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夢じゃなかったその4
しおりを挟む自分の口から荒い吐息が絶え間なく溢れて、それを必死に両手で抑える。
ダメ…だめ。声を聞かせたら嫌な思いをさせてしまう。
「あの人のせいですね……それは。愛おしい人が自分の手で甘い声をあげてくれるのに、それを嫌がるなんて。口を塞ぐ悪い手は縛りますよ?」
「ん…むむむ!」
「あなたは病み上がりですが、譲りません」
「………むー…」
「なるほど。縛られたいんですね」
私を組み敷いてにっこり微笑んだままとんでもない事を言う先生、危険すぎる。
両手を自分の口から離し、彼の顔を押さえて遠ざけようと試みたけど、びくともしない。
身を捩って必死で体を横向きにする。
屈強な体の先生が私の様子を見て「くっ」と低い声で嗤った。
「かわいい抵抗ですね…ふふふ」
「や、やめて下さい…そんなにくっついたら風邪がうつります!」
「僕の心配をする状況じゃないでしょう。大丈夫ですよ。鍛えてますから」
彼が背後に回って私を抱き起こし、容赦なくパジャマのボタンを外していく。
下着を着ていないから、生身の胸が曝け出されて、そっと手が添えられた。
「すごく綺麗です。こんなに肌が柔らかくて、あたたかくて、これが優さんの体だと思うと……」
「あっ…ん…」
指先で胸の先端を触られて、そこが硬くなってしまう。私、彼氏に捨てられたばっかりなのに。どうしてこんな風に気持ちよくなるの?自分が怖い…。
再び口を押さえようとした手を掴まれて、片手で拘束されてしまった。
大きな手が私の手を握ったまま、背中では熱が上がっていくのが伝わってくる。
先生の心臓も、私と同じくらいドキドキしてる。
「ねぇ、我慢しないで。あなたが感じる可愛い声を聞かせてください。」
「…………む」
「口を必死で閉じて…抵抗の意ですか?それも可愛いですが、とりあえず手は縛りましょうね」
両手をどこからか取り出した紐で緩く結ばれる。それを背後にいる先生の頭から通して、首に引っ掛けられた。
先生の体が大きいから、バンザイする形で上半身が反って、私の体が彼の体によって磔のようになる。
自分の乳房が張り出して強調されてしまって、恥ずかしくて目を背けた。
背後からやってきた手が腰を撫でて、そのままするするとズボンに侵入してくる。抵抗しても自分の胸がプルプルするだけでどうにもならない…。
「や…やめ…あっ」
「可愛い…もっと鳴いて。僕の手で鳴く声だと思うとゾクゾクします」
下に履いているふわふわパジャマはあっという間に脱がされた。現れた自分の下半身を見て、驚愕で声が出ない。
何このパンツ!!スケスケ…真っ黒紐パンじゃないですかっ!!
「とっても似合っていますよ。すごくセクシーです」
「な、何ですかこれ!!いつの間に…」
「あんなに冷えて濡れていたのに着替えないわけがないでしょう?僕が優さんのために集めていた下着ですよ。脱がなくても、こんな風に…」
下腹部に伸びた指が、秘所近くの突起に突然触れた。
そこから伝わってきた電流のような強い刺激で、悲鳴が出そうになる。そこに触られるのが久しぶりすぎて一瞬で達してしまった。
頭に血が集まってきて、頭がクラクラする。怖い…こわい、自分の体が知らない物のように律動して、甘い刺激を次々にもたらしてくる。
「……っ、う…く…」
「我慢しなくて良いんですよ。イくときはちゃんと教えてください。今のは見逃してあげます」
「うぁ…待って…いま、今イったばっかりなのに…!」
人差し指と薬指で皮を剥かれ、剥き出しになったそこに、ぬるぬるした雫を掬いながら中指でそれを塗り込められる。
クチュクチュといやらしい音で粒が愛でられて、首元で先生がそれをじっと眺めている。体温が上がった唇が首筋を這って、耳元に小さな声が囁いた。
「ちょっと触っただけなのに、こんなに濡らして…。久しぶりでしょう?これから毎日しましょうね」
「ひっ…う…あっ…」
過敏になった粒を絶え間なくこすりあげられて息ができない。体が勝手に跳ね上がり、必死で手の縄を外そうとしても全然外れてくれない。こんなに緩く縛っているのに…どうして?
体が自由にならない恐怖と、強い刺激に肌が粟立ち背中にゾクゾクと寒気のように甘い快感がたちのぼってくる。
「人を縛るのには慣れてますから。簡単には解けませんよ」
人を縛り慣れてるって…どう言うことなの…?
お尻を持ち上げられて、彼の膝の上に下ろされた。足が太ももの内側から入りこみ、強制的にそのままぱかり、と開かれる。
反射的に自分がどうなっているのかを確かめようと、顔がかってにうごく。
触られたそこが濡れそぼって光を弾くのが見えた。
「わかりますか?下着にスリットが入っていて、大切な所が丸見えなんです。ここがどうなるのか、ちゃんと見ていて下さい」
「あ、あ…ああぁ!」
敏感な突起を親指で押さえながら、中指と人差し指が膣に差し入れられる。
少しずつ進入しては戻り、粘液を指に絡ませながら深く潜ってくる。
「はあ…あぁ…はぁっ…あふ…」
「気持ちよさそうですねぇ…中が熟し切ってますよ。僕も…早く入りたいです」
中をえぐられながら首元にチクチクと痛みが走る。
熱を唇から染み込ませて、ちゅっと音を残しながら、先生の髪が皮膚を撫でた。
指の動きがだんだん早くなって水音から肉が食いつき、ゆびを追いかけた粘膜がぐぽぐぽと大きな音を立てる。
「ひっ…あ、ダメ…だめぇっ…」
「イキそう?ちゃんと言わないといじめちゃいますよ」
「あ、あぁ…っ…や、んっ」
「どこが気持ちいい?ここ?もっと奥ですか?…教えて」
「うっ、く…はぁ、はぁ…っうぁ、そこぉ!」
「いい子だ。僕の指に食いついて…イきそう?」
先生の熱い吐息が耳にかかり、柔らかい唇で優しく食まれる。
優しい言葉の余韻が耳の奥まで沁みて、頷くしかない。
全身の皮膚が粟立って、腰の奥から今までとは比べ物にならない熱が放出された。
手先に、足先にその熱が広がり、指の動きを追って勝手に腰が動く。
頭の中が快感でいっぱいになって、他のことが全部溶けて消えてしまう。
体がずっと暖かい。先生が私を見つめる瞳が心地いい。可愛いって言われるたびに何もかもがどうでもよくなってきた。
「我慢しなくていいから、ちゃんと僕に教えてください。気持ちいいですか?」
「う、ふぅ…ん…きもちい…気持ちいいです…あっあっ…」
激しく抽送され続けた先生の指から、私の体液が滴り落ちる。シーツをびしょびしょに濡らしてしまった事実に体が震えて止まらない。
どうして気持ちいい所がわかるの…?
肉壁の一番いいところばかりが擦られて、目の中にキラキラの星が舞い始める。
膣の肉を掻き回されるいやらしい音が耳いっぱいに聞こえて、先生がずっと私の事を見てる。
自分の激しい心音が体全体に響いて、自分がどれだけ快感に溺れているのかを思い知らされる。
気持ちいい…気持ちいい…。
「あ…イっ…イっちゃ…ああっ!あっ!」
「いいですよ…」
指を最奥に突き入れ、親指が充血した粒を押しつぶす。
反対側の手が硬くなった胸の先端をきつくつまんで、私の体が痙攣する。
「うぁ…あっ――」
「……」
「はぁ…はぁ……」
「……」
「せん、せ?」
「可愛いですが……何か違うな。優さんの声はもっと……」
「な……に?何が…?」
首を傾げた先生がうーん、と唸りながら私の中から指を引き抜き、首を振る。
「いいえ、なんでもありません。姿勢が辛かったでしょう。横にしますね」
「……?」
私の疑問には答えてもらえないまま、そり返った姿勢から手を戻して、仰向けの姿勢でベッドに横たえられる。
恥ずかし過ぎて縛られたままの両手で顔を隠した。
指の間からこっそり眺めていると、私を見つめる先生がふと真剣な顔になる。
「僕の事、受け入れてくれますか?」
ハッとして手を退けると、先生と目が合う。
瞳の中がとろけて、ギラギラしてる…。こんな顔、初めて見た。
エッチな下着の上に、凶悪な熱が置かれる。首を起こしてそれの正体を確かめた。
…嘘でしょ?先生…そんなにおっきいんですか…?
「僕のは大きいですからねぇ。最初は優しく出来るといいですが」
「うそ…嘘でしょ…そんなに大きいの、入らない…」
秘所からおへそまで乗っかっていた先生の熱が、私の中に入ろうと入り口を探っている。
太いし、先っぽが大きすぎる。優しい顔してるのに、なんでそんな優しくないのをお持ちなんですか!?
「は、入らないです…そんな大きいの…」
「入りますよ。大丈夫。目算では根本まで入ります」
「や、むり……」
膣口にあてがわれた凶器に思わず震える。彼の体を押し返そうとしている両手をそのまま体重で押さえて、先生が微笑んだ。
「大丈夫…僕に任せて。絶対に痛くしません」
「は、あっ!!!あ…」
ギチっ、と音がして肉芯が体の内部に侵入してくる。自分の中から熱が溢れて、衝動で涙が溢れる。
先生は眉間にギュッと皺を寄せて、うっとりしながらため息をついた。
「はぁ…先端を飲み込めましたよ。優さんとようやく一つになれる。頭が溶けそうです」
容赦なく進入してくる熱くて硬い塊が膣の肉を押し分け、ゆるゆると奥を目指して行く。
まだ…あるの?押し上げられた最奥が悲鳴をあげている。
痛みがないのが不思議なほどに圧迫され、膣内から必死で追い出そうと自分の肉がうねり、ヒクヒクと痙攣し始めた。
「も、むり…はいらな…んぁつ!?」
どちゅっ、と音を立てて強引に入った塊が体の中で脈打つ。
熱い…熱い…!
「はいり…ましたよ」
「は、はっ…あ…」
「ゆっくり息を吐いてください。ちゃんと息をして。」
「は……はぁ…はぁ…」
「そう。もう少し…長く」
「はぁぁ…ぁ……っ!?」
全部入ったはずの肉が、さらに最奥に押し付けられて…私は白い光の中に放り込まれた。
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