものように大友克洋先生の作品について語り合いながら、吉田の母親が用意してくれた飲み物を飲み、ポテトチップスを摘まむ。その指をお互いがジャージの太腿周辺に捻じりつけてザラザラする感触を拭い去る。話が盛り上がるとその捻じりつける動作が叩きつける動作になり、太ももに着いた塩やカスは吉田の部屋の床へと舞い降りる。興味のない人にはとことん興味のない話ではあるが、興味のある人には、大人であればそれを摘まみにしてお酒が飲める程楽しい会話なのだ。
そこへノックをせずに吉田の母親が部屋に入って来る。『龍一君!!定時制決めたんだってね!頑張るんじゃないよ、楽しむんだよ、わははは』
『考えるんじゃない、感じるんだみたいに言うなよ母さん』
『だってブルース・リー好きなんだもの』
『おばさんブルース・リー好きなんですか!?俺も大好きで、ジャッキー・チェンも大好きなんですよ、それでちょっと武術やって今でもトレーニングはしてるんです』
『へー龍一君何かやってたのね、ちょっと見せてよ』
龍一は得意の後ろまわし蹴りを吉田の母親の鼻先をかすめる距離で見舞った。『わぁ!凄いスピードと安定感!やってるだけあるわね、じゃぁおばさんも行くわよ!』そう言って構える母親に対し吉田が直ぐに止めに入る。『やめろよ、何もやってないじゃん!わはははは』『はったりも時には大事なのよ!あはははは』
全く何の話か訳が分からなくなったところで母親が部屋を出た。ここで吉田がコーラをグイッと飲むと、ゆっくりとコップを置いて、リセット後のゲームのスタートのように話し始めた。
『なぁ桜坂は第二ボタンを渡す相手は居るのか?』
『第二ボタン?』
『知らんのか?制服の第二ボタンだよ、好きな子に卒業式に渡すものなんだぜ、わはははははは』
『そ、そういうものなのか?』
『桜坂ってそういう俗世間の話しって何にも知らないよな、そゆとこクールで嫌いじゃないけどな、ははっ』
『俗世間って…じゃぁ卒業式にボタン全部ついてたらモテないって事か…』
『まぁそうなるわな、そのうちの一人が俺、ははっ』
『俺もそうさ、手なんか傷だらけだし気持ち悪いだろ』
そう言って手の甲の傷跡を吉田に向けた。
『あぁ言ってたね』
吉田には辛い事があると自分の手を切り刻んで、その痛みで緩和させていた事を話していたのだった。
『でもほら、最近はないんだろ?傷跡消えて来てるもんな』
『あぁ、確かに傷をつける程辛い事は無くなったからね』
『桜坂さ、自分が思ってるよりモテてると思うよ、ただお前を取り巻く環境とかが色々と複雑だから、言うに言えない子がいると思うんだよね』
『なんだよ急に、俺なんか女子とは縁がないんだよ』
『ま、そゆことにしとっか!わはははは』
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引き続き行われる卒業式の練習と言う名の苦行は朝から続いていた。
響き渡る怒号、容赦なく浴びせられる罵声、そして打撃音。
緊張感は大事だが、もう少しやり方があると思うのだが、それもここから数年経過して刑事事件になるまでは、これが学校であり、これが教育、そしてこれこそが「正義」だったのだ。父兄が教育委員会に訴えても何も変わらず、教師は絶対的存在、絶対的教育者として生徒の上に君臨し続けた。当然のことながら数年後、またはその先、法律が色々と整理され、生徒と教師の立場が逆転して行くことになる。しかし、そうなればなったで、教師は『そこは学校側が関与するところではない』というスタイルへと変わってゆくだろう、結果として何がどう変わったのかはわからないが、少なくとも龍一が中学生であるこの時代の、理不尽なごく一部の教師が行っている罵声や人格否定、暴力等のやりたい放題の時代は終わりを告げることは間違いない。
4時限目の終わりを告げるチャイムが鳴ると同時に教師による地獄の暴力ショーも終わりを告げた。腕に自信のあるヤンキー達は通りすがりに音山(おとやま)を睨みつけ舌打ちをする。
給食が終わると昼休みとなった、3年生になってもプロレスごっこをする者や、体育館でドッジボールをする者が居る中、やはり龍一は教室で独りだった、だが苦痛ではない、頬杖ついて窓の向こう側に見える晴れやかな空気を眼で感じていた、そんな時間も龍一は好きなのだ。
『桜坂君、なんか女の子来てるよ』
『え?』
クラスの女子の呼びかけに応え、廊下に出ると女子が2人立っていた。
『桜坂先輩、あの…これを握って貰えますか?』
丸顔に眼鏡の可愛らしい後輩ちゃんが切り出す。
『2年生?ですか?』
後輩かどうかを確認するために、恐らく後輩であろう女の子に対して敬語を使ってしまう龍一の眼にその子の名札が目に入った。
「2-B」間違いなく後輩だ。
『はい、猪股 久美(いのまたくみ)と言います』と言いながら手に持ったカプセルの蓋を開けると、中には消しゴムとハンカチが入っている。
『これを握って欲しいんです、ぎゅ!っと』
その「ぎゅ!」の時の顔と動きの可愛さに龍一はキュンとしたが、釣られて自分も「ぎゅ!」と言う顔になっていた事に気付き、我に帰ってクールな顔に戻して『握ればいいの?』と言ってそっと握った。
『それをそのまま戻して下さい!』と言うので言われるがまま『こぉ?』と戻すと猪股はカプセルを閉じてもう一人の子とキャッキャすると『ありがとうございました!大好きです!第二ボタン狙ってます!』と言った。
龍一は猪股ではないもう一人の子に『あの、君は』と手を差し伸べると『私には好きな人がいます!』と全力で拒否された。キャッキャして立ち去る2人の後ろ姿を見ながら、なんだか結果的に自分が告白して断られた気持ちにも似た感情になっていた。
教室に戻ると、それを見ていた生徒たちがニヤニヤしている、とかく中学生とはこの手の話題が大好きだ。そこへ笠井が近寄って来た、それも周囲の生徒がヒュ~っと冷やかすが2人も聞こえないかのように普通に話を始めた。
『龍一君、モテモテじゃない』
『消しゴム握っただけじゃん、つか笠井昼休みに席立つんだな』
『失礼ね席ぐらい立つわよ、それじゃトイレにも行けないじゃない。それよりあの子、第二ボタン狙ってるって言ってたじゃない』
『人としてって事だろ、恋愛感情じゃないっしょ』
『そゆとこ素直じゃないよね龍一君って、Hard to Say I'm Sorry…なんちゃってね』
『おいおいChicagoかよ!だって好かれた経験ほとんどねぇしなぁ…あれ?笠井って洋楽聴くの?』
『洋楽しか聴かないと言っても過言ではないかも』
『まじかー!洋楽聴く人居たのかぁ早く言えよ』
『龍一君のこと、いいなぁって思ってる人、意外に多いと思うよ』
『んなわけねぇだろ、C組のモテる男ランキング20位だろーさ』
『ビリではないんだね、ふふ、つか龍一君って鈍感だよね~…目の前にも居るのに』
『え?なんて?』
『さぁ?』
笠井が振り向く姿がまるでスローモーションの様に写った。
『なんだろ今日は、俺の周りの空気がうっすらピンク色だなぁ』嬉しい反面、失ったり裏切られたりを繰り返してきた龍一は笠井の言う通り素直になれなかった。普通の中学生ならモテモテじゃん俺!と狂喜乱舞するに違いないが、龍一の歩んできた道がそうさせないのだった。普通じゃないとは言いたくないが、普通と言う言葉を「ほとんどの人」と変換するならば、「ほとんどの人」がこれほどの思いをして来たとは思えない、だから自分は「ほとんどの人」とは違う、だから素直になれないのだ、カッコつけた言い方になったが、素直になれない自分が素直に話す事が「怖い」のだ。
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