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第八十八話 三人の夫が遺したもの
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昴side
「あーあー、面白くねぇ。面白くねぇな!!」
「大きい声出すなよ。子供たちが起きるだろ?」
「はー、まったく。お前ら揃いも揃って早
死にか。親の俺より先に死ぬとは。親不孝ものだな」
真夜中の0時、宗介がお見舞いと言う名の文句を言いに来た。
悪態をつく宗介は、すっかり歳をとった。
かく言う俺も、もう50になる。
最初に生まれた成茜の成人を迎えて…俺もそろそろ限界だった。
「慧は蒼の二年後、千尋は五年後、お前が十年後か。お前ら揃いも揃って。
俺が先だと思ってたのによ。蒼を独占できねぇじゃねえか」
「すまんな。そのつもりは毛頭なかったんだが。三人とも蒼が居なくなってから、もうダメだったんだ。蒼が残した万策が全て無駄になってしまった」
蒼は、日記を残してくれた。毎年子供にも誕生日のたびに手紙が来て、励まされた。
音声データや、家中に手紙やメモを隠して…ことあるごとに俺たちを驚かしてくれた。
だが、蒼を亡くした二年後に慧が心臓発作で急死。
五年後に千尋が肺癌で亡くなり…俺が最後だ。
肝硬変を起こし、肝癌になって、余命は明日だ。よく喋れるものだと自分でも思うが。
俺もやっと、蒼のところに行ける。それが楽しみでアドレナリンがキマってる状態らしい。
慧は相当怒られただろうな。千尋もか。俺も怒られるのかな。
「お説教です!」と言われて、正座させられて。
実に楽しみだ。
「キスもハグもできねぇ事に慣れてる俺が…最後になると感じていたさ。お前らは幸せになり過ぎたんだ」
そういう宗介も蒼が亡くなった後、髪が真っ白になったじゃないか。
…幸せを感じてくれていたなら、俺も救われるな。
「そうだな、蒼を手に入れてしまったからだろう。幸せで満ちて、頭が溶けそうな毎日だった。死ぬのが楽しみな日が来ようとは。人生とは残酷なものだ」
「そうとしか言えねぇよ…そういや、これ。買ったぜ」
深緑の小さな本。
俺と、慧と、千尋の書いた詩集だ。
蒼が亡くなってから書いたものが出版される事になったんだ。ベストセラーだぞ?子供達が全員成人し切るまでの財産は築けただろう。印税は出版してさえいればずっと貰えるからな。
「まーよくもこう、くっさい言葉が並んだもんだ。特に千尋。こいつの詩が人気だが一番クセェ。体臭と同じで甘くて仕方ねぇ。慧のはなんか、サディシズムをビンビンに感じるし、お前本当にヤンデレなんだな?こえぇよ」
「そうか?知ってただろ?宗介もロリコンだったし、蒼の夫は皆癖ありだ」
「夫じゃなかっただろ。俺だけ大好き止まりだ」
宗介はしょんぼり眉を下げるが、蒼が最後に力を振り絞って名前を呼ばれたのは夫と、宗介、キキだけだった。
「分かってるだろ?」
「チッ。今際の際に認めてんじゃねぇ」
ペラペラと詩集をめくって、宗介が真剣な顔で読み始める。
「恋に落ちる瞬間は、音がする。
何かが割れる音、弾ける音、水滴の落ちる音。
風が囁き、木がざわめく音…。
その音が聞こえた時にはすでに、恋に落ちているのだ。
こうなってしまったら、もう…何をしても逃れられない。
足元から掬われて、真っ逆さまに堕ちていく。
その先に待つのは煌びやかなものではなく、憎悪、嫌悪、身を焼くような情熱、終わりのない苦しみ。恋とは自心を滅ぼす牢獄である」
「俺の詩を音読するなよ。恥ずかしいだろ」
「俺の心に一番響いたんだから良いだろ。
その通りだな。蒼に囚われたお前たちは…命を吸い取られて、牢獄に収まるんだ。蒼の中にな。…俺も、早くそうなりてぇ」
「宗介はまだ俺たちの子を見てくれるだろ?100歳まで生きてくれ」
宗介はまだ、来ちゃダメだろ。蒼が言う通りまだ長生きしてくれるはずだ。
慧も千尋も亡くした後、俺を支えてくれたのは間違いなく宗介だった。
心から感謝してるし、夫の一員だと認めてるよ。
「最期まで同じこと言うのやめろ。」
「俺は愛してるって言っても良いぞ?」
「バーカ。俺が言って欲しいのは蒼だけだ。ま、俺にはこれがあるからな」
黒い背表紙の、ボロボロになった日記。
蒼が宗介に残した日記だ。
流石の俺も中身は知らないんだ。蒼は監視カメラの位置を把握していて…うまく避けて書いてたからな。
「何が書いてあった?」
「死んだら教えてやるよ」
「それじゃ意味ないだろ」
「先に死ぬお前が悪い。くくっ。」
悪い顔をした宗介。俺もそこまで気になっているわけじゃない。
蒼が宗介にだけ伝えたいものがあるならそれでもいいと納得できる年月を過ごしてきたからな。
「おい、声がでかいぞ。少しは抑えろ。」
キキが顔を顰めながらドアを開けて入ってくる。少し疲れた顔。キキもそれなりに歳を重ねてる。
会社の傘下にある医院はキキが院長だし、ファクトリーで相変わらず研究が忙しいのに俺が瀕死だからな…大変だろう。
「回診か?俺は後どのくらいかな」
「昴はワクワクしてんなよ。まったく。旦那どもは本当にしょうのない奴らだ。」
「キキも、後を頼むぞ」
「わかってるよ。アタシを拾ったのはあんただし、蒼に出会えたのもあんたのおかげなんだ。子供達の面倒を見てやる位の恩は感じてる」
「そうか。よかった。成茜は良いんだが、下二人が思春期で難しくてな…」
「女の子は難しいんだ。アタシと雪乃で面倒見るから心配するな」
「ありがとう。蒼にもよく言っておく」
「ふん、アタシも迎えに来いって言っとけ。組織のみんなはそれを望んでる。くれぐれも成仏すんなって伝えな」
「俺たちはみんな人を殺してるだろ?だからそうそうできないさ。蒼もきっと、ずっとそうだろう。何度生まれ変わっても追いかけるが」
「こっわ。子供達とはちゃんと話したのか?将来どうするかとかさ。」
ソファーと簡易ベッドで寝こけてる三人を見つめる。
すっかり大人になった成茜は蒼に似て優しい。賢いし、女の子にはモテモテだし、将来は銀の会社に勤めることになってる。
銀が高校卒業したら会社に入ると言うのを止めてくれたから、大学に行ってくれている。
車の運転も上手いし…レーサーをやってもいいんだが、決心がつかないようだ。
翠は…気難しい。
慧のサディスト要素をしっかり引き継いで女王様のようだ。
ツンデレ要素を持っているから素直じゃなくてびっくりするような悪態をつく事がある。
ただし、愛が深い。ここは蒼にも慧にも似てる。俺のことも素直にパパと呼んでくれるし…。若干口は悪いが。
キキに憧れて、医師を目指してる。
葵は…すごい。何がすごいと言われると、全てとしか言いようがない。甘えん坊で可愛いんだが、予測のつかなさが蒼より酷い。
自由奔放、天才肌、瞬間記憶能力まで受け継いで、千尋のロマンティシズムも本の虫も、全部引き継いでる。
葵の名は伊達じゃないって事か。
宗介曰くアイツの匂いも継いでるぜ、とのことだから甘い匂いがするんだろうな。
今は車に夢中で、土間さんのチームに入り浸ってる。レースもやりそうだし、絵も描けるし、小説も書いてるからな…どうなるか全然わからん。
それなりに遺せるものは用意しておいたから、それぞれ夢が叶えられるように祈るしかない。
「まぁ、それなりにはな。葵は正直わからんが。」
「最後の子に全部行くとは思わなかったよなぁ。アイツ銃も鞭も使えるぜ?」
「おい、いつの間に仕込んだ?まったく。蒼のレプリカにでもするつもりか」
「んー、そんなつもりはねぇけどな。あんまり似てるもんだからつい教えちまった。見た目は茜と千尋の顔が混じってるから違う人間だが、声が似てるだろ」
「そうだな、一番似てるよ」
2人して頷きあっていたらキキが大きなため息を落とす。
「お前らおかしいよ。普通人間は声から忘れるんだぞ。なんで覚えてんだよ」
そんなの決まってるだろ?わかってるくせに。
「「愛してるからな」」
「カーッ!…言うと思った。はぁ。あんたが明日死ぬなら用意しておかなきゃならんからな。今日はもう寝ろ。あとで銀が来る。アイツ怒ってたぞ」
銀の名前が出ると、俺は冷や汗をかくしかない。銀は本当に…会社の中でも貧乏籤を引かされている状態だ。
2人が亡くなってから仕事をイヤイヤながらも補助してくれて、最終的には無理矢理社長になってもらったようなものだったから。
それでも一生懸命にやってくれているのを見ると銀に継いでもらって正解だとは思っているが…。何もかもしてもらっている現実は申し訳ないと言う気持ちしかない。
言わなくてもやってくれるのは凄いんだ。長年の付き合いもあるが、慧も千尋も俺も分担していた事を1人でこなしてくれる銀には頭が上がらない。
「そ、そうか…」
「銀には頭があがらねぇよなぁ?」
「そうだな…アイツが一番きついはずだが…踏ん張ってくれてるしな…」
「俺の後は、子供をアイツに任せるから。ちゃんと話しておけよ?」
「わかった」
「昴…」
キキが思い詰めた様な顔で呟く。
「あんた達がさっさと死んじまうのはアタシのせいだ。蒼を長生きさせてやれなかった」
「そんな事はない。30までだったものが、確実に伸びたんだ。俺は、心から感謝してるよ」
「ほんとか?恨んでもいいんだぞ。最後くらい聞いてやる」
「恨んでなんかいない。キキが気に病む必要はないだろ。遅かれ早かれ、こうなる運命だった」
キキが僅かに頷き、宗介と二人で立ち上がる。
また明日な、とドアを閉めて出ていく。
また明日、か。それも今日で聞き納めだ。
目を閉じて、手元にある蒼が書いた日記を撫でる。もう、何百回も見たから…内容は全部覚えてるが。
蒼の筆致が感じられるそれを…冷えた指先でなぞる。
蒼は、文字にその人が宿ると言っていた。蒼の綺麗な文字が、毎日を綴っている。
筆圧の強い日もあれば、弱い日もある。細い文字のときもあれば、太い時もある。
俺のメモを持ち歩いてた蒼の気持ちがわかる。
愛し愛された日々の記憶が、俺の心を満たしていく。爪先が暖かくなる。
蒼がどんな顔で文字を書いていたのか、どんな気持ちだったのかがありありと思い浮かんでくる。
蒼と過ごした年月は…本当に密度が濃かった。
暖かく、優しく、キラキラと光って…本当に幸せだった。
ふと、暖かい風を感じて目を開く。
月明かりの中…目の前に蒼が現れる。
「あ、蒼……蒼!!」
《もう、昴まで…こんなに早く来ちゃダメって言ったでしょ》
あぁ、あぁ…心の中に声が聞こえる。
ぷくっとほおを膨らませた蒼が、目の前にいる。
涙が滂沱と流れていく。
喉が引きつれて、声が出ない。
幻でもいい。蒼が、蒼が来てくれたんだ。
その頬に触れて、柔らかい感触が伝わってくる。
「触れる!?」
「あんまり寂しがってるから連れてきちゃった」
蒼がにこり、と微笑んだ。
いつの間にか病室の風景ではなくなっていた。
大きく広がる草原、暖かい空気、風の中に草木の匂いが満ちている。
ファクトリーの温室みたいだ…。
「地獄にしては随分いい景色だな?」
「うーん、私にもその辺はよくわからないの。私の知ってる人しかいないから」
そうか……ここは監獄なんだ。蒼に囚われた人たちが集う、暖かい監獄。蒼の中なんだ…。
足を踏みしめ、土の感触にドキドキしてしまう。
足が動くのは久しぶりだ。
蒼と繋いだ俺の手から、刻まれた年月が消えていく。
出会った時と同じ、手入れの行き届いた爪先。
「おーい、昴、早かったな」
「千尋!お前!」
「怒るな怒るな。慧、お前は怒られろ」
千尋の脇から慧が顔を出す。
「お ま え はー!!!」
「きゃーっ!蒼!助けて!」
「あはは!慧はダメだよ。二年しか持たなかったもん大人しく怒られて」
「そうだな。」
「千尋もでしょ。三人ともお説教です!」
その言葉を聞いた瞬間、体が軽くなる。病衣から、いつも着ていたスーツに変わって、千尋も、慧もぼんやりしてした姿から、しゃっきり全貌が見える。
蒼は、黒いワンピースだ。
最初に贈った、俺が選んだワンピース…。
柔らかい茶色の髪、琥珀色の瞳、俺がずっとずっと恋しかった人が…出会った時のままの姿で立っている。動いて、喋って…俺を見てくれる。可愛い声の返事が返ってくる。
狂ってしまいそうなほどの高揚感を抑え込み、必死で平静を装う。
千尋も慧も居るから。仕方ない。
「蒼、説教の前にキスしたいんだが。俺は十年もお預けだった」
「んもう。旦那様達は三人して同じこと言うんだから。」
蒼の顎にそっと手を置いて、持ち上げてかがむ。
蒼が微笑みながら瞳を閉じて、背伸びして腕を首に回してくる。
そっと触れた唇。震えてしまうのは仕方ない。お互い、な。
昔と変わらない、柔らかいそれを受け止め、瞳をそっと閉じた。
━━━━━━
宗介side
「銀、もういい。やっても無駄だ。蒼が迎えにきちまったんだ。昴は戻らない」
「……」
銀が汗だくで、昴から離れる。
脈をとっていたキキが深いため息をついた。
俺たちが病室を離れた後、緊急コールが鳴って、丁度居合わせた銀が心臓マッサージをしていた。
満足げな顔して。また明日な、って言ってたのに誰とも話さずさっさと逝っちまいやがって。
お前たちは本当に自分勝手な奴らだよ。それぞれ病気での死だが、不摂生も祟ってる。
蒼が居なくなってから、こいつらはファクトリーの昔の子供みたいになっちまった。
飯もろくに食わず、昴は良く10年も持ったな。成茜が成人するまでは生きるつもりだったんだろ?…そこは褒めてやるよ。
蒼の手紙が来るたびにその光が宿っていたが…もう、無理だったんだな。
幸せに満ち溢れた日々が…こいつらの寿命を短くしたんだ。
蒼と、三人の夫が残した子供達が呆然としてる。
「お前たち、最期を見たか?」
「蒼、って言ってた」
「ママが本当に迎えにきたのよ。幸せそうな顔してたから、そのまま見送ったの」
「私たちには見えなかったけど、昴パパのあんな顔、はじめて見た」
「そうか、偉かったな…」
抱きついてくる子供を抱きしめて、頭を撫でる。
俺も、後ちっとだけどな。見守ってやるよ。最後まで。
「銀、大丈夫か?」
ベッドに腰を下ろし、昴を眺めている銀。
仕事してたんだな、スーツのままだ。
「あんまり、大丈夫じゃねえな。これからクソみたいに忙しくなる。
まずは葬式、相続の手伝いもして…あぁ、相良にも連絡しねぇと… はぁ。
印税の手続きは済んでいて良かったぜ。うちの会社の年金もある。子供の生活にはあまりある財産だ。こう言うところは抜け目がねぇな…堪え性がなかったが。…いいボスだった」
「そうだな。組織のみんなが手伝うよ。子供達の世話をさせてきたのも、このためだったんだろう。困ったヤンデレだ」
銀はまだ呆然としてるが、話はちゃんとしてたんだな。キキが言う通り、困った奴だよ。
いつ死んでもいいようにしてたんだから。
「パパ、幸せだったのかな…ママが死んでから、ずっと泣いてた。毎日、ずっと」
「成茜…」
「幸せでしょ。私たちに涙を見せなかったのは気に食わないけど。最愛のママに迎えに来てもらって、今頃ちゅーちゅーしてるわよ」
「そだねぇ。私はあんまり覚えてないけどさ。でも、私たちの中にママも、パパもいるから。生きていけるよ」
「お前ら…」
成茜はメソメソ泣いてるが、女二人はちっとも泣いてねぇ。
昴のそばでニコニコしながら「よかったね」なんて呟いてやがる。
「女はつえぇな…」
「蒼の子だからな」
「成茜、お前は泣いていいぞ。気にすんな」
銀に言われて、成茜が大声で泣き出す。慌てて抱きしめた。
「パパ…ううっ、寂しいよぉ~」
「二十歳になった男がそんな泣くのかよ…あ、でもそうだ。蒼がなくなった時もでっけー声で泣いてたな、昴は」
「親に似たのか。かわいそうに」
「そう言うなよ。でも、そうだな。それぞれ生き写しだ。蒼も、慧も、千尋も、昴も…あんたたちは長生きしなよ?」
「「うん!」」
「うあーん…パパ…ぐすっ」
「しょうがねえな…よしよし、ほれ、ティッシュで拭け。傷になるだろ?」
「ママと同じこと言ってる…宗介パパ…」
「そうか?そりゃ嬉しいな」
「ぐすっ。うぅ、うぇーん…」
いつまでも泣き止まない成茜と、ニコニコしてる翠と葵。それぞれを見て、頭が痛くなってくる。
ホントになんてやつらを残してったんだよ。
困ったもんだ…。
成茜を抱きしめ、もう一度ため息をついた。
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