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神話剣の章
完成!! 神話剣草薙剣!!
しおりを挟む前回……! ついに神話剣の素材が集まりツルギが製作を開始しようとしたところで邪神の軍勢が攻めてくる……! ツバキ率いる抵抗軍は残りの戦力をかき集めツルギに全てを託し時間稼ぎを行う……! 果たしてツルギは神話剣を完成させられるのだろうか!
「はぁ……はぁ……!」
俺はアグニの鍛冶場に急ぐ…! 早く作らなきゃみんながやられる!!
俺はアグニの鍛冶場に着き扉を開けて中に入る……!
「着いたっ!」
そして急いで素材使って製作を始める……!
ガキン!!ガキン!!と鍛冶場の中で鳴り響く中、外の戦闘の衝撃もアグニの鍛冶場へと伝わってきた……!
心配になって一瞬手を止めてしまうが……!
(ダメだ!! 俺がやらなきゃ誰がやるんだ!!)
そう自分に言い聞かせ再びハンマーを振り下ろす……!
時間との勝負だ……!一分一秒無駄にできない!!
その頃……戦場では……
「ユキちゃん!! 後ろ!!」
「はぁあっ!!」
「ツバキさん!上!!」
「しまっ!!」
『拡散流星弾!!』
「ツバサちゃんナイスー!」
「にしても!! 量が多すぎるぜ!!」
「ええ! 私たちがやられるのも時間の問題だわ!」
「でも目的は勝つことじゃない!! 神話剣を完成させることだ!!」
「怯むな!! 一分一秒でも稼げ!!」
みんなの声が聞こえてくる……! 早く作り終わらせなきゃみんなが……!
『ツルギ……! 焦るな、』
「……!」
『自分の作りたい剣を作れ……!』
「親父……! ああっ!」
俺は深呼吸をしてリラックスする……俺の作りたい剣……それは!!
俺は突然新しい神話剣のイメージが湧き気づいたら体がかってに作り始めていた。
(やっぱり……! 剣を作るのは楽しいや……!)
そう思いながらだんだんと形になっていきあとはアグニの炎を宿したハンマーの一撃を入れ込み完成させようとする……するとそこへ……
『ツルギよ、まだ抗うか』
「邪神様か、ご丁寧にどうも」
邪神の分身が俺に語りかけてきた。
『なぜ貴様は抵抗する、なぜ剣を作る』
『貴様が我を復活させなければこんなことにはならなかったんだぞ?』
「…………」
俺はその言葉を聞き一瞬だけ手を止めてしまう……確かに俺のせいだ……俺があの剣を作らなければ……!
「ツルギっ!! そいつのでたらめを聞くな!!」
「……!!」
「そうよ!! あんたはあんた!! どの剣を作ろうがあんたの自由よ!!」
「私は信じています!! あなたの起こす奇跡を!!」
「ツルギさんのご飯!! もっと食べたいのですっ!!」
「私の弟のくせに邪神如きに負けるんじゃないよ!!」
(みんな……!!)
「ツルギ!!」
「ツルギ君!!」
「ツルギさん!!」
「ツルギ様!!」
「ツルギっ!!」
「「「「「いっけえええええええええええっ!!」」」」」
「へっ……! 邪神さんよ!! とんだ誤算だったな!!」
『なに?』
「俺は気づいちまったんだよ!! 親父が残した言葉の意味がなぁ!!」
俺はそう言うとハンマーを振り上げる……!
『まさか……! やめろおおおおおおっ!!』
「俺は!! 南の勇者!! テツノ・ツルギだぁぁぁぁぁっ!!」
そう魂を込めて叫びハンマーが振り下ろされると……! 草薙剣から眩い光が放たれ邪神の怨念は吹き飛ばされる……!
『おのれええええええええっ!!』
一方スフィン達は……
「くそっ!! ショーテルが折れちまった……!」
「霙丸も限界ね……!」
「そのようです……」
「エアーマグナムも……ダメみたいです」
「うちの剣も使い物にならないわね!」
スフィン達の武器が激しい戦闘の末、それぞれの剣が折れてしまい全員が窮地に立たされる……!
「どうする……! 自爆魔法である程度は吹き飛ばせる……!」
「それしか方法はなさそうね……!」
するとアグニ火山が激しく光り、大きく地面が揺れ、戦っている両軍がアグニ火山から天まで登るほどの眩い光を目撃し世界中を覆っていた黒い霧を払い地面に太陽の光が注がれる……!
「な、なんだ!?」
「あれは……! ツルギ君!?」
そう……そこにいたのはアマテラスの力に覚醒した俺だった。
「ツルギ君!?」
「あの姿は……!」
『な、なんだあの魔力はぁ!?』
『勇者が何人いようと変わらん……! 叩きのめすのみだ……!!』
「覚悟しろ……! 邪神軍!!」
『ヒヒヒッ!! かかってこ……!』
その瞬間ズバッと奴の首が吹っ飛ぶ……直線上にいた兵士もろとも。
『な、何が起きた!?』
敵の幹部が腰を抜かしている……
(まさか……! 光を超えるスピードで動いていたのか!?)
俺がやつを切ってすぐ後に突風が吹いたため敵の幹部はやっと理解したようだ。
「この力は勇者じゃない」
『何っ!?』
「勇者の力を与えた神様の力だ……」
『まさか……天照大神か!?』
「そうだ……そして俺の今の姿はアマテラスノスガタとでもいっておこう……!」
『くっ!! 化け物めええええっ!!』
幹部がやけになって大剣を振り下ろす。
「大和の裁き……!」
そう言うと草薙の剣に猛炎が宿りあたり一体が炎に包まれる……!
流石にやばいと感じたのか敵の幹部が逃げ出す……!
『邪神さまああああああっ…………!』
『ミカハヤヒノカミ!!』
俺は一瞬で奴の間合いに入り込み胴体を真っ二つに切ってしまう……! そして奴だった残骸も一瞬にして炎に焼かれ消滅する……
『グ……ア……』
幹部2人を倒すと大量にいた軍勢が消滅する。
「か、勝った……!」
「俺たちが勝ったぞおおおおおおっ!!」
「「うおおおおおおおおおおおっ!!」」
「太陽だ……! 太陽の光だあああああっ!!」
生き残ったみんなが一斉に喜ぶ……! 太陽の光が荒れ果てた大地を照らし、地面には少しだけ緑が戻っていた。
「ツルギ!!」
「ツルギ様!!」
「ツルギさん!!」
「ツルギ君……!」
みんなが俺を心配してきてくれる
「よかった……!無事で……」
「…………」
「ツルギ君?」
(邪神……待ってろよ、必ず俺が……!いや俺たちが……!)
邪神軍との最終決戦の時が刻一刻と近づいていた……! アマテラスノスガタを手に入れた俺は魔王を討ち倒すために更なる決意を固める……!
次回、邪神魔城突入
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