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幸せなひととき

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龍一side

「ん…っ、ん……」 

 ぷちゅっと音を立てながら、優さんが僕の立ち上がった肉を口の中に咥えていく。
 自分の口から吐息が漏れて、柔らかな唇と蠢く舌の感触に悶えた。
 
 優さんは、経験がなかった僕を絶倫と言ってもいいほどに仕立て上げてしまった床上手な人だ。僕が上手いんじゃない。彼女が上手いからこうなっただけのことで、元彼達は無駄に自信をつけていた事だろう。
 彼女は感じやすく、反応がわかりやすい。逆を言えば何をしても感じてしまう敏感さを持っている。


 自身は高校生で彼女に出会い、惚れてからずっとその想いを貫いてきた。だからもちろん…女性を抱いたことなんてなかったんだ。
 必死で学んだ知識を持ってしても、優さん自身の感応に応えただけで『本当に初めて?』と彼女自身に言わしめた。
 褒められるのは嬉しいが、正直余裕がないまま彼女を求めてしまっているとは思う。

 要するに、僕が優さんに『セックスがうまい』と思われているのは、実のところ彼女自身の手の上で踊らされているだけに過ぎないと言うこと。
 本人にその自覚はないが、かなりの魔性性があると言える。

 
「……っ、くぅ…」
「きもちぃ…れふか?」
「く、咥えたまま喋らないで…」
「んふ、ふふ…」


 
 口を目一杯開いても、竿の全長三分の一ほどまでしか咥えられずにいる姿が愛らしい。恥じらいながらもチラチラと僕の反応を見て刺激してくる。
 先端のカリに舌を絡ませ、優しく吸い上げながら根元から手で扱き、淫猥な水音を立てながら夢中でしゃぶっている。

 眦に涙を溜め、肩の皮膚がほんのり桃色に色づいている。
優さんが感じている証である毛細血管の広がりは、こうして彼女自身の体をより艶やかに見せつけていた。



 体を拘束して四日間、その後両思いになってもうすぐ延べ一週間になる。流石に濡れやすい体とは言え、優さんの膣も…中が腫れてしまっていた。
 想いを伝え合って、そのあとにしたセックスは何も考えられず。ただただ彼女を孕ませたくて、自分の欲だけで抱いたからだ。

 一通りの消毒や処置を済ませて大人しくしていようと思っていたのに…。



「優さん、無理にエッチなことしなくてもいいんですよ。…体を休めて欲しいんですが」
「いやです。イチャイチャするって言ったじゃないですか。私は別に痛くてもいいのに」
 
「ダメですよ。これから先いつでもできるでしょう?……っ、優さん!」
 

 先端に溢れた雫を吸い取り、目を瞑って陰茎を喉の奥まで入れて…咽せながら扱かれる。
 このままだと顎が外れてしまう…なるべくそうっと顎を掴み、彼女の口からそれを引き抜いた。

「……けほっ…なんで、やだ……」
「僕だって嫌です。自分だけ気持ちよくなりたいわけじゃありません」
「…………飲みたかったのに」
「ん゙っ、そ、そうなんですか?」
「そうです。もうちょっとだったのに…もぉ……」

 
 頬を赤らめたままの彼女に睨みつけられて、心臓が際限なく鼓動が速くなる。
よだれでテラテラと光る唇をぺろりと舐めて、僕の体をよじ登って愛おしい人がやってくる。

 
「気持ちよくなかったですか?」
「もの凄く気持ちいいですけど。そうじゃなくて…」
 
「わたしの事快楽で籠絡したくせに、私にはさせてくれないんですか」
「…すみません」
「……お尻ですればいいのでは?こっちは使ってませんよ?」
「…流石に僕のを入れるのは、まだダメですよ。裂けてしまいます。…最近触っていなかったですね」

 僕の体に体重をかけて抑え込み、手を引っ張ってお尻に導かれる。柔らかい尻肉を掴むと、緩やかに笑みが浮んだ。

 
「私をエッチな子にしたの、龍一さんでしょう?責任とってください」
「くっ、う…うぅ…」



 両手で柔らかい肉を掴むと、熱のこもった吐息が頬をくすぐってくる。
 食事もまともに摂らず、セックスばかりしているのに足りないようだ。
確かに、責任は取らないといけませんね。

「顔の上にまたがってもらえますか。」 
「ん…はい」



 顔を赤らめて体を起こし、顔の横に優さんの太ももが置かれる。キスマークと噛み跡だらけになったもちもちのお肉に唇で触れると、目の前に赤く腫れたクリトリスが押し出された。
 舌先で粒を弾きながら、枕元に置いたアナル用の長いプラグにローションを塗り込める。


「あ、あっ…気持ちいい…そこぉ…」
「痛みは?ヒリヒリしませんか?」
「痛くないから、もっとちゃんと触ってくださ…んぅ」

 頭上から降ってくる密やかな囁きは、吐息ごと震えている。クリトリスを唇で包み込んで吸い上げると、身体中の筋肉を硬直させた優さんの孔からつぅ、と糸を引いて雫が落ちてくる。

「ん、ん…いい…噛んで……っあ!あっ!!」


 前歯ではさんで、硬く充血し切った粒を押しつぶす。自分の首にとろとろした液体が流れてくる。
 尻肉を両手でかき分け、アナルにその蜜を塗り込め、指先を沈ませると驚くほど柔らかくなったそこが指を飲み込んでいく。


「ひっ、ん…んん、ん…」
「いれますよ」
「……っ!!――あ…」

 

 先端が丸いボールになって、そのま団子状に長く連なるシリコンスティックをアナルに押し付ける。少しずつ広がったそこがちゅぽっ、と音を立てて始めの球を飲み込んだ。
 ゆっくり押し込んで、あっという間に根元まで入ってしまう。
球と球の間の段差を越えるたびに律動する彼女は、それだけで達してしまっていた。

 荒くなった息を吐きながら見下ろされ、快感によって出てきた涙が降ってくる。

 

「……龍一さん…恥ずかしいです…」
「かわいいですね…腰を落としていいですよ。足が震えてます」
「でも、でも……っん!んふ…」
「このままでは辛いでしょう?大丈夫ですから」

 眉毛をハの字に下げた彼女は躊躇いながら腰を降ろしてくる。体重をかけてもらえるように太ももをがっちり両腕で抱えて固定した。
 目前にある濡れそぼった粒に血は滲んでいない。おもちゃによって長い時間吸われていたそこは以前よりも明らかに大きくなり、敏感さも増している。お尻から生えたアナルスティックを再度押し込み、グリグリとかき混ぜる。

 指に粘液を絡めてクリトリスを擦り、舌を膣に差し入れた。


 
「あっ!あ……あ゙あっ!すご、すごい…」
「…………ぷちゅっ、ちゅるっ」

 とめどなく溢れてくる蜜を吸い上げ、クリトリスの動きを早める。アナルの動きと、クリトリスの刺激を受けて膣壁がうねり、優さんが跳ねる。
 もたらされる蜜を飲み込みきれず僕の口端から溢れて、満たされた気持ちになる。こんなに感じてる。優さんが、僕の手で気持ちよくなっている。


「いい、っ…イく…また…アッ!!」

 きゅうっと膣に締め付けられる舌先を奥に押し込み、彼女が達する姿を目に焼き付けた。
 これは、僕のものだ。誰にも渡したくない。秘所を必死で擦り付けてくる優さんが愛おしい。クリトリスを擦る指先の動きを速め、何度も達し続けて泣く彼女を見つめた。


「あ、あ……龍一さ…またイく!……っ、なん、で?や、お尻だけ…」


 クリトリスと膣への刺激をやめて、アナルスティックだけを動かす。
 膣とアナルを隔てる壁は意外に薄い。アナル側からもGスポットを刺激すればイけるはずだ。
それを探りながら様子を伺い、限界まで奥にスティックを押し込んだところで尿道から勢いよく潮が噴出される。

「やぁっ!やめ…あ゙っ!あ゙あ゙ぁ゙…」



 優さんの、感極まった時に出る獣じみた甘い声が紡ぎ出されて、胸の鼓動が早くなる。止めていた膣とクリトリスの刺激を再開すると、押さえつけられた足の筋肉が硬くなってガクガクと大きく震えだす。
 細くくびれた腰が自然に揺れて、僕の顔に押し付けられて…優さんの背がのけぞり、そのまま倒れ込んだ。



「……アナルでも、イけましたね」
「はぁっ…はぁっ…あ、んっ、んむ…」
「……!!優さ…………」


 体を捩って陰茎を掴み、優さんが激し扱きながら亀頭を唇で包み込んで吸い上げる。突然の刺激に驚いてしまった僕は身動きができずにそのまま翻弄された。


「……ん、ん…出して…飲みたいです」
「優さん…本当に出…っく」
「だして…下さい。喉の奥に欲しいです。」

 翻弄されたままの陰茎の奥から熱が引き止められずそのまま放出してしまい、出てきた液体を彼女が飲み込んで『こくり』と音が聞こえた。
 堪らなくなった心のうちをぶつけるかのようにクリトリスに噛みついて、アナルから一気にスティックを引き抜く。


「んううう!!ううっ!?んー!!!」

 僕を追いかけるようにしてイッた優さんのそこにしゃぶりつき、そのまま攻め続けた。
 ……反撃されたら、お返ししないといけませんからね。

 のたうつ細い体を固定しながら鼻先まで秘所に埋めて、もう一度舌先を膣に差し入れた。 
  
 
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