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謎の気配とユリアの異変
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「……パスカル。手配してくれてありがたいけど、これは大げさすぎないかしら?」
「何で? 2週間の長旅に加えてピアノの様な重くて繊細な楽器を運ぶんだよ?
備えあれば憂いなしさ」
「それはそうだけど……」
私の目の前にはピアノを積む為の馬車があった。
しかし、馬車は馬車でも荷馬車ではなく軍人や大砲を運ぶ軍用の装甲馬車である。
二人の御者も腰に剣を指した大男達でどう見ても只者じゃない匂いがプンプンする。
4頭立ての馬も特殊な軍用馬らしい。
てっきり普通の大型の荷馬車を手配してくれると思ったんだけど。
何処から手配したんだろ。
(盗賊に襲われる様な危険な所なんて通らないのに過保護ね。嬉しいけど)
弟の過剰な愛情を感じつつ私は屋敷のピアノの方を見に行く事にした。
ピアノは荷積みする為に足を外して養生されている所だった。
すると作業している者達の中に明らかに小柄な女の子がいるのに気が付いた。
茶色の髪をツーサイドアップしている可愛い女の子である。
女の子はその腰に似つかわしくない作業用の腰袋を付けてちょこまか動いていた。
ついつい興味が出て話しかける。
「貴方も働いているの? 偉いわね」
「何言ってんの。あんたらに呼ばれたから来たんだよ」
「?」
「あたしは工芸士だよ。こいつの面倒を見る必要があるんだろ」
そう云って女の子はピアノを指さした。
「面倒って……あなた、もしかして調律出来るの?」
「当たり前だろ。ゼロから物造る訳じゃないし、ウチの一族なら楽勝だ。
大聖堂のピアノだってあたしが調律してんだからな。
まぁ、あたしが一番音楽好きってのもあるけど」
「えっ!」
(わざわざ王都からダルセンに来てくれる調律師なんていないと思っていたからパスカルに言わなかったんだけど)
そもそもピアノがほぼ無いという事は需要も無い。
向こうに運んだら向こうで出来る人を探してみるつもりだった。期待出来ないけど。
どうやらパスカルが気を使って運送屋と共に手配したらしい。
うーん。
私の事を思って何でもかんでも先回りして手配してくれるのは非常にありがたいが肝心の本人への説明が抜けている所がお父様そっくりだ。
それにしても……。
「大聖堂のピアノの調律もしてるって……これからそっちの方はどうなるの?」
「さぁ? ウチの工房の誰かがやるんじゃない?」
「……」
そんな事でいいのだろうか。
パスカルがどういう手配したのか本当に気になる。
「あ、それと」
「?」
「あたしはこう見えても40超えてるんだ。子ども扱いしないで欲しいね」
「ごめんなさい。勘違いしたわ。あなたドワーフだったのね」
この世界で手先の器用な工芸士といえばドワーフに決まっている。
人間よりも寿命が長めなので見た目が若い。
そうは云ってもあまり人間のコミュニティには入ってこないので珍しい。
「あたしはハーフドワーフだよ。
見た目が人間とほぼ変わらないからよく誤解されるんだ。
悪気が無いのはわかってるけど気を付けておくれ」
「わかったわ」
「それと、向こうに付いたらあたしの住む場所の用意をお願いね」
「え? 移住してくれるの?」
「人材を募集中だからあんたの許可があれば侯爵家のツケで工房でも何でも建てていいって言ってたぞ。
ここの若様が」
「わ、わかりました。もちろん歓迎するわ」
パスカルの配慮はとてもありがたい。
本当にありがたいが出来れば事前に説明が欲しい。
本人の自覚が足りない事もそうだけど血筋の様な気がしてきた。
ユリアに同じ事をしそうだから自分も気を付けよう。
「んじゃ宜しく、領主様。あたしはカルラって云うんだ」
「申し遅れたけど私はリーチェです。宜しくね、カルラ」
そしてピアノは装甲馬車に慎重に乗せられた。
屋根付き箱組の大きい装甲馬車はまだ充分にスペースがある。
(これは意外と居住性良さそう……)
お礼と別れの挨拶をパスカルとアーサーにして私達は装甲馬車に乗り込んだ。
王都に来てそんなに経っていないがパスカルとアーサーにも会えたので満足してダルセンへの帰途につく。
行きは貴賓用の遠乗り馬車で帰りは装飾美の欠片も無い装甲馬車。
優美さがない代わりに馬車の安定感がまるで違う。
寧ろ肉体健康的観点からはこちらの方がありがたい事が分かった。
事前に私が思った通り、特に問題なく馬車は進む。
気になる事が起こったのは寧ろ我がダルセン領に入ってからの事だった。
馬車用の車道も途切れ途切れにしか整備されていない、何もない山間。
自領に帰ってきたはずなのに何かしらの危険を感じてしまう。
こういう所が辺境だ。
暗めの時間になり、あと2時間ほどで領都に着く時に御者が私に声をかけた。
「奥様、少し馬車の速度を上げますので」
「どうしたのですか?」
「いえ、実は昨日ダルセン領に入ってからどうもこの馬車をつけている者がいる様なのです」
「えっ……?」
勿論、思い当たる事はない。
貧しい領に似つかわしくない大型の馬車だからよからぬ輩が出てきたか。
確かにピアノや人員全てを乗せているこの馬車は大きくて目立つけど。
「気のせいとかではないの?」
「……そうだといいのですが、こちらが小休止した時向こうも止まるもので。何回も」
「どういう事かしら……」
「それだけではありません。先程森に差し掛かった時も別の気配を感じました。
結局、何事もありませんでしたが……」
「嘘じゃないよ」
カルラが話に加わって来た。
「小休止で馬車が止まった時にさ、あたしも地精霊で感知したんだ。
まあ、魔獣とか獣とかだと思ったんだけど……」
そういえばドワーフは地精霊とかいう存在を介して浅い地中なら探る事が出来ると聞いた事がある。
その能力で鉱石とかを発掘するらしい。
でも生物まで索敵出来るとは知らなかったな。
どのくらいの範囲が索敵できるんだろう。
「まあ、ぼやっとしかわからないし気のせいかと思っていたんだけどさ。
ずっと数が変わらないんで馬車が止まる度に確認していたんだ」
(そう云えば、止まった時に馬車の外に出ていたわね。
てっきり我慢できなくて用足ししたかと思っていたわ)
内心でカルラに謝る。
「とにかく、もう少しで領都です。日も完全に落ちましたし、急ぎますので」
そう言って御者は馬車の速度を上げた。
馬車は作りが頑丈なので影響を感じなくていい。
そして結局何事もなく馬車は領都に着いた。領都の外壁をくぐって一安心する。
侯爵邸を出発してから10日目の夕方に到着した。
最後以外は特別急いだ訳では無いのに王都へ行った時よりも早い。
安定した走りと安全な装甲馬車の中で安心して野営が出来るのが大きかった。
(それにしても何か気持ち悪い出来事だったわね。
これからは治安面にも気を使わないと。人が少ない辺境だし)
馬車がダルセン領都の男爵邸に着くや否やハンスがやってきた。
なにやら深刻そうな顔をしているので不安になる。
「奥様、到着早々申し訳ありませんがお嬢様を止めて下さい。あのままでは……」
「ユリアがどうしたの!?」
「それが……」
ハンスの話ではユリアは私が王都に旅立って以来ピアノに異常なくらいに没頭する様になったらしい。
最近は朝から晩まで教会にこもりっきりで出てこない様だ。
呼びに行った使用人が説得してようやく屋敷に帰る様な状態らしい。
家にいても真面に食事もとらずピアノの事に没頭しているとの事だった。
「じゃあ、今も……?」
「はい」
私は急いでそのまま教会に向かった。
教会に到着した私が目にしたものは、私の気配すら気が付かずにピアノを弾き続けるユリアの姿だった。
「何で? 2週間の長旅に加えてピアノの様な重くて繊細な楽器を運ぶんだよ?
備えあれば憂いなしさ」
「それはそうだけど……」
私の目の前にはピアノを積む為の馬車があった。
しかし、馬車は馬車でも荷馬車ではなく軍人や大砲を運ぶ軍用の装甲馬車である。
二人の御者も腰に剣を指した大男達でどう見ても只者じゃない匂いがプンプンする。
4頭立ての馬も特殊な軍用馬らしい。
てっきり普通の大型の荷馬車を手配してくれると思ったんだけど。
何処から手配したんだろ。
(盗賊に襲われる様な危険な所なんて通らないのに過保護ね。嬉しいけど)
弟の過剰な愛情を感じつつ私は屋敷のピアノの方を見に行く事にした。
ピアノは荷積みする為に足を外して養生されている所だった。
すると作業している者達の中に明らかに小柄な女の子がいるのに気が付いた。
茶色の髪をツーサイドアップしている可愛い女の子である。
女の子はその腰に似つかわしくない作業用の腰袋を付けてちょこまか動いていた。
ついつい興味が出て話しかける。
「貴方も働いているの? 偉いわね」
「何言ってんの。あんたらに呼ばれたから来たんだよ」
「?」
「あたしは工芸士だよ。こいつの面倒を見る必要があるんだろ」
そう云って女の子はピアノを指さした。
「面倒って……あなた、もしかして調律出来るの?」
「当たり前だろ。ゼロから物造る訳じゃないし、ウチの一族なら楽勝だ。
大聖堂のピアノだってあたしが調律してんだからな。
まぁ、あたしが一番音楽好きってのもあるけど」
「えっ!」
(わざわざ王都からダルセンに来てくれる調律師なんていないと思っていたからパスカルに言わなかったんだけど)
そもそもピアノがほぼ無いという事は需要も無い。
向こうに運んだら向こうで出来る人を探してみるつもりだった。期待出来ないけど。
どうやらパスカルが気を使って運送屋と共に手配したらしい。
うーん。
私の事を思って何でもかんでも先回りして手配してくれるのは非常にありがたいが肝心の本人への説明が抜けている所がお父様そっくりだ。
それにしても……。
「大聖堂のピアノの調律もしてるって……これからそっちの方はどうなるの?」
「さぁ? ウチの工房の誰かがやるんじゃない?」
「……」
そんな事でいいのだろうか。
パスカルがどういう手配したのか本当に気になる。
「あ、それと」
「?」
「あたしはこう見えても40超えてるんだ。子ども扱いしないで欲しいね」
「ごめんなさい。勘違いしたわ。あなたドワーフだったのね」
この世界で手先の器用な工芸士といえばドワーフに決まっている。
人間よりも寿命が長めなので見た目が若い。
そうは云ってもあまり人間のコミュニティには入ってこないので珍しい。
「あたしはハーフドワーフだよ。
見た目が人間とほぼ変わらないからよく誤解されるんだ。
悪気が無いのはわかってるけど気を付けておくれ」
「わかったわ」
「それと、向こうに付いたらあたしの住む場所の用意をお願いね」
「え? 移住してくれるの?」
「人材を募集中だからあんたの許可があれば侯爵家のツケで工房でも何でも建てていいって言ってたぞ。
ここの若様が」
「わ、わかりました。もちろん歓迎するわ」
パスカルの配慮はとてもありがたい。
本当にありがたいが出来れば事前に説明が欲しい。
本人の自覚が足りない事もそうだけど血筋の様な気がしてきた。
ユリアに同じ事をしそうだから自分も気を付けよう。
「んじゃ宜しく、領主様。あたしはカルラって云うんだ」
「申し遅れたけど私はリーチェです。宜しくね、カルラ」
そしてピアノは装甲馬車に慎重に乗せられた。
屋根付き箱組の大きい装甲馬車はまだ充分にスペースがある。
(これは意外と居住性良さそう……)
お礼と別れの挨拶をパスカルとアーサーにして私達は装甲馬車に乗り込んだ。
王都に来てそんなに経っていないがパスカルとアーサーにも会えたので満足してダルセンへの帰途につく。
行きは貴賓用の遠乗り馬車で帰りは装飾美の欠片も無い装甲馬車。
優美さがない代わりに馬車の安定感がまるで違う。
寧ろ肉体健康的観点からはこちらの方がありがたい事が分かった。
事前に私が思った通り、特に問題なく馬車は進む。
気になる事が起こったのは寧ろ我がダルセン領に入ってからの事だった。
馬車用の車道も途切れ途切れにしか整備されていない、何もない山間。
自領に帰ってきたはずなのに何かしらの危険を感じてしまう。
こういう所が辺境だ。
暗めの時間になり、あと2時間ほどで領都に着く時に御者が私に声をかけた。
「奥様、少し馬車の速度を上げますので」
「どうしたのですか?」
「いえ、実は昨日ダルセン領に入ってからどうもこの馬車をつけている者がいる様なのです」
「えっ……?」
勿論、思い当たる事はない。
貧しい領に似つかわしくない大型の馬車だからよからぬ輩が出てきたか。
確かにピアノや人員全てを乗せているこの馬車は大きくて目立つけど。
「気のせいとかではないの?」
「……そうだといいのですが、こちらが小休止した時向こうも止まるもので。何回も」
「どういう事かしら……」
「それだけではありません。先程森に差し掛かった時も別の気配を感じました。
結局、何事もありませんでしたが……」
「嘘じゃないよ」
カルラが話に加わって来た。
「小休止で馬車が止まった時にさ、あたしも地精霊で感知したんだ。
まあ、魔獣とか獣とかだと思ったんだけど……」
そういえばドワーフは地精霊とかいう存在を介して浅い地中なら探る事が出来ると聞いた事がある。
その能力で鉱石とかを発掘するらしい。
でも生物まで索敵出来るとは知らなかったな。
どのくらいの範囲が索敵できるんだろう。
「まあ、ぼやっとしかわからないし気のせいかと思っていたんだけどさ。
ずっと数が変わらないんで馬車が止まる度に確認していたんだ」
(そう云えば、止まった時に馬車の外に出ていたわね。
てっきり我慢できなくて用足ししたかと思っていたわ)
内心でカルラに謝る。
「とにかく、もう少しで領都です。日も完全に落ちましたし、急ぎますので」
そう言って御者は馬車の速度を上げた。
馬車は作りが頑丈なので影響を感じなくていい。
そして結局何事もなく馬車は領都に着いた。領都の外壁をくぐって一安心する。
侯爵邸を出発してから10日目の夕方に到着した。
最後以外は特別急いだ訳では無いのに王都へ行った時よりも早い。
安定した走りと安全な装甲馬車の中で安心して野営が出来るのが大きかった。
(それにしても何か気持ち悪い出来事だったわね。
これからは治安面にも気を使わないと。人が少ない辺境だし)
馬車がダルセン領都の男爵邸に着くや否やハンスがやってきた。
なにやら深刻そうな顔をしているので不安になる。
「奥様、到着早々申し訳ありませんがお嬢様を止めて下さい。あのままでは……」
「ユリアがどうしたの!?」
「それが……」
ハンスの話ではユリアは私が王都に旅立って以来ピアノに異常なくらいに没頭する様になったらしい。
最近は朝から晩まで教会にこもりっきりで出てこない様だ。
呼びに行った使用人が説得してようやく屋敷に帰る様な状態らしい。
家にいても真面に食事もとらずピアノの事に没頭しているとの事だった。
「じゃあ、今も……?」
「はい」
私は急いでそのまま教会に向かった。
教会に到着した私が目にしたものは、私の気配すら気が付かずにピアノを弾き続けるユリアの姿だった。
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