上 下
17 / 79

戻ってきたアイドル

しおりを挟む

AVマニア @avmania.
おい!みんな集合!PHONE HUBにあの子が戻ってきたぞ!!

残業中、ふと目に入ったトゥイッターの書き込み。AVオタク仲間として、よくリプをしあう地雷なしオタクからのトゥイート。
 あの子?あの子って…まさか!!!


 
 キョロキョロ辺りを見渡し、室内に俺以外の人がいない事を確認してスマホでアダルトサイトを開く。
 数年前、自分の好みすぎる女の子がライバーをしていたサイト。見なくなってどのくらい経ったかわからん。パスワードはギリギリ覚えていた。

 手に汗をかきつつ、久しぶりのエッチな動画達を眺める。ここはAVジャンル、セクシーな動画を投稿するヨーチューブのようなサイトだ。年齢認証をしなければ登録できないし、無料動画はほとんど無いが、時たま投げ銭目的で生ライブをしてくれる人がいたから使っていた。
 独身、彼女なし歴=年齢の俺はありがたいものだった。


  
 ライバー達は動画を撮影、編集して投稿し、閲覧希望者に課金してもらう。また、生ライブで投げ銭をもらって収入を得る事ができるから、プロも素人もごった煮の動画が山ほどある。
 
 動画編集されているものはモザイク有りのものが多いが、生ライブは無修正なんだ…投げ銭をしなければ数分で退室させられるが、過去に課金したのはただ一人の女の子にだけだった。

 

 検索窓を開くまでもなく、閲覧者が大量にいるためランキング一位、デカデカとサムネが表示されたライブ画面を開き、ワンピース姿の子が正面に映る。ポケットに入ったイヤホンを耳に突っ込み、確信した。

 ――あの子だ!間違いない!!!

 動画の下にポップアップ式で大量のコメントが流れていく。
 同接四万超えてんじゃねーか…スゲーな。


 
 36963:この子、ユウだよな?!
 
 36964:間違いない!この声、マジで久しぶり…滾るわぁーーー!!
 
 36965:でも前の部屋と違くね?AVの撮影セットみたいな内装だぞ。ソファーは防水シートかけてるし…専用部屋?。
 
 39966:引っ越したんだろ?男変わってるといいんだが…肌艶がいい。アザもないし。
 
 36967:あいつな…本当タヒねって感じだったよな
 
 36968:ユウタソを罵るから俺は呪詛を送った
 
 36969:呪詛ww送んなww怖ww
 
 36970:あっ、おもちゃ取り出したぞ…もじもじしてかわゆすー!


 
 画面の中の俺の大好きな、えっちなアイドル『ユウちゃん』は、ゴソゴソ何やら取り出してじっとそれを眺めている。

 しかし、確かに部屋の様子が変わったな。前は殺風景な部屋だったし、布団も敷いてなかったし、畳の上でタオル敷いてやってたもんな。
 ふっくらしたお尻に敷物の跡がついて、それもまたとても良かったが、赤くなって痛そうで…なんとも言えない気持ちになったのを思い出す。

 最初の頃にセックス動画で出ていた男は、おそらく彼氏か共同投稿者なのだと思うが…突然撮影を始め、彼女は嫌がっていた。
 セックスも乱暴だし、彼氏のために健気な演技とわかる声を上げながら乱暴されるのを見て通報が相次いだ。もちろん俺もやったよ。


 
 あの子はとっても健気なんだ。動画撮影を嫌がってたのに…コメントを見て喜んでる奴がいると知って嫌がらなくなったんだぞ?動画で俺たちにお礼を言うこともあった。
 自信なさげな感じで『私は何にもできないけど、喜んでもらえるなら嬉しいです』ってよく言ってた。いじらしすぎる。…そんな子を傷つけるなんて許せなかった。
 
 垢BANされた決め手は、彼女への暴言。聞くに耐えない罵倒やモラハラ発言、『お前がちゃんと前戯しないからだろ』と非難されるような手抜きのセックスで彼女が傷つき、血を流した生放送があったからだ。

 愛のあるセックスじゃなくて、自分が発散するためだけの行為なんか、見たくねぇ。女の子が本気で気持ちよくなってる顔を見たいんだ俺は。人が愛し合うのを見たいんだよ!!


 
 しばらくして、別垢で復活したユウちゃんは、自慰動画をあげ始めた。
 複数の動画をアップしているのにいつまでも恥じらい、可愛い声で喋りかけてくれて、最中に本気で気持ちよくなるとイイ声を出す。
 目から下しか写していなかったが間違いなく可愛い子だと思う。

 イく時に肌が真っ赤に染まって、おさまった後に恥ずかしげに『見てくださって、ありがとうございます』って終わるんだけどさ。
 一度生放送の接続が切れてなくて、膝を抱えて丸まった小さい体で…『寂しい』って泣いていた時、俺は有り金を全部投げ銭に突っ込んだ。

 できることなら俺が囲ってあげたかったし、助けたかった…でも、どこの誰かもわからないAVアイドルが相手だ。
そんな事ができるはずもない。
 
 俺が何もできないまま、いつの間にか自慰動画のアカウントの更新が止まった。稼働しなくなった動画アカウントは最近凍結したと聞いた。
 その後はサイト自体を開いてなかったが、彼女のことは仲間内で『伝説の天使ちゃん』として語られる程度だった。

 

『こんばんは、先生。一人の夜が初めてなので…せっかくだから撮影することにしました。』
 

96321:なんてエッチなワンピースと下着を着てるんだ!!…先生って誰?
 
 96322:おい!キスマがあるぞ!?彼氏じゃね?
 
 96323:太ももの内側ってことは…ヤッてるな。一人の夜が初めてって…毎晩か!?彼氏改心したんかな。
 
 96324:あいつはいつもキス自体してなかっただろ。彼氏が変わったなら良かったじゃん。
 
 96325:でも、動画をアップしてるってことはまたモラハラ野郎と付き合ってる可能性微レ存。
 
 96326:俺が付き合いてぇ!くそっ!たわわなおっぱい、素晴らしいくびれ、白いプルプルの肌に恥ずかしがってる仕草がたまらん!
 
 96327:口元のほくろもサイコーだろ。
 
 96328:バカだなお前ら、俺はオホ声が一番いい。他の女は獣だがこの子は違う。可憐さを残しつつ、甘く喘ぐんだ。
 
 96329:ふぅ…
 
 96330:おい、やめろ。まだ何もしてないぞ。衣装はサイコーだが。


 視聴者のテンションが高いな。ユウちゃん…今も辛い思いをしているのだろうか。薄幸の美女、しかもエッチな声と体の持ち主…好きだ…。



『…き、きょうは…新しい挑戦をしてみたいと思います』

 手に二つのローターを持って、眉をキリッとあげて、うん、と頷く。
 かーわいいーなあああ!この子は仕草の一つ一つが可愛くて、いざ始まると結構貪欲なところがまたいいんだよな…。
 新しい彼氏を先生って呼んでるのか?どう言う関係なんだろう。

 
 103521:先生呼びとか、新興宗教とかじゃねぇよな
 
 103522:バカお前、そんなこと言ったら萎えるだろ!
 
 103523:教師とか医者とか…弁護士とか?
 
 103524:それならいいけどなー。つかコメント数ヤバいな…?



 ユウちゃんが幸せならいいんだが、怖いこと言うなよ…しかし、コメントが流れるのが早すぎる。ユウちゃんの元ファンが居たとしても、ここまで賑わうのは初めて見たな。

 黒いシースルーのワンピース、肌につけているのは同じく黒のレース生地の上下。どちらも真ん中にスリットが入っている。エロい…彼氏グッジョブ…。


168525:インサーーーート!!!
 
168523:サッカーじゃねぇんだぞ。
 
168523:お?お?あれ、まさか…。


 小さなローターを膣に入れた彼女は四つん這いになり、プリッとしたお尻をむけてくる。
 なんと言うことでしょう。


 236321:おい!テーバックだぞ!
 
 236322:彼氏の趣味か?最高だな。

 236323:ちゃんとした下着買ってもらえてるのか、そうか…。

 236324:おっ!?えっ!?まさか!?

 236325:おちり!そこはおちりよ!?


 ふるふると震えた手が、ローションに濡れたローターをアナルに差し込み、ユウちゃんが震えている…。

 俺はそばにあったティッシュで鼻血を拭いた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

お知らせ有り※※束縛上司!~溺愛体質の上司の深すぎる愛情~

ひなの琴莉
恋愛
イケメンで完璧な上司は自分にだけなぜかとても過保護でしつこい。そんな店長に秘密を握られた。秘密をすることに交換条件として色々求められてしまう。 溺愛体質のヒーロー☓地味子。ドタバタラブコメディ。 2021/3/10 しおりを挟んでくださっている皆様へ。 こちらの作品はすごく昔に書いたのをリメイクして連載していたものです。 しかし、古い作品なので……時代背景と言うか……いろいろ突っ込みどころ満載で、修正しながら書いていたのですが、やはり難しかったです(汗) 楽しい作品に仕上げるのが厳しいと判断し、連載を中止させていただくことにしました。 申しわけありません。 新作を書いて更新していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 お詫びに過去に書いた原文のママ載せておきます。 修正していないのと、若かりし頃の作品のため、 甘めに見てくださいm(__)m

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

処理中です...