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48話 建国時代の付喪神達
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エレノアは成り行きでついて行く事になったが、ただいま絶賛モヤモヤしていた。
(マサシゲ様、楽しそう……)
かつての主の話でアスクレピオスと話が盛り上がっていて、入れる隙がまるでない。後ろからじとぉっと睨んでしまっている。
神塔は、もう目の前だった。
「さぁーて、行く……ーー」
楽しげだったマサシゲの声が不自然に途切れて一転。彼は刀をすっと抜いた。
「大量の足音だ、聞こえるか?」
「無論だ」
「スタンピードですね……」
エレノアの背筋が凍り付く。足音は全く聞こえていなかったが、ついにエレノアの耳にも届くほどまで聞こえてきたのだ。どどどどどと絶え間なく聞こえてくる。
まさか、このタイミングで……ーー!
一気に体温がなくなってしまったエレノアの元にアスクレピオスがやって来る。
「大丈夫ですわ、エレノア様。私達が居ますから」
空中に足場を作る魔法を使用して、エルメラと共にエレノアは待避する事になった。エルメラはラセツの指示用に定位置に、エレノアは遠ざけられてしまった。
詠唱を始めていたアスクレピオスがそれを終えると岩盤の壁が神塔の出入り口の左右に聳え立つ。元から整備されていた土を簡単に固めただけの道、おおよそ大型バスが横に二台分並んだほど。そこから魔物達がはみ出ないように。
その道の後方に大きな円形の壁も作られた。出口がないそこに引き留めるための一時的に足止めするための物だ。魔物が出てくれば出て来るほど、今度はその壁を乗り越えるために他の魔物が足場を作ってしまうため、本当に一時凌ぎだけだ。
通路の中心辺りにマサシゲとラセツが立ち、その後ろで岩壁と同じ材質で作られた円形の柱の上にアスクレピオスが立つ。エルメラはマサシゲ達の少し上で待機。
更に足音が大きくなってきた。もう少しで、スタンピードが始まる。エレノアは固唾を飲んだ。
◇◇◇
「ラセツさん、少し後ろにいてくれねぇか? 人がいるとどうも暴れにくくてな……」
「もうちょっと真面目にやんなさい、マサシゲ! 来るわよ!」
ついに神塔の口から魔物達が吐き出された。絶え間なく大量の魔物達が地を蹴る音が辺りの空気を震わせる。
「あっ! 俺が前に出れば良いのか!」
閃いたと言わんばかりにマサシゲは走り出す。その後を追おうとするラセツだったがエルメラから動かないよう指示が飛んできて、やむなく足を止めた。
次の瞬間、マサシゲは牛型の魔物ーーウィンドブルの群れに突進する。まさに緑色の群れは視界の半分以上を緑色が支配している。
マサシゲは目を閉じる。引き抜いた己自身に力を預ける。そして、刃に己に宿る魔力を浸透させる。オウカが使っていた頃より圧倒的に満ちるスピードが早い。それも当然といえば当然なのかもしれない。
これはマサシゲそのものなのだから。
「真皇桜血流・七型ーーネンゲツサイオウ」
マサシゲは獲物を一匹に刀を凪いだ。すると一つの銀閃が七つに分裂して、一匹を切り刻みながら前方へ四方八方に散っていく。
ドッカアアアアアアンッ!!
ほぼ同時、魔力の銀月が魔物達へ飛来し、すぱっと切り裂いて地面に三日月を刻み付ける。これは一匹刈ると同時に魔力派を周囲へぶっぱなす、いわゆる魔法剣だ。昔はただの型だったが、オウカが大量のモンスターを倒すため、免許皆伝を得ていた真皇桜血流の型を魔法剣専用に大幅改変した剣技。
これはどちらかというと対戦争用。一人を倒すと同時に魔力を三日月形に放つ騙し討ちの剣技だ。広範囲に飛ばす上、周囲を滅茶苦茶に巻き込む魔力頼りの剣技。
マサシゲの動きは常軌を逸した移動スピードも加わって、一秒間に無数の魔力波あちこちに飛んで行く有り様だった。
魔力の刃を受けた魔物は一瞬で紫色の霧となり、白くなってから消えていく。
「あら?」エルメラは呟く。
右に左に、両サイドからマサシゲを抜けたはずの魔物も銀月に背中から追われてその場で霧となって散った。
大量のウィンドウブルはマサシゲが持ち前のスピードも生かしてあちこちに銀月が乱舞している。
ラセツ達の元に来るのが二匹にまで削られている。しかも、その二匹は後方のアスクレピオスが光属性の中位魔法で撃ち抜いて終わった。
「ちょっと、マサシゲ! 浄化機能までついてるじゃない! それ先に言いなさいよ!」
エルメラの訴えはすぐに爆音にかき消される。
それだけではない。ちょっと好奇に駈られたラセツがその距離からこっそり複製を試みたせいで一気に魔力の月は倍以上、無数と称して問題ないほど分裂して辺り一帯を切り刻んでいく。
お陰で一度、マサシゲの目の前から魔物が消え失せた。ちなみに、後ろへ漏れてきたのが十匹だけである。
当然まだまだ止まらないのだが、そこに応援が駆け付ける……ーー。
「マサシゲ殿ぉおおおおおーー!」
「げっ。エクスカリバー!」
ボソッとマサシゲが嫌そうに呟いた。
しかし、壁をひとっ飛びで越えて来た彼には聞こえていない。
「加勢します!」
「いや、お前が来たら俺はほとんどやる事ねぇんだよ。あと十分待ってくれねぇ?」
「いえ! そんな暇はありませんから!」
ニコニコニコぉーっと無邪気に輝く笑顔を振り撒いて、エクスカリバーが隣に立った。
キリッと表情を作るが口元はワクワクが滲み出て楽しさを隠せていなかった。
「行きますよ、エクスカリバー!」
「いや、お前の事だろ」
「あっ! そうですね?!」
思い付いたように主人だったアレクサンダーの台詞を言いながら、迫ってきた魔物を前に大剣へと魔力をどんどん注いで行く。
「ちっ!」
「マサシゲ殿、何で舌打ちするんですか?!」
「当たり前だろ、こっちは今まで暴れてねぇってのに! まだ二千八百ぐらいしか狩ってねぇっての!」
「十分では?」
「お前が言うな!」
しかし、マサシゲは岩壁の方に飛んで行ってしまう。ここは任せたという事である。アスクレピオスもマサシゲとは反対側の岩壁にそっと降り立った。
迫る魔物達へ、殲滅の一撃を放たんとエクスカリバーを大きく振りかぶる。そうすれば、刀身は目を潰さんばかりの白い輝きを力強く放つ。
「ライトニング・ロア!!」
大きく振りかぶりエクスカリバーを地面に叩き付ける。その瞬間、一瞬の無音の後に五方へ、地面を抉り暴力的な輝きを放つ光柱が剣に薙ぎ倒されたように迸った。
(マサシゲ様、楽しそう……)
かつての主の話でアスクレピオスと話が盛り上がっていて、入れる隙がまるでない。後ろからじとぉっと睨んでしまっている。
神塔は、もう目の前だった。
「さぁーて、行く……ーー」
楽しげだったマサシゲの声が不自然に途切れて一転。彼は刀をすっと抜いた。
「大量の足音だ、聞こえるか?」
「無論だ」
「スタンピードですね……」
エレノアの背筋が凍り付く。足音は全く聞こえていなかったが、ついにエレノアの耳にも届くほどまで聞こえてきたのだ。どどどどどと絶え間なく聞こえてくる。
まさか、このタイミングで……ーー!
一気に体温がなくなってしまったエレノアの元にアスクレピオスがやって来る。
「大丈夫ですわ、エレノア様。私達が居ますから」
空中に足場を作る魔法を使用して、エルメラと共にエレノアは待避する事になった。エルメラはラセツの指示用に定位置に、エレノアは遠ざけられてしまった。
詠唱を始めていたアスクレピオスがそれを終えると岩盤の壁が神塔の出入り口の左右に聳え立つ。元から整備されていた土を簡単に固めただけの道、おおよそ大型バスが横に二台分並んだほど。そこから魔物達がはみ出ないように。
その道の後方に大きな円形の壁も作られた。出口がないそこに引き留めるための一時的に足止めするための物だ。魔物が出てくれば出て来るほど、今度はその壁を乗り越えるために他の魔物が足場を作ってしまうため、本当に一時凌ぎだけだ。
通路の中心辺りにマサシゲとラセツが立ち、その後ろで岩壁と同じ材質で作られた円形の柱の上にアスクレピオスが立つ。エルメラはマサシゲ達の少し上で待機。
更に足音が大きくなってきた。もう少しで、スタンピードが始まる。エレノアは固唾を飲んだ。
◇◇◇
「ラセツさん、少し後ろにいてくれねぇか? 人がいるとどうも暴れにくくてな……」
「もうちょっと真面目にやんなさい、マサシゲ! 来るわよ!」
ついに神塔の口から魔物達が吐き出された。絶え間なく大量の魔物達が地を蹴る音が辺りの空気を震わせる。
「あっ! 俺が前に出れば良いのか!」
閃いたと言わんばかりにマサシゲは走り出す。その後を追おうとするラセツだったがエルメラから動かないよう指示が飛んできて、やむなく足を止めた。
次の瞬間、マサシゲは牛型の魔物ーーウィンドブルの群れに突進する。まさに緑色の群れは視界の半分以上を緑色が支配している。
マサシゲは目を閉じる。引き抜いた己自身に力を預ける。そして、刃に己に宿る魔力を浸透させる。オウカが使っていた頃より圧倒的に満ちるスピードが早い。それも当然といえば当然なのかもしれない。
これはマサシゲそのものなのだから。
「真皇桜血流・七型ーーネンゲツサイオウ」
マサシゲは獲物を一匹に刀を凪いだ。すると一つの銀閃が七つに分裂して、一匹を切り刻みながら前方へ四方八方に散っていく。
ドッカアアアアアアンッ!!
ほぼ同時、魔力の銀月が魔物達へ飛来し、すぱっと切り裂いて地面に三日月を刻み付ける。これは一匹刈ると同時に魔力派を周囲へぶっぱなす、いわゆる魔法剣だ。昔はただの型だったが、オウカが大量のモンスターを倒すため、免許皆伝を得ていた真皇桜血流の型を魔法剣専用に大幅改変した剣技。
これはどちらかというと対戦争用。一人を倒すと同時に魔力を三日月形に放つ騙し討ちの剣技だ。広範囲に飛ばす上、周囲を滅茶苦茶に巻き込む魔力頼りの剣技。
マサシゲの動きは常軌を逸した移動スピードも加わって、一秒間に無数の魔力波あちこちに飛んで行く有り様だった。
魔力の刃を受けた魔物は一瞬で紫色の霧となり、白くなってから消えていく。
「あら?」エルメラは呟く。
右に左に、両サイドからマサシゲを抜けたはずの魔物も銀月に背中から追われてその場で霧となって散った。
大量のウィンドウブルはマサシゲが持ち前のスピードも生かしてあちこちに銀月が乱舞している。
ラセツ達の元に来るのが二匹にまで削られている。しかも、その二匹は後方のアスクレピオスが光属性の中位魔法で撃ち抜いて終わった。
「ちょっと、マサシゲ! 浄化機能までついてるじゃない! それ先に言いなさいよ!」
エルメラの訴えはすぐに爆音にかき消される。
それだけではない。ちょっと好奇に駈られたラセツがその距離からこっそり複製を試みたせいで一気に魔力の月は倍以上、無数と称して問題ないほど分裂して辺り一帯を切り刻んでいく。
お陰で一度、マサシゲの目の前から魔物が消え失せた。ちなみに、後ろへ漏れてきたのが十匹だけである。
当然まだまだ止まらないのだが、そこに応援が駆け付ける……ーー。
「マサシゲ殿ぉおおおおおーー!」
「げっ。エクスカリバー!」
ボソッとマサシゲが嫌そうに呟いた。
しかし、壁をひとっ飛びで越えて来た彼には聞こえていない。
「加勢します!」
「いや、お前が来たら俺はほとんどやる事ねぇんだよ。あと十分待ってくれねぇ?」
「いえ! そんな暇はありませんから!」
ニコニコニコぉーっと無邪気に輝く笑顔を振り撒いて、エクスカリバーが隣に立った。
キリッと表情を作るが口元はワクワクが滲み出て楽しさを隠せていなかった。
「行きますよ、エクスカリバー!」
「いや、お前の事だろ」
「あっ! そうですね?!」
思い付いたように主人だったアレクサンダーの台詞を言いながら、迫ってきた魔物を前に大剣へと魔力をどんどん注いで行く。
「ちっ!」
「マサシゲ殿、何で舌打ちするんですか?!」
「当たり前だろ、こっちは今まで暴れてねぇってのに! まだ二千八百ぐらいしか狩ってねぇっての!」
「十分では?」
「お前が言うな!」
しかし、マサシゲは岩壁の方に飛んで行ってしまう。ここは任せたという事である。アスクレピオスもマサシゲとは反対側の岩壁にそっと降り立った。
迫る魔物達へ、殲滅の一撃を放たんとエクスカリバーを大きく振りかぶる。そうすれば、刀身は目を潰さんばかりの白い輝きを力強く放つ。
「ライトニング・ロア!!」
大きく振りかぶりエクスカリバーを地面に叩き付ける。その瞬間、一瞬の無音の後に五方へ、地面を抉り暴力的な輝きを放つ光柱が剣に薙ぎ倒されたように迸った。
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