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弟との良好の関係??
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私が転生して9年がたった。
弟はすでに剣の才能の開花させていた。
小隊を率いて周辺の魔物狩りにも積極的に参加し社交界のお姉様方にも噂が届くほどだ。
15になったカイエンは魔物狩りに出る歳になってしまった。
毒にやられて神殿へ行く事のないよう、私も剣を学んだのだ。
母からは猛反対され殴られもしたが諦めない私を見て何を言っても無理だと分かり今まで以上に勉強を頑張る約束をし剣の練習に励んだのだ。
流石に、弟ほど立ち回りとかは上手くないけどね。
アシストすることはできるはず!!
ついに、その日が来た!!!
絶対守ってあげるんだから!!
「姉さん、何さっきからそんなに興奮してるの?」
ふふと笑いながら近寄ってくるカイエンはまるで天使だ。
身長もすでに弟の方が大きいだなんて、成長ってはやいものね。
「カイエン!私が守ってあげるからね!」
「え?はははっ姉さんが僕を!?冗談でしょ?僕が姉さんを守ってあげるよ。」
腹を抱えて笑うカイエンをみて私まで笑ってしまった。
弟ともうまくやっていけてるし、第一段階はクリアしたのかしら?
鬱蒼としげる森は瘴気を帯びあたり一体禍々しい雰囲気に包まれてきた。
ある程度のものは討伐し、引き上げ用としたその時だった。
獣の咆哮が森林一体に響き渡り地鳴りと共にその正体を表した。
4mは超えるであろう魔獣熊が唸り声をあげ迫ってきた。
爪には猛毒があり毛で覆われた分厚い皮膚は剣が通りにくい。
次々と仲間がやられ私達だけが残された。
周囲に広がる仲間の血が余計魔獣熊を興奮させている。
「まずいわね...。」
「本当だよ、僕が囮になる!そのうちに姉さんは...ッ!!!何してるんだ!戻れ!」
「私があいつの目を潰す!!あんたはその好きにとどめを刺して!」
カイエンを聖女に合わせるわけにはいかないわッ!!
勢いよく走り出し魔獣熊めがけ走り出し剣を突くも分厚い毛皮に阻まれダメージが通らない。
「クソッ近づけない!!!!」
「姉さん!!戻れ!」
その時、魔獣熊はいきなり方向転換をしカイエンめがけて突進していった。
全力でカイエンの前に立ち背中に魔獣熊の爪がかする。
「はぁ、はぁ、大丈夫、かすっ、ただけよ....!」
カイエンに抱き抱えられる形で倒れ込んでしまう。
再び咆哮が上がり私達めがけて突進を開始し始める。
最後の力を振り絞り魔獣熊の目に剣を突き立てた。
「今だ!!!!!カイエン!!!殺れ!」
「あぁ、ああ、姉さん...血が、」
「泣くな!!!!はやく殺せ!!!」
「うっ、あああああっ!!」
カイエンの一振りが魔獣熊の首を一刀両断し、私も一緒に倒れた。
「姉さん!死なないで...ッ!お願いだ、僕をひとりにしないでよ、うぅ。」
「だい、じょうぶ....私は死なないわ...」
そこで私は意識を失った。
弟はすでに剣の才能の開花させていた。
小隊を率いて周辺の魔物狩りにも積極的に参加し社交界のお姉様方にも噂が届くほどだ。
15になったカイエンは魔物狩りに出る歳になってしまった。
毒にやられて神殿へ行く事のないよう、私も剣を学んだのだ。
母からは猛反対され殴られもしたが諦めない私を見て何を言っても無理だと分かり今まで以上に勉強を頑張る約束をし剣の練習に励んだのだ。
流石に、弟ほど立ち回りとかは上手くないけどね。
アシストすることはできるはず!!
ついに、その日が来た!!!
絶対守ってあげるんだから!!
「姉さん、何さっきからそんなに興奮してるの?」
ふふと笑いながら近寄ってくるカイエンはまるで天使だ。
身長もすでに弟の方が大きいだなんて、成長ってはやいものね。
「カイエン!私が守ってあげるからね!」
「え?はははっ姉さんが僕を!?冗談でしょ?僕が姉さんを守ってあげるよ。」
腹を抱えて笑うカイエンをみて私まで笑ってしまった。
弟ともうまくやっていけてるし、第一段階はクリアしたのかしら?
鬱蒼としげる森は瘴気を帯びあたり一体禍々しい雰囲気に包まれてきた。
ある程度のものは討伐し、引き上げ用としたその時だった。
獣の咆哮が森林一体に響き渡り地鳴りと共にその正体を表した。
4mは超えるであろう魔獣熊が唸り声をあげ迫ってきた。
爪には猛毒があり毛で覆われた分厚い皮膚は剣が通りにくい。
次々と仲間がやられ私達だけが残された。
周囲に広がる仲間の血が余計魔獣熊を興奮させている。
「まずいわね...。」
「本当だよ、僕が囮になる!そのうちに姉さんは...ッ!!!何してるんだ!戻れ!」
「私があいつの目を潰す!!あんたはその好きにとどめを刺して!」
カイエンを聖女に合わせるわけにはいかないわッ!!
勢いよく走り出し魔獣熊めがけ走り出し剣を突くも分厚い毛皮に阻まれダメージが通らない。
「クソッ近づけない!!!!」
「姉さん!!戻れ!」
その時、魔獣熊はいきなり方向転換をしカイエンめがけて突進していった。
全力でカイエンの前に立ち背中に魔獣熊の爪がかする。
「はぁ、はぁ、大丈夫、かすっ、ただけよ....!」
カイエンに抱き抱えられる形で倒れ込んでしまう。
再び咆哮が上がり私達めがけて突進を開始し始める。
最後の力を振り絞り魔獣熊の目に剣を突き立てた。
「今だ!!!!!カイエン!!!殺れ!」
「あぁ、ああ、姉さん...血が、」
「泣くな!!!!はやく殺せ!!!」
「うっ、あああああっ!!」
カイエンの一振りが魔獣熊の首を一刀両断し、私も一緒に倒れた。
「姉さん!死なないで...ッ!お願いだ、僕をひとりにしないでよ、うぅ。」
「だい、じょうぶ....私は死なないわ...」
そこで私は意識を失った。
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