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第1話:突然、殺られてスケルトンになりました。
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今日はエイミーとデートのはずだった・・・
おかしいぞ・・・身体が動かないのですが!?
俺は真っ黒焦げで倒れていた。
自分の倒れている姿が見えるということは死んでしまったのか!?
いや、俺だけじゃない・・・村人全員が死んでいるぞ。
エイミーも死んでるし!!
思い出してみようか・・・。
今日もチヨダの村は平和だった。
鶏はコケコケと鳴き、羊はメエメエと鳴き、隣のカタロフのオッサンの家では奥さんのマライさんがDVを受けて泣いていた。
俺の家のトイレでは季節外れのコオロギが鳴いていた。
そんないつもと変わらぬ日だった。
「エイミーとデートだぜ・・・今日は股間にバイ●ルトをかけようかねえ♪」
バッチリとキメた俺は家を出た。
待ち合わせの勇者タマリの銅像が立つ公園まで歩いている途中だった。
突然、青空が消え黒雲が空を包み込む。
「雨は勘弁して欲しいもんだね・・・。」
独り言をつぶやく俺の近くで
「グエッ!!」
1人の村人が槍で身体を貫かれ倒れた。
「!?」
空を見上げると翼の生えた怖い悪魔みたいな生物が飛んでいた。
「ゲロッ!!」
「ギャパッ!!」
俺の近くで次々と村人が吹っ飛んでいく。
なんか確実に即死している感じなんですけど・・・
「!?」
目が1つしかない巨人がこん棒で村人を次々と殴り飛ばしていた。
「マジか~!!」
俺は逃げようとした・・・その時だった。
突然、炎が俺を包んだ。
そう・・・熱いとか言う前に・・・
断末魔もあげさせてもらえないままに俺は死んだ。
俺を殺したのは魔法使いみたいなバケモノだった。
チヨダの村は全滅した。
モンスター達も去り、屍だけが転がる村に突然声がした。
「我が輩の名は大魔王センバ・ミトー様が第一の部下である魔神スイフである。」
あの・・・誰も聞いていないのですが。
多分、成仏できない魂がたくさんさまよっているだけですよ。
「甦れ・・・さまよえる魂たちよ。」
そう・・・そうくるか・・・。
空から雷が次々と村人たちの屍に落ちていく。
「あぢィ~~!?」
俺は死んでいるのに物凄い熱さを感じた。
気が付くと俺は立ち上がっていた。
なんか身体が軽い。
「マジで甦ったのか!! 魔神スイフ様万歳!!」
俺は叫んだ。
デートに行かなくては・・・エイミ―待っていろよ♪
俺は走って公園につくとトイレに入り鏡の前で髪型を整えようとした。
髪型を整えたかった。
しかし髪はなかった・・・。
髪どころかなんか肉体がないのですが?
私は骨だけになっていた。
この辺りで言うと、ツクバの洞窟に住んでいるスケルトンというがいこつのモンスタ―にそっくりだった・・・いや・・・どう見ても俺がスケルトンになっている。
まさかと思い公園のトイレを出ると・・・
「!?」
村の人たちがモンスターになっていた。
ある者はゾンビ、ある者はスライム、ある者はスケルトン・・・
エイミーもゾンビになっていた。
スイフ様酷すぎ!!
「集まったな・・・我が下僕だちよ。」
公園の勇者タマリの銅像が粉々になり、恐ろしい姿の巨大なモンスターが現れた。
「我が輩が魔神スイフだ、よろしくな!!」
俺たちを下僕扱いしながらもフレンドリーな感じですね・・・。
「下僕のみんな!! よく聞けよ。」
ハイハイ、聞きますとも。
「我が輩の手下に殺された非力でモブなキミたちにチャンスを与えよう。」
非力でモブって酷くね? まあその通りなんだけど。
「大魔王様は勇者を恐れておられる。」
勇者タマリの子孫のことだろうね・・・
「この世界に次々と現れる勇者候補たちを100人倒した者は大魔王様の魔力で転生させてあげようではないか。」
転生って・・・もしかして!?
「新たな魂と肉体を新たなる世界で得ることができるということだ。」
スイフ様、男前♪
公園に集まったゾンビ、スライム、スケルトンの群れは大喜びだ。
「さあ、みんな!! 勇者たちをやっつけてしまえ!!」
スイフの号令に
「オーオー!!」
「ギュルギュル!!」
元村人のみんなは一斉に声を上げた。
物凄く不気味なんですけど・・・。
そんなこと思いながら公園のトイレに入り鏡で自分の姿を見る。
俺も不気味だよ・・・原型というか骨組みだけじゃねえか・・・
落ち込むしかなかった・・・。
おかしいぞ・・・身体が動かないのですが!?
俺は真っ黒焦げで倒れていた。
自分の倒れている姿が見えるということは死んでしまったのか!?
いや、俺だけじゃない・・・村人全員が死んでいるぞ。
エイミーも死んでるし!!
思い出してみようか・・・。
今日もチヨダの村は平和だった。
鶏はコケコケと鳴き、羊はメエメエと鳴き、隣のカタロフのオッサンの家では奥さんのマライさんがDVを受けて泣いていた。
俺の家のトイレでは季節外れのコオロギが鳴いていた。
そんないつもと変わらぬ日だった。
「エイミーとデートだぜ・・・今日は股間にバイ●ルトをかけようかねえ♪」
バッチリとキメた俺は家を出た。
待ち合わせの勇者タマリの銅像が立つ公園まで歩いている途中だった。
突然、青空が消え黒雲が空を包み込む。
「雨は勘弁して欲しいもんだね・・・。」
独り言をつぶやく俺の近くで
「グエッ!!」
1人の村人が槍で身体を貫かれ倒れた。
「!?」
空を見上げると翼の生えた怖い悪魔みたいな生物が飛んでいた。
「ゲロッ!!」
「ギャパッ!!」
俺の近くで次々と村人が吹っ飛んでいく。
なんか確実に即死している感じなんですけど・・・
「!?」
目が1つしかない巨人がこん棒で村人を次々と殴り飛ばしていた。
「マジか~!!」
俺は逃げようとした・・・その時だった。
突然、炎が俺を包んだ。
そう・・・熱いとか言う前に・・・
断末魔もあげさせてもらえないままに俺は死んだ。
俺を殺したのは魔法使いみたいなバケモノだった。
チヨダの村は全滅した。
モンスター達も去り、屍だけが転がる村に突然声がした。
「我が輩の名は大魔王センバ・ミトー様が第一の部下である魔神スイフである。」
あの・・・誰も聞いていないのですが。
多分、成仏できない魂がたくさんさまよっているだけですよ。
「甦れ・・・さまよえる魂たちよ。」
そう・・・そうくるか・・・。
空から雷が次々と村人たちの屍に落ちていく。
「あぢィ~~!?」
俺は死んでいるのに物凄い熱さを感じた。
気が付くと俺は立ち上がっていた。
なんか身体が軽い。
「マジで甦ったのか!! 魔神スイフ様万歳!!」
俺は叫んだ。
デートに行かなくては・・・エイミ―待っていろよ♪
俺は走って公園につくとトイレに入り鏡の前で髪型を整えようとした。
髪型を整えたかった。
しかし髪はなかった・・・。
髪どころかなんか肉体がないのですが?
私は骨だけになっていた。
この辺りで言うと、ツクバの洞窟に住んでいるスケルトンというがいこつのモンスタ―にそっくりだった・・・いや・・・どう見ても俺がスケルトンになっている。
まさかと思い公園のトイレを出ると・・・
「!?」
村の人たちがモンスターになっていた。
ある者はゾンビ、ある者はスライム、ある者はスケルトン・・・
エイミーもゾンビになっていた。
スイフ様酷すぎ!!
「集まったな・・・我が下僕だちよ。」
公園の勇者タマリの銅像が粉々になり、恐ろしい姿の巨大なモンスターが現れた。
「我が輩が魔神スイフだ、よろしくな!!」
俺たちを下僕扱いしながらもフレンドリーな感じですね・・・。
「下僕のみんな!! よく聞けよ。」
ハイハイ、聞きますとも。
「我が輩の手下に殺された非力でモブなキミたちにチャンスを与えよう。」
非力でモブって酷くね? まあその通りなんだけど。
「大魔王様は勇者を恐れておられる。」
勇者タマリの子孫のことだろうね・・・
「この世界に次々と現れる勇者候補たちを100人倒した者は大魔王様の魔力で転生させてあげようではないか。」
転生って・・・もしかして!?
「新たな魂と肉体を新たなる世界で得ることができるということだ。」
スイフ様、男前♪
公園に集まったゾンビ、スライム、スケルトンの群れは大喜びだ。
「さあ、みんな!! 勇者たちをやっつけてしまえ!!」
スイフの号令に
「オーオー!!」
「ギュルギュル!!」
元村人のみんなは一斉に声を上げた。
物凄く不気味なんですけど・・・。
そんなこと思いながら公園のトイレに入り鏡で自分の姿を見る。
俺も不気味だよ・・・原型というか骨組みだけじゃねえか・・・
落ち込むしかなかった・・・。
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