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MMORPGのNPCもモブデリ

留守番騎士と新人司祭

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「ンッ……ヤァ………ダメッ」

鍵の掛かった中庭には、フェリクスに服を脱がされながら、顔中にキスをされている うさ耳の姿がありました。


少し前にメイドに連れられ訪れた教会で待っていたのはイライラしてるフェリクスでした。


「この子が、もう1人の司祭様です」


「メイドじゃないか」


「エドワード様のメイドの調整の為に仮のメイドとして派遣されたのですが………コケシと王子が暴走する前に救出しただけです」


霞んだ目元から流れる涙を見たフェリクスは、優しく新人司祭様を抱き締めると、優しくトントンと背中を叩くように慰め始めた。


「顔有り覚醒寸前の処女に2人を同時に相手は酷かと思いまして。後は、よろしくお願いします」


「覚醒寸前で…………処女……神聖な司祭様………………………白い服の…兎」


立ち去るメイドの後ろ姿を見送っていたフェリクスの目は、腕の中で震えながら泣いている兎に向けられた。


ふわりと甘い香りが鼻をくすぐる。


「司祭様は、お仕事の内容はご存知ですか?」


「ヒクッ……その…ネコ耳の代わりに祈りを捧げる」


「夜の方は?」


「蓮………会社の人は、無理に夜の仕事はしなくていいって言ってた」


「内容は?」


「エッチ…するって」


まだ恥ずかしいのかエッチと小声で放つ姿に、完全にハートを射抜かれたフェリクスは夜の仕事もして貰うべく行動に移す事にした。


「教会の中を案内しましょう」


優しく肩を抱き建物の中に促すと、祈りを捧げる様に両手を握り締めながら従う うさ耳の可愛い仕草に鼻血が出そうになっていた。


積極的で妖艶な黒猫司祭様も美しいが、初々しい清楚な白兎司祭様も美しい。


「これが………両手に花」


「え?」


すっかり泣き止んだ白兎はキョトンとした顔でフェリクスを見上げながら首を傾げている。


「いえ。髪の毛は茶色なんですね」


「そうだ。染め直さないと」


教会に入る前に黒髪に戻さないといけないと言われていた事を思い出して、蓮見に手渡された小瓶をエプロンのポケットから取り出した。


「それは?」


「会社の人が用意してくれた、本来の色の髪に戻す薬だよ。本当は黒髪なんだよ」


指示されたように一気に飲み干すと、甘いりんご味で優しい香りがした。


可愛い兎に不味い物を飲ませるなよと蓮見に脅されて急いで作られた博士特製の薬品で、茶色かった髪は、みるみるうちに艶々の黒髪に変わりました。


「会社の人がね。顔あり進化はエドワードって人か、フェリクスって人に任せてたら良いって言ってたの。なんかエドワードって人は、ちょっと……目の奥?が笑ってなくて恐くて」


「黒猫司祭様は腹黒王子と呼んでましたね」


「やっぱりそうなんだ」


どうやらフェリクスの中ではモビッチは黒猫司祭様で、元茶髪くんを白兎司祭様なのは決まったようです。


「全て任せて頂けるのですか?」


「その……僕。女性に、性的興奮?とかしたことなくて。でも会社の人に見せてもらった…エッチドウガ……の……されてる人に感情移入して見てるって言われて、抱かれる側なんだなぁって知って。あの……初めてで……………会社の人は加減ができる自信ないとか言うし、研修では基礎知識?は教えてくれたけどよく分からないから、お願いできますか?」


メイド服を着る前に研修と言われて見せられたAVで、真っ赤な顔で体を縮こませながら涙目で震えながら凝視している姿に鼻を押さえる蓮見は、自分の欲望を抑えながら処女の白兎を優しく抱ける自信がありませんでした。


王子キャラのエドワードか、ノアから溺愛属性だと聞いていたフェリクスの方が適任な気がしてメイド服を着せ送り出していた。


「動画の人……気持ち良さそうで………興味はあったけど……………自分じゃ恐くて」


「あぁ!神よ。私に天使を遣わしてり、心より感謝致します」


ギューっと力強く抱き締めるられた白兎は、ドキドキしながら厚い胸に身を委ねた。


「全てお任せください」


コケシ帝王が戻って来ても入れない様に白兎を中庭に案内すと、しっかり施錠して祭壇の前で再び抱き締める。


少し震える白兎の頬に指を這わせるとスベスベしていて気持ちがいい。


「キスの経験は?」


フルフルの無言で首を横に振った。


「最高です」


ゆっくり重なるだけのキスを落とされる。


「優しくします」


少し涙目で滲んだ目元がハッキリ姿を現し、ピンク色の目を縁取るように何度もキスを落としていた。


「あぁ白兎司祭様のお顔は、なんて美しいのでしょう。そのピンクトルマリンの様な瞳も愛らしい」


アーモンド型の猫目の黒猫に対して、白兎の目は少し垂れ気味で大きな目の下には小さいホクロがありました。


「黒猫司祭様と白兎司祭様は、お2人で1つのお仕事をされる様になるのですね。ならば祭壇の上で私に抱かれることにも慣れてもらいますよ」


不安そうに空を見上げるピンク色の瞳が青空をとらえると、何かを考えなが首を傾げている。


「昼間なのに…エッチ……していいの?」


「ゲームの外は自由なのですよ」


「外………………中庭も外?建物の外ならいいの?」


「いえ、プレイヤーにバレなければというお話です」


「この祭壇、ちょっとふかふかしてるんだね」


昨日までは、ただの大理石でできた祭壇だったのが、メイドと白兎司祭が到着する前に急に来たスタッフに白い敷物とクッションを設置されていた。


「このクッション、ふかふかで好きかも」


まるで白兎司祭様の為だけにセッティングされた、処女を捧げる祭壇の様になっていました。


ピンクの大きなハートクッションを抱き締める司祭様の周りには色とりどりのクッションで埋め尽くされていた。


「ゴクリ」


もう既にフェリクスの股間は盛り上がり始めていました。


「落ち着け……白兎司祭様はキスも初めてだったんだぞ。処女なのだ。全て初めてのまっさらな……………処女」


ふとフェリクスの脳裏に『研修』の文字が浮かんできた。


「つかぬ事を伺いますが、研修とやらは何をされたのですか?」


「えっと、最初に男性同士の……エッチしてる動画を見て、ヌルヌルした博士特製のスライムを…オシリ……に入れられて、洗浄する専用のスライムの説明をされて………中を洗うのは自分でしちゃダメで」


「しちゃダメとは?」


「会社の人が事前の用意とか後処理とか全て必要無いって、僕はされるまま任せなさいって。会社から支給されたスライム以外は………指も入れちゃダメって」


黒猫司祭様には玩具嫌いなのは、そういう方針があったと聞いている。


手枷を見て嫌そうな顔をしながら教えてくれた。


「そのスライムを見せて頂いても?」


「毎日3個用意してくれるらしくて、常に入れとくように言わせて。今は1個……ナカニ」


「失礼します」


なるべく優しく押し倒すとスカートの裾を持ち上げると、見慣れた白いガーターベルトが見え下着は着ていたかった。


恥ずかしいそうに顔を覆う様にクッションに頭を埋めた白兎の耳は真っ赤に染まり、少し震えている。


お尻の肉を手で押し上げるように中を覗き込めば、綺麗なピンク色の小さな穴しか見えなかった。


指を1本だけ当て中に押し入れる。


「ヒィッ」

ゆっくり中に入れると、すぐに わらび餅みたいな感触の物に触れたかと思えば、プチッと弾けてドロっと透明な液体が流れ出してきた。


「これは」


「新商品のお掃除スライムのローションタイプだと聞いてます」


「掃除機能付きの…カ………カプセルローション」


なんつう商品を制作したんだ。


もしかして白兎司祭様専用?


「違和感とかは?」


「……ちょっと暖かいだけで」


「気持ち良いとかは」


フルフルと首を横に振っている気配が伝わった。


「中はスライムに任せて常に綺麗にしとけば良いって言ってたの。余計な知識は要らないって」


基礎知識とやらはどこにいったのだ?


「中出ししたモノを出す楽しみが欲しいって言ってた」


「個人の趣味か!まぁ同意するが」


据え膳食わぬは男の恥。


美味しくいただきます。


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