【完結】爪先からはじまる熱と恋 ~イケメンを拾ったら囲われました~

只深

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第七十五話 終幕

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━━━━━━
 千尋side


 抑えられた東条と田宮は呻いているものの、動けてはいない。
 終焉にしてはあっさりとした幕引きだったな…あいつらが自爆したようなもんだけどさ。



「蒼、終わったな…」
「………」

 蒼の手を握ろうとして、顔が真っ白なのに気づく。

「蒼…蒼!?」

 膝から崩れ落ちる蒼を抱える。全身の力が抜けて、装備した武器が転がる。
 な、なんで!?何が起きた!


 キキが飛び出してきて、蒼を横たえると、蒼の瞼を開き、キキ自身も顔面が蒼白になる。


「…どうして倒れた!?…眼振あり…意識がない!完全昏倒だ!!蒼!蒼!聞こえるか!」

 俺の膝の上に蒼の首を乗せて、気道を確保する。
 蒼の頬を叩くキキの顔があまり良くない事態だと理解させて来る。


「脈が遅い。何が起きた?」 
 昴が手首で脈を測ってる。

「切迫流産か?…いや、違うな…」

「ぐ…っ…電池切れじゃ…ねぇのか」
「宗介!大丈夫なのか?」

「俺はいい…チッ…こりゃまずい。心肺蘇生だ!」

 宗介が蒼に跨って、タクティカルベストを脱がせ、心臓に手のひらを押し付ける。

「慧、蒼の足を上げろ!」
「はい」

「いくぞ。1.2.3.4.5!」

 軌道を確保したまま蒼に息を吹き込む。
 唇が冷たい。息してないじゃないか!鼻をつまむ手が震える。

「1.2.3.4.5!蒼!起きろ!!」

「何が起きてる!」
「重度の低血糖症だ!1.2.3.4.5!蒼!!」

「慧、足を露出させて。血液が巡らないと壊死するから。マッサージしてくれ」

 キキが慧に呼びかける。

「わ、わかっ…」
 
 慧の声がうまく出てない。完全に俺たちは動揺してる。
 くそっ、うそだろ…なんでだ。真っ白な顔の蒼が回復しない。
 全員が呆然として立ち尽くしている。

「茜!AEDねえのか!」
「ある!!」

 茜がベッドの下を指差して、銀がオレンジ色のそれを持って、走ってくる。

 宗介がアサルトスーツのジッパーを下げる。下着を引き裂いて、胸を露わにした。

「蒼!ふざけんな!戻ってこい!くそっ!!手が震えて…」

 宗介が震えながらペタペタと電極を貼って、全員が距離を取った。
 ピー!と音が鳴って、蒼の体が跳ねる。


「10…15…20、ダメだ…もう一回」

 宗介がもう一度離れ、蒼が跳ねる。

「くはっ…はぁ…はぁ…」
「蒼…!?」

 蒼が息を吐いた!慌てて首を持ち上げる。


「蒼!目を開けろ。…そうだ。俺だけ見てろ。誰だかわかるか?」
「そう…す…」

「よし…よし…大丈夫そうだ…。昴、変われ。意識を保たせてくれ。千尋はそのまま気道確保、慧もマッサージ続けろ」

 AEDを外した宗介が、フラフラしながら段ボールの中を探ってポイポイ物を投げてる。

「蒼…蒼…大丈夫か?」

 昴が問いかけると、蒼が頷く。
 スーツのジッパーを戻して、蒼の頬を撫でる。

「まだ寝たらダメだぞ」
「ん…けほっ。ち…ひ…」

 蒼の唇に色が戻って来た。顔にも血の気が戻ってくる。

「うん…ここに居るよ。大丈夫だからな」
「俺もいるからね!」

「けい…」
 叫んだ慧が必死で足を揉んでる。

「…っ!?」

 相良の声にならない悲鳴、赤い血が噴き上がり、SAT隊員達と共に複数人が倒れ込む。


 東条と田宮が立ち上がった。
 スローモーションになって、全ての音が消える。


 田宮がエレベーターに駆け出し、スネークが発砲。同時に上空からも弾が降り注ぐ。
 天井からガラスの破片が舞い散り、月の光を反射してキラキラと光り輝く。
 その中を、銀色の光る何かが飛んでくる。
いくつかを撃ち落とすが、数本が目の前を過ぎていく。

 昴が蒼にかぶさって、体にそれが突き刺さる。メスだ!

「ケヒャヒャ!!!ヒャアアあぁ!!!」

 笑い声をあげて、東条が走ってくる。銃弾を受けながら、よろけつつも足が止まらない。
 黒いコートの内側に見えるたくさんの爆薬…俺と慧で昴の上から覆い被さり、昴が蒼の体を丸めて隠す。




「うらあああ!!!」
「ぎぇっ!?」

 宗介の叫び声、東条の声。
 壁に押し付けられた音。

 導火線の焦げる匂い。
 白い光が背後から迫ってくる。

「そう…すけ!!!」

 蒼の悲痛な叫びが耳に突き刺さり、真っ白な光に包まれた。

 ━━━━━━



「宗介!…宗介!!」

 蒼がゆっくり床を這って、床に転がった宗介の元へ近づいていく。


「昴、行けるか」
「問題ない。やられたな…相良達は?爆薬とは…最初からそのつもりだったのか…?」
 全員が駆け寄ってきて、転がった人たちを確認する。


「焦げてるけど無事だぜ。全員息がある。銃弾も入ってんな」
「東条は…ダメだね」

 白衣に包まれた東条だったものは、桃の足元でもはや肉塊と化して転がっている。
 タンパク質が焼ける嫌な匂いが鼻をつく。


「宗介…」
「お…う。無事…か」
「ばか…なんて事してるの…」

 蒼が涙をこぼしながら、宗介の頬を撫でる。

「はぁ…しょーがねーだろ…ああでもしなきゃ…お前を守れなかった」

「宗介、痛むぞ」
「おう、千尋か。痛いのは…もうわかんねーな…」
「そうか…」

 右手を失って、血を流している箇所をきつくしめる。
 慧も、昴もそこらじゅうを縛り付けて行く。

「蒼…触っていいか」
「うん」

 宗介が左手を動かそうとするが、ぴくりと指先が動いただけで、上がらない。
 そっと手のひらを包んで、蒼が自分の頬にその手をくっつける。

「約束は…守れそうもねぇな」
「だめ。やだ。許さないよ」
「そういうな。俺が迎えに来てやるから…」
「やだ!私が宗介を迎えに行くって、言ったじゃない」

「いかな俺でも…無理だぜこりゃ」
「いやよ…置いていかないで…赤ちゃんの面倒見てくれるって言ったでしょ?」

「あぁ、そうしたかったな…キスした時遠慮しないで…げほっ…入れときゃ良かったぜ」
「ばか!ばかばか!!!」


「蒼…好きだ…お前が言うように…俺の全部をやれたか?俺の愛情は伝わってんのか?」
「うん……宗介…宗介ぇ…」

 額をくっつけて、蒼が真っ赤になって泣いてる。
 思わずその背中を撫でて、その体を支えた。
 宗介と、別れの時だ。


『下の階で、エレベーターが落ちて…田宮が亡くなっていますわ…』

 雪乃の通信が入る。
 クソみたいな幕引きになってしまった。



「蒼…キスでもしてくれよ…そろそろやべー」

 蒼が顔を顰めて、宗介の真っ黒になった唇にキスを落とす。

「はっは…最高だ。千尋…後を…頼む」
「あぁ。任された」

 宗介の瞼が降りて、沈黙が広がる。

「先生…先生……」

 蒼が静かにこぼす涙を見つめ、ようやく近づいて来た戦闘機の音に舌打ちを落とした。

 ━━━━━━



「蒼は、まだ目が覚めないか?」
「いや、何度か浅い覚醒はしてるが…安定しない」
「キキは?」
「さっき宗介のところに…まだ手術してるからね」
「もう12時間以上経つな…」


 蒼が横たわった大きなベッド、広い個室の病室はソファーや浴室がある。目が覚めたばかりでみんなフラフラしてる。夫三人で集合したが俺が一番最後か…。
 全員が全員ボロボロだったから、しばらく後処理は無理だな。

「昴、背中の傷は?かなり深く刺さってただろ」
「まぁな、痛みがあったが薬でおさまる程度だ。千尋の火傷は?」
「大したことない。慧が1番重症だろ?」

「俺のは拷問でできた不名誉な怪我だから、突っ込まないで欲しいんだけど」

 三人して深いため息が止まらない。病衣なんて久しぶりに着てるから、首がスースーして仕方ないな…。


 泣いていた蒼はあのあと再び気絶して、相良が手配していたドクターヘリに宗介と共に乗せられ、組織のメンバーより先に俺たちは病院に到着した。
 警察病院ではなく、警察の息のかかった病院にしてくれたのは相良の気遣いだ。
 こう言うところは本当に優秀なんだよな…。



「相良もヤバかったんだろ?」
「メスで斬られてたからくっついてるそうだ。切れ味のいいもので切った傷は治りやすい。しばらくは動けないだろうが…」

 顔色の良くない蒼の頬を撫でる。
 ちゃんとご飯食べてなかったから、カロリー不足もあったんだ。あんな風に東条と田宮とやり合っていたが、脳みそフル回転してたんだろうな。
 カロリーを使い切って、重度の低血糖症になってしまった。宗介はそれも想定して高カロリーの飲み物を用意していたが本人がやられてしまったからな。知識不足だった。

 血糖の補充が遅くなり、蒼自身も結構危険な状況だった。

「蒼はしばらく監禁したい。あんな姿を見るのはもうごめんだ」
「普段なら反対するが、今回は賛成だな。養生しろと言っても聞かないだろうし、強制的に休ませよう」

「病院にも少し長めに居られるようにお願いしておいた方がいいよね。面会も夜中まで可能か聞いておこう。みんなもここに来たがってるだろうし…」


 静かに頷き、またため息が落ちる。俺たちは蒼に助けられてばかりなのに、こうして蒼を助けられなかった。
 赤ちゃんがお腹にいるのに無理させて…自分が力不足だからこんな風になってしまったんだ。
 不甲斐なさでどこまでも気持ちが闇に堕ち、心が黒く染まっていく。



「千尋…どうしたの、そんな顔して」
「蒼!?目が覚めたのか?」
「ん…」

 蒼の視線が安定しない。まだ完全に覚醒できずにいるな…。
「大丈夫だよ、まだ寝てていい。休んでくれ…」
「大丈夫?ほんとに?」
「あぁ…」


 わずかに微笑んだ蒼が瞼を閉じて、寝息を立てる。
 痙攣は治ったから、危険はないはずだけど…ここまでの昏倒になると蒼自身もかなり辛いはずなのに。大脳機能の低下も見られたし、本来ならこんなふうに目を覚さないはずだ。
 どこまでも、どこまでも俺たちのことを気にしてくれて…。蒼の愛情の深さが胸を締め付けて来る。少し話しただけで真っ暗闇から引き上げられたような気持ちになる。

 閉じられた瞼をさする。宗介のために泣いた涙の熱が、まだそこに残っていた。



「宗介は回復するかな。蒼は…あれはもう好きなんじゃないのか…」
「俺もそう思う。線引きしたのは俺たちへの義理みたいなもんでしょ」

「そうだとしても、蒼が決めたことを勝手に覆せない。本人が苦しむだろう。
 望んだら受け入れて、拒否したらなるべく傍に居させてやろう…生き残ればの話だが」


「俺は生き残る気がするよ。歩けるかわからんが」
「でも内臓出てたよね」

「…ペラペラ喋ってたが普通無理だろ?俺が死ぬ時はあんな風になれるのかな…」

「蒼の点滴が切れたな、ナースコール押してくれ」



蒼に繋がれた点滴が最後の雫を落とす。
空っぽになった透明のパウチがベこりとへこんで、今の俺の心みたいだ。



「どうされましたか~?」
「点滴が終わりました」
「すぐに伺いますね、お待ちください」

 控えめな看護師さんの声。すぐにカラカラと大きなキャスターのついたボックスを持って、看護師さんがやって来る。



「あらあら、皆さんも患者さんですからね。少ししたら休んでください。点滴を変えて血圧と体温測りますね」

 眉を下げながら微笑む看護師さんにぺこりと頭を下げる。
此処の病院は看護師さんもお医者さんも穏やかで優しい。誰に会ってもそうだと言うのがすごくいい病院だと思わせる。


「蒼さん、ごめんね。腋の下に体温計が入りますよ」
「ん…はい…」
「まだぼーっとするかな?血圧も測らせてね…」
「はい…」

 わずかに覚醒した蒼がフラフラ頷く。
あんなふうな蒼を見ているといたたまれなくなる。



「はい、いいですよ、旦那さん達がいてくれますよ。大丈夫ですからゆっくり休んでね。蒼さんはもう大丈夫。赤ちゃんも元気ですよ」
「はっ!赤ちゃん!無事ですか?」

 がしっと蒼が看護師さんを掴む。
震えた手で、必死に力を入れている。


「うん、大丈夫。とっても元気な心音だったから。お母さんがしっかり休みましょう。赤ちゃんのためにね」
「はい…はい…」


 頷いた蒼が再び目を瞑る。眦から一筋、涙が溢れてる。



「蒼さん、安定してますよ。しばらくお休みすれば意識もはっきりしますから。旦那さん達も程々にしてくださいね」

「すみません…ありがとうございます」

「蒼さんが何度か覚醒したのは赤ちゃんや旦那さん達が気になっていたからだと思います。ここまで深い昏倒の時は意識がしばらく戻らないはずですから。
 蒼さん、とっても強い人ですね…」

ボックスの上のパソコンに入力しながら、看護師さんが微笑む。



「そうなんです。強すぎて困ってしまう…」

「ふふ。でも、旦那さん達がいてくださった方がいいと思います。目が覚めた時に寂しくなってしまうでしょうから。
 お見舞いの方はお声がけくださればいつでもいらしてください。妊婦さんはメンタルの安定が必要です。
何かあれば遠慮なくコールしてくださいね、では…失礼します」

 看護師さんが静かに去っていく。
ホントに優しい。これなら蒼をお任せしても大丈夫だ。



「看護師さんさんすごい優しいな」
「本当だな。相楽に感謝だ。」

「うん…しばらく交代で蒼の傍にいよう。回復したみんなが来てくれれば一人で目覚めることもない」

「そうするか…」


 蒼の顔色が少し良くなった。
赤ちゃんの心配もして…不安だったんだな。安心して眠れているようだ。


「とにかく、今は休もう。終焉には相応しい休息の後は激務が待っている」
「そうだな…俺、もう警察辞める。あそこにいたら蒼との時間が減るだろ」
「俺もそうする。うちはホワイト企業だからな。蒼のおかげで」
「えぇー。警察のコネクション大丈夫なの?」

 不満げな慧の顔。お前独占できると思ってただろ。



「相良を陥落させてるだろ?問題ない」
「田宮と違ってそこが信頼できるポイントだな」
「違いないね。さて、当番の続きからなら昴が残る?」

「そうしよう。今日から再開だ」

 ふむ、じゃあ俺は明後日だな。



「蒼がちゃんと起きたら呼んでくれよ?俺は幹部のみんなを見て回って来る」
「俺は宗介の確認して来るよ。蒼も気にしてるだろうし」

「頼んだ」

 三人とも静かに頷き合い、蒼にキスを落として部屋を出た。
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