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第4話:ダンジョンの中の居心地が思ったより良かった話
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スケルトンになってから1週間ぐらい過ぎただろうか。
相変わらず勇者候補を倒せてはいないが、細目にレベルの低い商人やらレンジャーやら盗賊を倒していたら俺のLV7までレベルアップしていた。
この辺りの人間やモンスターたちは俺を見ると逃げていく。
どうやらレベルの低いモンスターが生息する地域なので敵なしになっていた。
そして俺は、以前訪れた湖に来ていた。
水面に映る俺は相変わらず骸骨のまま・・・
そろそろ棍棒も折れそうだな。
俺はボロボロになった棍棒を捨てようとした。
すると視線の先に洞窟の入り口が見えた。
「デジマの洞窟へようこそ」
洞窟の入り口には看板が立っている。
俺はおもむろに看板を地面から抜くと武器の代わりに手にした。
洞窟の中は涼しい・・・なんか居心地がいい。
それにしてもモンスターのいる気配が感じられない。
通路には灯りが等間隔に点けられている。
歩いていると扉のある部屋があった。
扉を開けると宝箱がある。
宝箱の中には盾が入っていた。
裏には青銅の盾と書いてある。
すると扉の外から話声がしてきた。
「この洞窟で青銅シリーズを揃えないといけないらしいぜ。」
「マジで?」
俺は慌てて宝箱の中に隠れた。
扉を開けて部屋に入ってきたのは男の戦士と女の盗賊だった。
それぞれLV5である。
「よし、宝箱を開けるぞ。」
「ウオォォーン!!」
勢いよく宝箱から飛び出した俺は戦士の頭を看板でボコボコと殴り続けた。
「キャアー」
女の盗賊は逃げていく。
「聞いてないって・・・この洞窟に・・・ぐはッ!!」
倒れた男の戦士の口から白い物体が出ていったように見えた。
久しぶりのファンファーレが鳴り響き、俺はLV8になった。
この洞窟は使える♪
続いて青銅の鎧の部屋を探すと宝箱の中に隠れた。
「ギャフン!!」
LV5の武道家を不意打ちで倒す。
「ぶげッ!!」
LV7の商人を倒す。
「ぼえッ!!」
LV5の戦士を倒す。
またもファンファーレが鳴り響き、俺はLV9になった。
どうやらこの洞窟は本来モンスターが生息していないらしい。
だから冒険してくる連中は油断している。
そして青銅の剣の部屋へと移動し、俺は宝箱の中に入った。
しばらくすると、
「あとは青銅の剣だけだな。」
「やった・・・小さな剣とはおサラバだぜ!!」
複数の話し声が近づいてくる。
ガチャ・・・
部屋に入ってきたぞ・・・開けろ開けろ・・・わっしょいわっしょい!!
心臓がないのに高鳴る胸の鼓動を感じた・・・
「よし、宝箱を開けるぞ!!」
「ウオォォーン!!」
宝箱が開くと同時に俺は飛び出した。
「!?」
目の前には4人のパーティーがいた。
戦士LV8 僧侶LV7 魔法使いLV5・・・そして勇者LV7!!
俺の先制攻撃・・・僧侶LV7をクリティカルヒット一撃であの世に送った。
青銅の剣ツエーぜ!!
ここから1VS3の激しい消耗戦となった。
青銅の鎧と青銅の盾が頑丈なので大きいダメージを貰わない。
だが、徐々に削られていくのがわかる。
早く決着をつけないと!!
「ぐはッ!!」
魔法使いを倒した。
「ゲボッ!!」
戦士を倒した。
「助けてくれ~」
それを見て逃げ出す勇者候補だが・・・
俺は上手く回り込んだ。
「勇者候補さんよ・・・アンタに何の恨みもねえが・・・。」
俺が剣を振り上げたとき、
「くらえ!! ゴッドサンダー!!」
「ぎゃぱああああ!!」
とんでもない電撃・・・雷に打たれて俺は倒れた。
「危なかった・・・くそっ・・・みんなを教会で生き返らさないと。」
LV8になった勇者候補は3つの棺桶を引きずりながら部屋を出て行った。
「・・・」
俺は青銅の装備を残し、バラバラになっていた。
動けない・・・身体が動かない。
なんだか眠くなってきたぞ・・・。
それにしても洞窟の中って気持ちいいもんだね・・・。
薄れていく意識の中、ふと誰かが部屋に入ってきた気がした。
でも・・・眠たくて仕方がなかった。
だからね・・・
もう・・・どうでもいいや・・・
しばらくして目が覚めると俺は元通りに戻っていた。
死ななかったのでレベルも上がっている・・・遂にLV10だ。
俺の側には大量の薬草を使った跡が残されていた。
一体、誰が・・・?
俺はデジマの洞窟を出た。
看板を元通りに立てておいた。
多少ではあるが、看板が歪んでしまっているが気にしないでおこう。
そして、俺は森の中へと入っていくのだった。
相変わらず勇者候補を倒せてはいないが、細目にレベルの低い商人やらレンジャーやら盗賊を倒していたら俺のLV7までレベルアップしていた。
この辺りの人間やモンスターたちは俺を見ると逃げていく。
どうやらレベルの低いモンスターが生息する地域なので敵なしになっていた。
そして俺は、以前訪れた湖に来ていた。
水面に映る俺は相変わらず骸骨のまま・・・
そろそろ棍棒も折れそうだな。
俺はボロボロになった棍棒を捨てようとした。
すると視線の先に洞窟の入り口が見えた。
「デジマの洞窟へようこそ」
洞窟の入り口には看板が立っている。
俺はおもむろに看板を地面から抜くと武器の代わりに手にした。
洞窟の中は涼しい・・・なんか居心地がいい。
それにしてもモンスターのいる気配が感じられない。
通路には灯りが等間隔に点けられている。
歩いていると扉のある部屋があった。
扉を開けると宝箱がある。
宝箱の中には盾が入っていた。
裏には青銅の盾と書いてある。
すると扉の外から話声がしてきた。
「この洞窟で青銅シリーズを揃えないといけないらしいぜ。」
「マジで?」
俺は慌てて宝箱の中に隠れた。
扉を開けて部屋に入ってきたのは男の戦士と女の盗賊だった。
それぞれLV5である。
「よし、宝箱を開けるぞ。」
「ウオォォーン!!」
勢いよく宝箱から飛び出した俺は戦士の頭を看板でボコボコと殴り続けた。
「キャアー」
女の盗賊は逃げていく。
「聞いてないって・・・この洞窟に・・・ぐはッ!!」
倒れた男の戦士の口から白い物体が出ていったように見えた。
久しぶりのファンファーレが鳴り響き、俺はLV8になった。
この洞窟は使える♪
続いて青銅の鎧の部屋を探すと宝箱の中に隠れた。
「ギャフン!!」
LV5の武道家を不意打ちで倒す。
「ぶげッ!!」
LV7の商人を倒す。
「ぼえッ!!」
LV5の戦士を倒す。
またもファンファーレが鳴り響き、俺はLV9になった。
どうやらこの洞窟は本来モンスターが生息していないらしい。
だから冒険してくる連中は油断している。
そして青銅の剣の部屋へと移動し、俺は宝箱の中に入った。
しばらくすると、
「あとは青銅の剣だけだな。」
「やった・・・小さな剣とはおサラバだぜ!!」
複数の話し声が近づいてくる。
ガチャ・・・
部屋に入ってきたぞ・・・開けろ開けろ・・・わっしょいわっしょい!!
心臓がないのに高鳴る胸の鼓動を感じた・・・
「よし、宝箱を開けるぞ!!」
「ウオォォーン!!」
宝箱が開くと同時に俺は飛び出した。
「!?」
目の前には4人のパーティーがいた。
戦士LV8 僧侶LV7 魔法使いLV5・・・そして勇者LV7!!
俺の先制攻撃・・・僧侶LV7をクリティカルヒット一撃であの世に送った。
青銅の剣ツエーぜ!!
ここから1VS3の激しい消耗戦となった。
青銅の鎧と青銅の盾が頑丈なので大きいダメージを貰わない。
だが、徐々に削られていくのがわかる。
早く決着をつけないと!!
「ぐはッ!!」
魔法使いを倒した。
「ゲボッ!!」
戦士を倒した。
「助けてくれ~」
それを見て逃げ出す勇者候補だが・・・
俺は上手く回り込んだ。
「勇者候補さんよ・・・アンタに何の恨みもねえが・・・。」
俺が剣を振り上げたとき、
「くらえ!! ゴッドサンダー!!」
「ぎゃぱああああ!!」
とんでもない電撃・・・雷に打たれて俺は倒れた。
「危なかった・・・くそっ・・・みんなを教会で生き返らさないと。」
LV8になった勇者候補は3つの棺桶を引きずりながら部屋を出て行った。
「・・・」
俺は青銅の装備を残し、バラバラになっていた。
動けない・・・身体が動かない。
なんだか眠くなってきたぞ・・・。
それにしても洞窟の中って気持ちいいもんだね・・・。
薄れていく意識の中、ふと誰かが部屋に入ってきた気がした。
でも・・・眠たくて仕方がなかった。
だからね・・・
もう・・・どうでもいいや・・・
しばらくして目が覚めると俺は元通りに戻っていた。
死ななかったのでレベルも上がっている・・・遂にLV10だ。
俺の側には大量の薬草を使った跡が残されていた。
一体、誰が・・・?
俺はデジマの洞窟を出た。
看板を元通りに立てておいた。
多少ではあるが、看板が歪んでしまっているが気にしないでおこう。
そして、俺は森の中へと入っていくのだった。
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