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長時間放置プレイ

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「はあっ…は…」
「優さん、水分補給ですよ。」
「ん…んく…」


 もう、何時間経ったのかわからない。何度も龍一さんが私の体が乾くたびにやってきてローションを足し、吸い飲みで水分を補給して、体を温かいタオルで拭いてくれる。
 
 イきすぎて頭がズキズキする頃には冷却枕を置いて、首のマッサージを施していく。
 次に来る時にはまたびしょびしょになるタオルを敷き変えて、一通りの作業をすると部屋から出ていってしまうようだった。


「んん、龍一さん…も、やめてください」
「いやです」
「どうして…彼とはもう、会いませんから…お願い……」


 溢れてくる涙で濡れたアイマスクを外し、龍一さんが冷えたタオルを目の上に置く。
 沈黙が痛い。どうしたら信じてもらえるの?どうしたら……安心してくれるの?
長い時間もたらされた快楽で頭がぼーっとしてうまく動かない 
 
 


「……龍一さん」
「いやです」
「他のことなら、なんでもします。ここから出してください」
「…………」 

 冷たいタオルをとって、新しいアイマスクがつけられる。
もう一度わたしに口枷をつけて、電池の切れたバイブを抜きさった。

「…っ!…んふ、ん…」
「暴れないで。怪我しますよ」
「んん……――!んーーっ!!!」
 
 新しいバイブを奥に固定して…クリトリスの皮を剥き、音を立ててそこが吸われる。さっきまでのおもちゃよりも振動とクリトリスを吸う力が強くなった。

「耳栓は外してあげますね。自分が気持ちよくなっている音を聞いていてください。さっき届いた最新作です。パワーアップしてるそうですから」
「ん……ん!んんん!!」
「次はまた、6時間後にきます」
「……っ、う…う…」

  

 パタン、とドアの閉まる音がした。6時間?また、と言うことは……もう何日も経っていると言うこと?

「ん、ふ…んんぅ…」

 バイブの音と、ローションが擦れ合うくぐもった水音が聞こえる。固定されたままの体はもう、痺れて指先まで動かなかった。

 こんな状態でも体はずっと気持ちいい。バイブに膣をぐりぐりと抉られて、あっという間に達し、そこから液体が噴き出す。


 わたしは、わたしの叫び声とおもちゃの音、ギシギシとたわむベッドの音を聞きながらまた気絶した。

 ━━━━━━

「ん…」
「優さん。目を開けて。」
「んん…」


 瞼を開けると、ぼんやりした姿で映る龍一さん。目の下には真っ黒なクマができていて…髪の毛もボサボサ。不精髭が生えている。

 口枷を解かれて、手枷も、足枷も外される。また丁寧なお掃除が始まった。

 体のお掃除を終えた彼はわたしの膣からバイブを引き抜き、ベッドに上がってくる。
 ズボンのジッパーを下ろして、いつもよりも血管が浮き出た硬いそれを、わたしの膣口にあてがった。


 
「今、あなたの中に出せば妊娠するかもしれません。」
「……龍一…さん?」
 
「ずっと男性用のピルを飲んでいましたが、あなたがこの部屋入ってから飲んでいません。……ぼ、僕の…僕の子を孕ませたい。あなたを引き止めるために他の手段がないんです。最低でしょう?こんな考え」

「…………」
 
「あなたを殺すか、本当に壊して仕舞えばいいと思った。……でも、できない。頭がおかしくなりそうなんです。
 誰にも渡したくない。誰にも触られたくない……俺の、俺だけの優さんじゃなきゃダメだ。目の前からいなくなったらと思うと、怖くて怖くて仕方ない。」

 

 ポタポタと落ちてくる彼の涙を受けて、わたしは両手を必死で伸ばす。
わたしを傷つけようとしてた筈なのに、どうして龍一さんの方がボロボロになってるの?喋り口調まで崩れて…完全に思い詰めている。
 わたしのお掃除をしてくれる時もずっとそうだった。悲しそうな顔をして、今にも泣き出しそうだった。

 
 
「龍一さん……」

 彼がわたしの両手に導かれて重なってくる。私は疲れ切った体をぎゅうっと抱きしめて、それを受け止めた。
 心も、抱きしめられたらいいのに。
 

「あ、あ………」
 
 熱がゆっくり膣に入ってきて、ごつんと奥にぶつかる。あぁ……やっと、触れた。

「…龍一さん。いいですよ」
「……」
「キスしてください。わたしの体に触って…中に出してください。あなたの思う通りに、していいです」
「優さん……」



 『好き』って、今更言っていいのかわからないの。でも、寂しかった。体の関係が気持ちいいだけで、刷り込みだけで、優しい生活だけで惑わされていた訳じゃないって言うことがはっきりわかったから。
 わたしは、龍一さんが欲しい。赤ちゃんも、欲しい。体が一つになった今が幸せで仕方ない。
 じわじわと彼から伝わってくる熱が心の奥まで届いて、柔らかく溶けていく。

 


「抱いてください…龍一さんので、いっぱいにして」
「――っ」

 わたしの足を掴み、龍一さんが腰を動かす。いつもよりもずっと硬くて、熱い肉芯が引き抜かれて、一気に中を貫かれる。
 
 声も出せないままわたしは絶頂を迎えた。
 彼の陰茎を膣で締め付けて、逃さないようにしがみつく。達したわたしを気遣って、いつものように優しく頬を撫でられるけど、今日はそう言うのじゃない。


「ん゙、んっ…いいから、やめないで…」
「優さ…」
「もっと、痛くして…壊して…!」


 
 ベッドとお尻の下に手を差し込まれて、がっしり掴まれた。それを力任せに引き寄せられて、わたしの中をめちゃくちゃに掻き回される。
 荒い吐息や、龍一さんの声…切ない色を浮かべて見つめてくる瞳が心の中を満たしていく。

 
「いい…っ、あ、すごい…うぁ、ああっ!はげし…ア゙ッん゙!」
「…っく…キツ…」


 どんどん激しくなるそれは、彼が自分の欲望を満たすためにしている動きだった。野生的で、乱暴で…わたしの中で気持ちよくなっている。
 中に出したいの?…わたしのこと孕ませたいだなんて、はじめて言われた。
わたし、すごくドキドキして、いつもより感じてる。


「んぅ…んっ、まだ…出ない、の?はやく…中に欲しい…っあ゙、あ゙っ!」
「……本当に、良いんですか?」
 
「下さい…龍一さんの、いっぱい。早く、早くっ…」



 穿たれるたびに体が仰け反りそうになるのを抑えて、龍一さんの腰をつかむ。わたしからも彼を求めて腰を動かしてみる。一つになったそこを擦りあうと、痺れるような快感がとめどなく押し寄せた。

「奥に…出します…」 
「……ん、くださ、い……あ、あっ、ぅぁ゙っ゙!」



 どくり、と膨れ上がった陰茎が欲望のままに液体を撒き散らす。それが膣の壁に触れたような気がして、わたしは彼に絡み付けた足の力を強めて全部を受け止める。
 しばらくゆるゆると動かされたそれは、また膣の奥を探って激しい抽送に変わった。


「あ、あ゙っ、あ゙っ!すご…うぁ゙…」
「あぁ、なかが熱い…。優さん…優さん…」


 あまりに強い力で揺さぶられて、首がガクガク揺れる。
 お尻を片手で掴んだままわたしの顔を押さえて、彼の唇が深く、深く重なってくる。
 もたらされた雫を飲み込み、舌が絡み合う。龍一さんが私の中に欲望を押し込めるたびにぶちゅり、といやらしい音がする。


「またイく…イっ…うぁ、あ゙あ゙ぁっ!」
「ん、…ぐっ…う…」


 どちゅっ、と奥に撃ち込まれた固いままの熱が、中で迸った。

  
 耳元で龍一さんが「孕め…」と繰り返し呟いて動きを止めてくれない。そう言われるたび、わたしは背筋がゾクゾクしてしまう。

 いつまでも冷めない熱に戸惑いながら、もう一度唇を重ねて…会話もせずにただ喘ぎ、私達は獣のように交わり合った。


 
 

 


 
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