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放課後
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小学生の頃の不思議な話なのだけれど。
高学年になり、放課後に居残りして遊ぶのが楽しかった。
先生は見回りに来ず仕事が終われば帰る。
定期的に用務員さんが回るだけだったので、居残りは比較的容易だった。
まぁ居残りしても何をするわけでもなし、5人居たのでかくれんぼをしよう!
と言う事になった。
特に鍵がかわれた教室もないので私と友人とで図工室に入ると、
女の子が一人いた。
『わ!びっくりした!』と私が驚くと、その女子は
『ご、ごおめんなさい驚かせて・・・』と言った。
事情を聴くと明日から転入する転校生だと言う。
不安で放課後に侵入して少し様子を知りたかったのだとの事。
歳と学年は同じだったので、直ぐに打ち解け、一緒にかくれんぼをするため、
一度出て全員を集めた。
明るくよく笑う子なので皆とも直ぐに仲良くなった。
名前はハナ(仮名)
『あーハナちゃん1組ならよかったのに。。。』
残念ながらハナは隣の2組への転校生だと言うのです。
かくれんぼが薄暗くなるまで続き、時計を見たハナは
『あ!帰らなきゃ!ごめん!また明日!』
と言って挨拶もままならないまま教室をダッシュで出た。
『あ、ちょっと私たちも・・・』
と教室を出たらもう居なかった・・・
『消えた?・・・・』
『え?』『だって・・・そんなに早いわけないじゃん・・・』
そう、私たちが居た教室から階段までは
ほんの数秒で駆け抜けられる距離ではなかったのだ。
気持ち悪くなった我々の前に『帰れよ!何やってんだお前ら!』
と用務員の山田さん(仮名)が現れた。
いつも怒鳴り付けるのでみんな山田さんを嫌っていた。
『はーいごめんなさーい』
言う事を聞いて校舎を後にする私たち。
話題はやはり消えたハナの事。
『ねぇ幽霊ってこと・・・ないよね?』
『あり得なくはないよ・・・学校にはいろんな思いが残るって言うし』
『やだー!もう!やめてよー!』
『お前の後ろに!キャー!』
『じゃ明日ね!バイバイ!』
翌朝ごくごく普通に登校すると、玄関で声をかけられた。
『お、おはよう・・・』
そこにはお母さんに連れられたハナがいた。
『わ!え!?ハナ・・・ちゃん?え?だって昨日・・・』
『ごめんね、昨日遊んでもらったんだって?
今日からだからまたハナをよろしくお願いしますね』
と母が切り出した。
『ほんもの・・・だよね・・・』
『昨日はごめんね、実は急にお腹痛くなって、
バイバイして直ぐトイレに駆け込んだの』
『トイレ!なんだそっか!あは!あはははは』
あの教室からトイレには3秒で行ける、ドアも直ぐ閉まるけど
音も鳴らない、きっと電気を探す余裕もなく駆け込んだのだろう、
からくりが分かってホッとした。
教室へ行き、昨日の仲間たちに説明し、大笑いした。
『はい静かにー!』
担任が入ってきた。
『きりーつ!れーい!ちゃっせー!』
『おはようございます!!!』
『はいおはよう、えっといきなりだけど皆にお知らせがあります、
昨日のお昼ごろかな・・・長く勤めて下さった用務員の山田さんが
亡くなりました、体調崩して入院していたのですが、
そのまま病院で息を引き取ったそうです。』
高学年になり、放課後に居残りして遊ぶのが楽しかった。
先生は見回りに来ず仕事が終われば帰る。
定期的に用務員さんが回るだけだったので、居残りは比較的容易だった。
まぁ居残りしても何をするわけでもなし、5人居たのでかくれんぼをしよう!
と言う事になった。
特に鍵がかわれた教室もないので私と友人とで図工室に入ると、
女の子が一人いた。
『わ!びっくりした!』と私が驚くと、その女子は
『ご、ごおめんなさい驚かせて・・・』と言った。
事情を聴くと明日から転入する転校生だと言う。
不安で放課後に侵入して少し様子を知りたかったのだとの事。
歳と学年は同じだったので、直ぐに打ち解け、一緒にかくれんぼをするため、
一度出て全員を集めた。
明るくよく笑う子なので皆とも直ぐに仲良くなった。
名前はハナ(仮名)
『あーハナちゃん1組ならよかったのに。。。』
残念ながらハナは隣の2組への転校生だと言うのです。
かくれんぼが薄暗くなるまで続き、時計を見たハナは
『あ!帰らなきゃ!ごめん!また明日!』
と言って挨拶もままならないまま教室をダッシュで出た。
『あ、ちょっと私たちも・・・』
と教室を出たらもう居なかった・・・
『消えた?・・・・』
『え?』『だって・・・そんなに早いわけないじゃん・・・』
そう、私たちが居た教室から階段までは
ほんの数秒で駆け抜けられる距離ではなかったのだ。
気持ち悪くなった我々の前に『帰れよ!何やってんだお前ら!』
と用務員の山田さん(仮名)が現れた。
いつも怒鳴り付けるのでみんな山田さんを嫌っていた。
『はーいごめんなさーい』
言う事を聞いて校舎を後にする私たち。
話題はやはり消えたハナの事。
『ねぇ幽霊ってこと・・・ないよね?』
『あり得なくはないよ・・・学校にはいろんな思いが残るって言うし』
『やだー!もう!やめてよー!』
『お前の後ろに!キャー!』
『じゃ明日ね!バイバイ!』
翌朝ごくごく普通に登校すると、玄関で声をかけられた。
『お、おはよう・・・』
そこにはお母さんに連れられたハナがいた。
『わ!え!?ハナ・・・ちゃん?え?だって昨日・・・』
『ごめんね、昨日遊んでもらったんだって?
今日からだからまたハナをよろしくお願いしますね』
と母が切り出した。
『ほんもの・・・だよね・・・』
『昨日はごめんね、実は急にお腹痛くなって、
バイバイして直ぐトイレに駆け込んだの』
『トイレ!なんだそっか!あは!あはははは』
あの教室からトイレには3秒で行ける、ドアも直ぐ閉まるけど
音も鳴らない、きっと電気を探す余裕もなく駆け込んだのだろう、
からくりが分かってホッとした。
教室へ行き、昨日の仲間たちに説明し、大笑いした。
『はい静かにー!』
担任が入ってきた。
『きりーつ!れーい!ちゃっせー!』
『おはようございます!!!』
『はいおはよう、えっといきなりだけど皆にお知らせがあります、
昨日のお昼ごろかな・・・長く勤めて下さった用務員の山田さんが
亡くなりました、体調崩して入院していたのですが、
そのまま病院で息を引き取ったそうです。』
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