51 / 93
47話 改新『神塔システム』・下
しおりを挟む
「彼らも当然、正当な価格で取引してくれる場所がなければ廃業になります。ここの商業ギルドはそうだったでしょう、レイナード?」
「そうだな。えらく買い叩かれて、仕事にならないと他に辞めた人もいるし……」
「え……」
「何より、王都内各地にある下水路の清掃は特に歓迎されます!」
「下水路の掃除?」と首を傾げる。寧ろ冒険者業にはド定番な気がするが。
直後、グルン! と一気に各国の大御所様達から眼力強めの視線が飛んできた。やってくれるのかマジかという顔である。
しかも、ラプソディアナが瞳孔開き切った目でユウを見てきていた。
「まさか、掃除してないんですか?」
「えぇ、そうでしょうね? 毎日毎日ドブ臭い汚水が海に流れてくるので浄化が大変なのですよ」
「……」
海洋汚染はやっちゃいけない。
そこで、「キングスカラー家のメルヴィン様がお見えになりました」とハキハキ伝える声か、壁に空いた穴からよく聞こえてきた。その穴から杖を持った少年とローブの大人が通過していく直前、一応とばかりに二人は穴から一礼して通りすぎていった。
「ところで下水路の掃除ってどれだけ放置されているんですか?」
「……」ナイジェル、沈黙。
「何度も要請しているのですが、全く応答してもらえていないのです。何せ、人手が足りなくて!」
「あっ……」
察し、とはまさにこの事である。
しかも、ただの清掃業者は入れない。下水路はモンスターの巣窟なのだ。さすがにそれは騎士団が出なければならないぐらいの量が発生する。年に数回しかしないが、毎年毎年大変だそうだ。
《ユウ様、サイコメトリーの魔法陣が完成した。じゃが、一つ問題が》
《何ですか?》
暁が会話を取り持つ形でフィーから連絡がくる。
《要望されている物から記憶を読み取る魔法は完成したが、それを全体公開にする……つまり、映像化の方が上手くいかないそうじゃ》
マジックバッグのような魔素粒子の画面では全然反応が出ないらしい。表示が固定されている物であれば魔素粒子でも画像表示が出来るらしいが、動画は難しいらしい。
《……魔素粒子でダメなら、そこに光の三原則は追加できませんか?》
《光の三原則?》
赤、青、緑を組み合わせて色を作る。光の強弱で様々な色を生み出す。画面に近づくとその三色の粒がびっしり並んでいるのだ。
すぐにフィーから試してみるという念話は終わった。
「定期清掃による病原菌拡散の被害における死亡者の数も減りましょう! これはまさに、一石二鳥なのです!!」
ドッカアアアアアアンッ!!
暁の言葉を塗り潰すように爆音が耳をつんざいた。
心臓がどんっと大きく叩かれたような感覚。
ケロッとした様子で暁は顔を上げた。
「あっ。スタンピード始まりましたね」
「「なっ!?」」
「ちょ?! あれ本当だったんですか?」
「大丈夫ですよ、あれはマサシゲ達が暴れている音なので!」
ドカンドカンと爆発音が響いてくる音に、周囲はさすがにざわめき立つ。
「それでですねーー」
「いや続けようとしないで下さい!」
「皆様には長らく聖王国に留まって頂きまして誠にありがとうございます!」
彼らを引き留めてた犯人はお前だったのか。ていうか、いつ? いつそんな事をしたの?
お待たせ致しました、と暁はにぱっと笑って。
「最後にですね、ここの神塔――『風森の神塔』だけですが、テスト試行のためスタンピードが終了次第、神塔の内装及び外装を変更します。皆様には新システムを採用した神塔の中へご案内させて頂きたいと存じております!」
「「「「「「「「!?」」」」」」」」
こちらは参加ご希望の方のみだそうだ。最早、プレゼンテーション――外で爆音がしなければ。
「詳しい話は現地での予定ですが、各神塔の難易度によって階層攻略の回転効率を上げるために出入り口へ直結している転移魔法陣が複数ございます! 今回は特別に皆様にはご覧になっていただきたい……ーー」
「「「「「「「!!??」」」」」」」
「と思ったのですが」
くるんと暁はトリスを見た。
「神塔の見学会は今回限り、つまり一度きりでございます。ラプソディアナやナイジェル、ラファエルはご自身で見ていただくので問題はありませんが、中には見学した方の言葉を信じない王もいるかもしれません。皆さんは大丈夫でしょうか? 各国の代表に後程集まってもらった方が確実かと存じます」
「我が国は問題ありませんな」とルーファス。
「同じく」とレオニードが答えた。
次々に、ノーラ、レジナルド、レシティアと続いていく。最後、青い顔だったトリスだけは固唾を飲んでいたが、「大丈夫です」とか細く肯定の意を示した。
「さて、最後にですがナイジェル」
「何でございましょう」
暁はナイジェルを見上げてにゅっと笑む。
「神塔の所有権を全てユウ様に譲渡して下さい。ちなみに、強制です」
一気に視線がユウへと集まった。今までさして興味なさそうに聞いていたラプソディアナもユウをじっと見る。
ユウはすかさず暁をむんずと掴んだ。
「ちょっと、何で勝手にそういうこと言うんですか!」
「みゅ? 今この場所で一番制あ――ゲフン。神子様のお願いを叶えるべき国は――」
「ゲフンじゃありませんよ、今物騒な事言いかけたでしょう」
暁のほっぺたをプニプニする。
しかし、暁はここまで国民の不満を溜めた挙げ句、教会からも舐められ、同盟国から侵略の危機に瀕するような国に協力している情報を持ってきたユウに支払える対価はそれ以外残っていないと仰り始める。
「違いますよ。付喪神様達だけでなく、それぞれが自国の仲間を助けようとしてくれたり、善良な皆様のご助力があったからこそで……ーー」
ちゅどぉおおおおおん!!
熾烈な戦闘が始まったのか、先程よりも騒々しい爆音が断続的に響き始める。ユウはだいぶ驚いて暁を投げ出すようにひっくり返った。
「さぁ、ユウ様! マサシゲ達の戦いぶりを見に行きましょう!」
「観戦気分で見るものじゃないですよね」
「ですがそろそろ、暴れまくる彼等にキレたエルメラが対魔物殲滅魔法をラセツに複製させて終わってしまいます。皆様もきっとユウ様の臣下に下ったラセツの実力もご覧になりたい事でございましょう!」
さすがにユウもポカンだった。
「対魔物、殲滅、魔法? 何ですかそれ?」
「古代魔法でごさいます。ユウ様も興味がございませんか?」
再び爆音。
さすがに大人しくしていられないと壁の穴からフィーが顔を覗かせて、その手に木の杖を握っている。その後ろにはロイと数人の男性、それにローブが二人。ほとんど顔は全く見えないが……ーー。
(あの緑のローブの人、付喪神様だったんだ。木の杖かな?)
「彼を顕現させて現地へ参りましょう、ユウ様!」
暁の元気な声が空気を叩き付けた。
「そうだな。えらく買い叩かれて、仕事にならないと他に辞めた人もいるし……」
「え……」
「何より、王都内各地にある下水路の清掃は特に歓迎されます!」
「下水路の掃除?」と首を傾げる。寧ろ冒険者業にはド定番な気がするが。
直後、グルン! と一気に各国の大御所様達から眼力強めの視線が飛んできた。やってくれるのかマジかという顔である。
しかも、ラプソディアナが瞳孔開き切った目でユウを見てきていた。
「まさか、掃除してないんですか?」
「えぇ、そうでしょうね? 毎日毎日ドブ臭い汚水が海に流れてくるので浄化が大変なのですよ」
「……」
海洋汚染はやっちゃいけない。
そこで、「キングスカラー家のメルヴィン様がお見えになりました」とハキハキ伝える声か、壁に空いた穴からよく聞こえてきた。その穴から杖を持った少年とローブの大人が通過していく直前、一応とばかりに二人は穴から一礼して通りすぎていった。
「ところで下水路の掃除ってどれだけ放置されているんですか?」
「……」ナイジェル、沈黙。
「何度も要請しているのですが、全く応答してもらえていないのです。何せ、人手が足りなくて!」
「あっ……」
察し、とはまさにこの事である。
しかも、ただの清掃業者は入れない。下水路はモンスターの巣窟なのだ。さすがにそれは騎士団が出なければならないぐらいの量が発生する。年に数回しかしないが、毎年毎年大変だそうだ。
《ユウ様、サイコメトリーの魔法陣が完成した。じゃが、一つ問題が》
《何ですか?》
暁が会話を取り持つ形でフィーから連絡がくる。
《要望されている物から記憶を読み取る魔法は完成したが、それを全体公開にする……つまり、映像化の方が上手くいかないそうじゃ》
マジックバッグのような魔素粒子の画面では全然反応が出ないらしい。表示が固定されている物であれば魔素粒子でも画像表示が出来るらしいが、動画は難しいらしい。
《……魔素粒子でダメなら、そこに光の三原則は追加できませんか?》
《光の三原則?》
赤、青、緑を組み合わせて色を作る。光の強弱で様々な色を生み出す。画面に近づくとその三色の粒がびっしり並んでいるのだ。
すぐにフィーから試してみるという念話は終わった。
「定期清掃による病原菌拡散の被害における死亡者の数も減りましょう! これはまさに、一石二鳥なのです!!」
ドッカアアアアアアンッ!!
暁の言葉を塗り潰すように爆音が耳をつんざいた。
心臓がどんっと大きく叩かれたような感覚。
ケロッとした様子で暁は顔を上げた。
「あっ。スタンピード始まりましたね」
「「なっ!?」」
「ちょ?! あれ本当だったんですか?」
「大丈夫ですよ、あれはマサシゲ達が暴れている音なので!」
ドカンドカンと爆発音が響いてくる音に、周囲はさすがにざわめき立つ。
「それでですねーー」
「いや続けようとしないで下さい!」
「皆様には長らく聖王国に留まって頂きまして誠にありがとうございます!」
彼らを引き留めてた犯人はお前だったのか。ていうか、いつ? いつそんな事をしたの?
お待たせ致しました、と暁はにぱっと笑って。
「最後にですね、ここの神塔――『風森の神塔』だけですが、テスト試行のためスタンピードが終了次第、神塔の内装及び外装を変更します。皆様には新システムを採用した神塔の中へご案内させて頂きたいと存じております!」
「「「「「「「「!?」」」」」」」」
こちらは参加ご希望の方のみだそうだ。最早、プレゼンテーション――外で爆音がしなければ。
「詳しい話は現地での予定ですが、各神塔の難易度によって階層攻略の回転効率を上げるために出入り口へ直結している転移魔法陣が複数ございます! 今回は特別に皆様にはご覧になっていただきたい……ーー」
「「「「「「「!!??」」」」」」」
「と思ったのですが」
くるんと暁はトリスを見た。
「神塔の見学会は今回限り、つまり一度きりでございます。ラプソディアナやナイジェル、ラファエルはご自身で見ていただくので問題はありませんが、中には見学した方の言葉を信じない王もいるかもしれません。皆さんは大丈夫でしょうか? 各国の代表に後程集まってもらった方が確実かと存じます」
「我が国は問題ありませんな」とルーファス。
「同じく」とレオニードが答えた。
次々に、ノーラ、レジナルド、レシティアと続いていく。最後、青い顔だったトリスだけは固唾を飲んでいたが、「大丈夫です」とか細く肯定の意を示した。
「さて、最後にですがナイジェル」
「何でございましょう」
暁はナイジェルを見上げてにゅっと笑む。
「神塔の所有権を全てユウ様に譲渡して下さい。ちなみに、強制です」
一気に視線がユウへと集まった。今までさして興味なさそうに聞いていたラプソディアナもユウをじっと見る。
ユウはすかさず暁をむんずと掴んだ。
「ちょっと、何で勝手にそういうこと言うんですか!」
「みゅ? 今この場所で一番制あ――ゲフン。神子様のお願いを叶えるべき国は――」
「ゲフンじゃありませんよ、今物騒な事言いかけたでしょう」
暁のほっぺたをプニプニする。
しかし、暁はここまで国民の不満を溜めた挙げ句、教会からも舐められ、同盟国から侵略の危機に瀕するような国に協力している情報を持ってきたユウに支払える対価はそれ以外残っていないと仰り始める。
「違いますよ。付喪神様達だけでなく、それぞれが自国の仲間を助けようとしてくれたり、善良な皆様のご助力があったからこそで……ーー」
ちゅどぉおおおおおん!!
熾烈な戦闘が始まったのか、先程よりも騒々しい爆音が断続的に響き始める。ユウはだいぶ驚いて暁を投げ出すようにひっくり返った。
「さぁ、ユウ様! マサシゲ達の戦いぶりを見に行きましょう!」
「観戦気分で見るものじゃないですよね」
「ですがそろそろ、暴れまくる彼等にキレたエルメラが対魔物殲滅魔法をラセツに複製させて終わってしまいます。皆様もきっとユウ様の臣下に下ったラセツの実力もご覧になりたい事でございましょう!」
さすがにユウもポカンだった。
「対魔物、殲滅、魔法? 何ですかそれ?」
「古代魔法でごさいます。ユウ様も興味がございませんか?」
再び爆音。
さすがに大人しくしていられないと壁の穴からフィーが顔を覗かせて、その手に木の杖を握っている。その後ろにはロイと数人の男性、それにローブが二人。ほとんど顔は全く見えないが……ーー。
(あの緑のローブの人、付喪神様だったんだ。木の杖かな?)
「彼を顕現させて現地へ参りましょう、ユウ様!」
暁の元気な声が空気を叩き付けた。
10
お気に入りに追加
54
あなたにおすすめの小説
目覚めれば異世界!ところ変われば!
秋吉美寿
ファンタジー
体育会系、武闘派女子高生の美羽は空手、柔道、弓道の有段者!女子からは頼られ男子たちからは男扱い!そんなたくましくもちょっぴり残念な彼女もじつはキラキラふわふわなお姫様に憧れる隠れ乙女だった。
ある日体調不良から歩道橋の階段を上から下までまっさかさま!
目覚めると自分はふわふわキラキラな憧れのお姫様…なにこれ!なんて素敵な夢かしら!と思っていたが何やらどうも夢ではないようで…。
公爵家の一人娘ルミアーナそれが目覚めた異なる世界でのもう一人の自分。
命を狙われてたり鬼将軍に恋をしたり、王太子に襲われそうになったり、この世界でもやっぱり大人しくなんてしてられそうにありません。
身体を鍛えて自分の身は自分で守ります!
病弱な幼馴染と婚約者の目の前で私は攫われました。
鍋
恋愛
フィオナ・ローレラは、ローレラ伯爵家の長女。
キリアン・ライアット侯爵令息と婚約中。
けれど、夜会ではいつもキリアンは美しく儚げな女性をエスコートし、仲睦まじくダンスを踊っている。キリアンがエスコートしている女性の名はセレニティー・トマンティノ伯爵令嬢。
セレニティーとキリアンとフィオナは幼馴染。
キリアンはセレニティーが好きだったが、セレニティーは病弱で婚約出来ず、キリアンの両親は健康なフィオナを婚約者に選んだ。
『ごめん。セレニティーの身体が心配だから……。』
キリアンはそう言って、夜会ではいつもセレニティーをエスコートしていた。
そんなある日、フィオナはキリアンとセレニティーが濃厚な口づけを交わしているのを目撃してしまう。
※ゆるふわ設定
※ご都合主義
※一話の長さがバラバラになりがち。
※お人好しヒロインと俺様ヒーローです。
※感想欄ネタバレ配慮ないのでお気をつけくださいませ。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる