4 / 12
騎士団長
しおりを挟む
「やっぱり、傷跡は残るわね...。」
怪我から1年はたった今でも治療をまだしている。
毒は、全て体内から消え去ったわけじゃないらしく、徐々に治癒をつかって外に放出していくそうだ。
背中には傷跡がくっきり残っていた。
「仕方がないわよ、私は気にしてないしどうせ自分じゃ見えないしね!」
「んもー!」
口を膨らましておこるオリビア可愛い...。
「ほら!早く背中出して!」
ペチペチと背中を叩かれ着ているワンピースの袖を脱ぎ胸が見えないように手で押さえ背中を見せる。
「どう?」
「傷は完全に塞がってるから大丈夫よ!後は、毒だけど....今から確認するから少し待ってて!」
オリビアは背中に両手を置くと集中し始めた。
暖かくて全身を包み込まれる光が私を覆ってくれる。
心地いいのよね。
コンコンコンッ ガチャ
こちらが返事をするまでもなく入ってくるのはただ1人しかいない。
弟のカイエンだ。
「姉さん!また、オリビアが来てるの?!」
「ん?」
「ッーーー!!!!!な、な、なんでそんなかっ、格好!」
顔を真っ赤にしながら、後ろを向くかカイエンに笑いが止まらなかった。
「カイエン様、いくらお姉様だとしても淑女の部屋に勝手に入っては行けませんわよ?」
はい、終わりといって治療を終わらすオリビア。
毒も少しづつなくなってきているようであと数回治療すれば良いとのことだった。
「う、うるさい!治療が終わったなら早く出ていくんだ!」
「はいはい、分かりましたわ。今日のところは帰ります!...じゃーね!ミア!また今度お買い物にでも行きましょう!」
「えぇ!ありがとうね!また今度!」
あれから、1年経ったけどこのカイエンがオリビアに執着する場面は1つも出てこなかった。むしろ、何故か敵対心を抱いてるような???
「もう、服は着てるからこっち向いても大丈夫よ?それで、そんなに慌ててどうしたの?」
「見てよ!騎士団長に任命されたんだ!皇帝兵科は子の若さで騎士団を引っ張るのは凄いことだと褒めてくださった!」
え?
物語では来年のはず...
「...?僕が騎士団長になったこと嬉しくないの?」
「え、あ、違うのよ!すごいと思ってるわ、それにすごく嬉しいわ。」
よしよしと頭を撫でてあげると嬉しそうに笑った。
もう、身長も20センチは違うし体も筋肉がしっかりとつき大人に近づいている。
16歳か、でもまだまだ子供ね。
ヤンデレルート回避できたのかな?
ってことは、そろそろ婚約者とかもできるのかしら?
私は、パーティーとか社交界自体苦手だし面倒だからこの歳まで行かなかったけど。
母からは私の体に傷がついてから全てを諦めたかのように無関心、透明人間扱いされている。
「それで、お願いがあるんだ。就任式典パーティーが皇室主催で開かれるんだけど、そのパートナーになってくれない?姉さんがそういう場所は苦手なのは分かってるけど、でも、姉さんじゃなきゃ嫌なんだ...駄目かな?」
そんなの
「もちろん、良いに決まってるわよ!」
「良かった!!嬉しい!ドレスとかアクセサリーは僕が用意するから楽しみにしてて!じゃ、また来るよ。」
「まって!久しぶりに姉さんと一緒に寝ない?」
「え!?僕もうそんな歳じゃないよ」
「いいじゃない!今晩だけよ。」
「分かった。仕方がないな!」
怪我から1年はたった今でも治療をまだしている。
毒は、全て体内から消え去ったわけじゃないらしく、徐々に治癒をつかって外に放出していくそうだ。
背中には傷跡がくっきり残っていた。
「仕方がないわよ、私は気にしてないしどうせ自分じゃ見えないしね!」
「んもー!」
口を膨らましておこるオリビア可愛い...。
「ほら!早く背中出して!」
ペチペチと背中を叩かれ着ているワンピースの袖を脱ぎ胸が見えないように手で押さえ背中を見せる。
「どう?」
「傷は完全に塞がってるから大丈夫よ!後は、毒だけど....今から確認するから少し待ってて!」
オリビアは背中に両手を置くと集中し始めた。
暖かくて全身を包み込まれる光が私を覆ってくれる。
心地いいのよね。
コンコンコンッ ガチャ
こちらが返事をするまでもなく入ってくるのはただ1人しかいない。
弟のカイエンだ。
「姉さん!また、オリビアが来てるの?!」
「ん?」
「ッーーー!!!!!な、な、なんでそんなかっ、格好!」
顔を真っ赤にしながら、後ろを向くかカイエンに笑いが止まらなかった。
「カイエン様、いくらお姉様だとしても淑女の部屋に勝手に入っては行けませんわよ?」
はい、終わりといって治療を終わらすオリビア。
毒も少しづつなくなってきているようであと数回治療すれば良いとのことだった。
「う、うるさい!治療が終わったなら早く出ていくんだ!」
「はいはい、分かりましたわ。今日のところは帰ります!...じゃーね!ミア!また今度お買い物にでも行きましょう!」
「えぇ!ありがとうね!また今度!」
あれから、1年経ったけどこのカイエンがオリビアに執着する場面は1つも出てこなかった。むしろ、何故か敵対心を抱いてるような???
「もう、服は着てるからこっち向いても大丈夫よ?それで、そんなに慌ててどうしたの?」
「見てよ!騎士団長に任命されたんだ!皇帝兵科は子の若さで騎士団を引っ張るのは凄いことだと褒めてくださった!」
え?
物語では来年のはず...
「...?僕が騎士団長になったこと嬉しくないの?」
「え、あ、違うのよ!すごいと思ってるわ、それにすごく嬉しいわ。」
よしよしと頭を撫でてあげると嬉しそうに笑った。
もう、身長も20センチは違うし体も筋肉がしっかりとつき大人に近づいている。
16歳か、でもまだまだ子供ね。
ヤンデレルート回避できたのかな?
ってことは、そろそろ婚約者とかもできるのかしら?
私は、パーティーとか社交界自体苦手だし面倒だからこの歳まで行かなかったけど。
母からは私の体に傷がついてから全てを諦めたかのように無関心、透明人間扱いされている。
「それで、お願いがあるんだ。就任式典パーティーが皇室主催で開かれるんだけど、そのパートナーになってくれない?姉さんがそういう場所は苦手なのは分かってるけど、でも、姉さんじゃなきゃ嫌なんだ...駄目かな?」
そんなの
「もちろん、良いに決まってるわよ!」
「良かった!!嬉しい!ドレスとかアクセサリーは僕が用意するから楽しみにしてて!じゃ、また来るよ。」
「まって!久しぶりに姉さんと一緒に寝ない?」
「え!?僕もうそんな歳じゃないよ」
「いいじゃない!今晩だけよ。」
「分かった。仕方がないな!」
41
お気に入りに追加
155
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
義兄の執愛
真木
恋愛
陽花は姉の結婚と引き換えに、義兄に囲われることになる。
教え込むように執拗に抱き、甘く愛をささやく義兄に、陽花の心は砕けていき……。
悪の華のような義兄×中性的な義妹の歪んだ愛。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。

魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる