ヤンデレ弟の姉に転生してしまいましたR18

完

この生活が数ヶ月たったころ、オリビアから手紙が届いた。

しばらく会いに行けなくてごめんなさい。
体調はどうかしら？
皇后という役割は思っていたより楽しいわ＿＿＿＿＿


皇后に即位しオリビアは忙しそうだった。
外にも出てないわね...。
あっという間に、冬が来た。

体に異変が起きたのはこの時からだ。
月ものがこないのだ。
妊娠しか考えられない。


カイエンの元へ行こうとするも部屋の扉は開いてくれない。

ドンドンドンドンｯ

「カイエン！！！カイエン！開けて！」

しばらく扉を叩き続けると

「どうしたの姉さん。」

「...ないのよｯ！！！」

「え？」

「月ものがこないのｯ....！！！」

「...そうなんだね。」

「そ、それだけ！？私は、貴方の子供を身籠ったかもしれないって言ってるの...ﾋｯ」

カイエンの顔は、殺気だち今にも誰か殺そうとする勢いだ。
無言で近づいてくるカイエンは恐ろしく震えが止まらない。

「どうして逃げるの....僕が怖い？」

トンっとベットに足がぶつかりそのまま後ろに転んでしまう。

ｯ！

カイエンは短剣を取り出し私に覆いかぶさってきた。
震えと恐怖で声がうまく出せない。

短剣で服を破くとお腹にキスを落とした。

「...子供はできるはずないよ。姉さんは妊娠できない体だから...」

「ど、どういう事...」

「でも、子供ができてたらどうしよう。今すぐ殺してやりたいよ。」

腹に短剣を突き立てる仕草をし

「できないと思うけどね。安心してよ！」

「どういうことなの！！」

「んー？これをいうと姉さん悲しんじゃうと思ってだ待ってたけど、毎日水を飲むでしょ？その中に薬を混ぜてたんだ。避妊もかねて姉さんが2度と子供なんか産めない体にした。」

「な、なんて酷いこと...」

「酷い？子供なんかできたら僕のこと愛してくれなくなるでしょ？嫌だよ、姉さんはいつまでも僕のだ。ずーーっと僕のことだけ考えてくれればいいよ。死ぬまでずっと。」

返す言葉がなかった。

「月ものがなくなるって姉さんにとってもいいことでしょ？だって、毎日僕を感じられるし、僕も毎日姉さんを感じていられる。」

「そ、そんな事をしたらアームベルク家は滅んでしまうわ...」

「え？それがどうしたの？大丈夫だよ、姉さんは気にしなくていいんだ。全部僕がうまくやるから！安心してよ....。僕の愛しい愛しい姉さん...。」

ああ、私は一生カイエンから逃れることなんてできないんだわ。



「そうね、私も...私も愛してるわカイエン」




完