10 / 25
四地方の章
第十話 東の地方 エウロスの里
しおりを挟む
前回、新たな仲間であるサラが加わり四地方を巡る冒険へ再び出発したツルギ達は、風が常に吹く緑豊かな大地エウロス地方を訪れたのだった!!
エウロス地方はそよ風が気持ちいい緑豊かな大地……風を司る種族、風人族が暮らしており移住先としても有名である。
そんな俺たちは最近激しい地方の連続だったために休憩がてら東地方へ来ていた。
本来ならここでキャンプしてその後にエウロスの里で南地方の情報集めをしようと計画を立てていたが………
「ねぇ!!聞いてた話と全然違うんだけど!!全然そよ風じゃなくない!?」
今、東地方ではなぜか嵐のような突風が吹いている。
こんなことは今までなかったはずだが……
「何かがおかしい……」
「え? なんですって!?」
「何かがおかしい!! 東地方は今までこんな嵐になった事は歴史上ないんだ!!」
「ああ! 昔来たことがあるがこんな酷くはなかったな!!」
俺たちは一生懸命前に進むが、里に近づけば近づくほど風が強くなってるように感じた。
「あとどれくらいで里なの!?」
「あと数十歩ぐらいだ!!」
「お、おい!あれみろ!!」
「なんだこれ……!?」
エウロスの里が分厚い雲で包まれていた
「エウロスの里が……!」
サラは無意識に雲の中へ入ろうとする。
「待ちなさい!!」
すると、どこからともなく矢が飛んできた
「………!」
「矢だと? どこから!?」
「あそこだ!」
スフィンが指差す方を見ると崖の上に誰かが佇んでいた。
そのまま俺たちの方へアクロバティックな動きをして着地する。
「誰だお前!!」
「私は風人族のツバサ!! カゼノ・ツバサよ!!」
「愚かな旅人達よ! 今すぐにここを立ち去りなしゃい!!」
彼女は明らかに舌を噛んでしまう。
「………」
「………」
「………」
「~~~ッ//」
「セリフの最後で噛むなんて私ダメダメですぅ………」
彼女はシュンとしてうずくまってしまう。
カッコよく決めたかったんだろう……
「そんなこともあるさ、俺だって国の式典ですっ転んだことあるから」
「私も王冠が前と後ろ逆だったときあるから落ち込まないで……」
「皆さん優しいのです……」
「あはは……」
(本当に優しい世界だな……)
まぁ、無理もない。あんな幼いのに知らない冒険者に頑張って立ち向かおうとしたところを見ると誰だって守りたくなってしまう。
「それで、君はなぜこんなところに?」
「えっと……それは」
彼女が事情を説明する。
「なるほど……魚を釣りに行って帰ったらこうなってたのか」
「はい……」
「それで自分もどうすればいいか訳が分からず、ずっとこの辺をうろうろしていたと」
「はい……」
「中にいるお母さん達が心配で……何回か服の翼を広げて突っ込んでみましたけど……」
「意味がなかったのか……」
「はい……」
「私……風人族なのにダメダメなのです……」
彼女は涙をポロッと落とす。
責任を感じてるのかもしれない。
「………」
すると突然ガシッとサラがツバサちゃんの手を握りしめる
「ふえええっ!? ど、どうしたのです!?」
「よく頑張ったね!!えらいね!」
彼女は急にツバサちゃんの頭を撫でて、いい子いい子し始めた……
「でも私……一族の恥なのです……」
「ズッキューーーーン!!」
「あ?」
「え?」
俺たちは困惑する……まさかこれって……
「まだ幼いのに誰かのために体を張って頑張ろうとする年下……!まさしく私のタイプ!!」
「…………」
「はああああああっ!?」
「こういう子を私は守ってあげたい!!どこぞの刀鍛冶と違って!!」
「なんだとゴルァ!!」
「でも……確か守ってあげたいという本能を刺激されるような感じだな……」
「スフィンはなに冷静に分析しとんねん」
俺は連続でツッコんでしまう。
「しかし……なぜこうなったのか原因が掴めないのでは……」
俺はその場で考え込んでしまう。
そのときだった。
『グオオオオオオオオオオオオオッ!!』
里の中から悍ましい雄叫びが聞こえると同時に地面が揺れる。
「なんだ!?」
すると雲の中に何かの影が見えた………それは巨大なドラゴンのシルエットだった。
「で、でけぇ!!」
「なによ!!あのドラゴン!?」
『風人族の女よ……!私の一部となれぃ!!」
「その声……!まさか……!」
すると雲の中から巨大なドラゴンの手が襲いかかってくる。
「これはまずいな!!」
「サラ! 狙いはツバサちゃんだ!なるべく2人で遠くへ!!」
「わかったわ!」
「スフィン!!ライトニングスラッシュで奴の爪を切ってやれ!! 足止めだ!」
「オーケー! 派手にかますぜ!!」
鉤爪による攻撃を避けた後、スフィンはライトニングショーテルを構える。
「そういえばこいつを実戦で使うのは初めてだったな!」
「迅雷斬撃!! ライトニングスラッシュ!!」
スフィンは雷の刃を飛ばして奴の爪を真っ二つに切り裂く。
「グアアアアアアッ!?」
「へっ!おとといきやがれ!!」
スフィンが捨て台詞を吐くとそのまま後ろへ下がりなんとか逃げ切る事に成功した。
俺たちはだいぶ離れたところの洞窟に来たが念の為警戒してサラに彼女を守ってもらってた。
「……追っ手はなさそうね」
「ああ、」
「…………」
「ツバサちゃん、何か心当たりあったみたいだが……」
「兄さんです……」
「え?」
「兄さんが復活してしまいました……」
「復活"してしまった"?どういう事?」
「きっと姉さん達……生贄に……!」
「生贄!?」
彼女の口からは衝撃の言葉が出てきた。
「おいおい! 生贄って! 風人族にはそんな物騒なしきたりがあるのかよ!?」
「13歳以上の女の風人族は毎年に自分のスキルを風龍様に少しだけ捧げるんです。」
「私……どうすればいいかわかんなくて……!」
彼女はまた泣き出してしまう。
「スフィン、向こうでキャンプを建てよう」
「え?」
「多分俺たちじゃ解決できない問題だ。 ここはサラに任せよう」
「あ、ああ」
俺たちはこの洞窟を拠点にキャンプを建てることにした。
数時間後には設立が完了しなかなか居住性の高い拠点ができた。
「女性陣の皆さーん!キャンプ場できましたよー!」
俺はサラ達を呼びに行く。
「あら、ツルギ君」
「ツルギ様……!」
ツルギ様………?まぁいいや
「なんの話してたんだ?」
「東の勇者の伝説の話よ」
「東に勇者なんていたっけ?」
「ここ最近の研究で発覚したらしいわよ、遺跡がちらほら見つかったみたい」
「なるほど……どういう伝承だ?」
「えっと……『東の勇者 異界から現れし邪竜を風の矢と嵐の双剣で打ち砕かん』です」
「嵐の双剣……もしかして風伝説の剣エヴロスか!?」
「なんで知ってるんですか?」
「俺の曾祖父さんが作った剣だからな」
「そうですか……」
「そういえばエヴロスは今どこに?」
「里の中です……もしかしたら兄さんが持ってるのかも」
「そうか……」
俺はしばらく考え込む
「そうだ!!だったら新しく作ればいいんだ!!」
「え?」
「エヴロスを超える剣を作るんだよ!! よっしゃー!やるぜぇぇぇ!」
「あーあ、スイッチ入っちゃった」
「………」
次回……新開発!エアーマグナムソード!
エウロス地方はそよ風が気持ちいい緑豊かな大地……風を司る種族、風人族が暮らしており移住先としても有名である。
そんな俺たちは最近激しい地方の連続だったために休憩がてら東地方へ来ていた。
本来ならここでキャンプしてその後にエウロスの里で南地方の情報集めをしようと計画を立てていたが………
「ねぇ!!聞いてた話と全然違うんだけど!!全然そよ風じゃなくない!?」
今、東地方ではなぜか嵐のような突風が吹いている。
こんなことは今までなかったはずだが……
「何かがおかしい……」
「え? なんですって!?」
「何かがおかしい!! 東地方は今までこんな嵐になった事は歴史上ないんだ!!」
「ああ! 昔来たことがあるがこんな酷くはなかったな!!」
俺たちは一生懸命前に進むが、里に近づけば近づくほど風が強くなってるように感じた。
「あとどれくらいで里なの!?」
「あと数十歩ぐらいだ!!」
「お、おい!あれみろ!!」
「なんだこれ……!?」
エウロスの里が分厚い雲で包まれていた
「エウロスの里が……!」
サラは無意識に雲の中へ入ろうとする。
「待ちなさい!!」
すると、どこからともなく矢が飛んできた
「………!」
「矢だと? どこから!?」
「あそこだ!」
スフィンが指差す方を見ると崖の上に誰かが佇んでいた。
そのまま俺たちの方へアクロバティックな動きをして着地する。
「誰だお前!!」
「私は風人族のツバサ!! カゼノ・ツバサよ!!」
「愚かな旅人達よ! 今すぐにここを立ち去りなしゃい!!」
彼女は明らかに舌を噛んでしまう。
「………」
「………」
「………」
「~~~ッ//」
「セリフの最後で噛むなんて私ダメダメですぅ………」
彼女はシュンとしてうずくまってしまう。
カッコよく決めたかったんだろう……
「そんなこともあるさ、俺だって国の式典ですっ転んだことあるから」
「私も王冠が前と後ろ逆だったときあるから落ち込まないで……」
「皆さん優しいのです……」
「あはは……」
(本当に優しい世界だな……)
まぁ、無理もない。あんな幼いのに知らない冒険者に頑張って立ち向かおうとしたところを見ると誰だって守りたくなってしまう。
「それで、君はなぜこんなところに?」
「えっと……それは」
彼女が事情を説明する。
「なるほど……魚を釣りに行って帰ったらこうなってたのか」
「はい……」
「それで自分もどうすればいいか訳が分からず、ずっとこの辺をうろうろしていたと」
「はい……」
「中にいるお母さん達が心配で……何回か服の翼を広げて突っ込んでみましたけど……」
「意味がなかったのか……」
「はい……」
「私……風人族なのにダメダメなのです……」
彼女は涙をポロッと落とす。
責任を感じてるのかもしれない。
「………」
すると突然ガシッとサラがツバサちゃんの手を握りしめる
「ふえええっ!? ど、どうしたのです!?」
「よく頑張ったね!!えらいね!」
彼女は急にツバサちゃんの頭を撫でて、いい子いい子し始めた……
「でも私……一族の恥なのです……」
「ズッキューーーーン!!」
「あ?」
「え?」
俺たちは困惑する……まさかこれって……
「まだ幼いのに誰かのために体を張って頑張ろうとする年下……!まさしく私のタイプ!!」
「…………」
「はああああああっ!?」
「こういう子を私は守ってあげたい!!どこぞの刀鍛冶と違って!!」
「なんだとゴルァ!!」
「でも……確か守ってあげたいという本能を刺激されるような感じだな……」
「スフィンはなに冷静に分析しとんねん」
俺は連続でツッコんでしまう。
「しかし……なぜこうなったのか原因が掴めないのでは……」
俺はその場で考え込んでしまう。
そのときだった。
『グオオオオオオオオオオオオオッ!!』
里の中から悍ましい雄叫びが聞こえると同時に地面が揺れる。
「なんだ!?」
すると雲の中に何かの影が見えた………それは巨大なドラゴンのシルエットだった。
「で、でけぇ!!」
「なによ!!あのドラゴン!?」
『風人族の女よ……!私の一部となれぃ!!」
「その声……!まさか……!」
すると雲の中から巨大なドラゴンの手が襲いかかってくる。
「これはまずいな!!」
「サラ! 狙いはツバサちゃんだ!なるべく2人で遠くへ!!」
「わかったわ!」
「スフィン!!ライトニングスラッシュで奴の爪を切ってやれ!! 足止めだ!」
「オーケー! 派手にかますぜ!!」
鉤爪による攻撃を避けた後、スフィンはライトニングショーテルを構える。
「そういえばこいつを実戦で使うのは初めてだったな!」
「迅雷斬撃!! ライトニングスラッシュ!!」
スフィンは雷の刃を飛ばして奴の爪を真っ二つに切り裂く。
「グアアアアアアッ!?」
「へっ!おとといきやがれ!!」
スフィンが捨て台詞を吐くとそのまま後ろへ下がりなんとか逃げ切る事に成功した。
俺たちはだいぶ離れたところの洞窟に来たが念の為警戒してサラに彼女を守ってもらってた。
「……追っ手はなさそうね」
「ああ、」
「…………」
「ツバサちゃん、何か心当たりあったみたいだが……」
「兄さんです……」
「え?」
「兄さんが復活してしまいました……」
「復活"してしまった"?どういう事?」
「きっと姉さん達……生贄に……!」
「生贄!?」
彼女の口からは衝撃の言葉が出てきた。
「おいおい! 生贄って! 風人族にはそんな物騒なしきたりがあるのかよ!?」
「13歳以上の女の風人族は毎年に自分のスキルを風龍様に少しだけ捧げるんです。」
「私……どうすればいいかわかんなくて……!」
彼女はまた泣き出してしまう。
「スフィン、向こうでキャンプを建てよう」
「え?」
「多分俺たちじゃ解決できない問題だ。 ここはサラに任せよう」
「あ、ああ」
俺たちはこの洞窟を拠点にキャンプを建てることにした。
数時間後には設立が完了しなかなか居住性の高い拠点ができた。
「女性陣の皆さーん!キャンプ場できましたよー!」
俺はサラ達を呼びに行く。
「あら、ツルギ君」
「ツルギ様……!」
ツルギ様………?まぁいいや
「なんの話してたんだ?」
「東の勇者の伝説の話よ」
「東に勇者なんていたっけ?」
「ここ最近の研究で発覚したらしいわよ、遺跡がちらほら見つかったみたい」
「なるほど……どういう伝承だ?」
「えっと……『東の勇者 異界から現れし邪竜を風の矢と嵐の双剣で打ち砕かん』です」
「嵐の双剣……もしかして風伝説の剣エヴロスか!?」
「なんで知ってるんですか?」
「俺の曾祖父さんが作った剣だからな」
「そうですか……」
「そういえばエヴロスは今どこに?」
「里の中です……もしかしたら兄さんが持ってるのかも」
「そうか……」
俺はしばらく考え込む
「そうだ!!だったら新しく作ればいいんだ!!」
「え?」
「エヴロスを超える剣を作るんだよ!! よっしゃー!やるぜぇぇぇ!」
「あーあ、スイッチ入っちゃった」
「………」
次回……新開発!エアーマグナムソード!
145
お気に入りに追加
390
あなたにおすすめの小説
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
自分が作ったSSSランクパーティから追放されたおっさんは、自分の幸せを求めて彷徨い歩く。〜十数年酷使した体は最強になっていたようです〜
ねっとり
ファンタジー
世界一強いと言われているSSSランクの冒険者パーティ。
その一員であるケイド。
スーパーサブとしてずっと同行していたが、パーティメンバーからはただのパシリとして使われていた。
戦闘は役立たず。荷物持ちにしかならないお荷物だと。
それでも彼はこのパーティでやって来ていた。
彼がスカウトしたメンバーと一緒に冒険をしたかったからだ。
ある日仲間のミスをケイドのせいにされ、そのままパーティを追い出される。
途方にくれ、なんの目的も持たずにふらふらする日々。
だが、彼自身が気付いていない能力があった。
ずっと荷物持ちやパシリをして来たケイドは、筋力も敏捷も凄まじく成長していた。
その事実をとあるきっかけで知り、喜んだ。
自分は戦闘もできる。
もう荷物持ちだけではないのだと。
見捨てられたパーティがどうなろうと知ったこっちゃない。
むしろもう自分を卑下する必要もない。
我慢しなくていいのだ。
ケイドは自分の幸せを探すために旅へと出る。
※小説家になろう様でも連載中
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。
無限初回ログインボーナスを貰い続けて三年 ~辺境伯となり辺境領地生活~
桜井正宗
ファンタジー
元恋人に騙され、捨てられたケイオス帝国出身の少年・アビスは絶望していた。資産を奪われ、何もかも失ったからだ。
仕方なく、冒険者を志すが道半ばで死にかける。そこで大聖女のローザと出会う。幼少の頃、彼女から『無限初回ログインボーナス』を授かっていた事実が発覚。アビスは、三年間もの間に多くのログインボーナスを受け取っていた。今まで気づかず生活を送っていたのだ。
気づけばSSS級の武具アイテムであふれかえっていた。最強となったアビスは、アイテムの受け取りを拒絶――!?
パーティのお荷物と言われて追放されたけど、豪運持ちの俺がいなくなって大丈夫?今更やり直そうと言われても、もふもふ系パーティを作ったから無理!
蒼衣翼
ファンタジー
今年十九歳になった冒険者ラキは、十四歳から既に五年、冒険者として活動している。
ところが、Sランクパーティとなった途端、さほど目立った活躍をしていないお荷物と言われて追放されてしまう。
しかしパーティがSランクに昇格出来たのは、ラキの豪運スキルのおかげだった。
強力なスキルの代償として、口外出来ないというマイナス効果があり、そのせいで、自己弁護の出来ないラキは、裏切られたショックで人間嫌いになってしまう。
そんな彼が出会ったのが、ケモノ族と蔑まれる、狼族の少女ユメだった。
一方、ラキの抜けたパーティはこんなはずでは……という出来事の連続で、崩壊して行くのであった。
魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡
サクラ近衛将監
ファンタジー
女神様のミスで事故死したOLの大滝留美は、地球世界での転生が難しいために、神々の伝手により異世界アスレオールに転生し、シルヴィ・デルトンとして生を受けるが、前世の記憶は11歳の成人の儀まで封印され、その儀式の最中に前世の記憶ととともに職業を神から告げられた。
シルヴィの与えられた職業は魔晶石採掘師と魔晶石加工師の二つだったが、シルヴィはその職業を知らなかった。
シルヴィの将来や如何に?
毎週木曜日午後10時に投稿予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる