71 / 87
中学校編
窓際の悪夢
しおりを挟む
コツコツと音をたてる者、サリサリと紙の摩擦音を出す者、ササッコンコンと妙なリズム感を出す者、そのペン捌きは様々だった。クセや個性もあるのだろう、筆圧の高い者も居ればペンを寝せて最小限の筆圧で書く者もいる、だから音も違う、この音で集中できない人も居るのだろうが、龍一はむしろその音を楽しんでいた。ペンの音だけで何か音楽が出来ないだろうかと考える余裕すらある。
龍一は問題を読む時に、文章をペン先でなぞり、句読点でペン先をトン!とする、つまりスートン!スー…トン!だった。
一時限目は「国語」の試験。
試験の順番は国語・社会・数学・理科・英語、いわゆる『こくしゃすーりえー』である。一日に約5時間椅子に座ってひたすら問題を解く、好きな人にはたまらないだろうけれど、龍一にとっては拷問でしかない、学校での勉強に興味がない、いや、ほぼ興味がないわけで、興味のある授業は興味がある。
そもそも因数分解なんて自分が世の中に出たら使う事があるのか?という文句にも似た思想しか持ち合わせていなかった、楽観的だ、生意気だと言われればそれまでだが、現実を生きる龍一にとって先輩方の「厳しいエール」なんか古いとしか感じられなかった。もちろん彼らの言い分はわかる、だが時代が違うのだ、努力だの根性だの使い古されたテンプレートの様な言葉をぶつけられても全く響かない、そんな言葉だけで何とかなる時代ではないのは龍一もわかっているからだ、そこのズレを感じているからこそ龍一は先輩方々の言葉に従う気はなかった、むしろ『黙れ過去の亡霊が!』と言ってやりたかった。
国語は苦手と言う程ではなく、むしろ好きな方だったので苦しみは感じない。だが問題の作り手の文字の組み方なんかが気になって仕方が無かった。答えを求めるテストなのに、その答えを惑わせるような問い。
例えば「そうでなくてはならない」
は?と思わせ、問題を再度読み込ませるような時間稼ぎ型。こういう惑わせに引っかかって受験失敗ってどうなんだと龍一は問題を読みながら感じた。なんなら実力関係なくなってるじゃないか、こんな小細工で人生が変わってしまうなんて、問題を考えた人間の底意地の悪さを感じてしまう。
龍一にとっては、ひっかかるひっかからない以前の話しで、その学力に問題があるのでどうでもいい事のはずばのだが、彼の性格的に気になるのだった。
教室内を歩く教師、さながら刑務所の看守と言ったところだ。後ろ手で組みゆっくりと歩を進める、周囲を監視するのはわかるが答えを覗き見されているようで気分の良いものではない。見た目は革靴だが踵がない靴により耳障りな音がする、スリッポンと呼ばれているその靴は歩き方次第ではやたらと音をたてるのだ。
『さぁ5分前だ!あ、いや、5分前ですよ、最後に見直して下さい』
見直したところで思い出すなんてことはない、思い出す程脳内の引き出しはうまっちゃいないのだから。
始まる前にひと揉めあったので、5分あるはずの休憩が2分と言い渡された。騒いだ生徒のせいでもあるが、そもそも教師の態度に問題があったはずだと言うのに。社会のノートを見るが2分で何が出来るだろうか、わからない所は全部『ガンジー』と書けばイイや…そう心の中で呟くと、そっとノートを閉じて窓から見える流れる雲を目で追った。
二時限目が始まった。
社会は地理や歴史が織り交ぜられて、無理矢理作った感を強く感じながら必死で勉強した時に聞いていた音楽を思い出す。龍一は勉強しながらラジオや音楽を聴く、その曲を思い出すと勉強した事が脳裏に浮かび上がるからである。だが、思えば詰め込み型の勉強だった龍一、曲が出てきたところで社会の勉強が浮かび上がるものでもない。答案用紙にガンジーの名前が1つづつ時間の経過とともに増えていった。それでも書き間違いはするわけで、消しゴムが必要となった。
『消しゴム…消しゴム…』
窓に目をやると、筆箱があった。
『あ、ここに入れたままだった』
何の疑いもなく、窓のスペースに置いた筆箱を取り出し、机の上で消しゴムを取り出すと、筆箱を窓のスペースに戻した。
無意識だった。
無意識と言う言葉もとても気になるところだ、意識が無い状態なら寝たまま、ノックアウト状態と言っても良いのでは、ならば行動するはずが無いのに『無意識だった』と人は言う。龍一が首を傾げながらも興味をそそる言葉のひとつだったのに、まさか自分がその言葉のせいにする時が来るとは…それを痛感する出来事がこの瞬間に起こる。
龍一の一連の行動を見て、監視役の教師が机の前に急ぎ足でやって来た。机の右端に貼られた受験番号をボールペンの後ろで確認するように軽くなぞり、手に持ったファイルを何枚かめくると、龍一の顔を確認し、シュッ!シュッ!と日本の線を引いた。その軌跡は明らかに✕印を書いたをわかるものだった。
『✕を書いたよな…なんだ?まぁいいか』
その日、英語までの試験を終えると、一人で一時間以上かけて帰宅した。
母親の『どうだった?』の問いに、「また問いかよ、うんざりするな」と思いつつも、精一杯笑顔を作って『やれることはやったよ』と言う龍一。そこに1本の電話が鳴り響く。
『もしもし』龍一はわざわざ相手に名字を教える事はないと言う考え方なので、もしもししか言わないのだった。
電話の相手は担任の教師。
『はい、え、先生』
『桜坂、お前受験でなにしてんだよ』
『何もしてませんよ、なんですか?』
『隆斗高校から連絡があって、お前が二時限目にカンニングしたから、点数は一時限目のみになりますって言われたぞ』
『カンニングなんかしませんよ』
『わかるわかる、先生が言ってるのは疑われるような言動をしたんだろって事だ』
『疑われる…?んー…あ、筆箱を窓から取ったら監視員が来て✕を書いた気がしたけどなぁ、でも筆箱調べてもらったらカンニングしてないってわかるんだけど』
『違うんだよ桜坂、カンニングしたかしないかじゃないんだ、ダメだと言う行為をしたことがダメなんだよ。』
『わかりますけど…』
『まぁ言わなくてもわかると思うが、発表前に言っておくよ、まず隆斗高校は受験失敗だからな』
『わかりました』
とてもじゃないが今この時点で母親に伝える事は出来なかった。頑張ったつもりだったのだが、いつも結果が出る前に突き飛ばされて転げ落される。今回もそうだ、龍一のミスと言えばミスだが、その時点で注意でも良かったのではないか、なんなら持ち物検査をしたって良かったと思う、何も言わず二時限目から0点はあまりに残酷だ、いや、そうだと言うなら三時限目から五時限目まで無駄だと言うのに頑張る龍一を見てせせら笑っていたのだろうか。勝手な妄想でしかないが、龍一は悔しいを通り越して、呆れていた、『大人ってこんなにレベル低いのか』と。
公立の試験に向けて気持ちを切り替えなくてはならないが、今日はそんな気分ではないので、早々に眠りについた、ついてない自分を少しだけ呪いながら。
龍一は問題を読む時に、文章をペン先でなぞり、句読点でペン先をトン!とする、つまりスートン!スー…トン!だった。
一時限目は「国語」の試験。
試験の順番は国語・社会・数学・理科・英語、いわゆる『こくしゃすーりえー』である。一日に約5時間椅子に座ってひたすら問題を解く、好きな人にはたまらないだろうけれど、龍一にとっては拷問でしかない、学校での勉強に興味がない、いや、ほぼ興味がないわけで、興味のある授業は興味がある。
そもそも因数分解なんて自分が世の中に出たら使う事があるのか?という文句にも似た思想しか持ち合わせていなかった、楽観的だ、生意気だと言われればそれまでだが、現実を生きる龍一にとって先輩方の「厳しいエール」なんか古いとしか感じられなかった。もちろん彼らの言い分はわかる、だが時代が違うのだ、努力だの根性だの使い古されたテンプレートの様な言葉をぶつけられても全く響かない、そんな言葉だけで何とかなる時代ではないのは龍一もわかっているからだ、そこのズレを感じているからこそ龍一は先輩方々の言葉に従う気はなかった、むしろ『黙れ過去の亡霊が!』と言ってやりたかった。
国語は苦手と言う程ではなく、むしろ好きな方だったので苦しみは感じない。だが問題の作り手の文字の組み方なんかが気になって仕方が無かった。答えを求めるテストなのに、その答えを惑わせるような問い。
例えば「そうでなくてはならない」
は?と思わせ、問題を再度読み込ませるような時間稼ぎ型。こういう惑わせに引っかかって受験失敗ってどうなんだと龍一は問題を読みながら感じた。なんなら実力関係なくなってるじゃないか、こんな小細工で人生が変わってしまうなんて、問題を考えた人間の底意地の悪さを感じてしまう。
龍一にとっては、ひっかかるひっかからない以前の話しで、その学力に問題があるのでどうでもいい事のはずばのだが、彼の性格的に気になるのだった。
教室内を歩く教師、さながら刑務所の看守と言ったところだ。後ろ手で組みゆっくりと歩を進める、周囲を監視するのはわかるが答えを覗き見されているようで気分の良いものではない。見た目は革靴だが踵がない靴により耳障りな音がする、スリッポンと呼ばれているその靴は歩き方次第ではやたらと音をたてるのだ。
『さぁ5分前だ!あ、いや、5分前ですよ、最後に見直して下さい』
見直したところで思い出すなんてことはない、思い出す程脳内の引き出しはうまっちゃいないのだから。
始まる前にひと揉めあったので、5分あるはずの休憩が2分と言い渡された。騒いだ生徒のせいでもあるが、そもそも教師の態度に問題があったはずだと言うのに。社会のノートを見るが2分で何が出来るだろうか、わからない所は全部『ガンジー』と書けばイイや…そう心の中で呟くと、そっとノートを閉じて窓から見える流れる雲を目で追った。
二時限目が始まった。
社会は地理や歴史が織り交ぜられて、無理矢理作った感を強く感じながら必死で勉強した時に聞いていた音楽を思い出す。龍一は勉強しながらラジオや音楽を聴く、その曲を思い出すと勉強した事が脳裏に浮かび上がるからである。だが、思えば詰め込み型の勉強だった龍一、曲が出てきたところで社会の勉強が浮かび上がるものでもない。答案用紙にガンジーの名前が1つづつ時間の経過とともに増えていった。それでも書き間違いはするわけで、消しゴムが必要となった。
『消しゴム…消しゴム…』
窓に目をやると、筆箱があった。
『あ、ここに入れたままだった』
何の疑いもなく、窓のスペースに置いた筆箱を取り出し、机の上で消しゴムを取り出すと、筆箱を窓のスペースに戻した。
無意識だった。
無意識と言う言葉もとても気になるところだ、意識が無い状態なら寝たまま、ノックアウト状態と言っても良いのでは、ならば行動するはずが無いのに『無意識だった』と人は言う。龍一が首を傾げながらも興味をそそる言葉のひとつだったのに、まさか自分がその言葉のせいにする時が来るとは…それを痛感する出来事がこの瞬間に起こる。
龍一の一連の行動を見て、監視役の教師が机の前に急ぎ足でやって来た。机の右端に貼られた受験番号をボールペンの後ろで確認するように軽くなぞり、手に持ったファイルを何枚かめくると、龍一の顔を確認し、シュッ!シュッ!と日本の線を引いた。その軌跡は明らかに✕印を書いたをわかるものだった。
『✕を書いたよな…なんだ?まぁいいか』
その日、英語までの試験を終えると、一人で一時間以上かけて帰宅した。
母親の『どうだった?』の問いに、「また問いかよ、うんざりするな」と思いつつも、精一杯笑顔を作って『やれることはやったよ』と言う龍一。そこに1本の電話が鳴り響く。
『もしもし』龍一はわざわざ相手に名字を教える事はないと言う考え方なので、もしもししか言わないのだった。
電話の相手は担任の教師。
『はい、え、先生』
『桜坂、お前受験でなにしてんだよ』
『何もしてませんよ、なんですか?』
『隆斗高校から連絡があって、お前が二時限目にカンニングしたから、点数は一時限目のみになりますって言われたぞ』
『カンニングなんかしませんよ』
『わかるわかる、先生が言ってるのは疑われるような言動をしたんだろって事だ』
『疑われる…?んー…あ、筆箱を窓から取ったら監視員が来て✕を書いた気がしたけどなぁ、でも筆箱調べてもらったらカンニングしてないってわかるんだけど』
『違うんだよ桜坂、カンニングしたかしないかじゃないんだ、ダメだと言う行為をしたことがダメなんだよ。』
『わかりますけど…』
『まぁ言わなくてもわかると思うが、発表前に言っておくよ、まず隆斗高校は受験失敗だからな』
『わかりました』
とてもじゃないが今この時点で母親に伝える事は出来なかった。頑張ったつもりだったのだが、いつも結果が出る前に突き飛ばされて転げ落される。今回もそうだ、龍一のミスと言えばミスだが、その時点で注意でも良かったのではないか、なんなら持ち物検査をしたって良かったと思う、何も言わず二時限目から0点はあまりに残酷だ、いや、そうだと言うなら三時限目から五時限目まで無駄だと言うのに頑張る龍一を見てせせら笑っていたのだろうか。勝手な妄想でしかないが、龍一は悔しいを通り越して、呆れていた、『大人ってこんなにレベル低いのか』と。
公立の試験に向けて気持ちを切り替えなくてはならないが、今日はそんな気分ではないので、早々に眠りについた、ついてない自分を少しだけ呪いながら。
1
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説

高校生なのに娘ができちゃった!?
まったりさん
キャラ文芸
不思議な桜が咲く島に住む主人公のもとに、主人公の娘と名乗る妙な女が現われた。その女のせいで主人公の生活はめちゃくちゃ、最初は最悪だったが、段々と主人公の気持ちが変わっていって…!?
そうして、紅葉が桜に変わる頃、物語の幕は閉じる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

クライエラの幽微なる日常 ~怪異現象対策課捜査file~
ゆるり
キャラ文芸
正義感の強い警察官と思念を読み取る霊能者によるミステリー風オカルトファンタジー。
警察官の神田智輝は『怪異現象対策課』という聞き馴染みのない部署に配属された。そこは、科学では解明できないような怪異現象が関わる相談ごとを捜査する部署らしい。
智輝は怪異現象に懐疑的な思いを抱きながらも、怪異現象対策課の協力者である榊本葵と共に捜査に取り組む。
果たしてこの世に本当に怪異現象は存在するのか? 存在するとして、警察が怪異現象に対してどう対処できるというのか?
智輝が怪異現象対策課、ひいては警察組織に抱いた疑問と不信感は、協力者の葵に対しても向いていく――。
生活安全部に寄せられた相談ごとを捜査していくミステリー風オカルトファンタジーです。事件としては小さなものから大きなものまで。
・File→基本的には智輝視点の捜査、本編
・Another File→葵視点のファンタジー要素強めな後日談・番外編(短編)
を交互に展開していく予定です。
実はこれ実話なんですよ
tomoharu
恋愛
え?こんな話絶対ありえない!作り話でしょと思うような話からあるある話まで幅広い範囲で物語を考えました!ぜひ読んでみてください!1年後には大ヒット間違いなし!!
作品情報【マーライオン】【愛学両道】【やりすぎ智伝説&夢物語】【トモレオ突破椿】など
・【やりすぎ智久伝説&夢物語】とは、その話はさすがに言いすぎでしょと言われているほぼ実話ストーリーです。
小さい頃から今まで主人公である【智久】はどのような体験をしたのかがわかります。ぜひよんでくださいね!
・【トモレオ突破椿】は、公務員試験合格なおかつ様々な問題を解決させる話です。
頭の悪かった人でも公務員になれることを証明させる話でもあるので、ぜひ読んでみてください!
特別記念として実話を元に作った【呪われし◯◯シリーズ】も公開します!

待つノ木カフェで心と顔にスマイルを
佐々森りろ
キャラ文芸
祖父母の経営する喫茶店「待つノ木」
昔からの常連さんが集まる憩いの場所で、孫の松ノ木そよ葉にとっても小さな頃から毎日通う大好きな場所。
叶おばあちゃんはそよ葉にシュガーミルクを淹れてくれる時に「いつも心と顔にスマイルを」と言って、魔法みたいな一混ぜをしてくれる。
すると、自然と嫌なことも吹き飛んで笑顔になれたのだ。物静かで優しいマスターと元気いっぱいのおばあちゃんを慕って「待つノ木」へ来るお客は後を絶たない。
しかし、ある日突然おばあちゃんが倒れてしまって……
マスターであるおじいちゃんは意気消沈。このままでは「待つノ木」は閉店してしまうかもしれない。そう思っていたそよ葉は、お見舞いに行った病室で「待つノ木」の存続を約束してほしいと頼みこまれる。
しかしそれを懇願してきたのは、昏睡状態のおばあちゃんではなく、編みぐるみのウサギだった!!
人見知りなそよ葉が、大切な場所「待つノ木」の存続をかけて、ゆっくりと人との繋がりを築いていく、優しくて笑顔になれる物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる