20 / 87
中学校編
不良の詩
しおりを挟む
中学二年も後半に入ると、進路について周りが話し始める。
そんな事はまだまだ先の事のように考えていた龍一だったが、
ふと自分も考えているふりをしてみるが5分も持たずに、
頭の中は漫画の物語でいっぱいになる。
この頃の龍一の夢は『漫画家』だった。
でもインターネットも普及しておらず、
漫画家になるにはどうしたらいいのかもわからなかった。
そのため、漫画家先生がよく出している『漫画家になれる本』
みたいなものを次々と読み漁るものの、答えは結局
有名漫画家のアシスタントをしながら自分も漫画を描き、
雑誌の賞を狙うと言う展開しか分からなかった。
ましてや編集社に持ち込むなんて事は
この田舎に居たのでは不可能と言ってもイイ。
龍一が知らないだけで他に手段はいくらでもあったかもしれないが、
彼の持ってる情報はこれだけだった。
頭の中で想像する。
数万円握りしめて東京へ、漫画家先生を訪ねてアシスタントをさせてもらう、
住むところも無いので住み込みを土下座でお願いする・・・
しかし想像には必ず悪い展開が訪れる・・・
断られる、帰る手段がない、野宿する、のたれ死ぬ。
今思えば埼玉に兄2人、長男の常盤 善幸(ときわ よしゆき)と
次男の常盤 雅幸(ときわ まさゆき)が居るので、
そこに世話になるのが安牌だったのだが、
埼玉が東京のすぐ側というのも知らなかった。
とは言え東京へ出る勇気が無かったのも正直なところである。
ここで龍一は作品を送っても賞に参加できると知り
渾身の一本を完成させて、とある雑誌の月間賞に応募してみた。
誰にも内緒で次の月の雑誌の発売を待つ龍一の心は、
発売日が近づく度にドキドキを増して行った。
そしてついに来た雑誌の発売日。
平常心を保ちつつ雑誌を購入し、自転車を漕いだ。
急ぎたい気持ちを抑えつつ、いつもよりのんびりと。
家に着くと部屋に急いだ。
玄関上がって即右に部屋があるので急がずとも即部屋なのだが。
いつも読んでる漫画を飛ばし、月間マンガ大賞の発表ページへ急ぐ。
答えはソッコーで出た。
落選、佳作にも入らず。
龍一は雑誌をそのままゴミ箱へ捨ててしまい、ボーッとした。
悲しいとか悔しいとか、そういう気持ちは無かった。
ただただボーッとしてしまった。
毎日描いていた漫画もやめ、イラストも描かず数日が過ぎたある日、
龍一が送った漫画が返却されてきた。
『落選作品』そう思うと龍一は開ける気も起きなかった。
それから更に数日後、邪魔になった落選作品を捨てようと思ったが、
頑張って描いた作品だったので、もう一度見たくなって包みを開けた。
すると1枚の封筒が落ちて来たので、中身を確認して見ると手紙が入っていた。
『桜坂龍一さんへ、この度の月間大賞への応募ありがとうございました、
残念ですが落選となりましたが、編集を担当している私から、どうしても
お伝えしたいことがあり手紙を入れさせていただきました。
この度の桜坂さんの作品は、中学生とは思えない恐ろしさすら感じる画力に
私は正直驚かされました、しかしながら桜坂さんの為にはっきり言いますが、
物語の起承転結がとても甘く、独りよがりさを感じました。
画力は既にプロの領域です、小説をたくさん読んだり、映画をたくさん見て、
物語の組み立て方を勉強してください、次の挑戦を楽しみに待っています』
わざわざ編集の方が手書きで龍一の為に手紙を書いてくれたのだった。
龍一の中に希望の光が差し込んだ。
『画力はプロの領域・・・?え?そうなの?』
なんと心強い言葉だろうか、一度しか挑戦していない投稿だが、
渾身の1本だっただけにショックも大きく、
やる気の炎が消えかけていた心がまた熱く燃えだしたのを感じた。
人には言えない自慢でしかない言葉だが、口に出して言った。
『絵はプロレベルだ!』
すっかり自信が回復した龍一はすぐさま机に向かい、
物語を作り始めた。
この頃になると、龍一の周囲に若干の変化が出始めていた。
いわゆる不良との付き合いが増えたことだ。
当然悪い付き合いをしているわけではなく、不良が寄って来るのだ。
それは『美術の課題』が絡んでいた。
美術は作品提出しないと点数にならず、不良どもを苦しめた。
出すだけでも良いのに不良たちはそれすらできなかったのだ。
そこで絵が得意な龍一に1人の不良が
1枚100円で作品の完成を願い出たのが始まりだった。
噂は広がり、不良たちが次々と龍一の家を訪れ、作品の依頼をすることになった。
龍一は依頼されたらその不良の過去の作品を見せてもらったり、
無い場合はその場で犬を描いてみて、と簡単なテストをした。
これは依頼者の画力と画風を見る為だった。
龍一の特殊能力の一つに『完全擬態』があった。
その人に完全に擬態する事、つまりそっくりに描く事だった。
それは卒業まで美術の先生の目を欺き続ける程の技術だった。
そうしているうちに不良たちと距離が縮まり仲良くなっていった。
付き合ってみると気さくな奴らが多く、正直でわかりやすい。
依頼しに来て完成まで帰らず部屋に居る不良も居た。
龍一は不良たちから貰ったお金を缶に貯め込んでおり、
こういう帰らずに待つスタイルの不良の為に煙草を買ったり
ジュースを買うために使っていたのだった。
一緒に煙草を吸いながら特に接点はないものの、話しをしてみる龍一。
意外にもクラスの真面目な女の子に恋心を描いていたり、
新聞配達をして家計を助けている不良なんかも居ることを知る。
龍一は不良と言う者を少し勘違いしていたことに気付かされた。
自分の知っている普通のクラスメイトよりもよっぽど人間らしいと感じた。
真っすぐで正直な部分がとても多かったのだ。
『あ・・・』龍一は気が付いた。
煙草や喧嘩が不良と言うのなら俺もか・・・と。
そして龍一が不良の美術の依頼を承るのには意味があった。
【絵の練習】である。
完全擬態の特殊能力を使い、次々と色んな人に擬態して描く事で
自分の引き出しを増やし、挑戦する勇気を身につけ、
経験と自信をつけていけるからだった。
しかしこうなってくると、不良にも付き合ってあげなくてはならない事もあった。
それは主に他校との抗争である。
この時代はやったやられたの日常、他の中学の生徒に誰かがやられたとなれば、
報復に行かなければ男ではなかった、いや、不良ではないのだ。
いわゆる極道みたいなものである。
敵が大人数となれば、こちらも人数をかき集めて攻め込む。
その頭数に龍一は時折入れられるのだった。
今回の依頼は『湯川原中学校(ゆのかわら)』へのかち込み。
湯中は人数が多いで有名だったが、不良自体はさほど多くない、
ならば人数VS人数の戦いとなったら北中が有利。
しかも若干喧嘩経験のある龍一となれば、連れて行くには適切な人材だった。
聞けば湯中の生徒数人で取り囲み、北中の真面目君1人をカツアゲしたと聞く。
目標はその数人・・・ではなく、湯中を潰す事。
とある日の放課後、北中の不良約20人が集結し、湯中へ向かう事になった。
バットを引きずり悪ぶる者、メリケンサックをはめる者、
空手経験者は軽くウォームアップをし、ボクシング経験者は歩きながらシャドウをする。
なんとも恐ろしい集団の行進に、厳つい男性ですらその道を歩くのを避けた。
意味のない喧嘩に興味がない龍一はいつも途中で姿を消す。
この日も居なくなるチャンスを探していた。
北中からは結構な移動距離だった、40分ほど歩いただろうか、
とうとう湯中に到着してしまった。
北中には番格と言う者が居ない特殊な学校。
言い換えれば誰もが学校の看板を背負っているのだ。
となると誰もがなかなかの強さを誇っているのも事実。
そいつらが集団で校門の前に並び『北中の生徒にカツアゲしたやつ出てこい』
と叫ぶのだから迫力も相当なものだった。
湯中の不良たちがなんだなんだと出て来た、現場の雰囲気はデモ隊VS警官隊。
一触即発の状態で互いが罵声怒声を浴びせる時間となった。
この時間が割と逃げやすいことを知る龍一は、ゆっくり後ずさりして
角を曲がった時、ドン!と何かにぶつかった。
『痛ぁい!』
湯中の女子生徒を転ばせてしまった龍一は『、ごめんなさい、大丈夫ですか?』
ととっさに手を差し伸べると、その少女はとっさにその手を掴んできたので
グイッ引き起こした。
手を握りしめたままその女子生徒が言った。
『あ!龍一君!』
え?と驚き女子生徒の顔を見ると靖子ちゃんだった。
そんな事はまだまだ先の事のように考えていた龍一だったが、
ふと自分も考えているふりをしてみるが5分も持たずに、
頭の中は漫画の物語でいっぱいになる。
この頃の龍一の夢は『漫画家』だった。
でもインターネットも普及しておらず、
漫画家になるにはどうしたらいいのかもわからなかった。
そのため、漫画家先生がよく出している『漫画家になれる本』
みたいなものを次々と読み漁るものの、答えは結局
有名漫画家のアシスタントをしながら自分も漫画を描き、
雑誌の賞を狙うと言う展開しか分からなかった。
ましてや編集社に持ち込むなんて事は
この田舎に居たのでは不可能と言ってもイイ。
龍一が知らないだけで他に手段はいくらでもあったかもしれないが、
彼の持ってる情報はこれだけだった。
頭の中で想像する。
数万円握りしめて東京へ、漫画家先生を訪ねてアシスタントをさせてもらう、
住むところも無いので住み込みを土下座でお願いする・・・
しかし想像には必ず悪い展開が訪れる・・・
断られる、帰る手段がない、野宿する、のたれ死ぬ。
今思えば埼玉に兄2人、長男の常盤 善幸(ときわ よしゆき)と
次男の常盤 雅幸(ときわ まさゆき)が居るので、
そこに世話になるのが安牌だったのだが、
埼玉が東京のすぐ側というのも知らなかった。
とは言え東京へ出る勇気が無かったのも正直なところである。
ここで龍一は作品を送っても賞に参加できると知り
渾身の一本を完成させて、とある雑誌の月間賞に応募してみた。
誰にも内緒で次の月の雑誌の発売を待つ龍一の心は、
発売日が近づく度にドキドキを増して行った。
そしてついに来た雑誌の発売日。
平常心を保ちつつ雑誌を購入し、自転車を漕いだ。
急ぎたい気持ちを抑えつつ、いつもよりのんびりと。
家に着くと部屋に急いだ。
玄関上がって即右に部屋があるので急がずとも即部屋なのだが。
いつも読んでる漫画を飛ばし、月間マンガ大賞の発表ページへ急ぐ。
答えはソッコーで出た。
落選、佳作にも入らず。
龍一は雑誌をそのままゴミ箱へ捨ててしまい、ボーッとした。
悲しいとか悔しいとか、そういう気持ちは無かった。
ただただボーッとしてしまった。
毎日描いていた漫画もやめ、イラストも描かず数日が過ぎたある日、
龍一が送った漫画が返却されてきた。
『落選作品』そう思うと龍一は開ける気も起きなかった。
それから更に数日後、邪魔になった落選作品を捨てようと思ったが、
頑張って描いた作品だったので、もう一度見たくなって包みを開けた。
すると1枚の封筒が落ちて来たので、中身を確認して見ると手紙が入っていた。
『桜坂龍一さんへ、この度の月間大賞への応募ありがとうございました、
残念ですが落選となりましたが、編集を担当している私から、どうしても
お伝えしたいことがあり手紙を入れさせていただきました。
この度の桜坂さんの作品は、中学生とは思えない恐ろしさすら感じる画力に
私は正直驚かされました、しかしながら桜坂さんの為にはっきり言いますが、
物語の起承転結がとても甘く、独りよがりさを感じました。
画力は既にプロの領域です、小説をたくさん読んだり、映画をたくさん見て、
物語の組み立て方を勉強してください、次の挑戦を楽しみに待っています』
わざわざ編集の方が手書きで龍一の為に手紙を書いてくれたのだった。
龍一の中に希望の光が差し込んだ。
『画力はプロの領域・・・?え?そうなの?』
なんと心強い言葉だろうか、一度しか挑戦していない投稿だが、
渾身の1本だっただけにショックも大きく、
やる気の炎が消えかけていた心がまた熱く燃えだしたのを感じた。
人には言えない自慢でしかない言葉だが、口に出して言った。
『絵はプロレベルだ!』
すっかり自信が回復した龍一はすぐさま机に向かい、
物語を作り始めた。
この頃になると、龍一の周囲に若干の変化が出始めていた。
いわゆる不良との付き合いが増えたことだ。
当然悪い付き合いをしているわけではなく、不良が寄って来るのだ。
それは『美術の課題』が絡んでいた。
美術は作品提出しないと点数にならず、不良どもを苦しめた。
出すだけでも良いのに不良たちはそれすらできなかったのだ。
そこで絵が得意な龍一に1人の不良が
1枚100円で作品の完成を願い出たのが始まりだった。
噂は広がり、不良たちが次々と龍一の家を訪れ、作品の依頼をすることになった。
龍一は依頼されたらその不良の過去の作品を見せてもらったり、
無い場合はその場で犬を描いてみて、と簡単なテストをした。
これは依頼者の画力と画風を見る為だった。
龍一の特殊能力の一つに『完全擬態』があった。
その人に完全に擬態する事、つまりそっくりに描く事だった。
それは卒業まで美術の先生の目を欺き続ける程の技術だった。
そうしているうちに不良たちと距離が縮まり仲良くなっていった。
付き合ってみると気さくな奴らが多く、正直でわかりやすい。
依頼しに来て完成まで帰らず部屋に居る不良も居た。
龍一は不良たちから貰ったお金を缶に貯め込んでおり、
こういう帰らずに待つスタイルの不良の為に煙草を買ったり
ジュースを買うために使っていたのだった。
一緒に煙草を吸いながら特に接点はないものの、話しをしてみる龍一。
意外にもクラスの真面目な女の子に恋心を描いていたり、
新聞配達をして家計を助けている不良なんかも居ることを知る。
龍一は不良と言う者を少し勘違いしていたことに気付かされた。
自分の知っている普通のクラスメイトよりもよっぽど人間らしいと感じた。
真っすぐで正直な部分がとても多かったのだ。
『あ・・・』龍一は気が付いた。
煙草や喧嘩が不良と言うのなら俺もか・・・と。
そして龍一が不良の美術の依頼を承るのには意味があった。
【絵の練習】である。
完全擬態の特殊能力を使い、次々と色んな人に擬態して描く事で
自分の引き出しを増やし、挑戦する勇気を身につけ、
経験と自信をつけていけるからだった。
しかしこうなってくると、不良にも付き合ってあげなくてはならない事もあった。
それは主に他校との抗争である。
この時代はやったやられたの日常、他の中学の生徒に誰かがやられたとなれば、
報復に行かなければ男ではなかった、いや、不良ではないのだ。
いわゆる極道みたいなものである。
敵が大人数となれば、こちらも人数をかき集めて攻め込む。
その頭数に龍一は時折入れられるのだった。
今回の依頼は『湯川原中学校(ゆのかわら)』へのかち込み。
湯中は人数が多いで有名だったが、不良自体はさほど多くない、
ならば人数VS人数の戦いとなったら北中が有利。
しかも若干喧嘩経験のある龍一となれば、連れて行くには適切な人材だった。
聞けば湯中の生徒数人で取り囲み、北中の真面目君1人をカツアゲしたと聞く。
目標はその数人・・・ではなく、湯中を潰す事。
とある日の放課後、北中の不良約20人が集結し、湯中へ向かう事になった。
バットを引きずり悪ぶる者、メリケンサックをはめる者、
空手経験者は軽くウォームアップをし、ボクシング経験者は歩きながらシャドウをする。
なんとも恐ろしい集団の行進に、厳つい男性ですらその道を歩くのを避けた。
意味のない喧嘩に興味がない龍一はいつも途中で姿を消す。
この日も居なくなるチャンスを探していた。
北中からは結構な移動距離だった、40分ほど歩いただろうか、
とうとう湯中に到着してしまった。
北中には番格と言う者が居ない特殊な学校。
言い換えれば誰もが学校の看板を背負っているのだ。
となると誰もがなかなかの強さを誇っているのも事実。
そいつらが集団で校門の前に並び『北中の生徒にカツアゲしたやつ出てこい』
と叫ぶのだから迫力も相当なものだった。
湯中の不良たちがなんだなんだと出て来た、現場の雰囲気はデモ隊VS警官隊。
一触即発の状態で互いが罵声怒声を浴びせる時間となった。
この時間が割と逃げやすいことを知る龍一は、ゆっくり後ずさりして
角を曲がった時、ドン!と何かにぶつかった。
『痛ぁい!』
湯中の女子生徒を転ばせてしまった龍一は『、ごめんなさい、大丈夫ですか?』
ととっさに手を差し伸べると、その少女はとっさにその手を掴んできたので
グイッ引き起こした。
手を握りしめたままその女子生徒が言った。
『あ!龍一君!』
え?と驚き女子生徒の顔を見ると靖子ちゃんだった。
1
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説

高校生なのに娘ができちゃった!?
まったりさん
キャラ文芸
不思議な桜が咲く島に住む主人公のもとに、主人公の娘と名乗る妙な女が現われた。その女のせいで主人公の生活はめちゃくちゃ、最初は最悪だったが、段々と主人公の気持ちが変わっていって…!?
そうして、紅葉が桜に変わる頃、物語の幕は閉じる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

クライエラの幽微なる日常 ~怪異現象対策課捜査file~
ゆるり
キャラ文芸
正義感の強い警察官と思念を読み取る霊能者によるミステリー風オカルトファンタジー。
警察官の神田智輝は『怪異現象対策課』という聞き馴染みのない部署に配属された。そこは、科学では解明できないような怪異現象が関わる相談ごとを捜査する部署らしい。
智輝は怪異現象に懐疑的な思いを抱きながらも、怪異現象対策課の協力者である榊本葵と共に捜査に取り組む。
果たしてこの世に本当に怪異現象は存在するのか? 存在するとして、警察が怪異現象に対してどう対処できるというのか?
智輝が怪異現象対策課、ひいては警察組織に抱いた疑問と不信感は、協力者の葵に対しても向いていく――。
生活安全部に寄せられた相談ごとを捜査していくミステリー風オカルトファンタジーです。事件としては小さなものから大きなものまで。
・File→基本的には智輝視点の捜査、本編
・Another File→葵視点のファンタジー要素強めな後日談・番外編(短編)
を交互に展開していく予定です。
実はこれ実話なんですよ
tomoharu
恋愛
え?こんな話絶対ありえない!作り話でしょと思うような話からあるある話まで幅広い範囲で物語を考えました!ぜひ読んでみてください!1年後には大ヒット間違いなし!!
作品情報【マーライオン】【愛学両道】【やりすぎ智伝説&夢物語】【トモレオ突破椿】など
・【やりすぎ智久伝説&夢物語】とは、その話はさすがに言いすぎでしょと言われているほぼ実話ストーリーです。
小さい頃から今まで主人公である【智久】はどのような体験をしたのかがわかります。ぜひよんでくださいね!
・【トモレオ突破椿】は、公務員試験合格なおかつ様々な問題を解決させる話です。
頭の悪かった人でも公務員になれることを証明させる話でもあるので、ぜひ読んでみてください!
特別記念として実話を元に作った【呪われし◯◯シリーズ】も公開します!

待つノ木カフェで心と顔にスマイルを
佐々森りろ
キャラ文芸
祖父母の経営する喫茶店「待つノ木」
昔からの常連さんが集まる憩いの場所で、孫の松ノ木そよ葉にとっても小さな頃から毎日通う大好きな場所。
叶おばあちゃんはそよ葉にシュガーミルクを淹れてくれる時に「いつも心と顔にスマイルを」と言って、魔法みたいな一混ぜをしてくれる。
すると、自然と嫌なことも吹き飛んで笑顔になれたのだ。物静かで優しいマスターと元気いっぱいのおばあちゃんを慕って「待つノ木」へ来るお客は後を絶たない。
しかし、ある日突然おばあちゃんが倒れてしまって……
マスターであるおじいちゃんは意気消沈。このままでは「待つノ木」は閉店してしまうかもしれない。そう思っていたそよ葉は、お見舞いに行った病室で「待つノ木」の存続を約束してほしいと頼みこまれる。
しかしそれを懇願してきたのは、昏睡状態のおばあちゃんではなく、編みぐるみのウサギだった!!
人見知りなそよ葉が、大切な場所「待つノ木」の存続をかけて、ゆっくりと人との繋がりを築いていく、優しくて笑顔になれる物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる