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海王神END
誰も居ない場所
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控え室には、ドレスの着替えを手伝ってくれる人もいませんでした。
大きな窓から海が見えていました。
「みんな帰ったよ」
「みんな?」
「メデューサ、一緒に死んでくれるか?」
「はい。メルビンと一緒なら」
力を取り戻し精霊王として完全復活したメルビンと結婚するという事は、人間としての生活を捨てる事です。
わたくし達の存在が消える。
天寿をまっとうしてからでも良かったのだけど、力を預かりっぱなしは精霊王として、魂に負担が掛かるそうです。
まして再製したばかりの魂です。
完全復活は早い方が良いそうです。
「俺は海王神ポセイドンとして復活する。でも妻となったメデューサだけは、メルビンと呼んで欲しい」
「はい」
「…………なら、メデューサの中の力を返して貰わないとな」
メルビンの赤い目がギラ付きながら、わたくしを見ている。
「ここで?」
「いいや」
控え室の窓から外に出ると、岩だらけの海岸まで歩いて運ばれ、そのまま海に向かって行きます。
「海の中?」
何も言わずにメルビンが海に足を入れた瞬間、周りの風景が一変する。
南国の無人島の様な場所に来ていた。
「ここならロゼッタも覗けないからな」
白い砂浜だけの島に、金色の天蓋付きベッドだけしか置いていない景色が目に入った。
ここはメルビンと再会し、中に熱を注ぎ込まれた場所。
砂浜の上に降ろされるけど、ヒールの踵が砂に刺さりバランスを崩して転びそうになりメルビンの胸に飛び込んでしまう。
「砂浜を歩くにはヒールは向かないわね」
見上げるとベールを取られて海の方に放り投げられる。
「もっとよく見せてくれ」
そう言いながら、また抱き上げ胸元に顔を埋めている。
「やっと………やっとだ。長かった」
ちょっと声がかすれていたので泣いているのか心配になり、赤い髪を撫でてみる。
「じっくり、俺の力を馴染ませて精霊王の妻として生まれ変わるんだ。同じ世界で生まれた者同士でないと出来ない事だ。世界が終わるまで、ずっと一緒だ」
胸に擦り寄ってくるメルビンが可愛く思えて、サラサラの赤い髪を弄りながら撫でていると、ふっと背中が楽になった。
慌てて背中を振り向こうとして、異変に気がついた。
ウエディングドレスがずり落ちてます。
あれよあれよとビスチェ姿にされた。
「よく見るんじゃないの?!!」
「見たら触りたくなるだろ?」
「もう!!」
「HAHAHA!愛しているよメデューサ。俺の花嫁」
ベッドに連れて行かれるかと思いきや、白い砂浜の上に降ろされる。
すると手を引かれ海に入って行きます。
「精霊王の力を返して貰うから、海の中の方がいいんだ」
胸まで浸かる深さに、魂だった時の深い場所は、なんだったのか?と思っいると、メルビンに抱き寄せられた。
「ここは、俺の1部なんだ。深さも温度も思いのままだ。ただ………メデューサが落ちた時は、ここを制御できるほど、力は無かった」
再製して転生したから、急に深くなったりせず、制御できている様です。
「俺の中に”ようこそ”海も歓迎している」
すると海の水が下着を脱がしていく。
「ちょっと………あぁ」
水の流れが身体をくすぐる。
「大丈夫だ。この海は俺だ………気持ち良くしてあげるから」
抱き上げるように身体を支えられ、優しくキスをされる。
メルビンの手や腕は優しいのに、水の流れが激しく身体を撫で始める。
水流とは違う何が、胸やお尻を撫でている。
「あぁんっ……ちょっとンッ……怖い…はァん」
「可愛い」
海の水と一緒に、メルビンの手が胸や股間を撫でている。
強い刺激に慣れた身体には、もどかしく思えるけど、恥ずかしくて口には出せなかった。
大きな窓から海が見えていました。
「みんな帰ったよ」
「みんな?」
「メデューサ、一緒に死んでくれるか?」
「はい。メルビンと一緒なら」
力を取り戻し精霊王として完全復活したメルビンと結婚するという事は、人間としての生活を捨てる事です。
わたくし達の存在が消える。
天寿をまっとうしてからでも良かったのだけど、力を預かりっぱなしは精霊王として、魂に負担が掛かるそうです。
まして再製したばかりの魂です。
完全復活は早い方が良いそうです。
「俺は海王神ポセイドンとして復活する。でも妻となったメデューサだけは、メルビンと呼んで欲しい」
「はい」
「…………なら、メデューサの中の力を返して貰わないとな」
メルビンの赤い目がギラ付きながら、わたくしを見ている。
「ここで?」
「いいや」
控え室の窓から外に出ると、岩だらけの海岸まで歩いて運ばれ、そのまま海に向かって行きます。
「海の中?」
何も言わずにメルビンが海に足を入れた瞬間、周りの風景が一変する。
南国の無人島の様な場所に来ていた。
「ここならロゼッタも覗けないからな」
白い砂浜だけの島に、金色の天蓋付きベッドだけしか置いていない景色が目に入った。
ここはメルビンと再会し、中に熱を注ぎ込まれた場所。
砂浜の上に降ろされるけど、ヒールの踵が砂に刺さりバランスを崩して転びそうになりメルビンの胸に飛び込んでしまう。
「砂浜を歩くにはヒールは向かないわね」
見上げるとベールを取られて海の方に放り投げられる。
「もっとよく見せてくれ」
そう言いながら、また抱き上げ胸元に顔を埋めている。
「やっと………やっとだ。長かった」
ちょっと声がかすれていたので泣いているのか心配になり、赤い髪を撫でてみる。
「じっくり、俺の力を馴染ませて精霊王の妻として生まれ変わるんだ。同じ世界で生まれた者同士でないと出来ない事だ。世界が終わるまで、ずっと一緒だ」
胸に擦り寄ってくるメルビンが可愛く思えて、サラサラの赤い髪を弄りながら撫でていると、ふっと背中が楽になった。
慌てて背中を振り向こうとして、異変に気がついた。
ウエディングドレスがずり落ちてます。
あれよあれよとビスチェ姿にされた。
「よく見るんじゃないの?!!」
「見たら触りたくなるだろ?」
「もう!!」
「HAHAHA!愛しているよメデューサ。俺の花嫁」
ベッドに連れて行かれるかと思いきや、白い砂浜の上に降ろされる。
すると手を引かれ海に入って行きます。
「精霊王の力を返して貰うから、海の中の方がいいんだ」
胸まで浸かる深さに、魂だった時の深い場所は、なんだったのか?と思っいると、メルビンに抱き寄せられた。
「ここは、俺の1部なんだ。深さも温度も思いのままだ。ただ………メデューサが落ちた時は、ここを制御できるほど、力は無かった」
再製して転生したから、急に深くなったりせず、制御できている様です。
「俺の中に”ようこそ”海も歓迎している」
すると海の水が下着を脱がしていく。
「ちょっと………あぁ」
水の流れが身体をくすぐる。
「大丈夫だ。この海は俺だ………気持ち良くしてあげるから」
抱き上げるように身体を支えられ、優しくキスをされる。
メルビンの手や腕は優しいのに、水の流れが激しく身体を撫で始める。
水流とは違う何が、胸やお尻を撫でている。
「あぁんっ……ちょっとンッ……怖い…はァん」
「可愛い」
海の水と一緒に、メルビンの手が胸や股間を撫でている。
強い刺激に慣れた身体には、もどかしく思えるけど、恥ずかしくて口には出せなかった。
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