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第194話:お市拉致られる
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1570年6月、大和国筒井城。
私は筒井順慶の墓の前で手を合わせている。
「山田殿・・・我が父と御年が一緒なのですね。」
「これから父のようにお慕いしてもよろしいですか?」
様々な事を思い出すと涙が止まらない。なんでこうなった・・・
高山友照、越智家広、北畠具教、十市遠長、そして筒井順慶・・・
そんな私の隣で唇を噛み締めて手を合わせているのは箸尾高春。
木津城城主として山城国南部の相楽郡をよくまとめてくれているが、その無念そうな表情を見ると辛くなるものだ。
「私は順慶殿に憧れを通り越して敵愾心さえ抱いておりました。」
箸尾高春はそう言うと私を見た。
「私は所謂武将。しかし順慶殿はその上を行かれていた。器で全く及ばなかったのです。私も山城国南部の領主として経験を積みました。ようやく対等に話せる時が近いと思っていたところで・・・」
そんな高春の肩に手を乗せた私。
「高春殿は・・・」
「大丈夫でございます。私は順慶殿や十市遠長殿と比べれば遥かに腕が立ちます。例え清興殿が来られてもそう易々と討ち取られませんぞ。」
私の言葉を遮った高春は清興を見る。
「だから殿が心配しておるということだ。」
「肝に命じておきますぞ。」
そんなやり取りをしている二人だが、やはり無理している感が強く見られた。
かつて隆盛を誇った大和四家。
箸尾高春は木津城城主として山城国にいる。
筒井家は慈明寺順国の息子の藤松が筒井定次として跡を継ぐこととなった。
十市家は遠長の息子である忠之が跡を継いだ。
越智家は跡継ぎがいないことで断絶の危機であったが、ここで真紅が機転を利かせた。
「暁人を越智家の養子として相続させましょう。そうすれば名目上越智家は続きますわ。」
これにより越智家の所領は安泰となったのであった。
そんな大和国が再び平穏を取り戻す中、和泉国守護の楠木正虎からの使者が多聞山城にやってきた。
「紀州攻めの許可を頂きたいとのことです。どうかお願いできませぬか・・・」
楠木正虎の息子である正辰が使者であった。
「やはり正虎殿ならは今が攻め時だと思われるでしょう。殿、御判断を?」
重治が私を見た。雰囲気的には許可しなければならないという流れだ。
「ここは正虎殿にお任せすべきだと思いますぞ。」
清興も援護射撃してきた。
「何なら私が正虎殿の補佐をしても構いません。」
六兵衛も加わる。
「わかりました。では正虎殿に紀州攻めをお願い申します。」
畠山から攻め込んできたのだから、この戦は正当なものであろう。
ちなみに畠山秋高の死により畠山高政が再び当主となった畠山家は弱体化の一途を辿っている。
根来衆、雑賀衆も意気消沈しており、確かに今以外あり得ぬぐらいの攻め時なのだ。
「秀吉は紀州征伐として10万もの兵を送り込んだ。そのぐらい本気の根来や雑賀は手強いんだよ。」
岳人の言葉を思い出す。持ち直されては順慶たちの二の舞だろう。
こうして和泉国から楠木正虎率いる一万五千の兵が紀伊めがけて南下を始めるのだった。
そんな中、山城国勝竜寺城。
「では行きます。義姉上様、今までありがとうございました。」
「気をつけてね、お市・・・」
お市は美濃からの護衛の兵に守られながら勝竜寺城を出発した。
遂に稲葉山城へ向かうのである。
「だああ・・・だあ♪」
大輝は籠の中で楽しそうにはしゃいでいる。
やっと岳人に会える・・・やっと夫婦に家族に戻れるんだね。
お市は嬉しそうな顔で目を閉じていた。
「千ちゃん・・・頼むよ。」
「ははッ!!」
美佳の命で千之助がその護衛の兵に紛れ込んでいた。
更に兵の中で手練れの者も複数名同行している。
何があるかわからないからね・・・
美佳は祈るような思いでお市たちを見送るのだった。
一行は途中で六角氏の居城である観音寺城に立ち寄ったりと、安全重視でゆっくりと美濃へ向かっていた。
「あれは・・・何なの?」
お市は山の上に建設中の城を見上げた。
「安土城でございますわ。」
侍女のふりをして同行しているすみれが答える。
岳人の助言を受けて六角義定が建造している安土城も、ようやく五割方が出来上がっていた。
ちなみにお市の側を囲んでいる侍女たちは山田忍軍のくのいちたちである。
更に六角家家臣青地茂綱率いる五百の軍勢が、護衛として美濃との国境まで同行という万全の体制。
しかし、美濃国との国境である関ヶ原付近に差し掛かった時だった。
美濃国側の砦から煙が上がっているのが見えていた。
「こ・・・これは・・・マズイぞ・・・市姫様を守れ!!」
青地茂綱が大声で叫ぶ。
「どうしたの?」
「市姫様はじっとされていればよろしいですわ。」
すみれはそう言って微笑むとクナイを手にした。
美濃国側から現れたのは浅井軍。その数はおよそ五百程。
「我が殿の悲願が成就するときだ!!」
浅井家家臣遠藤直経の声と共に一斉にお市たちめがけて襲い掛かってきた。
「させぬ・・・指一本触れさせぬ!!」
青地茂綱は浅井軍の兵を次々と斬り倒しながら遠藤直経へと向かっていく。
籠を守りながら必死に戦う山田忍軍のくのいちたち。
「だああ・・・」
そのとき籠の隙間をぬって大輝が外へと出てしまった。
「フハハハ・・・山田の赤子は頂いたぞ!!」
そこに浅井の忍びが現れて大輝を連れ去ってしまう。
「チッ!!」「みんな・・・市姫様を頼むわ。あたしは大輝様を取り戻す。」
千之助とすみれはその後を追いかけていく。
その浅井の忍びは大輝を抱きかかえたまま山中へと逃げ込んでいった。
「速い・・・だが・・・!!」
千之助は走りながら口笛を吹いた。
「うおッ!?」
その浅井の忍びめがけて大空から一羽の鷹が急降下してくる。
そしてそのまま大輝を掴んだ鷹は空高く舞い上がっていった。
「だああ♪ きゃッきゃッ♪」
そのスリルにはしゃいでいる大輝。
「ふう・・・よくやったセンカイ・・・」
「ピィーッ♪」
千之助に大輝を渡すと頭を撫でられて上機嫌な鷹のセンカイ。久しぶりの登場である。
「おのれ!!」
憤る浅井の忍びだが、
「隙だらけよ!!」
そこにすみれが飛びかかっていく。
「隙だらけ? 小娘がァァァ!!」
「きゃああ!?」
体勢を瞬時に入れ替えたその浅井の忍びはすみれを蹴り飛ばす。
こいつ・・・上忍クラスの身のこなし・・・
千之助とセンカイは戦闘態勢に入る。
この私もひたすら日ノ本を蝦夷から琉球まで渡り歩いた。上忍クラスでも苦にはせんぞ。
ピィ・・・ピィピィ!!
しかし戦うことはなかった。
その浅井の忍びは力なくひざまずくと痙攣して泡を噴いて倒れたのだ。
「可愛いすみれの花でもね・・・種と根には毒があるのよ・・・」
すみれは蹴り飛ばされる瞬間にその浅井の忍びの首筋に毒針を刺していたのだった。
「腕を上げたな、すみれ。市姫様のもとへ戻るぞ!!」
「ははッ!!」
急いでお市たちのもとへと向かう大輝を抱きかかえた千之助とすみれ。
「・・・な・・・なんで・・・」
すみれは茫然と立ち尽くす。護衛のくのいちたちが全滅していたのだ。
「姫様・・・市姫様が・・・何者かに・・・連れ去られ・・・」
一人の虫の息のくのいちが必死の形相で言いかけるとそのままこと切れた。
そこに浅井軍を追い払った青地茂綱が駆け込んできた。
「龍口殿、お市の方様は・・・」
「何者かに連れ去られたようです。私とすみれもこの大輝様を連れ去ろうとした忍びを追いかけておりました。なんと若君にお伝えすればいいのでしょうか・・・」
そういうと千之助はひざまずく。
「だああ・・・ううあああ♪」
その腕の中の大輝はセンカイの頭を撫で撫でしながら無邪気にはしゃいでいた。
それを見ているすみれの目からは涙があふれて止まらない。
「ワシたちの責任でございます・・・いずれば腹を切って・・・」
青地茂綱もうなだれるしかなかった。
撤退している浅井軍。
「よくやったな、遠藤直経・・・」
気絶しているお市を抱きかかえた一人の男が馬に乗って合流してきた。風魔小太郎である。
「・・・貴様・・・何を考えておる?」
馬を走らせながら直経は小太郎を眼光鋭く睨みつけた。
「何も考えてなどおらぬよ。考えられているのはあの御方だけだ。オレは動くだけ・・・」
小太郎は愛おしそうな顔でお市の顔を見つめている。
これだけ美しければ浅井長政がトチ狂うのもよくわかる。
それにしても山田岳人様という御方は・・・あの御方は面白いが・・・どこまで・・・
近江国小谷城ではお市の拉致に成功したという報を受けた浅井長政は静かな笑みを浮かべていた。
やっとじゃ・・・やっと市姫をワシのモノにできる・・・
お市が浅井長政に拉致された。このことが明るみに出た時に大きな戦いが始まる。
その戦いは改変されているが・・・姉川の戦いと呼ばれることになる。
その開戦の時が刻一刻と近づいているのだった。
私は筒井順慶の墓の前で手を合わせている。
「山田殿・・・我が父と御年が一緒なのですね。」
「これから父のようにお慕いしてもよろしいですか?」
様々な事を思い出すと涙が止まらない。なんでこうなった・・・
高山友照、越智家広、北畠具教、十市遠長、そして筒井順慶・・・
そんな私の隣で唇を噛み締めて手を合わせているのは箸尾高春。
木津城城主として山城国南部の相楽郡をよくまとめてくれているが、その無念そうな表情を見ると辛くなるものだ。
「私は順慶殿に憧れを通り越して敵愾心さえ抱いておりました。」
箸尾高春はそう言うと私を見た。
「私は所謂武将。しかし順慶殿はその上を行かれていた。器で全く及ばなかったのです。私も山城国南部の領主として経験を積みました。ようやく対等に話せる時が近いと思っていたところで・・・」
そんな高春の肩に手を乗せた私。
「高春殿は・・・」
「大丈夫でございます。私は順慶殿や十市遠長殿と比べれば遥かに腕が立ちます。例え清興殿が来られてもそう易々と討ち取られませんぞ。」
私の言葉を遮った高春は清興を見る。
「だから殿が心配しておるということだ。」
「肝に命じておきますぞ。」
そんなやり取りをしている二人だが、やはり無理している感が強く見られた。
かつて隆盛を誇った大和四家。
箸尾高春は木津城城主として山城国にいる。
筒井家は慈明寺順国の息子の藤松が筒井定次として跡を継ぐこととなった。
十市家は遠長の息子である忠之が跡を継いだ。
越智家は跡継ぎがいないことで断絶の危機であったが、ここで真紅が機転を利かせた。
「暁人を越智家の養子として相続させましょう。そうすれば名目上越智家は続きますわ。」
これにより越智家の所領は安泰となったのであった。
そんな大和国が再び平穏を取り戻す中、和泉国守護の楠木正虎からの使者が多聞山城にやってきた。
「紀州攻めの許可を頂きたいとのことです。どうかお願いできませぬか・・・」
楠木正虎の息子である正辰が使者であった。
「やはり正虎殿ならは今が攻め時だと思われるでしょう。殿、御判断を?」
重治が私を見た。雰囲気的には許可しなければならないという流れだ。
「ここは正虎殿にお任せすべきだと思いますぞ。」
清興も援護射撃してきた。
「何なら私が正虎殿の補佐をしても構いません。」
六兵衛も加わる。
「わかりました。では正虎殿に紀州攻めをお願い申します。」
畠山から攻め込んできたのだから、この戦は正当なものであろう。
ちなみに畠山秋高の死により畠山高政が再び当主となった畠山家は弱体化の一途を辿っている。
根来衆、雑賀衆も意気消沈しており、確かに今以外あり得ぬぐらいの攻め時なのだ。
「秀吉は紀州征伐として10万もの兵を送り込んだ。そのぐらい本気の根来や雑賀は手強いんだよ。」
岳人の言葉を思い出す。持ち直されては順慶たちの二の舞だろう。
こうして和泉国から楠木正虎率いる一万五千の兵が紀伊めがけて南下を始めるのだった。
そんな中、山城国勝竜寺城。
「では行きます。義姉上様、今までありがとうございました。」
「気をつけてね、お市・・・」
お市は美濃からの護衛の兵に守られながら勝竜寺城を出発した。
遂に稲葉山城へ向かうのである。
「だああ・・・だあ♪」
大輝は籠の中で楽しそうにはしゃいでいる。
やっと岳人に会える・・・やっと夫婦に家族に戻れるんだね。
お市は嬉しそうな顔で目を閉じていた。
「千ちゃん・・・頼むよ。」
「ははッ!!」
美佳の命で千之助がその護衛の兵に紛れ込んでいた。
更に兵の中で手練れの者も複数名同行している。
何があるかわからないからね・・・
美佳は祈るような思いでお市たちを見送るのだった。
一行は途中で六角氏の居城である観音寺城に立ち寄ったりと、安全重視でゆっくりと美濃へ向かっていた。
「あれは・・・何なの?」
お市は山の上に建設中の城を見上げた。
「安土城でございますわ。」
侍女のふりをして同行しているすみれが答える。
岳人の助言を受けて六角義定が建造している安土城も、ようやく五割方が出来上がっていた。
ちなみにお市の側を囲んでいる侍女たちは山田忍軍のくのいちたちである。
更に六角家家臣青地茂綱率いる五百の軍勢が、護衛として美濃との国境まで同行という万全の体制。
しかし、美濃国との国境である関ヶ原付近に差し掛かった時だった。
美濃国側の砦から煙が上がっているのが見えていた。
「こ・・・これは・・・マズイぞ・・・市姫様を守れ!!」
青地茂綱が大声で叫ぶ。
「どうしたの?」
「市姫様はじっとされていればよろしいですわ。」
すみれはそう言って微笑むとクナイを手にした。
美濃国側から現れたのは浅井軍。その数はおよそ五百程。
「我が殿の悲願が成就するときだ!!」
浅井家家臣遠藤直経の声と共に一斉にお市たちめがけて襲い掛かってきた。
「させぬ・・・指一本触れさせぬ!!」
青地茂綱は浅井軍の兵を次々と斬り倒しながら遠藤直経へと向かっていく。
籠を守りながら必死に戦う山田忍軍のくのいちたち。
「だああ・・・」
そのとき籠の隙間をぬって大輝が外へと出てしまった。
「フハハハ・・・山田の赤子は頂いたぞ!!」
そこに浅井の忍びが現れて大輝を連れ去ってしまう。
「チッ!!」「みんな・・・市姫様を頼むわ。あたしは大輝様を取り戻す。」
千之助とすみれはその後を追いかけていく。
その浅井の忍びは大輝を抱きかかえたまま山中へと逃げ込んでいった。
「速い・・・だが・・・!!」
千之助は走りながら口笛を吹いた。
「うおッ!?」
その浅井の忍びめがけて大空から一羽の鷹が急降下してくる。
そしてそのまま大輝を掴んだ鷹は空高く舞い上がっていった。
「だああ♪ きゃッきゃッ♪」
そのスリルにはしゃいでいる大輝。
「ふう・・・よくやったセンカイ・・・」
「ピィーッ♪」
千之助に大輝を渡すと頭を撫でられて上機嫌な鷹のセンカイ。久しぶりの登場である。
「おのれ!!」
憤る浅井の忍びだが、
「隙だらけよ!!」
そこにすみれが飛びかかっていく。
「隙だらけ? 小娘がァァァ!!」
「きゃああ!?」
体勢を瞬時に入れ替えたその浅井の忍びはすみれを蹴り飛ばす。
こいつ・・・上忍クラスの身のこなし・・・
千之助とセンカイは戦闘態勢に入る。
この私もひたすら日ノ本を蝦夷から琉球まで渡り歩いた。上忍クラスでも苦にはせんぞ。
ピィ・・・ピィピィ!!
しかし戦うことはなかった。
その浅井の忍びは力なくひざまずくと痙攣して泡を噴いて倒れたのだ。
「可愛いすみれの花でもね・・・種と根には毒があるのよ・・・」
すみれは蹴り飛ばされる瞬間にその浅井の忍びの首筋に毒針を刺していたのだった。
「腕を上げたな、すみれ。市姫様のもとへ戻るぞ!!」
「ははッ!!」
急いでお市たちのもとへと向かう大輝を抱きかかえた千之助とすみれ。
「・・・な・・・なんで・・・」
すみれは茫然と立ち尽くす。護衛のくのいちたちが全滅していたのだ。
「姫様・・・市姫様が・・・何者かに・・・連れ去られ・・・」
一人の虫の息のくのいちが必死の形相で言いかけるとそのままこと切れた。
そこに浅井軍を追い払った青地茂綱が駆け込んできた。
「龍口殿、お市の方様は・・・」
「何者かに連れ去られたようです。私とすみれもこの大輝様を連れ去ろうとした忍びを追いかけておりました。なんと若君にお伝えすればいいのでしょうか・・・」
そういうと千之助はひざまずく。
「だああ・・・ううあああ♪」
その腕の中の大輝はセンカイの頭を撫で撫でしながら無邪気にはしゃいでいた。
それを見ているすみれの目からは涙があふれて止まらない。
「ワシたちの責任でございます・・・いずれば腹を切って・・・」
青地茂綱もうなだれるしかなかった。
撤退している浅井軍。
「よくやったな、遠藤直経・・・」
気絶しているお市を抱きかかえた一人の男が馬に乗って合流してきた。風魔小太郎である。
「・・・貴様・・・何を考えておる?」
馬を走らせながら直経は小太郎を眼光鋭く睨みつけた。
「何も考えてなどおらぬよ。考えられているのはあの御方だけだ。オレは動くだけ・・・」
小太郎は愛おしそうな顔でお市の顔を見つめている。
これだけ美しければ浅井長政がトチ狂うのもよくわかる。
それにしても山田岳人様という御方は・・・あの御方は面白いが・・・どこまで・・・
近江国小谷城ではお市の拉致に成功したという報を受けた浅井長政は静かな笑みを浮かべていた。
やっとじゃ・・・やっと市姫をワシのモノにできる・・・
お市が浅井長政に拉致された。このことが明るみに出た時に大きな戦いが始まる。
その戦いは改変されているが・・・姉川の戦いと呼ばれることになる。
その開戦の時が刻一刻と近づいているのだった。
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