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プロローグ

転生したら魔術師に

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 ここは東京のオフィス街、昼過ぎの強い日差し・・・
 無数の無関係な車がすれ違い、無数の無関係な人間が互いを無視しながら歩き、無数の・・・
 量が個性を圧倒し、多様性が極度に抑圧され、単純化し、退屈な状況・・・

 私の名前は田中ミカ。
 22歳のOL。東京の保険会社で働いていて・・・
 お客様のところからオフィスに帰る途中・・・この交差点を渡ったら、私が働いている会社・・・でも・・・
 今日も契約が取れなくて、きっと会社に帰ったら、また上司に叱られる・・・
 最近、怒られてばかり・・・何をやってもうまくいきません・・・どうしたらいいんでしょうか・・・こんな生活が長い間続いています・・・きっと、これからも・・・もう死にたいです・・・

 私はうつむいたまま歩き出しました。私の思考はひたすら自分の内部へと入っていき・・・奥深く暗い部分へと沈んでいき・・・
 その時、はげしいブレーキ音が・・・あたりを引き裂くようなクラクションの悲鳴が私の意識を・・・顔をあげた私の目に入ったのは赤信号・・・私は・・・
 私の肉体を強い衝撃が襲いかかりました。それは一瞬のことでした。・・・私は気を失ってしまい・・・

 気がつくと、私は私を見下ろしていました。私自身を・・・
 ここは病院の救急治療室・・・たくさんの医者が私の体を取り囲んで・・・手術をしているのでしょう・・・私の手術を・・・私を助けるために・・・それを私は見下ろしているのです。
 私は思いました。
 ・・・私は死ぬのかな・・・だって、これは臨死体験ですよね・・・テレビで見たことが・・・
 ・・・えっと、でも、まだ私は生きているのかな・・・まだ、私、死んでない・・・きっと、もうすぐ死んじゃう・・・きっと・・・だから、魂が体から離れちゃったんだ・・・
 ・・・確か、こういう場合は、体に戻らないといけないんですよね・・・このまま魂が肉体から離れていくと、私、本当に死んじゃうんですよね・・・早く体に戻らないと・・・
 ・・・でも、死んでもいいのかも・・・生きてても、何にもいいことがないんだから・・・どうせ、会社に戻っても、上司に怒られるだけで・・・じゃあ、いっそ、このまま死んじゃってもいいのかも・・・
 ・・・いや、ダメ・・・やっぱりダメ・・・私、まだ22歳だよ・・・自分で言うのも何なんですが、私、結構かわいいし・・・目もパッチリしてて・・・ちょっとロリ的で・・・胸だって大きいし・・・仕事はできないかもしれないけど・・・でも、もしかしたら、いい男と出会って結婚して・・・しかも、相手はものすごい金持ちだったりして・・・金持ちのロリ好き?・・・それで、私、幸せになるかも・・・
 ・・・だから、もうちょっと頑張ってもいいかな・・・やっぱり、自分の体に戻らないと・・・もう少し生きてみれば、きっと・・・早く体に戻ろう・・・
 ・・・あれ?!・・・変ですよ・・・体からどんどん離れていきますよ・・・どうして?・・・私、どこへ行くの?・・・

 なぜなのでしょうか。
 私の思考は私の体に戻ろうとしているのです。戻りたいと思っているのです。
 それなのに、私の意識は肉体からぐんぐん離れていくんです。
 その時、手術中の自分の体を見ていた私の精神は、ものすごいスピードで上空へ舞い上がっていって・・・
 手術室の天井を突き抜けて・・・室外機が並んでいる病院の屋上を通り抜けて・・・雲が漂っている空をさらに上へ上へと上っていって・・・もう地球からも離れていって・・・
 私の意識はみるみる加速していき、もう光よりも速くなって、この宇宙から飛び出してしまい・・・

 ・・・やばいよ・・・これ、死んじゃうパターンだよ・・・このまま、魂が天国に行っちゃうパターンだよ・・・ダメだよ・・・
 ・・・もうちょっと頑張ろうかなって思ったのに・・・せっかく、もう少し生きてみようと思ったのに・・・私が前向きなことを考えるのは珍しいんだよ・・・
 ・・・それなのに、どうして?・・・どうして、そういう人のポジティブな気持ちを踏み躙るようなことをするの?・・・そういうのダメだよ・・・もっと、心を大切にしないと・・・
 ・・・でも、私、誰に話しかけてるんだろう・・・ああ、もう誰もいない・・・ここには誰もいないのかな?・・・私はひとりぼっち・・・

 静寂。無を文字通り実現したかのような完全な静寂。
 もう何も聞こえてきません。
 でも、私は孤独ではありません。寂しくもありません。
 私の心は安らぎで満たされ・・・。
 体を温かい空気が包み込み・・・信じられないような幸福感・・・そうです、なぜなのかわかりませんが、私はとても幸せな気分になっていたのです。
 遠くに見える美しい光・・・
 見たこともないような神秘的な輝き・・・それは、私の魂を導いて・・・
 私はうっとりとした気分でした。
 ・・・ああ、気持ちいい・・・何と言う心地よさ・・・
 私の全身の皮膚が敏感になり・・・そよ風に触れるだけで、私の魂ははげしく興奮し・・・それはまるで性的な興奮・・・私の体全体を女性としての感覚が包み込んでいるのです・・・
 ・・・気持ちいい・・・こんなの今までに感じたことがない・・・こんな気持ちいいことがあるなんて・・・

 私の心は激しい快感で満たされ・・・まるで空に浮かんだままエッチなことをしているような・・・
 ・・・男の人と一つになっているみたいな・・・男性と抱き合ったまま、空を飛んでるような気分・・・アア、恥ずかしい・・・
 私は内部から溢れ出てくる悦びに身を委ねたまま、宙に浮いていて・・・私は恍惚として・・・しかもその感覚はとても強くて・・・もう肉体が張り裂けてしまいそうなほど・・・我慢できないほどの気持ちよさ・・・・

 でも、そんな幸せな時間は突然終わりました。
 私は椅子に座って、何かを待っているのです。

 ・・・ここはどこ?・・・待合室?・・・病院の・・・私、病院に戻ったの?・・・

 しかし、そこは病院の待合室ではありませんでした。・・・私は、知らない場所に・・・
 そこはまるで、市役所みたいなところで、窓口があって、書類を作っている人がいて、その向こうにはたくさんの机が並んでいて、仕事をしている人がいっぱい・・・
 ・・・え? 仕事をしている人?・・・人?・・・
 服装が変なのです。みんな奇妙な服を着ているんです。・・・みんな白いローブを身に纏っていて・・・

 ・・・え?! どういうこと?・・・もしかして、みなさんは神様ですか?・・・
 ・・・ここは何?・・・死後の世界の入り口?・・・でも、神様が何の事務処理をしているの?・・・
 ・・・もしかすると、入国審査をしているんですか?・・・ここは天国の入国審査のための・・・ええ!?・・・天国に入国審査があるんですか?・・・そもそも、天国って国なんですか?・・・どういうこと?・・・
 ・・・それになんか、ものすごく騒がしいし・・・なんか神様が喧嘩してますよね・・・言い争ってますよね・・・
 ・・・どういうこと?・・・向こうの方では殴り合っている神様も・・・何が起きてるんですか?・・・上司と部下が喧嘩ですか?・・・いつものことなんですか?・・・ガラ悪い!・・・ブラック企業?・・・あの神様、口から血が出てるし・・・殴られて血が出てるよ・・・かわいそう・・・

 ・・・ああ、誰かが、私に怒鳴ってますね・・・書類が間違ってるんですか?・・・私の書類に記載ミスがあるんですか?・・・そうなんですか・・・でも、私、何にも書類を書いた覚えがないんですけど・・・いや、私、天国への申請書とか書いてないんです・・・マジで・・・もちろん、地獄に落ちるよりは天国に行きたいけど、申請したわけじゃないんです・・・だから、私のミスじゃないと思うんですけど・・・それに、私、まだ死にたくないって・・・
 ・・・でも、なんか、私、ものすごく怒られてますよ・・・どうして、私の話を聞いてくれないんだろう・・・神様って、もっと心が広くて余裕があって、万人の訴えに耳を傾けてくれるんじゃないの?・・・なんで、そんなに怒るの?・・・うちの会社の上司だって、そんなには怒んないよ・・・どうして、私、こんなところまで来て怒られてんの?・・・
 ・・・え?・・・帰れって?・・・私、帰れって言われているみたい・・・え? どういうこと?・・・私は書類のミスで天国には入れないから、帰れって言われているんですか?・・・そうですか・・・じゃあ、帰りますけど・・・私、帰りますけど・・・

 私の体はまた、宙空を浮遊していました。
 そして、私は再び激しい快感に包まれていました。
 とても気持ちいいのです。また、空に浮かんだまま、とっても恥ずかしいことをしている気分・・・
 この世とあの世の間には、こんな気持ちいい空間があるんですね。知りませんでした。

 でも、どうしてこんなに気持ちいいんでしょうか。きっと、性的な感覚は動物の基本なのでしょう。
 本能のもっとも深い部分に刻み込まれている感覚・・・だから、その動物の根源的な体感が、死んだ後に増幅され、頂点に達するのでしょう。
 何て素晴らしい気分なのでしょう。
 これはずっと永遠に続くのでしょうか。もしそうなら、このままでもいいような・・・ずっと、このままの状態で・・・だって、信じられないぐらい気持ちいいんですから・・・

 でも、私はこの後、どうなるのでしょうか。さっき神様には帰れって言われて・・・私はどこに帰るのでしょうか。
 元の世界に帰るのでしょうか。・・・ということは、私は生き返るということですね。
 なるほど・・・それはそれでいいような気もします。

 私の肉体はしばらく静かな空間を漂っていました。
 私は果てしない幸福と快感に身を委ねたまま・・・でも・・・

 その時、私には見えたのです。一瞬・・・恐ろしい光景が・・・
 たくさんの人間が地面に倒れていて・・・傷ついて動けない人、苦痛にもがいている人、死んだ人・・・これは戦争でしょうか・・・戦争が起こったのでしょうか・・・
 いえ、倒れているのは人間だけじゃないんです。
 魔物が・・・数えきれないほどの魔物が・・・それは魔界の人間・・・無数の魔人が倒れていて・・・

 ・・・もしかして、魔人と人間が戦争をしているのですか?・・・

 でも、その景色はすぐに消えてしまい・・・
 また、しばらくの間、私は心地よい空間を浮遊していて・・・濃厚な快感で身を包まれ、私は激しい陶酔に浸り・・・
 しかし、私にはまた恐ろしい光景が見えたのです。しかも今度は一瞬ではなく・・・

 たくさんの人間と魔人が倒れていて・・・そして、その中に私も・・・
 私は傷つき、血だらけになり、疲弊し、手足を動かす力もなく・・・
 そんな私の体は、何者かによって引きずられていく・・・
 大きな男が・・・私を引きずっていく大きな男・・・私にはその男の広い背中が見えて・・・
 でも、その男もまた傷つき・・・手足の傷からは血が流れ出ていて・・・それだけではありません・・・その広い背中には何本もの矢が刺さり・・・
 彼もまた、今にも倒れそうな・・・でも、・・・それでも、歩き続けていて・・・

 私は言いました。私は彼に・・・
「・・・もう無理だよ・・・これ以上は無理だよ・・・でも、いいの・・・これで、いいの・・・
 ・・・だから・・・お願い・・・ここにいましょう・・・もう、ここにいましょう・・・
 ・・・お願いです・・・私を抱きしめてください・・・強く抱きしめて・・・
 ・・・だって、私はあなたを愛しているんです・・・だから・・・お願いです、ずっと、一緒にいましょう・・・ずっとここに、一緒に・・・」

 彼は立ち止まり、振り返り・・・彼は私を優しく・・・しかし、強く抱きしめ・・・

 その時でした。
 遠くに巨大な光が見えました。・・・光の球・・・それは高エネルギーの塊・・・その光の球は急速に広がり・・・爆発・・・巨大なエネルギーによる爆発が・・・
 それは全てを飲み込みながら、全てを焼き尽くしながら、全てを破壊しながら、急速に広がり・・・
 あの光の中に取り込まれたら、あらゆるものが消滅するんです。あらゆるものが命を失い、あらゆるものが形を失い、あらゆるものが存在を失い・・・あらゆるものが徹底的に崩壊するんです。
 その強烈な光の球はあっという間に広がり・・・その巨大化する球面が近づいてくる・・・私に・・・私たちに・・・

 私は彼を抱きしめ、彼は私を抱きしめ・・・二人は強く抱きしめ合い・・・
 私は彼に言いました。
「大丈夫だよ・・・大丈夫だよ・・・ずっと、一緒だから・・・ずっと二人は一緒だから・・・」
 しかし、激しい衝撃波。光の球は容赦なく私たちを・・・私たちの体を・・・

 静寂・・・暗闇・・・

 私の意識は再び、心地よい空間を漂っていました。
 私は生と死の二つの世界の間を・・・

 私は温かい空気に包まれ、気持ちいい気分で宙を漂いながらも、さっき見た恐ろしい状況を思い出していました。
 あれは何だったんだろう・・・
 あの男は誰だったのでしょうか・・・そして、私は何をしていたのでしょう・・・

 ・・・戦争・・・
 ・・・魔人と人間の戦争・・・そして、そこに私も巻き込まれ・・・私は・・・

 私はぼんやりとしたまま、空に浮かんでいました。
 そして、やがて、私は目覚めました。私の魂は肉体に戻ってきたんです。
 私は現実の世界へ帰ってきたんです。
 でも、そこは・・・

 ・・・ここはどこなんですか?・・・

 目の前に広がる景色・・・それは東京ではないのです・・・東京のオフィス街ではないのです・・・車の騒音と人間の足音が充満した、憂鬱な空間ではないのです・・・
 ここはどこなのでしょうか。日本ではなさそうです・・・ヨーロッパでしょうか・・・中世ヨーロッパでしょうか・・・いや・・・

 ・・・転生!・・・私、異世界に転生したんですね!・・・

 私は暖かい森の中を歩いていました。
 やはり、私は異世界に転生したようです。
 どうして、元の自分に戻らなかったのでしょうか。わかりません。
 もしかしたら、神様の手違いでしょうか。書類のミス? そうかもしれません。
 わかりませんが、私は異世界に転生して・・・



 その時、『心の声』が・・・心の中から声が聞こえてきたのです。
 それが何なのかはわかりませんが、私の心の中に何かがあって、その何かが言ったんです・・・
(・・・魔術師・・・)

 どういう意味でしょうか。もしかして、私は魔術師なのでしょうか。私は転生して魔術師になったのでしょうか。
 でも、私には魔力は少しも感じられないし、魔法の呪文だって一つも思い出せません。それでも私は魔術師なのでしょうか。
 どうも、私は魔力ゼロ、使える魔術もない、つまりレベルゼロ的な魔術師のようです。
 まあ、転生した最初はそんなもんでしょう・・・きっと、そのうちに私にも特殊な能力とかが見つかって・・・もしかしたら、途中で何か強力な武器とか与えられたりして・・・

 でも、気になっていたのは、さっきちょっと見えた恐ろしい戦争のシーン・・・
 ・・・あれは何だったの?・・・あれがこの世界なの?・・・
 もしかして、この一見平和そうな世界でも、戦争が起きているのでしょうか。
 わかりません。・・・今の私にはわかりませんが、きっといずれ明らかになるのでしょう。

 ・・・まあ、よくわかんないけど、この世界で頑張ってみよう・・・天国に行けなかったのは残念だけど、元の世界に戻って暗い生活を再開するよりはよかったのかも・・・新しい世界でもう一度・・・
 ・・・それにしても、あの時の神様の対応はひどかったな・・・あんなに怒らなくてもいいのに・・・
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