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41話 裏切りを宣誓する者達
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さすがに食事を抜かせるかとご飯を食べれば夕方だ。神子衣装ではなく貴族の子供(にしてはやたらゴテゴテ)風だしと徒歩で行く気満々だったが、既に高級馬車を手配されていた。
ちなみに預けたお金ではなくルーナが教会からくすねてきたお金だった。座り心地はものすごく良いが、ものすごく居心地が悪い。
スマホを持参して乗り込む。ラセツの作ってくれた偽造文書も持ち込んで完璧だ。
「ここで売っていた小型化マジックバッグです。ご使用下さい」
間違いなく教会の金で買われたマジックバッグは、長財布のようにコンパクトなショルダーバッグだった。
「ちなみに、ホープネスのどこに?」
「テイラーの店、という所です」
カシスとルーナを乗せて発進すると二人は目を輝かせて「後は我々にお任せ下さい!」と言う。わざわざ台詞を考えてくれたそうだ。ユウは無言で良いというから任せよう。
しばらくして馬車が教会を潜り抜けていく。御者はちょっと困ったように馬車の扉を開いてくれたから、頭を軽く下げてから降りる。
そこには巨大な教会が聳え立っていた。ベラドンナ歌劇場よりも巨大な白い建造物は、教会らしい荘厳さや清らかさとは無縁な威圧感と重厚感しかないように感じた。
ドア前までやって来たユウ達を聖騎士達が静止する。何用だと荒々しく詰問してくる。
「ベールモロー大司教いお目通しを」
「貴様らのような人間共が立ち入って良い場所ではない。即刻立ち去れ! でなければ……ーー」
ルーナが威圧的に返すとカシスが微笑んでラルフフロー王家紋の封蝋がされた手紙を差し出す。彼らは顔を青ざめさせて「失礼しました!!」と左右に散って扉を押し開ける。
夕陽に薄く染め上げられた教会の内部が、ドアに切り取られて中に広がっていた。
◇◇◇
長い白髪を伸ばしている老人がエヴァンズ・ベールモロー。ここの大司祭だ。ガブリエルと同年代ぐらいで、彼がやって来た瞬間にユウ達の衣服が変わった。ルーナは元の服に戻った感じだがカシスは女性の神官服らしい衣服を纏っている。
書状を見せればエヴァンズの表情がガラッと変わり、ユウはルーナからの念話で指示が飛んで来た通り黄金色のステータス画面を出現させれば「これはこれは失礼しました!」とガラパゴス携帯よろしく腰を大袈裟に折り曲げた。
エヴァンズが恐る恐る訪問予定はなかった事を確認する問いに、ルーナは凛々しく言葉を肯定した。
「フェオルディーノ聖王国に宣戦布告の時は近い。そのため貴方達ライネスト教が我々ラルフフローに協力する意思があるか、最終確認に参りました。こちらがリジナー工房の最新魔道具です」
ルーナがカシスを一瞥する。カシスは、懐からスマホを取り出した。声や動きなどをそのまま記録ができる魔道具の試作のためまだ世に出回ってないとか言い出してユウはベールの下でポカンである。
リジナー工房や動画の話をしたのはお着替え会が始まる前にちょっとしただけのはずだが、いつそんならしい嘘を打ち合わせしたんだろうか。
試しに撮影して、その映像をエヴァンズに見せる。カシスがスマホを使いこなしている事にもビックリなんだが。
「先ずは我々ラルフフローを裏切らないという宣誓を記録させていただく。よろしいですか?」
◇◇◇
ぱかぱかと蹄鉄の音が聞こえてくる。
ユウはげっそりしながらソファーに座っている。もう夜である。
あの後、長々とラルフロー王国の協力関係である事や血涙石の生産など、今日までラルフフロー側の指示でフェオルディーノ聖王国を脅かしてきた悪行をベラベラしゃべったエヴァンズ。お陰で大分長い動画が撮影された。
ルーナはその後、百年前からあるという例の密書をエヴァンズに持たせ、協力者である神官達を集めて集合写真にまで収めた。三十人以上もいたので三回に分けて撮影しないと入りきらなかった。さすがに多すぎる。ちなみに文書も文字がハッキリ分かるように単体で撮影した。
彼女達の追撃は恐ろしかった。協力者の多さに喜びながら、戦争が始まれば優先的に保護すると銘打って裏切り者の名簿を作らせたのだ。
しかも書面には彼らの直筆で名前を書かせ、彼ら自身の血液で指印まで取る徹底ぶりである。
抜かりのないルーナは「今回我々の作戦に反逆しようとしたシスターがいると聞いたが」とオリビアを回収した。
ようやく教会から出られたが、最後、神官達総出でお見送りされた。
馬車の中、ユウは首をコテンと傾げる。
「私達、ヤバイ情報持って帰りませんでした?」
「えぇ。これだけあれば逮捕できます」
ルーナは鼻高々に言う。ただ目が笑ってなかったので大分怒っていらっしゃるのは分かった。
この後、馬車はこの街を治めている辺境伯の自宅まで押しかけた。さっきと同様にラルフフロー側に着くという宣言を聞く撮影を終え、さらに現在ラルフフロー兵を平伏させている場所まで教えてくれた。ご丁寧に街の地図に書いてある代物である。
「あぁちなみに」
そう言って、辺境伯は関所近くに小さな丸を追加して書いてくれた。
「リジナー工房のマジックバッグを卸している店です。テイラーの店ですね」
馬車の中ではルーナがとても凛々しいお顔で「如何でしたか」と問い掛けてくる。ちょっと愛らしいワンコ系に見えてくる表情だった。当たり障りない返答したが、彼女は嬉しそうだ。
そんな忙しい時間を過ごしたが、日付が変わる前には宿に帰って来れた。カシスが念のため御者の記憶をサクッといじくった。
(あれ。カシスさん、バッハ様が捕まえている密偵にそれを使えれば、連中を送り返せるのでは?)
酒場と化している宿屋の一階は今宵も大盛況。その脇をすり抜けて階段を登り、部屋に戻る。
待機していたラセツ、それにイアンが戻って来ていた。その中に、目を惹く黒一点。
「マサシゲ様?」
呆れたように笑うマサシゲは、目を細める。
「それで? 今日は何を収穫してきたんだ?」
「おい、貴様ーー」
「あぁ、いい。どうせ立派な証拠だろ。一回アジュール戻るぞ」
「クリスの父親に会いたくないです。ライネスト教会本部に殴り込みに行ってくるので見逃して下さい」
「駄目だ。いいから一回戻ってこい」
「そうですね。ユウ様、最悪ナイジェルだけ放り出せば良いのです。一旦情報共有をしましょう」
「という事だ」
いつの間にかマジックバッグを持っていたマサシゲが、ユウに向かってそれを振り下ろす。「へ?」と間抜けな声を残して、ユウはすぽんと吸い込まれていった。
ちなみに預けたお金ではなくルーナが教会からくすねてきたお金だった。座り心地はものすごく良いが、ものすごく居心地が悪い。
スマホを持参して乗り込む。ラセツの作ってくれた偽造文書も持ち込んで完璧だ。
「ここで売っていた小型化マジックバッグです。ご使用下さい」
間違いなく教会の金で買われたマジックバッグは、長財布のようにコンパクトなショルダーバッグだった。
「ちなみに、ホープネスのどこに?」
「テイラーの店、という所です」
カシスとルーナを乗せて発進すると二人は目を輝かせて「後は我々にお任せ下さい!」と言う。わざわざ台詞を考えてくれたそうだ。ユウは無言で良いというから任せよう。
しばらくして馬車が教会を潜り抜けていく。御者はちょっと困ったように馬車の扉を開いてくれたから、頭を軽く下げてから降りる。
そこには巨大な教会が聳え立っていた。ベラドンナ歌劇場よりも巨大な白い建造物は、教会らしい荘厳さや清らかさとは無縁な威圧感と重厚感しかないように感じた。
ドア前までやって来たユウ達を聖騎士達が静止する。何用だと荒々しく詰問してくる。
「ベールモロー大司教いお目通しを」
「貴様らのような人間共が立ち入って良い場所ではない。即刻立ち去れ! でなければ……ーー」
ルーナが威圧的に返すとカシスが微笑んでラルフフロー王家紋の封蝋がされた手紙を差し出す。彼らは顔を青ざめさせて「失礼しました!!」と左右に散って扉を押し開ける。
夕陽に薄く染め上げられた教会の内部が、ドアに切り取られて中に広がっていた。
◇◇◇
長い白髪を伸ばしている老人がエヴァンズ・ベールモロー。ここの大司祭だ。ガブリエルと同年代ぐらいで、彼がやって来た瞬間にユウ達の衣服が変わった。ルーナは元の服に戻った感じだがカシスは女性の神官服らしい衣服を纏っている。
書状を見せればエヴァンズの表情がガラッと変わり、ユウはルーナからの念話で指示が飛んで来た通り黄金色のステータス画面を出現させれば「これはこれは失礼しました!」とガラパゴス携帯よろしく腰を大袈裟に折り曲げた。
エヴァンズが恐る恐る訪問予定はなかった事を確認する問いに、ルーナは凛々しく言葉を肯定した。
「フェオルディーノ聖王国に宣戦布告の時は近い。そのため貴方達ライネスト教が我々ラルフフローに協力する意思があるか、最終確認に参りました。こちらがリジナー工房の最新魔道具です」
ルーナがカシスを一瞥する。カシスは、懐からスマホを取り出した。声や動きなどをそのまま記録ができる魔道具の試作のためまだ世に出回ってないとか言い出してユウはベールの下でポカンである。
リジナー工房や動画の話をしたのはお着替え会が始まる前にちょっとしただけのはずだが、いつそんならしい嘘を打ち合わせしたんだろうか。
試しに撮影して、その映像をエヴァンズに見せる。カシスがスマホを使いこなしている事にもビックリなんだが。
「先ずは我々ラルフフローを裏切らないという宣誓を記録させていただく。よろしいですか?」
◇◇◇
ぱかぱかと蹄鉄の音が聞こえてくる。
ユウはげっそりしながらソファーに座っている。もう夜である。
あの後、長々とラルフロー王国の協力関係である事や血涙石の生産など、今日までラルフフロー側の指示でフェオルディーノ聖王国を脅かしてきた悪行をベラベラしゃべったエヴァンズ。お陰で大分長い動画が撮影された。
ルーナはその後、百年前からあるという例の密書をエヴァンズに持たせ、協力者である神官達を集めて集合写真にまで収めた。三十人以上もいたので三回に分けて撮影しないと入りきらなかった。さすがに多すぎる。ちなみに文書も文字がハッキリ分かるように単体で撮影した。
彼女達の追撃は恐ろしかった。協力者の多さに喜びながら、戦争が始まれば優先的に保護すると銘打って裏切り者の名簿を作らせたのだ。
しかも書面には彼らの直筆で名前を書かせ、彼ら自身の血液で指印まで取る徹底ぶりである。
抜かりのないルーナは「今回我々の作戦に反逆しようとしたシスターがいると聞いたが」とオリビアを回収した。
ようやく教会から出られたが、最後、神官達総出でお見送りされた。
馬車の中、ユウは首をコテンと傾げる。
「私達、ヤバイ情報持って帰りませんでした?」
「えぇ。これだけあれば逮捕できます」
ルーナは鼻高々に言う。ただ目が笑ってなかったので大分怒っていらっしゃるのは分かった。
この後、馬車はこの街を治めている辺境伯の自宅まで押しかけた。さっきと同様にラルフフロー側に着くという宣言を聞く撮影を終え、さらに現在ラルフフロー兵を平伏させている場所まで教えてくれた。ご丁寧に街の地図に書いてある代物である。
「あぁちなみに」
そう言って、辺境伯は関所近くに小さな丸を追加して書いてくれた。
「リジナー工房のマジックバッグを卸している店です。テイラーの店ですね」
馬車の中ではルーナがとても凛々しいお顔で「如何でしたか」と問い掛けてくる。ちょっと愛らしいワンコ系に見えてくる表情だった。当たり障りない返答したが、彼女は嬉しそうだ。
そんな忙しい時間を過ごしたが、日付が変わる前には宿に帰って来れた。カシスが念のため御者の記憶をサクッといじくった。
(あれ。カシスさん、バッハ様が捕まえている密偵にそれを使えれば、連中を送り返せるのでは?)
酒場と化している宿屋の一階は今宵も大盛況。その脇をすり抜けて階段を登り、部屋に戻る。
待機していたラセツ、それにイアンが戻って来ていた。その中に、目を惹く黒一点。
「マサシゲ様?」
呆れたように笑うマサシゲは、目を細める。
「それで? 今日は何を収穫してきたんだ?」
「おい、貴様ーー」
「あぁ、いい。どうせ立派な証拠だろ。一回アジュール戻るぞ」
「クリスの父親に会いたくないです。ライネスト教会本部に殴り込みに行ってくるので見逃して下さい」
「駄目だ。いいから一回戻ってこい」
「そうですね。ユウ様、最悪ナイジェルだけ放り出せば良いのです。一旦情報共有をしましょう」
「という事だ」
いつの間にかマジックバッグを持っていたマサシゲが、ユウに向かってそれを振り下ろす。「へ?」と間抜けな声を残して、ユウはすぽんと吸い込まれていった。
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