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羞恥プレイ
しおりを挟む「画角がイマイチわからないですね」
「あの、もう少し下向きです」
「ふむ…?」
撮影部屋の中、私はふわふわのバスローブに包まれてソファーに座っている。昼間、動画を撮ってびしょびしょになったソファーはしっかりお掃除したけど…なんだか恥ずかしい。
「まぁ、いいです。今回はお試しですから」
「はひ…」
お揃いのバスローブ姿で隣に座ってきた先生。
三脚にセットされたのは私のスマホ。レンズが三つ、私を見つめている。
「ドキドキしてます?」
「それは、その…はい。ひゃっ!?」
肩に手を回して、首筋を撫でられる。飛び上がるほどびっくりして、過敏な反応に先生がおどろいた。
「なるほど、さっきの推測はあながち間違いではなさそうだ。今日の動画、一緒にみませんか」
「えっ!?」
「どこが素敵だったのか解説してあげますから」
「羞恥プレイのご趣味もおありですか?」
「ハイ。あなたが気持ちよくなるなら何でもやりましょう」
「……うぅ」
顔を寄せ合って先生が動画を再生する。…なんだかモタモタしてますね。
ようやくおもちゃを取り出したけど…使い方に悩んでいる。
「こういうの、イライラしません?」
「しませんよ。可愛いです。使い方に悩んでいる時の顔が見たかった」
「ソウデスカ」
画面の中の私はワンピースの裾を捲って、えっちな下着が姿を現した。真っ赤な色のそれは布の面積が少なくて、相変わらず隠すべき場所が丸出し。
昨日の下着と違うところはパールがついた一本の紐が何故か真ん中に通っているところだった。
「下着の使い方は知ってましたか?」
「いえ、あの…使い方????」
「なるほど偶然か…最高ですね。ああ、このワンピースの裾を咥えてるの凄くいいです。」
「…手を使うからそうなりました。せっかく用意してくれたワンピースを脱ぐのも、なんか違う気がして…」
「大変素晴らしいですね。ふふ…」
ワンピースの裾が邪魔で、口に咥えるしかなかった。それを褒められるとは思いもしなかったけど。
「クリトリスをいじっている時にパールががずれて、尿道を刺激してるでしょう?これは本来クリトリスを刺激するものなんですが、こういう使い方もいいですよね」
「…うー…」
指先で自分の中が濡れるように敏感な部分だけ触って、クリトリスを弄るのに夢中になっていたら下着のパール部分が真ん中にずれて、尿道口にぐりぐり当たってパニックになったことを思い出す。
画面の中の私は頬が赤く染まり、鎖骨から上が赤くなっていく。
「イキそうですね」
「こ、こんなに赤くなるんですか?」
「そうですよ。だからすぐにわかります。肌が白い方はそうなりやすい。あなたは特に顔や声や、肌にあらわれやすいんです。可愛いでしょう?」
「自分に対して可愛いって言える神経が欲しいです…」
何度か体が律動して、ソファーにぐったり倒れ込んだ私は手を震わせながらおもちゃを手に取る。
…この先は記憶が曖昧だ…。
「あぁ…可愛い…びっくりしてますよ。吸引系のおもちゃは初めてですか?」
「……ハイ」
「ボタンの操作が分からずにマックスのまま押し当てたからハズレなくて、そのまま何度も達してます。中のバイブが動いていないのが惜しいですが」
「スミマセン」
吸引系のおもちゃが人気な理由はわかった。クリトリスを吸われるだけでそんなに気持ちいいの?と舐めていた自分を引っ叩きたい。
訳もわからず中に入れて、位置が分からず探っているうちにスイッチが入り、急に吸われて悶絶している。
先生が『聞きたい』と言った可愛くない声をあげながら。
他人だと思ってみてみると、確かにこういうのは…演技では出せない声かもしれない。彼氏とセックスしていた時に出していた声ではないと思う。
「この辺りで気絶してますよ。覚えてます?」
「それを入れてからの記憶が飛び飛びです」
「はー、そうですか。気持ちよかったんですねぇ。この気絶しながらもビクビクしてるの最高ですね。口から涎が垂れて…はー…」
「………………」
とんでもない羞恥プレイだ。解説までされて、一緒に自慰動画を眺めてるとか。
「優さん、動画を撮ってくださってありがとうございます。家宝にします」
「しないでください」
「できれば毎日欲しいですが、仕事に行った時だけにしましょうか」
「…ハイ」
「僕がいるときは一緒に使いましょう」
「結局するんじゃないですか!」
「そりゃ、しますよ。さて、使っていたおもちゃはこれですね。僕のアレを迎えられるように準備してくださったと解釈しても?」
「………………ハイ」
「嬉しくて死にそうですが、あなたの中に入るサイズはもう二つ上のサイズです」
「…せ、先生のはもっと大きかったです」
「人間の陰茎は筋肉ですから、本来サイズはあまり関係ないですよ。おもちゃは金属をシリコンで包んでますので、慎重にサイズを選ばないと。
動画で使っていたサイズではGスポットを外しています。角度も違ってましたし」
「そうなんですか…?」
二つ同じおもちゃを並べて、使用済みの方がクイっと角度をつけられる。
もう一つ、それよりもやや急なカーブを描いた大きめのおもちゃが差し出された。これが正しい角度…。
「挿れる時に痛みを伴わないギリギリのところなので若干ずれますが、そこは僕がサポートすればいいんです。…使い方の説明書ってないんですね、これ」
「そうなんですよね…使い方がイマイチ分からないのは問題です」
「使っていくうちに試行錯誤するのも楽しみかもしれませんが…今日の録画はあなたのスマホにも入れておきますよ。
使い方をじっくり教えてあげましょう」
「……………………うぅ」
差し出されたおもちゃを眺め、不敵に微笑む先生。私は覚悟を決めて体の力を抜いた。
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