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弓弦と結婚しない場合も書いてみた
年下の彼編②
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「んっ………勉強するんじゃ……あっ」
リビングのテーブルの上には教科書やノートが広げられているけど、私は胡座をかいた幸人君の膝の上に座らされながら、首や耳にキスをされている。
「百合ちゃん、いい匂いがする。ねぇ?問題に正解したらご褒美が欲しいな」と言われて始まった勉強会。
1問正解したら隣に座らされ、次に膝の上に座らされ、そしてキスをした。
「この問題を解いたら、僕の恋人になってくれる?」
「…………うん」
「え?」
「ん?」
「良いの?」
「うん。嫌だったらキスしない」
「あっグーパンチされてない」
「グーパンチ?ってなんで…………えぇ?!」
「知ってるよ。嫉妬にかられて忍び込んだ公爵家の庭で、膝の上に座られたリリアーヌにランスロットがグーパンチで拒否られたのを見て歓喜したから」
後ろから顎を持ち上げられて、唇を覆い被す様にキスされる。
「百合ちゃんが………百合が好きだ」
突然の呼び捨てに、ドクリと心臓が音を立て、顔に熱が集まる。
「百合………またユキって呼んで」
あの日の公園で、アイツの元カノと別れた後、ユキと呼ぶ事になっていた。
まだ小学六年生のユキが、少し大人びた表情でキスをした後に懇願された。
恥ずかしくて、少しくすぐったく感じる好意に惹かれるのも時間の問題だったと思う。
「ユキが好き」
リリアーヌではなく、最初から百合を好きになってくれた人。
リリアーヌになっても、好きになってくれた人。
リリアーヌよりも、百合が好きだと、可愛いと言ってくれる人。
もう年下だからとか、アイツの弟だからとか、自分に言い訳して気持ちから目を逸らすなんてできなかった。
「百合はユキが好き」
「やっと………やっと百合と恋人になれた。やっと………生きている百合と………ぐずっ………好きだ。もう後悔なんてしたくない。エドの時は怖かったんだ………また失うんじゃないかって……………もう離さない。僕が一生、百合を守るから」
肩に顔を埋めて嗚咽を漏らしながら涙を流すユキが愛おしくて、肩を濡らす涙が暖かくて、胸がキュンと音を立て締め付けられる。
恋人同士になり、2人きりの留守番。
そして相手は15歳の健全な男子。
目の前には思いをつのらせ続けた一つ年上の美少女。
何も起こらないはずがない。
「………ってコッソリ帰ってきたのに、なんでソファで添い寝して熟睡してんのよ?!なんで服が乱れてないのよ!」
大声で叫ぶ花菜の反応に、たぬき寝入りしていた私は笑いを堪えていた。
「絶対に花菜は覗く為に帰って来る気がする」という私の一言で、たぬき寝入り作戦を実行しまいました。
2人でゴロンと寝転がって、ギューって抱き締め合って、何回もキスをして、玄関の鍵が開けられる小さな音を聞いてる寝たふりをした。
待っている間も、我慢できなくて何回かキスをした。
イタズラが成功したみたいな感じが、可笑しくて仕方ない。
寝ぼけた振りをしてユキの厚い胸に顔をうずめて笑いを堪えていた。
我慢できなくて噴き出した私と、抱きつく私の頭を撫でるユキの手で、直ぐにバレたけど、凄く幸せな気持ちが溢れ出していた。
リビングのテーブルの上には教科書やノートが広げられているけど、私は胡座をかいた幸人君の膝の上に座らされながら、首や耳にキスをされている。
「百合ちゃん、いい匂いがする。ねぇ?問題に正解したらご褒美が欲しいな」と言われて始まった勉強会。
1問正解したら隣に座らされ、次に膝の上に座らされ、そしてキスをした。
「この問題を解いたら、僕の恋人になってくれる?」
「…………うん」
「え?」
「ん?」
「良いの?」
「うん。嫌だったらキスしない」
「あっグーパンチされてない」
「グーパンチ?ってなんで…………えぇ?!」
「知ってるよ。嫉妬にかられて忍び込んだ公爵家の庭で、膝の上に座られたリリアーヌにランスロットがグーパンチで拒否られたのを見て歓喜したから」
後ろから顎を持ち上げられて、唇を覆い被す様にキスされる。
「百合ちゃんが………百合が好きだ」
突然の呼び捨てに、ドクリと心臓が音を立て、顔に熱が集まる。
「百合………またユキって呼んで」
あの日の公園で、アイツの元カノと別れた後、ユキと呼ぶ事になっていた。
まだ小学六年生のユキが、少し大人びた表情でキスをした後に懇願された。
恥ずかしくて、少しくすぐったく感じる好意に惹かれるのも時間の問題だったと思う。
「ユキが好き」
リリアーヌではなく、最初から百合を好きになってくれた人。
リリアーヌになっても、好きになってくれた人。
リリアーヌよりも、百合が好きだと、可愛いと言ってくれる人。
もう年下だからとか、アイツの弟だからとか、自分に言い訳して気持ちから目を逸らすなんてできなかった。
「百合はユキが好き」
「やっと………やっと百合と恋人になれた。やっと………生きている百合と………ぐずっ………好きだ。もう後悔なんてしたくない。エドの時は怖かったんだ………また失うんじゃないかって……………もう離さない。僕が一生、百合を守るから」
肩に顔を埋めて嗚咽を漏らしながら涙を流すユキが愛おしくて、肩を濡らす涙が暖かくて、胸がキュンと音を立て締め付けられる。
恋人同士になり、2人きりの留守番。
そして相手は15歳の健全な男子。
目の前には思いをつのらせ続けた一つ年上の美少女。
何も起こらないはずがない。
「………ってコッソリ帰ってきたのに、なんでソファで添い寝して熟睡してんのよ?!なんで服が乱れてないのよ!」
大声で叫ぶ花菜の反応に、たぬき寝入りしていた私は笑いを堪えていた。
「絶対に花菜は覗く為に帰って来る気がする」という私の一言で、たぬき寝入り作戦を実行しまいました。
2人でゴロンと寝転がって、ギューって抱き締め合って、何回もキスをして、玄関の鍵が開けられる小さな音を聞いてる寝たふりをした。
待っている間も、我慢できなくて何回かキスをした。
イタズラが成功したみたいな感じが、可笑しくて仕方ない。
寝ぼけた振りをしてユキの厚い胸に顔をうずめて笑いを堪えていた。
我慢できなくて噴き出した私と、抱きつく私の頭を撫でるユキの手で、直ぐにバレたけど、凄く幸せな気持ちが溢れ出していた。
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