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最弱にして不運のモブがモビッチになるまで

ある日のノアの休日②

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蓮海さんに支えられながら石畳の小道を歩いているとヌルヌルのお尻からズルっと抜け落ち、ボトッと音を立てて転がった白い物体を見て僕は固まった。


思ったよりも小さい壁掛けのフックを少し大きくした様な型のエネマグラを見て、その細さに衝撃を受けていた。


あんな小さな物で足腰が立てなくなってたの?


「落としたね」


ビクッ!


恐る恐る見上げれば、今まで見た中で1番いい笑顔の蓮海さんが紺色の浴衣の袖から新しい一回り大きなエネマグラみたいな物を出して、僕の浴衣の裾をたくし上げるとズブッと入れてきた。


「あぁんっ♡」


蓮海さんが拾ったエネマグラの突起よりも大きなのが入れられているのを見て知ってしまった。


さっきよりも強く押されているのが分かる。


「増やすって言ったよね」


まだ剥き出しのお尻から手を離すとコンドームで包まれて少し白いおチンチンに黒いリングが付いた物体を装着された。


リングの中に竿を通されるとリングの上に長細いと棒状の物がピッタリくっ付いている。


そして取り出した何かのスイッチを押した蓮海さん。


ブブブ


「きぃひゃぁぁん」


おチンチンに付けられた黒い物が振動し始めた。


「遠隔操作できるアナルプラグとペニスリング付きのコックリングだよ。中も外も大忙しだね」


開けた裾から見えたのはコンドームの上から黒いリングが嵌められたおチンチンで、勝手に揺れていた。


見た目が酷過ぎて僕のテンションが一気に下がった。


すると慌てて蓮海さんが玩具を全部取って袖の中に入れてしまった。


「これ以上はダメか。ノアは玩具は気持ち良くないか」


「僕は人肌の温もりとか好きだから、無理に身体だけイカされるみたになの好きじゃないかも。そのコックリング?は見た目でドン引きした」


蓮海さんは引き際が完璧なんだよね。



僕が『嫌だなぁ』とか『無理』と感じた瞬間に止めてくれる。


社長はプライベートに踏み込み過ぎると、調子に乗って嫌われる自信しかないとか言って、わざと仕事絡み以外で接触しないようにしているみたいです。


「もし何でも言いなりに受け入れて玩具とかで一方的なエッチを喜んでくれる人が良いなら他を当たって」



「エネマグラがいけたから、他の物もイケるかと思ったけど、やっぱり玩具全般的にダメか。もうノアには玩具は絶対に使わないと誓う」


「じゃ~優しくチューしてくれたら許してあげる」


「喜んで」


ギュッと抱き締められながら、ねっとりとキスするのは大好きです。


蓮海さんは何もしないで膝の上に座ってテレビ見たりさせれくれるたり、ただイチャイチャして触れ合うだけでも良い人だからウマが合うのです。


エッチ抜きで思いっ切り甘えさせてくれる。


「アナルプラグもダメだったか?」


「う~ん?なんか冷たいから嫌。それなら蓮海さんのおチンチン入れて欲しい」


「外でSEXは良いのか」


「今更だもん」


「それもそうか」


気を取り直して手をつないで石畳の小道を2人でゆっくり歩き出した。


静かで誰ともすれ違わないし、握ってくれた手が暖かいし、サワサワと庭の木を揺らす風が頬を撫でると振り返った蓮海さんがギューッと抱き締めてきました。


「寒くないか?」


「ふふふっ暖かい。僕……こういうイチャイチャするの好き」


僕も腕を回してギュッと抱き締め返した。


しばらくして食べた夕飯は、お魚中心の美味しい和食で、お腹いっぱいで眠くなってきていた。


何も言わずに僕を横抱きにして部屋まで帰ってくると、敷かれていた布団に寝かせてくれて、腕枕しながら添い寝体制になっていた。


優しい手つきでバレッタを外してくれて、畳の上に置いてくれた。


「寝ていいの?」


「まだ時間はあるからね。風呂も明日で良いだろう」


浴衣の襟が少し肌けた硬い胸に頬を擦り寄せれば、優しく頭を撫でてから、おでこにキスを落とされる。


こういう時に社長や帝王くん相手だと、問答無用でぶち犯されるんだけど、蓮海さんは違うんだよね。


たまにお互いにエロのスイッチ入っちゃうと濃厚なSEXし始めちゃったりするけど、まったりと添い寝してくれる。


「ごめんな。八つ当たりして。自分でも、こんなに嫉妬するとは思ってなかったんだよ」


「もう玩具は嫌だけど、旅館で泊まって、こうして甘やかしてイチャイチャしてくれたから忘れちゃった。明日の朝は露天風呂でエッチしようね」


「ハハハハハ。ノアには敵わないな。ついでに庭で浴衣SEXも楽しむか」


「うん♡」


おやすみなさい。







「あぁん♡もぅンッ………なんで男物の浴衣にぃ…興奮するのぉ?」


布団で目覚めてゴロゴロしていたら、浴衣がぐしゃぐしゃになっていたので、押し入れに置いてあったシンプルな白地には笹の模様の浴衣に着替えたら、エロイと興奮した蓮海さんに押し倒されて、細い帯で手を縛られながらガンガンに腰を打ち付けられていました。


「女物の浴衣は意外とガードが固いんだな。緩く開いた襟元から覗く胸に白い首筋が無防備に出るのは男物の浴衣だね」


「もう!…ンッ…ぁん♡」


結局はチェックアウトの時間ギリギリまでSEXしていたから、部屋の露天風呂もサッと入っただけで、お庭でエッチする暇もなく帰る為に車に乗り込んでいました。


「今度は連休に来ような」


「うん」


この時に蓮海さんが男性物の浴衣をお土産で購入していた事を知るのは、帰ってすぐの事でした。


女性用の服やコスプレ用の制服達と一緒に着物用のハンガーに掛かっている白地に紺色の笹の柄の浴衣を見つけて
「いつ買ったの?ていうか浴衣ってコスプレなの?」
と蓮海さんに聞けば、ウォークインクローゼットの中で壁ドンされて
「ノアは黒が可愛くて似合うが、白を着ると色気が溢れ出してエロくなるからな」
とか言いながらキスをした。


この時から蓮海さんが趣味で集めた洋服、蓮海コレクション(密かにそう呼んでる)で白が増えていったのです。
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