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第21話:決戦!!都祁吐山
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進軍してきた多田軍の動きが止まった。
距離置いて陣を敷きはじめる。
「多田が止まった・・・。」
一馬が驚く。
「援軍があるのだろうな。」
義成は多田の軍勢を睨みつけた。
援軍は予想できるのは山田・・・山田順貞か。
そうなるとどのぐらいの援軍の数か・・・。
義成は義輝と清興の二人を見る。
「全軍止まれ!!」
義輝も進軍をやめた。
「多田は援軍待ちだ。援軍到着後に挟撃してくるのだろう。あらかじめ対応できるように準備すればよいだけのこと。」
吐山城では
「また睨み合いか!! 多田め。いつになった攻めよるのじゃ!!」
吐山光政は戦況を見下ろしながら怒鳴り散らしている。
その様子を見ていた吐山家家臣団は呆れ顔だった。
大和の国添下の山田城城主山田順貞は500の兵を率いて都祁へと向かっていた。
もう間もなく多田軍と合流するところまで来ている。
「やつらを完膚なきまでに叩きのめすのじゃ。」
山田順貞は怒りの表情を浮かべていた。
元は山田といえばこの国では我ら山田家であった。
しかし、宇陀の山田とやらが急速に力をつけてきておるというではないか。
しかもやつらは筒井にも松永にも属さぬと。北畠の配下としてこの大和の国をその手中に収めようとしているのではないかも知れぬ・・・けしからんぞ!!
こちらの山田が本物であるというところを見せつけてやろうぞ!!
そろそろ頃合いか・・・
多田延実は号令をかけた。
「攻撃開始だ。」
多田軍が一斉に攻めてくる。
「鉄砲隊、撃て!!」
山田軍の鉄砲隊の乱れ撃ちで多田軍の兵たちは次々と倒れていく。
「馬鹿な・・・鉄砲が連射できるわけなど・・・。」
延実には信じられなかった。
火縄銃は威力はあるが、一度撃つと次の攻撃まで時間がかかる。
そのはずだったが、敵の鉄砲の数が多い上に次々と撃ってくるとは。
「鉄砲か・・・本当に嫌な時代になったものだ。」
義輝は複雑な表情を浮かべていた。
今回の吐山攻めでは鉄砲隊を100名に増員した。
そして鉄砲三段撃ち・・・これでは刀や槍は役に立つまい。
斬り合うこともなく戦いを終わらす・・・
しかし、そこに
「おお・・・山田殿の軍だ。」
多田軍から歓声が上がる。
山田順貞率いる500の軍勢が現れ、義輝の軍に突撃してくる。
「添下の山田順貞か・・・私が参りましょう!!」
清興が兵を連れて山田順貞の軍に立ち向かう。
「紛い物の山田め!! 我こそ大和の国添下の山田、本物の山田なるぞ!!」
山田順貞は声を張り上げる。
「我が名は山田順清なり、この紛い物の山田を殲滅してくれるわ。」
更に名乗りを上げた武将が義輝の兵たちを槍で蹂躙していく。
山田順貞の子である山田順清は武芸に秀でた武将である。
父である山田順貞は絵画や彫刻をたしなむ芸術家だが、その父からの影響を受けつつも宝蔵院流槍術を極めていた槍の達人でもあった。
「させるか!!」
その順清の前に立ちはだかったのは一馬だった。
「おぬしの名は?」
聞く順清に
「そちらが先に名乗れ、山田順清。」
一馬は動じない。
「知っているのに名乗る必要はないだろう。」
「来な!!」
「貴様・・・無礼だぞォ!!」
怒りに満ちた表情で順清は槍をふるう。
挑発的な笑みを浮かべた一馬も槍をふるう。
一合、二合とお互いに突き合う。
お互いの突きの速さが増していく。
「クッ」
順清の槍が一馬の頬をかすめる。
強いな・・・
順清の槍の腕に一馬は驚いていた。
しかし順清は余裕は全くなかった。
なんなんだ・・・コイツ・・・。
俺が受けるのに精一杯ではないか・・・。
兵たちは一馬と順清の槍さばきに見とれてしまっている。
しばらく一騎打ちが続くとお互いに距離を置いた。
「ふぅ~・・・私の名は芳野一馬。」
一馬は一息ついて名乗りをあげると槍を両手に持った。
「二本の槍・・・双槍だと・・・。」
驚愕の表情を浮かべる順清。
「山田順清殿・・・参るぞ!!」
再び、一馬と順清は戦いを始める。
そして激しい戦いの末に
「ガハッ!?」
順清は喉元を一馬に槍で突かれて落馬した。
双槍を・・・使いこなせる・・・宝蔵院にも・・・いない・・・。
「ハアハアハア・・・山田順清殿を討ち取ったり!!」
一馬は槍を上にかざす。
順清は絶命していた。
「な・・・なんだとォォォー!!」
順貞は取り乱す。
馬鹿な・・・宝蔵院で槍を極めた順清が・・・
「おのれェ!! こやつらを生かして帰すな!!」
順貞の号令で勢いを増す山田順貞軍。
「一馬は傷を負っておるから休め。」
義輝が一馬に声をかける。
「しかし・・・。」
「その傷では不覚をとるかもしれないしな。」
「義輝様・・・」
一馬は右肩を負傷していた。
「だからここは義輝様と私たちに任せろということだ。一馬は休め。」
義成は槍を手にした。
「ハッハッハ!! 行くぞ・・・俺は多田を攻めるから義成は清興を助けろ。」
「はっ!!」
義輝は薙刀を手にすると号令をかける。
「これから多田の本陣を潰す。いくぞ!!」
義輝率いる山田軍は多田軍へと突撃していく。
先陣を切る義輝を止められる兵は多田にはいなかった。
「退け・・・これ以上犠牲は出せぬ!!」
多田の軍が退却していく。
「多田殿が逃げていく・・・なッ・・・。」
狼狽する順貞の眼前に現れたのは義成だった。
「山田順貞殿、兵をお退きくだされ。」
「退かぬ。」
順貞は刀を抜いて義成に斬りかかる。
「・・・お命頂戴いたします・・・御免!!」
刹那・・・義成の槍が順貞を貫いた。
戦いは終わった。
主を失った山田順貞軍は退却していった。
そして吐山城に火の手が上がる。
城内では吐山光政が自刃していた。
その傍らで幻柳斎が眼下の山田軍を見下ろしている。
多田延実や山田順貞では役不足か・・・。
幻柳斎は姿を消した。
やがて吐山城から大量の笠があがった。降伏するという意味である。
こうして吐山攻めは私たちの勝利となった。
宇陀の山田城にて
「そうか・・・義輝は強いな。」
私は吐山陥落の報を受けてため息をつく。
「一馬が山田順清、義成が山田順貞の首級を上げたようです。」
景兼は義輝の急使から受け取った書状を置いた。
美佳と年が変わらぬ二人が戦場で大将の首を・・・
ただ驚くばかりの私に景兼は続ける。
「義輝様には吐山にて筒井への備えをしていただきましょう。」
「そうですか・・・。」
「清興には檜牧に、義成と一馬にはこちらに帰ってくるよう使いを送りました。」
「助かります。」
「二人が帰ってきたら殿には吉野に行ってもらいますぞ。」
「わかっています。」
そのときふと私は思いついた。
「この城の名前を変えたいと思う。」
「はあ・・・?」
「元々は名前もなかったわけで、気がつけば山田城になっていた。」
「はあ・・・」
「山田城は二つもいらないでしょう。先の山田城に失礼ではないかと思うんですよ。」
「それで?」
「この城は宇陀川城にしましょう。」
「はい、決定です・・・この城は宇陀川城ですね。」
景兼さん・・・聞き流してます?
多分、あなたにはどうでもいいことかもしれないです。
でも山田・・・山田って山田を連呼されるの嫌なんです。
例えば・・・「山田攻め」・・・なんかサディスティックでしょうが。
なんか夜の必殺技って感じでしょうが。
どちらかといえば「山田じらされ」の方が好きです。
こうして我が家は正式に宇陀川城という名前がついた。
添下の山田家は同性の私たちにかなりの敵意があったようだ。
今、思えばもっと早くに改名しておけば良かったものだ。
だが、どちらにせよ吐山での戦いは避けられなかっただろう。
「それにしても筒井家と反目することになりそうですな。」
景兼は私を見つめる。
「・・・。」
私は立ち上がると大広間を出た。
筒井家重臣の多田家を破り、山田家の当主を討ち取った・・・
吐山攻めが正しかったかはわからない。
我が家の眼下に望む景色では至る所で桜が咲き始めている。
ふと辺りを見ればサスケが蝶を追いかけまわしている。
もう春だな・・・
宇陀の地に春が訪れたのだった。
距離置いて陣を敷きはじめる。
「多田が止まった・・・。」
一馬が驚く。
「援軍があるのだろうな。」
義成は多田の軍勢を睨みつけた。
援軍は予想できるのは山田・・・山田順貞か。
そうなるとどのぐらいの援軍の数か・・・。
義成は義輝と清興の二人を見る。
「全軍止まれ!!」
義輝も進軍をやめた。
「多田は援軍待ちだ。援軍到着後に挟撃してくるのだろう。あらかじめ対応できるように準備すればよいだけのこと。」
吐山城では
「また睨み合いか!! 多田め。いつになった攻めよるのじゃ!!」
吐山光政は戦況を見下ろしながら怒鳴り散らしている。
その様子を見ていた吐山家家臣団は呆れ顔だった。
大和の国添下の山田城城主山田順貞は500の兵を率いて都祁へと向かっていた。
もう間もなく多田軍と合流するところまで来ている。
「やつらを完膚なきまでに叩きのめすのじゃ。」
山田順貞は怒りの表情を浮かべていた。
元は山田といえばこの国では我ら山田家であった。
しかし、宇陀の山田とやらが急速に力をつけてきておるというではないか。
しかもやつらは筒井にも松永にも属さぬと。北畠の配下としてこの大和の国をその手中に収めようとしているのではないかも知れぬ・・・けしからんぞ!!
こちらの山田が本物であるというところを見せつけてやろうぞ!!
そろそろ頃合いか・・・
多田延実は号令をかけた。
「攻撃開始だ。」
多田軍が一斉に攻めてくる。
「鉄砲隊、撃て!!」
山田軍の鉄砲隊の乱れ撃ちで多田軍の兵たちは次々と倒れていく。
「馬鹿な・・・鉄砲が連射できるわけなど・・・。」
延実には信じられなかった。
火縄銃は威力はあるが、一度撃つと次の攻撃まで時間がかかる。
そのはずだったが、敵の鉄砲の数が多い上に次々と撃ってくるとは。
「鉄砲か・・・本当に嫌な時代になったものだ。」
義輝は複雑な表情を浮かべていた。
今回の吐山攻めでは鉄砲隊を100名に増員した。
そして鉄砲三段撃ち・・・これでは刀や槍は役に立つまい。
斬り合うこともなく戦いを終わらす・・・
しかし、そこに
「おお・・・山田殿の軍だ。」
多田軍から歓声が上がる。
山田順貞率いる500の軍勢が現れ、義輝の軍に突撃してくる。
「添下の山田順貞か・・・私が参りましょう!!」
清興が兵を連れて山田順貞の軍に立ち向かう。
「紛い物の山田め!! 我こそ大和の国添下の山田、本物の山田なるぞ!!」
山田順貞は声を張り上げる。
「我が名は山田順清なり、この紛い物の山田を殲滅してくれるわ。」
更に名乗りを上げた武将が義輝の兵たちを槍で蹂躙していく。
山田順貞の子である山田順清は武芸に秀でた武将である。
父である山田順貞は絵画や彫刻をたしなむ芸術家だが、その父からの影響を受けつつも宝蔵院流槍術を極めていた槍の達人でもあった。
「させるか!!」
その順清の前に立ちはだかったのは一馬だった。
「おぬしの名は?」
聞く順清に
「そちらが先に名乗れ、山田順清。」
一馬は動じない。
「知っているのに名乗る必要はないだろう。」
「来な!!」
「貴様・・・無礼だぞォ!!」
怒りに満ちた表情で順清は槍をふるう。
挑発的な笑みを浮かべた一馬も槍をふるう。
一合、二合とお互いに突き合う。
お互いの突きの速さが増していく。
「クッ」
順清の槍が一馬の頬をかすめる。
強いな・・・
順清の槍の腕に一馬は驚いていた。
しかし順清は余裕は全くなかった。
なんなんだ・・・コイツ・・・。
俺が受けるのに精一杯ではないか・・・。
兵たちは一馬と順清の槍さばきに見とれてしまっている。
しばらく一騎打ちが続くとお互いに距離を置いた。
「ふぅ~・・・私の名は芳野一馬。」
一馬は一息ついて名乗りをあげると槍を両手に持った。
「二本の槍・・・双槍だと・・・。」
驚愕の表情を浮かべる順清。
「山田順清殿・・・参るぞ!!」
再び、一馬と順清は戦いを始める。
そして激しい戦いの末に
「ガハッ!?」
順清は喉元を一馬に槍で突かれて落馬した。
双槍を・・・使いこなせる・・・宝蔵院にも・・・いない・・・。
「ハアハアハア・・・山田順清殿を討ち取ったり!!」
一馬は槍を上にかざす。
順清は絶命していた。
「な・・・なんだとォォォー!!」
順貞は取り乱す。
馬鹿な・・・宝蔵院で槍を極めた順清が・・・
「おのれェ!! こやつらを生かして帰すな!!」
順貞の号令で勢いを増す山田順貞軍。
「一馬は傷を負っておるから休め。」
義輝が一馬に声をかける。
「しかし・・・。」
「その傷では不覚をとるかもしれないしな。」
「義輝様・・・」
一馬は右肩を負傷していた。
「だからここは義輝様と私たちに任せろということだ。一馬は休め。」
義成は槍を手にした。
「ハッハッハ!! 行くぞ・・・俺は多田を攻めるから義成は清興を助けろ。」
「はっ!!」
義輝は薙刀を手にすると号令をかける。
「これから多田の本陣を潰す。いくぞ!!」
義輝率いる山田軍は多田軍へと突撃していく。
先陣を切る義輝を止められる兵は多田にはいなかった。
「退け・・・これ以上犠牲は出せぬ!!」
多田の軍が退却していく。
「多田殿が逃げていく・・・なッ・・・。」
狼狽する順貞の眼前に現れたのは義成だった。
「山田順貞殿、兵をお退きくだされ。」
「退かぬ。」
順貞は刀を抜いて義成に斬りかかる。
「・・・お命頂戴いたします・・・御免!!」
刹那・・・義成の槍が順貞を貫いた。
戦いは終わった。
主を失った山田順貞軍は退却していった。
そして吐山城に火の手が上がる。
城内では吐山光政が自刃していた。
その傍らで幻柳斎が眼下の山田軍を見下ろしている。
多田延実や山田順貞では役不足か・・・。
幻柳斎は姿を消した。
やがて吐山城から大量の笠があがった。降伏するという意味である。
こうして吐山攻めは私たちの勝利となった。
宇陀の山田城にて
「そうか・・・義輝は強いな。」
私は吐山陥落の報を受けてため息をつく。
「一馬が山田順清、義成が山田順貞の首級を上げたようです。」
景兼は義輝の急使から受け取った書状を置いた。
美佳と年が変わらぬ二人が戦場で大将の首を・・・
ただ驚くばかりの私に景兼は続ける。
「義輝様には吐山にて筒井への備えをしていただきましょう。」
「そうですか・・・。」
「清興には檜牧に、義成と一馬にはこちらに帰ってくるよう使いを送りました。」
「助かります。」
「二人が帰ってきたら殿には吉野に行ってもらいますぞ。」
「わかっています。」
そのときふと私は思いついた。
「この城の名前を変えたいと思う。」
「はあ・・・?」
「元々は名前もなかったわけで、気がつけば山田城になっていた。」
「はあ・・・」
「山田城は二つもいらないでしょう。先の山田城に失礼ではないかと思うんですよ。」
「それで?」
「この城は宇陀川城にしましょう。」
「はい、決定です・・・この城は宇陀川城ですね。」
景兼さん・・・聞き流してます?
多分、あなたにはどうでもいいことかもしれないです。
でも山田・・・山田って山田を連呼されるの嫌なんです。
例えば・・・「山田攻め」・・・なんかサディスティックでしょうが。
なんか夜の必殺技って感じでしょうが。
どちらかといえば「山田じらされ」の方が好きです。
こうして我が家は正式に宇陀川城という名前がついた。
添下の山田家は同性の私たちにかなりの敵意があったようだ。
今、思えばもっと早くに改名しておけば良かったものだ。
だが、どちらにせよ吐山での戦いは避けられなかっただろう。
「それにしても筒井家と反目することになりそうですな。」
景兼は私を見つめる。
「・・・。」
私は立ち上がると大広間を出た。
筒井家重臣の多田家を破り、山田家の当主を討ち取った・・・
吐山攻めが正しかったかはわからない。
我が家の眼下に望む景色では至る所で桜が咲き始めている。
ふと辺りを見ればサスケが蝶を追いかけまわしている。
もう春だな・・・
宇陀の地に春が訪れたのだった。
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