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乱立するイベント
女子会をしてみた
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「良くいらして下さったわね」
笑顔で出迎えてくれるアメリア様。
マルガリータと一緒に、アメリア様の屋敷に招待されていました。
「お招きいただき、ありがとうございます」
「人気店のお菓子を買ってきたよ」
「まぁ~っ♡店の前には長蛇の列が出来ると評判のお菓子ですわね?一度、口にしてみたいと思っておりましたの」
マルガリータの発案で、3人で女子会をするとこになり、それならとアメリア様が屋敷に招待してくれました。
白とピンクを基調とした可愛らしい私室に案内され、レースやリボンが施された応接セットにお茶会の準備が整えられていた。
「凄い部屋でしょう?全て、お母様の趣味なの。わたくしは青色の方が好きなのですが、どんなに模様替えしても、いつの間にかピンクに替えられてしまいますのよ。しかも可愛さがグレードアップするので、今では諦めましたの」
自分の趣味の物に替えても、後から更にレースやリボンが増したピンクの物に変更されるを繰り返して出来上がったであろう部屋は、ゴスロリ風になっている。
「応接室よりも自室の方が、人目を気にせず女子会?を楽しめますでしょう?わたくしはリリーとマルガリータが お友達になってくださって、毎日が とても楽しいのです。感謝しておりますのよ」
「ふふっ、私もですわ」
「うんうん。女の子同士の時間も大事だよね?」
ラフレアの矛先がアメリア様からマルガリータに変わった事で、嫌がらせを受けなくなったけど、2人で協力し合ってマルガリータを守っていました。
今では3人で過ごす事か当たり前になっている。
「それにしても、リリーがオースティン先生と婚約する予定だと聞いた時はビックリ致しましたわ」
エドの婚約者であるアメリア様の耳にも、婚約の話が届いていたようです。
「でも一時期はブルームフォンテーン公爵家に住んでおられたとか。初恋が実るなんて素敵なお話ですわね」
「ありがとうございます。一度は諦めたんですけど、お互いが思い合っている事が分かってからは、気持ちが抑えられなくなりましたの」
「この前は廊下の隅で濃厚にキスされていたもんね」
ゴフッ!いつの話かしら?
口に含んだ紅茶を吹き出しそうになったじゃないの!
紅茶で虹が出来るところだったわ!!
「まぁ~っそれをニヤニヤしながら、マルガリータが覗き見していたのね?」
クスクス笑いながらアメリア様が紅茶を飲んでいる。
「だって美男美女の濃厚なラブシーンを拝めるなんて幸せじゃない!」
「確かにリリーとオースティン先生なら、見応えは充分ですわね」
「そっ………そんな事を仰るマルガリータこそ、白昼堂々とモーガンと中庭でキスされていたでしょう?!」
「あぁ……………転んだ私を受けとめ損ねてチューしちゃって」
事故ですか?!
「その後のラフレアの襲来の方が、恐ろしかったですわ」
アメリア様も見ていたようです。
凄い剣幕で駆け寄って来たラフレアが、モーガンに手を伸ばすと弾き飛ばされ、マルガリータに暴言を浴びせていました。
マルガリータを庇うモーガンに阻まれたけど。
「最近のラフレアは鬼気迫る雰囲気で怖いですわね。マルガリータも お気お付けになってね?」
アメリア様が心配するのも分かります。
私には首の魔法で近寄れなくて、攻略対象者達は電流が走った様な音を立てて弾き飛ばすので、必然的に溜まったフラストレーションをマルガリータにぶつけていた。
今は悪役令嬢よりも、後から来た本物のヒロインを蹴落とし排除しようと躍起になっている。
「アメリア様もマルガリータも、絶対に1人にはならないで下さいませ。何をされるか分かったモノではございませんから」
「でも心配には及びませんわ。ブルームフォンテーン公爵家のご令嬢と親友ですもの」
「そっか、私達もリリーの関係者になるから、文句を言うしか出来ないよね?!」
「友情を深めればラフレアを遠ざけられますもの。わたくしには得しかございませんわね」
3人でホンワカしていると、エドが部屋に入って来ました。
「僕も仲間に入れて欲しいな」
「やだ………リリーの愛されイベント突入じゃないの」
え?
マルガリータの呟きに、一抹の不安を感じていました。
笑顔で出迎えてくれるアメリア様。
マルガリータと一緒に、アメリア様の屋敷に招待されていました。
「お招きいただき、ありがとうございます」
「人気店のお菓子を買ってきたよ」
「まぁ~っ♡店の前には長蛇の列が出来ると評判のお菓子ですわね?一度、口にしてみたいと思っておりましたの」
マルガリータの発案で、3人で女子会をするとこになり、それならとアメリア様が屋敷に招待してくれました。
白とピンクを基調とした可愛らしい私室に案内され、レースやリボンが施された応接セットにお茶会の準備が整えられていた。
「凄い部屋でしょう?全て、お母様の趣味なの。わたくしは青色の方が好きなのですが、どんなに模様替えしても、いつの間にかピンクに替えられてしまいますのよ。しかも可愛さがグレードアップするので、今では諦めましたの」
自分の趣味の物に替えても、後から更にレースやリボンが増したピンクの物に変更されるを繰り返して出来上がったであろう部屋は、ゴスロリ風になっている。
「応接室よりも自室の方が、人目を気にせず女子会?を楽しめますでしょう?わたくしはリリーとマルガリータが お友達になってくださって、毎日が とても楽しいのです。感謝しておりますのよ」
「ふふっ、私もですわ」
「うんうん。女の子同士の時間も大事だよね?」
ラフレアの矛先がアメリア様からマルガリータに変わった事で、嫌がらせを受けなくなったけど、2人で協力し合ってマルガリータを守っていました。
今では3人で過ごす事か当たり前になっている。
「それにしても、リリーがオースティン先生と婚約する予定だと聞いた時はビックリ致しましたわ」
エドの婚約者であるアメリア様の耳にも、婚約の話が届いていたようです。
「でも一時期はブルームフォンテーン公爵家に住んでおられたとか。初恋が実るなんて素敵なお話ですわね」
「ありがとうございます。一度は諦めたんですけど、お互いが思い合っている事が分かってからは、気持ちが抑えられなくなりましたの」
「この前は廊下の隅で濃厚にキスされていたもんね」
ゴフッ!いつの話かしら?
口に含んだ紅茶を吹き出しそうになったじゃないの!
紅茶で虹が出来るところだったわ!!
「まぁ~っそれをニヤニヤしながら、マルガリータが覗き見していたのね?」
クスクス笑いながらアメリア様が紅茶を飲んでいる。
「だって美男美女の濃厚なラブシーンを拝めるなんて幸せじゃない!」
「確かにリリーとオースティン先生なら、見応えは充分ですわね」
「そっ………そんな事を仰るマルガリータこそ、白昼堂々とモーガンと中庭でキスされていたでしょう?!」
「あぁ……………転んだ私を受けとめ損ねてチューしちゃって」
事故ですか?!
「その後のラフレアの襲来の方が、恐ろしかったですわ」
アメリア様も見ていたようです。
凄い剣幕で駆け寄って来たラフレアが、モーガンに手を伸ばすと弾き飛ばされ、マルガリータに暴言を浴びせていました。
マルガリータを庇うモーガンに阻まれたけど。
「最近のラフレアは鬼気迫る雰囲気で怖いですわね。マルガリータも お気お付けになってね?」
アメリア様が心配するのも分かります。
私には首の魔法で近寄れなくて、攻略対象者達は電流が走った様な音を立てて弾き飛ばすので、必然的に溜まったフラストレーションをマルガリータにぶつけていた。
今は悪役令嬢よりも、後から来た本物のヒロインを蹴落とし排除しようと躍起になっている。
「アメリア様もマルガリータも、絶対に1人にはならないで下さいませ。何をされるか分かったモノではございませんから」
「でも心配には及びませんわ。ブルームフォンテーン公爵家のご令嬢と親友ですもの」
「そっか、私達もリリーの関係者になるから、文句を言うしか出来ないよね?!」
「友情を深めればラフレアを遠ざけられますもの。わたくしには得しかございませんわね」
3人でホンワカしていると、エドが部屋に入って来ました。
「僕も仲間に入れて欲しいな」
「やだ………リリーの愛されイベント突入じゃないの」
え?
マルガリータの呟きに、一抹の不安を感じていました。
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