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第6話:勇者候補を倒すのはかなり無理ゲーではないでしょうか
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「ウォォン!!」
俺の鉄の剣が唸りをあげた。
「ぶるあー!?」「べらばァッ!!」「ぐえッ!!」「ひぎゃッ!?」
俺の前で断末魔をあげて倒れる冒険者4人組。
俺もスケルトンLV25まで成長した。
このタマツクリの塔において敵なしである・・・
そうアイツさえいなければ・・・
「ユウキくん、待った~♥」
毎晩、世界中どこにいてもやってくるニイザが辛い。
「今日ね、大魔王親衛隊のブラックドラゴン倒したよ、一撃♪ チョロイもんよ。」
ニイザさん強すぎじゃね?
「さあ今夜も骨までおしゃぶりしてア・ゲ・ル♥」
しかし、今夜の俺は違うぞ。昼間に倒した魔法使いから呪文を奪うことができたんだぜ!!
「マホーローヴァァァ!!」
俺の唱えた呪文は幻覚を巻き起こす呪文だ。
「ギャー・・・目が・・・目が・・・」
苦しむニイザの隙をついて俺は逃げ出した。
俺は塔の最上階を目指した。
塔の最上階にある風のマント。
風のマントを装備して塔から飛び降りればカスミ湖の対岸まで逃げることができる。
私は7階に辿り着いた。
下の階層からモンスターたちの断末魔が聞こえてくるではないか。
「飛ぶ・・・俺はきっと飛べるんだ。」
風のマントを装備して俺は塔の7階からジャンプした。
「ユウキくん・・・必ず見つけ出すからね♥」
俺の後姿を涎を垂らしながらニイザが見つめていた。
俺はカスミ湖の対岸に着地した。
周囲を見渡すと看板があった。
この先にカミスの町があると書いてあった。
するとどうだろう・・・誰かがこちらにやってくる。
俺は姿を隠した。
勇者候補LV28がやって来た。
もう戦うしかない。
「ウオォォォ~ン。」
俺は勇者候補の前に飛び出した。
するとどうだろう。
「ギャルルルン!!」
なんと同時にガーゴイルLV27が現れた。
「ゲルルル!!」
ハイゴブリンLV24も現れた。
「クッ・・・1対3か。」
勇者候補が剣を抜いた。
ヤバい・・・雷がくるぞ・・・
「雷の呪文がくるぞ!!」
俺は叫んだ。
「なにィ!! それならばマホダーメン!!」
ガーゴイルの唱えた呪文が勇者候補の魔法を封じ込める。
「よし、今だ!!」
ハイゴブリンが棍棒で勇者候補の顔面を殴りつけた。
「ばべッ!?」
鼻血を出して吹っ飛んだ勇者候補に俺の鉄の剣が唸りを上げる。
「ぐわッ!!」
勇者の身体を切り裂く・・・。
「とどめだ!!」
ガーゴイルの剣が勇者候補の腹を貫いた。
やったか!!
しかし、勇者候補は口から血を流しながらも倒れない。
「必殺・・・タマリ・スラッシュ!!」
勇者候補の剣が黄金に輝いた。
「ギャァアアッ!!」
はい・・・負けました。3匹とも瀕死です。
「クッ・・・とどめを刺す程の力は残っていない・・・くそっ!!」
勇者候補は瞬間移動の呪文プーワを唱えて姿を消した。
あの・・・勇者候補ってチート過ぎません?
そんなこと思いながら、意識が遠くなっていくのだった。
しかし、声が聞こえる。
「がいこつの人・・・聞こえるか?」
ガーゴイルが死にそうな声で私に話しかける。
「アンタは・・・な、仲間を呼ぶスキルが・・・あるんだけど。」
そんなことは知りません。
「その・・・その仲間が治療のじ、呪文を唱えて・・・くれる・・・」
「わ・・・わかりました・・・仲間よ、来てください・・・。」
俺が念じるとなんかふわふわしたクラゲみたいな物体がやってきた。
「ナオル・・・」
そのクラゲみたいな物体が呪文を唱えると体の傷が治っていく。
俺もハイゴブリンもガーゴイルも回復した。
「グハッ!!」
そのクラゲみたいな物体は血のようなものを吐くと絶命した。
「俺たちを治すために・・・。」
俺たち3匹はその死体を拝むと歩き出した。
さあ・・・戦いはこれからだ!!
俺の鉄の剣が唸りをあげた。
「ぶるあー!?」「べらばァッ!!」「ぐえッ!!」「ひぎゃッ!?」
俺の前で断末魔をあげて倒れる冒険者4人組。
俺もスケルトンLV25まで成長した。
このタマツクリの塔において敵なしである・・・
そうアイツさえいなければ・・・
「ユウキくん、待った~♥」
毎晩、世界中どこにいてもやってくるニイザが辛い。
「今日ね、大魔王親衛隊のブラックドラゴン倒したよ、一撃♪ チョロイもんよ。」
ニイザさん強すぎじゃね?
「さあ今夜も骨までおしゃぶりしてア・ゲ・ル♥」
しかし、今夜の俺は違うぞ。昼間に倒した魔法使いから呪文を奪うことができたんだぜ!!
「マホーローヴァァァ!!」
俺の唱えた呪文は幻覚を巻き起こす呪文だ。
「ギャー・・・目が・・・目が・・・」
苦しむニイザの隙をついて俺は逃げ出した。
俺は塔の最上階を目指した。
塔の最上階にある風のマント。
風のマントを装備して塔から飛び降りればカスミ湖の対岸まで逃げることができる。
私は7階に辿り着いた。
下の階層からモンスターたちの断末魔が聞こえてくるではないか。
「飛ぶ・・・俺はきっと飛べるんだ。」
風のマントを装備して俺は塔の7階からジャンプした。
「ユウキくん・・・必ず見つけ出すからね♥」
俺の後姿を涎を垂らしながらニイザが見つめていた。
俺はカスミ湖の対岸に着地した。
周囲を見渡すと看板があった。
この先にカミスの町があると書いてあった。
するとどうだろう・・・誰かがこちらにやってくる。
俺は姿を隠した。
勇者候補LV28がやって来た。
もう戦うしかない。
「ウオォォォ~ン。」
俺は勇者候補の前に飛び出した。
するとどうだろう。
「ギャルルルン!!」
なんと同時にガーゴイルLV27が現れた。
「ゲルルル!!」
ハイゴブリンLV24も現れた。
「クッ・・・1対3か。」
勇者候補が剣を抜いた。
ヤバい・・・雷がくるぞ・・・
「雷の呪文がくるぞ!!」
俺は叫んだ。
「なにィ!! それならばマホダーメン!!」
ガーゴイルの唱えた呪文が勇者候補の魔法を封じ込める。
「よし、今だ!!」
ハイゴブリンが棍棒で勇者候補の顔面を殴りつけた。
「ばべッ!?」
鼻血を出して吹っ飛んだ勇者候補に俺の鉄の剣が唸りを上げる。
「ぐわッ!!」
勇者の身体を切り裂く・・・。
「とどめだ!!」
ガーゴイルの剣が勇者候補の腹を貫いた。
やったか!!
しかし、勇者候補は口から血を流しながらも倒れない。
「必殺・・・タマリ・スラッシュ!!」
勇者候補の剣が黄金に輝いた。
「ギャァアアッ!!」
はい・・・負けました。3匹とも瀕死です。
「クッ・・・とどめを刺す程の力は残っていない・・・くそっ!!」
勇者候補は瞬間移動の呪文プーワを唱えて姿を消した。
あの・・・勇者候補ってチート過ぎません?
そんなこと思いながら、意識が遠くなっていくのだった。
しかし、声が聞こえる。
「がいこつの人・・・聞こえるか?」
ガーゴイルが死にそうな声で私に話しかける。
「アンタは・・・な、仲間を呼ぶスキルが・・・あるんだけど。」
そんなことは知りません。
「その・・・その仲間が治療のじ、呪文を唱えて・・・くれる・・・」
「わ・・・わかりました・・・仲間よ、来てください・・・。」
俺が念じるとなんかふわふわしたクラゲみたいな物体がやってきた。
「ナオル・・・」
そのクラゲみたいな物体が呪文を唱えると体の傷が治っていく。
俺もハイゴブリンもガーゴイルも回復した。
「グハッ!!」
そのクラゲみたいな物体は血のようなものを吐くと絶命した。
「俺たちを治すために・・・。」
俺たち3匹はその死体を拝むと歩き出した。
さあ・・・戦いはこれからだ!!
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