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43話 主従の盟約・下
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「さて、ナイジェル。それにフィーもだ。神子様が何を言いたいか分かるか」
ちょっと怖い口調でそう問い掛けるヒュース。
ユウもそんな深い意味合いを持たせて言っていた訳ではない。あえて言うのなら、スキルが発揮した一面を見て犯罪者扱いをするのではなく、スキルが汎用性の高さに目を向けてくれ。
「この国に無知な子供を脅している余裕などないという事だ。誘導してないで単刀直入に言いなさい。今フェオルディーノの立場はすこぶる悪い、と」
(自業自得)
各国の要人を攫った人身売買組織は、聖王国で数年前からオークションを開いている。それはバッハの証言と顧客名簿から間違いない。そんな暴挙を許し、他国様に迷惑掛けておいて物が言える立場だと思ってんのかという事である。声は上げたが、実質、聖王国はラセツ争奪戦において論外とも言える状況だ。
だが、神子の主従であればフェオルディーノにも引き止められる。事実、他国に渡って待遇が良いかは怪しい。それならばユウの傍の方が安全とも言える。もちろん、それを知って武力行使も辞さない国も出てくるだろうが。
「ですがそれ、私がこの国に留まる前提の話ですよね。重税・人種差別・形骸化した貴族制度の国なんて居座る気ありませんけど」
エレノアがと向かいのナイジェルも驚いたようにぎょっとしている。
「そもそもクリスみたいなクソが王太子の国ですよ? これはこの国の抱える問題の中で最も重大な問題です。あぁ、そういえば言ってませんでしたね。私その王太子にステータス見せたら無能だの使えないだの自分の無能さに言い訳するなと追い出されたんですよ」
たった今ビックリしていたエレノアもはっとしたように「あれ? そういえばそうね」みたい顔をしている。
「神子様」
ラセツがソファーを回り込んで来る。エレノアがさっと避けると、ユウの側で跪いた。
「俺は、貴方様にお仕えしたいです。駄目、でしょうか?」
しゅんとするラセツに、ユウは沈黙の後に述べる。
ユウなりに今回の事件、被害者達には加害共をぶっ飛ばす権利があると思っている。家に全員、無事に帰すまで寧ろこの国が取らなければならない責任だ。
「クリスは戦争をするため、身勝手に異世界から私を含めて他にも喚び出しました。その人達と、人身売買のためにこれまでの生活を踏みにじられた被害者の皆さん、一体何が違うでしょうか」
どちらも個人の欲望のためだけに住んでいる場所から無理矢理引き離し、他の人をの命を見下している。
「それに……ラセツさんは本当に私なんかを主にすげて良いんですか? 私、女ですよ」
「「「「「「えっ?!」」」」」」
カシスから男の子っぽい服だったしラセツが抱き枕にしていたし、予想はしていたがまさかのほぼ全員がそう思ってたらしい。
ただ、その驚きの中にマサシゲは混ざっていなかった。
「お、俺は性別など構いません! 神子様……いえ、ユウ様だからこそ、お仕えしたいのです!」
今の立場上、ラセツもそう言うしかないのだった。これはユウが軽率な事をした責任でもある。この国が今まで散々、平民を虐げていたツケが回ってきているようなものだ……ーー。
「ユウ様は俺のスキルを見ても笑いませんでした。それどころか、スキルをどう使うか、使用法まで真剣に考察して下さいました……ーーそれは、里では考えられない事でした」
戦闘系のスキルでなければ蔑まれて笑われるような場所だった。そしてラセツ自身、どれだけ体術を磨いてもスキル持ちには追い付けもしなかった。
だが今は違う。
ラセツの戦い方はたった今、別の方向にあるとユウが可能性を提示した。前衛職ではない、後衛の補佐、裏方仕事ばかりだ。
だが、それらは敵にとって脅威である。底をつかない矢、すぐに補充できる装備品、そして魔法が複製などされれば一気に戦場がひっくり返る。
ラセツは胸に手を当て、瞳孔が鋭く尖った金色の瞳でユウを見上げる。
「俺は、それらが出来ると証明してみせます。どうか貴方様の側仕えにさせて下さい。俺はーーいえ、私は必ず、貴方様のお役に立ててご覧にいれます」
長い沈黙の中、揺るがないラセツの瞳に、ユウも観念した。
「分かり、ました」
でも、とユウはソファーからストンと降りて、床に直に座る。さすがにそれをされるとは思っていなかったラセツは硬直する。
「主従の盟約は結びます。でも、私の事は主人ではなくラセツさんの友人や仲間として接して下さい。それが、条件です」
複雑そうな表情を浮かべ、ラセツは渋々「御意」と昔風に了承してくれた。
◇◇◇
絨毯に深紅の魔法陣が広がる。
主従の盟約には、主従を結ぶ者同士の血液が必要だ。
ラセツは親指を噛み切った。ユウは持ってきてもらったナイフで腕の内側に思い切り振り下ろす。縦に赤い線が引かれると同時に灼熱が襲う。切り開いた切り傷から血が溢れ出る。
ユウの血液が垂れるとほぼ同時にラセツも親指の血を床に垂らす。赤い魔法陣が紅さを増して輝いた。
「失礼します」
ラセツはユウの腕をそっと引いて傷口に口を這わせる。ぬめっとした感覚が傷口をジクジク焼きながら這い上がった。
血液は汚いし拒絶反応が出そうで怖いが、下る者には主人側の血を体内に入れる必要がある。
紅かった魔法陣が黄金色に輝くと互いが光って終わった。だが同時に、ラセツの纏う気配が全く変わった。
すぐにエレノアに治癒魔法を掛けてくれる。たぱたぱと縦に引かれた醜い傷はみるみるうちに塞がっていく。
(……)
「神子様、大丈夫? フラつく?」
「いえ、何でもありません」
「ならラセツはもらっていくわね」
エルメラがラセツの腕をむんずと掴むと、ユウに本を渡してから立ち上がらないラセツの腕を抱いた。
「私だけずっと暇なのよ。戦えないし国の事も知らないし、魔法が専門だし? だからユウ様がさっき言ってた奴全部試して良いかしら? 私も神子様のお役に立ちたいわぁ」
エルメラの腕を剥がそうとしていたラセツはぴたりと止まる。
「ラセツさんが良いなら……」
「行って参ります」
「は、はい! 行ってらっしゃいませ!」
突然、ラセツが応接間の扉を勢いよく開くと、外で聞き耳を立てていた人物ーーナスタシア皇国外務大臣、レジナルド・アスコッティが勢いよく倒れ込んだ。
それをラセツは当然のように避けたまま見下ろしているが要人にそんな事などしては国家問題に発展する可能性がある。大慌てでエレノアとフィーが駆け付け、ナイジェルも立ち上がる大惨事である。
そこへ更に、部屋の外から駆け付けた人影ーーそれは、ロイだった。
ちょっと怖い口調でそう問い掛けるヒュース。
ユウもそんな深い意味合いを持たせて言っていた訳ではない。あえて言うのなら、スキルが発揮した一面を見て犯罪者扱いをするのではなく、スキルが汎用性の高さに目を向けてくれ。
「この国に無知な子供を脅している余裕などないという事だ。誘導してないで単刀直入に言いなさい。今フェオルディーノの立場はすこぶる悪い、と」
(自業自得)
各国の要人を攫った人身売買組織は、聖王国で数年前からオークションを開いている。それはバッハの証言と顧客名簿から間違いない。そんな暴挙を許し、他国様に迷惑掛けておいて物が言える立場だと思ってんのかという事である。声は上げたが、実質、聖王国はラセツ争奪戦において論外とも言える状況だ。
だが、神子の主従であればフェオルディーノにも引き止められる。事実、他国に渡って待遇が良いかは怪しい。それならばユウの傍の方が安全とも言える。もちろん、それを知って武力行使も辞さない国も出てくるだろうが。
「ですがそれ、私がこの国に留まる前提の話ですよね。重税・人種差別・形骸化した貴族制度の国なんて居座る気ありませんけど」
エレノアがと向かいのナイジェルも驚いたようにぎょっとしている。
「そもそもクリスみたいなクソが王太子の国ですよ? これはこの国の抱える問題の中で最も重大な問題です。あぁ、そういえば言ってませんでしたね。私その王太子にステータス見せたら無能だの使えないだの自分の無能さに言い訳するなと追い出されたんですよ」
たった今ビックリしていたエレノアもはっとしたように「あれ? そういえばそうね」みたい顔をしている。
「神子様」
ラセツがソファーを回り込んで来る。エレノアがさっと避けると、ユウの側で跪いた。
「俺は、貴方様にお仕えしたいです。駄目、でしょうか?」
しゅんとするラセツに、ユウは沈黙の後に述べる。
ユウなりに今回の事件、被害者達には加害共をぶっ飛ばす権利があると思っている。家に全員、無事に帰すまで寧ろこの国が取らなければならない責任だ。
「クリスは戦争をするため、身勝手に異世界から私を含めて他にも喚び出しました。その人達と、人身売買のためにこれまでの生活を踏みにじられた被害者の皆さん、一体何が違うでしょうか」
どちらも個人の欲望のためだけに住んでいる場所から無理矢理引き離し、他の人をの命を見下している。
「それに……ラセツさんは本当に私なんかを主にすげて良いんですか? 私、女ですよ」
「「「「「「えっ?!」」」」」」
カシスから男の子っぽい服だったしラセツが抱き枕にしていたし、予想はしていたがまさかのほぼ全員がそう思ってたらしい。
ただ、その驚きの中にマサシゲは混ざっていなかった。
「お、俺は性別など構いません! 神子様……いえ、ユウ様だからこそ、お仕えしたいのです!」
今の立場上、ラセツもそう言うしかないのだった。これはユウが軽率な事をした責任でもある。この国が今まで散々、平民を虐げていたツケが回ってきているようなものだ……ーー。
「ユウ様は俺のスキルを見ても笑いませんでした。それどころか、スキルをどう使うか、使用法まで真剣に考察して下さいました……ーーそれは、里では考えられない事でした」
戦闘系のスキルでなければ蔑まれて笑われるような場所だった。そしてラセツ自身、どれだけ体術を磨いてもスキル持ちには追い付けもしなかった。
だが今は違う。
ラセツの戦い方はたった今、別の方向にあるとユウが可能性を提示した。前衛職ではない、後衛の補佐、裏方仕事ばかりだ。
だが、それらは敵にとって脅威である。底をつかない矢、すぐに補充できる装備品、そして魔法が複製などされれば一気に戦場がひっくり返る。
ラセツは胸に手を当て、瞳孔が鋭く尖った金色の瞳でユウを見上げる。
「俺は、それらが出来ると証明してみせます。どうか貴方様の側仕えにさせて下さい。俺はーーいえ、私は必ず、貴方様のお役に立ててご覧にいれます」
長い沈黙の中、揺るがないラセツの瞳に、ユウも観念した。
「分かり、ました」
でも、とユウはソファーからストンと降りて、床に直に座る。さすがにそれをされるとは思っていなかったラセツは硬直する。
「主従の盟約は結びます。でも、私の事は主人ではなくラセツさんの友人や仲間として接して下さい。それが、条件です」
複雑そうな表情を浮かべ、ラセツは渋々「御意」と昔風に了承してくれた。
◇◇◇
絨毯に深紅の魔法陣が広がる。
主従の盟約には、主従を結ぶ者同士の血液が必要だ。
ラセツは親指を噛み切った。ユウは持ってきてもらったナイフで腕の内側に思い切り振り下ろす。縦に赤い線が引かれると同時に灼熱が襲う。切り開いた切り傷から血が溢れ出る。
ユウの血液が垂れるとほぼ同時にラセツも親指の血を床に垂らす。赤い魔法陣が紅さを増して輝いた。
「失礼します」
ラセツはユウの腕をそっと引いて傷口に口を這わせる。ぬめっとした感覚が傷口をジクジク焼きながら這い上がった。
血液は汚いし拒絶反応が出そうで怖いが、下る者には主人側の血を体内に入れる必要がある。
紅かった魔法陣が黄金色に輝くと互いが光って終わった。だが同時に、ラセツの纏う気配が全く変わった。
すぐにエレノアに治癒魔法を掛けてくれる。たぱたぱと縦に引かれた醜い傷はみるみるうちに塞がっていく。
(……)
「神子様、大丈夫? フラつく?」
「いえ、何でもありません」
「ならラセツはもらっていくわね」
エルメラがラセツの腕をむんずと掴むと、ユウに本を渡してから立ち上がらないラセツの腕を抱いた。
「私だけずっと暇なのよ。戦えないし国の事も知らないし、魔法が専門だし? だからユウ様がさっき言ってた奴全部試して良いかしら? 私も神子様のお役に立ちたいわぁ」
エルメラの腕を剥がそうとしていたラセツはぴたりと止まる。
「ラセツさんが良いなら……」
「行って参ります」
「は、はい! 行ってらっしゃいませ!」
突然、ラセツが応接間の扉を勢いよく開くと、外で聞き耳を立てていた人物ーーナスタシア皇国外務大臣、レジナルド・アスコッティが勢いよく倒れ込んだ。
それをラセツは当然のように避けたまま見下ろしているが要人にそんな事などしては国家問題に発展する可能性がある。大慌てでエレノアとフィーが駆け付け、ナイジェルも立ち上がる大惨事である。
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