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教会にて
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俺達はランシーヌの案内でエルミス教の教会に向かう事にしたのだ。
しばらく歩くと、街外れにある立派な教会が見えてきた。だが、そこは異様な雰囲気に包まれていたのだ。
それは、静寂が支配しており誰もいないかの様に感じられたからだ。俺達は警戒しながら教会に近付いていったのだ。
「誰もいないのか?」
俺が聞くと、ランシーヌは首を横に振って答えていた。
「分からない……。でも、確かに魔女の気配が残っているわ……」
彼女はそう言うと警戒しながら教会の扉を開けて中に入ることにしたのだ。
俺は警戒しながら、中に入ったのである。だが、教会の中は薄暗く不気味な空気に包まれていた。
警戒しながら教会内を探索することにしたのだ。俺達はいつでも戦える準備をしていたのである。
教会の奥に進んでいくと、祭壇の上に誰か居ることに気付いたのだ。
「誰だ!」
俺が叫ぶと、その人影はゆっくりと振り返り俺達の方に視線を向けてきたのだ。それは女性であった。
彼女は黒を基調とした異国のローブに身を包んでいた。そして、その顔は美しく肌は褐色であるが冷たい目をしていたのだ。
「お前が……魔女なのか?」
警戒しながら言うと、彼女はニタリと笑った。
「ふふっ……、ようやく他の魔女に会えた……」
「何?」
俺が困惑していると、彼女は祭壇から降りてきたのだ。そして、ランシーヌ達に目を向けると彼女らを睨み付けていたのだ。
「その者達は……、お前の配下か……」
そう言うと彼女はランシーヌを見詰めてきたのだ。その眼は冷徹で憎しみが込められているようだった。
「貴女は、この町で神父を立て続けに殺していたのね……」
ランシーヌが言うと、彼女は笑ったのだ。
「ふふっ……、その通りよ……」
「何故、神父達を殺したの?」
ランシーヌが聞くと、魔女はクスクスと笑っていた。そして、彼女に答えていたのだ。
「エルミス教が憎いから……」
そう言うと、魔女は憎悪に満ちた目をして俺達を睨んでいた。
「エルミス教による仕打ちで異教徒として殺された……。だから、私は許せない……」
俺は魔女の言葉を聞きながら、彼女の境遇を考えていた。エルミス教は異教徒に対して厳しく処断すると聞いていたからだ。
「それで……、神父達を殺していたの?」
ランシーヌが聞くと、彼女は頷いたのだ。
「そうよ……、私の怒りと憎しみは収まらないわ……。同時に他の魔女の存在も許せないけどね……」
魔女はそう言うと、今にも攻撃を加えてきそうな雰囲気を醸し出していた。
「貴女は1人だけど、私達は5人いるわ……。それで、戦うつもりなの?」
ランシーヌは強気で魔女に対して言っていた。どうやら、彼女も戦う覚悟を決めたようだ。
「何も策を講じないで相手をするわけがないじゃない……」
そう言うと、魔女はニヤリと笑ったのだ。そして、指を鳴らすと教会の内部全体に魔法陣が浮かび上がってきたのだ。
魔法陣から放たれる光は妖しく輝いていたのだった。
「何だ? これは?」
俺が警戒しながら聞くと、彼女は答えていた。
「ふふっ……、私は魔女よ……。強力な結界を張ることが出来るわ……。その結界内から出ることは容易ではないわ……」
そして、彼女は笑いながら俺達に言ってきたのだ。
「これで貴方達はここから脱出することは不可能よ……。この教会から出ることもね!」
どうやら、魔女の罠にはまってしまったようだ。この状況をどう打開するか考えていると、ランシーヌも困惑していた。
「どうやら、罠に掛かったようね……」
ランシーヌは魔女に対してそう宣言していた。しかし、彼女は思索していたのであった。
「結界か……、かなり強力なものだわ……。それを解除するのは容易ではないわね……」
少し思慮した後、彼女は爆発の魔法を使って無理やり結界を破壊しようと思ったが、そんな事をすれば自身以外の仲間達を殺してしまう恐れがあったのだ。
故に、他の結界の解除方法を模索していたのである。そんな中、俺や双子、シャイラは狼狽していたのだが……。
しかし、彼女は何かを閃いたようだった。
彼女は俺達に向かって微笑むと、魔女の方を向いて話を始めたのだ。
「結界を解く方法を見つけたわ……」
ランシーヌの言葉に、皆は驚愕していた。
「なっ……何だって?」
「解けるの?」
「どうやって!?」
彼女の言葉に動揺していると、彼女はニヤニヤしながら話すのだった。
「今から私が爆発の魔法を使うわ」
その言葉に、俺は慌てて彼女を止めようとした。だが、彼女は俺に微笑みながら答えていたのだ。
「大丈夫よ……。私を信頼して……」
彼女が真剣な眼差しで言うと、それ以上は何も言えなかった……。そして、彼女は詠唱を始めたのだ。
「猛る炎よ集え、そして弾けて破裂せよ!」
そう叫ぶと彼女は魔法を発動させたのだ。すると、教会の屋根に向けて爆発が起こり粉々になったのである。
「何っ!?」
魔女は驚いていた。まさか、屋根を壊すとは思っていなかったようだ。
教会の中に煙や埃が充満してきたが、次第に薄れていき視界が晴れてきた。
そして、俺達は教会から脱出しようと出口に向かって走っていた。しかし、崩れた天井から急に突風が吹いてきたのだ。
俺達はその突風に吹き飛ばされ壁に激突してしまい、倒れてしまった。何とか立ち上がろうとした時、目の前には魔女と配下と思わしき女性が立っていたのである。
女性の脇にはシャイラが抱きかかえられていた。彼女は気を失っていたのである。
「シャイラ!」
俺は叫ぶと、魔女は薄笑いを浮かべながら見詰めていた。そして、ランシーヌを見ながら苦々しい笑みを浮かべていた。
「ふふっ……、まさかこのような手を使ってくるとは……」
彼女はそう言うと、俺や双子達に視線を向けてきたのだ。その瞳からは殺気が放たれていた。
「しかし、今日は退こう……。また、相見まえる時を楽しみにしてるわ……」
そう言うと、彼女はシャイラと一緒に呪文を唱え消えてしまった。
配下の女性も姿が霧状になっていき、突風となって天井から出て行ったのである。
「くそっ……、逃げられたか……」
俺は拳を握り締めながら呟いていた。だが、今はシャイラの身が心配であったのだ。
「魔女が居る場所を捜さないといけないわね……」
ランシーヌの言葉に俺達は頷いたのだ。だが、魔女が何処に潜んでいるか分からなかったのである。
「とりあえずは……、情報を集めて捜すしかないか……」
俺がそう言うと、ランシーヌも頷き同意してくれた。そして、俺達は教会から出て行き、引き続き情報を集めることにしたのだった。
しばらく歩くと、街外れにある立派な教会が見えてきた。だが、そこは異様な雰囲気に包まれていたのだ。
それは、静寂が支配しており誰もいないかの様に感じられたからだ。俺達は警戒しながら教会に近付いていったのだ。
「誰もいないのか?」
俺が聞くと、ランシーヌは首を横に振って答えていた。
「分からない……。でも、確かに魔女の気配が残っているわ……」
彼女はそう言うと警戒しながら教会の扉を開けて中に入ることにしたのだ。
俺は警戒しながら、中に入ったのである。だが、教会の中は薄暗く不気味な空気に包まれていた。
警戒しながら教会内を探索することにしたのだ。俺達はいつでも戦える準備をしていたのである。
教会の奥に進んでいくと、祭壇の上に誰か居ることに気付いたのだ。
「誰だ!」
俺が叫ぶと、その人影はゆっくりと振り返り俺達の方に視線を向けてきたのだ。それは女性であった。
彼女は黒を基調とした異国のローブに身を包んでいた。そして、その顔は美しく肌は褐色であるが冷たい目をしていたのだ。
「お前が……魔女なのか?」
警戒しながら言うと、彼女はニタリと笑った。
「ふふっ……、ようやく他の魔女に会えた……」
「何?」
俺が困惑していると、彼女は祭壇から降りてきたのだ。そして、ランシーヌ達に目を向けると彼女らを睨み付けていたのだ。
「その者達は……、お前の配下か……」
そう言うと彼女はランシーヌを見詰めてきたのだ。その眼は冷徹で憎しみが込められているようだった。
「貴女は、この町で神父を立て続けに殺していたのね……」
ランシーヌが言うと、彼女は笑ったのだ。
「ふふっ……、その通りよ……」
「何故、神父達を殺したの?」
ランシーヌが聞くと、魔女はクスクスと笑っていた。そして、彼女に答えていたのだ。
「エルミス教が憎いから……」
そう言うと、魔女は憎悪に満ちた目をして俺達を睨んでいた。
「エルミス教による仕打ちで異教徒として殺された……。だから、私は許せない……」
俺は魔女の言葉を聞きながら、彼女の境遇を考えていた。エルミス教は異教徒に対して厳しく処断すると聞いていたからだ。
「それで……、神父達を殺していたの?」
ランシーヌが聞くと、彼女は頷いたのだ。
「そうよ……、私の怒りと憎しみは収まらないわ……。同時に他の魔女の存在も許せないけどね……」
魔女はそう言うと、今にも攻撃を加えてきそうな雰囲気を醸し出していた。
「貴女は1人だけど、私達は5人いるわ……。それで、戦うつもりなの?」
ランシーヌは強気で魔女に対して言っていた。どうやら、彼女も戦う覚悟を決めたようだ。
「何も策を講じないで相手をするわけがないじゃない……」
そう言うと、魔女はニヤリと笑ったのだ。そして、指を鳴らすと教会の内部全体に魔法陣が浮かび上がってきたのだ。
魔法陣から放たれる光は妖しく輝いていたのだった。
「何だ? これは?」
俺が警戒しながら聞くと、彼女は答えていた。
「ふふっ……、私は魔女よ……。強力な結界を張ることが出来るわ……。その結界内から出ることは容易ではないわ……」
そして、彼女は笑いながら俺達に言ってきたのだ。
「これで貴方達はここから脱出することは不可能よ……。この教会から出ることもね!」
どうやら、魔女の罠にはまってしまったようだ。この状況をどう打開するか考えていると、ランシーヌも困惑していた。
「どうやら、罠に掛かったようね……」
ランシーヌは魔女に対してそう宣言していた。しかし、彼女は思索していたのであった。
「結界か……、かなり強力なものだわ……。それを解除するのは容易ではないわね……」
少し思慮した後、彼女は爆発の魔法を使って無理やり結界を破壊しようと思ったが、そんな事をすれば自身以外の仲間達を殺してしまう恐れがあったのだ。
故に、他の結界の解除方法を模索していたのである。そんな中、俺や双子、シャイラは狼狽していたのだが……。
しかし、彼女は何かを閃いたようだった。
彼女は俺達に向かって微笑むと、魔女の方を向いて話を始めたのだ。
「結界を解く方法を見つけたわ……」
ランシーヌの言葉に、皆は驚愕していた。
「なっ……何だって?」
「解けるの?」
「どうやって!?」
彼女の言葉に動揺していると、彼女はニヤニヤしながら話すのだった。
「今から私が爆発の魔法を使うわ」
その言葉に、俺は慌てて彼女を止めようとした。だが、彼女は俺に微笑みながら答えていたのだ。
「大丈夫よ……。私を信頼して……」
彼女が真剣な眼差しで言うと、それ以上は何も言えなかった……。そして、彼女は詠唱を始めたのだ。
「猛る炎よ集え、そして弾けて破裂せよ!」
そう叫ぶと彼女は魔法を発動させたのだ。すると、教会の屋根に向けて爆発が起こり粉々になったのである。
「何っ!?」
魔女は驚いていた。まさか、屋根を壊すとは思っていなかったようだ。
教会の中に煙や埃が充満してきたが、次第に薄れていき視界が晴れてきた。
そして、俺達は教会から脱出しようと出口に向かって走っていた。しかし、崩れた天井から急に突風が吹いてきたのだ。
俺達はその突風に吹き飛ばされ壁に激突してしまい、倒れてしまった。何とか立ち上がろうとした時、目の前には魔女と配下と思わしき女性が立っていたのである。
女性の脇にはシャイラが抱きかかえられていた。彼女は気を失っていたのである。
「シャイラ!」
俺は叫ぶと、魔女は薄笑いを浮かべながら見詰めていた。そして、ランシーヌを見ながら苦々しい笑みを浮かべていた。
「ふふっ……、まさかこのような手を使ってくるとは……」
彼女はそう言うと、俺や双子達に視線を向けてきたのだ。その瞳からは殺気が放たれていた。
「しかし、今日は退こう……。また、相見まえる時を楽しみにしてるわ……」
そう言うと、彼女はシャイラと一緒に呪文を唱え消えてしまった。
配下の女性も姿が霧状になっていき、突風となって天井から出て行ったのである。
「くそっ……、逃げられたか……」
俺は拳を握り締めながら呟いていた。だが、今はシャイラの身が心配であったのだ。
「魔女が居る場所を捜さないといけないわね……」
ランシーヌの言葉に俺達は頷いたのだ。だが、魔女が何処に潜んでいるか分からなかったのである。
「とりあえずは……、情報を集めて捜すしかないか……」
俺がそう言うと、ランシーヌも頷き同意してくれた。そして、俺達は教会から出て行き、引き続き情報を集めることにしたのだった。
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